
みなさんこんにちは♪
ワイパーシリーズ第三弾デス。
ルマン24Hではレース序盤が雨でしたので
いろんなワイパーが観察できました♪
観察結果を書くのは後にして今回本台です。
レーシングカーのワイパーはなぜ1本(ワンアーム)ワイパーなのでしょう?
いくつかの理由があると思いますが1つは軽量化だと思われます。
でも超高速300キロ近くになるとあることが起こるからです。
それは何でしょう?
1分以内にお答えください♪
答え
空気抵抗でまともに動かないから♪
なんとなくわかったって方多いと思います。
具体的に説明すると超高速ではワイパーは下図のようになります。
空気の流れ追い風方向の動きは
激速いです。
そして空気の流れに抵抗する方向への動きは
激遅いデス。
この動きを繰り返すのでモーター負荷は凄いし超高速で移動してるのに
ワイパーの動きまともじゃないため前方視界が確保できないわけです。
300キロでは1秒に83mも進んじゃいますからね~
それでワイパーの抵抗を減らすのにはてっとり早くワイパーそのものを
短くするのが良いので1本ワイパー(ワンアームワイパー)にするわけです。
ちなみにベンツは昔1本ワイパーのクルマを販売したことがあります。
アウトバーンなんて速度無制限の高速道路だと効果があるんでしょうね。
ただこれは20年前の話でもあります。
っていうのも最近は本当に300キロ巡行できるクルマが増えたので
ワイパー自体がタフになってきてると思いますし、前回説明したように
空気抵抗の大きいトーナメント式から、フラット式が採用されました。
超高速巡行のできるクルマといえばR35GTRです。
R35GTRのウエブカタログにはワイパーのことが書かれています。
カタログにワイパーの事なんて普通書かないでしょうけど
マルチパフォーマンス何とかいうことを目指したGTRではちゃんと300キロでも
問題ないことを確認してるんだと思います。
話は最初にもどってルマンでのワイパーですが
LMLP-1車両はトナーメント式ワイパーが採用されていました。
これは湾曲の強いフロントウインドウのためだと思われます。
あと日本ではよく使いそうな撥水ウインドウ処理がされていません。
これはアクリルウインドウとの相性が悪いのか、捨てバイザーが
あるので必要ないっていう判断なんでしょうかね。
(GTカーはフラットワイパーでした)
そして1本ワイパーでの停止位置ですが、ほとんどがセンター位置です。
これは空力を優先したものだと思います。
またフォードは最新のクルマらしくボンネットに隠れるようにして
空気抵抗の低減を行っています。
20年ほど前は視界を優先して斜め止めが多かったんですけどね。
去年の日産は唯一ワイパー斜め止めでしたが
細かいこと気にしないアメリカ人だからでしょう(笑)
レースのレギュレーションでワイパーを装着しなければいけない時は
短いワイパーを使うのも良いと思いますし、規則が無ければ
手っ取り早く外すのもありだと思います
(雨が降らないこと前提です)
公道では安全上車検でひっかかると思います(たぶん)
ってことで日本の道路事情ではそうそう体験しないとは思いますが
「俺は雨の富士スピードウェイで280キロ走行をするんだ!!」
っていう命知らずの方は是非1本ワイパーを試してみてください♪
デハデハ♪
Posted at 2016/06/30 10:06:22 | |
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