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銀匙のブログ一覧

2021年07月25日 イイね!

24年前に作られた軽自動車を買うという事(ウェザーストリップを補修した編)

本編はシリーズものの6つ目です。

前回はこちらからどうぞ。

前回のブログで雨対策として、ガラコ塗布とワイパーリンケージの注油を行ったのだが、旧車と雨と言えばつきものなのが雨漏りである。

うちの子を購入する時にすっかり舞い上がっていた私だが、それでも気になったのがリアクオーターウインドウのゴムである。
ピンクの囲いの中の部分である。


パーツカタログで言うところの、品名コード63318である。



左右のクオータウインドウに加え、リアゲートのゴムもチリチリに千切れている。
少し手で触ると砂のようにパラパラと砕ける。
車屋に相談したが、単にガラス周りに巻いてあるのではなく、半分ボディに挟み込まれているらしく、交換はガラスの着脱が必要になるのでべらぼうに工賃がかかるのと、外側に露出してる部分は割とすぐ劣化するらしい。

じゃあ後で考えますかと他の整備項目を洗い出していったら、それどころじゃない整備数になってしまったので、そのまま納車するしかなかったのである。

とはいえ、早々に雨漏りとか勘弁であるし、同じH56Aでこの部分をシリコンシーラントで直した方のブログを見つけた。
ガラスの着脱となると素人では不可能だが、すでにはまってるガラスの周りに塗りたくるぐらいはできるだろう、という甘い予測をもって作業する事にしたのである。

シリコンシーラントとは、要はバスコークである。風呂場で風呂桶と壁の間に埋め込まれている、ムニュムニュとした白いやつである。乾燥した後もムニュムニュが残り、水にめっぽう強く密閉性がある。
ホームセンターで相談したら、屋外でガラスと鉄の間のシーリングに使うならシリコンの方が良いと言われたので、素直にシリコンシーラントを買った。黒があって助かった。

私が用意し、使用したものは以下の通り。

・シリコンシーラント剤(黒色) 330ml入り1本
・シーラント剤注入用ガン 1つ
・マスキングテープ 24mm 1巻
・コーキング用ヘラ 5mm幅 1本
・片刃の小刀 または大型カッターナイフ 1つ
・水 2L
・燃料用アルコール または 食器洗い用洗剤 適宜
・使い古しの歯ブラシ、雑巾
・キッチンペーパー

整備手帳とするには途中の写真が無いので今回はこちらに書いてしまうが、ざっくりとした手順は以下のとおりである。

1.古いゴムの露出部分を切り揃えるため、ガラス淵より外側の部分を切り落とす。
  この時結構力を籠めるので、やわなカッターだと刃が折れて飛んできます。
  私は片刃の小刀を使い、後ろから片手で押しながら、もう片手で進行方向に動かしていく方法でサクッと切れました。

2.アルコールまたは洗剤を歯ブラシにつけ、ゴムを切った周辺を丁寧に洗い、終えたら水で流す。
  普通に苔が生えてたり、砂が溜まっていたりしましたからね。洗いましょう。
  溝深さが深く狭いため、指や雑巾を折っただけではやりにくいです。歯ブラシがベスト。

3.ガラス側とボディ側両方にマスキングテープを貼り、溝をどこまで埋めるか想定する

4.注入用ガンにシリコンシーラントをセットし、口は先のごく細い所だけを短く切り落とす。
  ガンのハンドルを握りながら溝に沿ってシーラントを注入していく。

5.へらを使い、はみ出たところからすくい、足りない所に埋めていく。

6.1時間ほど過ぎたらマスキングテープをはがし、ボディやガラスに散ったシーラント剤をへらで剥がす。


最も時間を取られたのは、実は5と6でした。
同じ場所を色々な角度から見ていかないと充填具合が分かりにくいのです。
そしてマスキングをはがした後、ついちゃいけない所についてしまったシリコンシーラントは、へらでカリカリと削ぎ落すのが一番早かったです。塗布直後だと必要なシーラントまでくっついてきますが、1時間も過ぎればだいぶ乾きます。
とはいえ、完全乾燥には半日か1日はほしい所ですね。

で、素人でも出来るでしょうとタカをくくった結果は‥


・・・・。
これで一番見栄えがよさそうな部分ですからね、後は察してください。

とはいえ、雨漏りしない事が第一なので、私はこれで良しとします。



火曜日頃、強烈な台風が関東に上陸するようですね。
今回は南西からくるのではなく南東からと、あまり見ないコース。
皆様もお気をつけて。
Posted at 2021/07/25 17:47:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | パジェロミニ | 日記
2021年07月23日 イイね!

24年前に作られた軽自動車を買うという事(ワイパーが遅いのを直した編)

本編はシリーズものの5つ目です。

前回はこちらからどうぞ。


さて、納車以来400kmほど走っているのだが、まだ未経験なのが雨天である。
ただ、先日自動洗車機にかけたあと、拭き上げ場まで動かす時にワイパーをかけたら何となく遅かった。起動する間隔ではなく、起動して1往復する時間が、である。
雨天でワイパー故障はどうしようもなくなるので、晴れてるうちになんとかしてみようということになった。

まずは保険として、すべてのガラスとミラーにガラコを塗り、ワイパーゴムもガラコ用に変えた。パジェロミニのウインドウは全て急角度で起きているので、ガラコの効きもよいはずだ。

続いてワイパーの動きが渋いという事例はないか調べたところ、動かないならモーター故障なのだが、動くけど遅いという場合はモーターが壊れかけという事のほかに、モーターの回転運動をワイピング運動に変えるリンケージが汚れ等で渋くなっている場合がある事が分かった。

ワイパーリンケージは何となくボンネットにありそうなのだが、実はない。
例えばジムニーではダッシュボードとエンジン隔壁の間にあるので、ダッシュボード全バラらしい。
翻ってH56Aのパジェロミニは、モーターはエンジンルーム内一番奥(運転席側)にあるが、リンケージはエンジンルームとフロントグラスの間にある外気取り入れ通路内に入ってるようだ。
なので外気取入口の樹脂フタを外すと結構見えるのである。

詳しくは整備手帳を参照されたい。


清掃・注油した後、ワイパーを動かしてみた。
ガラコ塗布の時は速度に変化はなかったが、フロントガラスに水をかけながらLOで動かしていると、段々と早くなってきた。
もう早くならないかなという頃にHIに変えると、まぁこれならHIといえるかな、という速度に見える。
(実際は運転中にやってみないと解んない。走行風などの影響もあるし)

ケミカルや内装はがし等を揃えて始めれば1時間もかからないお手軽作業なので、お困りの方はぜひ。


なお、私は車を注文した後、ヤフオクでH56Aの、私の車の時代の「イラストカタログ」という三菱自動車発行の部品情報集を買ったが、次々失踪する外装小物の手配にはもちろん、大体どういう仕組みかなと予想するのにも役に立っている。

他にも例えばAとBは左右で同じ部品なのか(品番が一緒なら確実)といった事も調べられる。
先日、運転席側の鍵穴シャッターが開きっぱなしになってしまった時も、シリンダを取り換えてしまうとそこだけ鍵が変わってしまうのだが、調べるとシリンダが左右共通だったので、運転席と助手席を入れ替えて応急処置ができた。
運転席側は集中ドアロック制御にも使うので頻度が高いが、助手席側は最悪使えなくても何とかなる。

といった事にも使えるので、(足元見られて高いけど)イラストカタログはお勧めである。
私は5千円くらいで買った。お守りとしては仕方ない値段かなと思っている。
なお、マイナーチェンジ等で結構構成が変わるので、自分が乗ってる車の初年度登録があっているものを買わないと異なる部品を手配することになるので気を付けてください。


しかし暑い。
8時から作業したんだけど、9時過ぎにはすでにアスファルト上は33度。
汗だくである。
五輪なんかに学徒動員された子供達の無事を願わずにはいられない。
Posted at 2021/07/23 10:35:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | パジェロミニ | 日記
2021年07月20日 イイね!

24年前に作られた軽自動車を買うという事(走行編)

24年前に作られた軽自動車を買うという事(走行編)本編はシリーズものの4つ目です。

前回はこちらからどうぞ。

さて、車を買い、納車も終わった。
自分で取り付けるものも取り付けた。

そうなれば走るしかない。そのために買ったんですからね。
早めの夏休みも取りましたよ。
だって本来夏休みの頃はどこぞの五輪貴族サマが首都に居座りますからね。
高速道路会社も便乗値上げしますしね。
もうやってられないですよ。

・・話がそれました。


しかし、私、自慢じゃないがMT車は久しく乗ってない。
どれくらい乗ってないかというと、25年ほど。

・・・・。

待って。
話し合いましょう。
人間意思疎通の前に暴力はいけない。

一応、一応ですね、ジムニーの試乗とか、ごく僅かながらもMTを運転した事はたまにありましたよ。
18歳の時に免許取って2年くらいはレンタカーであえてMT車を指定して乗ってましたし。
決して教習所の後は未経験というわけではないです。
でも所有した車は全てATだったし、ちょっとまぁ物凄く久しぶりですよ。
(ここまで早口でまくしたてる)

でも、あれだけ教習所でやったんだし覚えてるだろうと思いつつ、ハンドルを握りましたよ。
納車の日、車屋から整備工場まで、だいたい40km、1時間半位の道のり。


7回エンストしました。
うち5回は坂道ですらありません。
坂道発進で下がったことは数知れず。
3rdから加速しつつ間違えて2ndに入れてタイヤからスキール音出す事2回。


・・・・・。

覚えてないもんだなぁ(目をそらしつつ)


え?なんで試してから買わなかったんだって?
今時普通車のレンタカーでMTなんてありませんよ。
更に言い訳すれば、普通車のMT車と軽のMT車なら後者の方がエンストしやすいです、多分。
教習車ディーゼルだったし・・
さらにいうとあの子は車検切れだったから公道試乗させてもらえなかったんですよね。
他の店だと仮ナンバーとかつけてくれたりするんですが・・

で、工場長がクラクション取付と点検を進めている間、私はYoutubeでMT車運転講座を血眼になって見てました。

理屈だけなら簡単
見てるだけなら出来そう
でも出来なかったんだよ私(涙)

モニタの先の教習所の兄ちゃんに愚痴を言っても仕方がない。
布団被って不貞腐れてるわけにもいきません。
思い出すしかないのです。

なお、私のヘタレっぷりを数分間見ていた工場長いわく、

「考えて操作したら上手く動かないよ。反射神経で操作出来るまで延々乗って覚えるしかない」

考えるな、感じろってことですね(微妙に違う)


というわけで、乗ることにしました。

スーパーの自走式駐車場のスロープ途中で唐突に起きる渋滞で冷や汗をたらし、
交差点を右折するという一大イベントを何度も繰り返し、
むち打ちになるのが早いかスムーズに加速変速が出来るようになるかのチキンレースを重ね、
旅立っていった部品達の後釜を部品販売センターに取りに行ったり、
エンストするたびにハザード出すのだけ上手くなったり。


最初乗ってた時は、なんというか、建設機械を公道で走らせてるような印象でした。
だって回転音だけ勇ましくてスピード出ないんですもの。
ほら、たまに道路走ってるでっかいクレーン車あるじゃないですか。
やたら低速なのにエンジンが死にそうなくらいブン回ってる音立てて走るあれですよ。
あんな感じ。
パジェロミニの1速って低すぎないとか思ってたんですが、あれでないと登れない坂(もちろん公道)があって、理由があるんだなと納得しました。
スーパーカブの1速が日本のどんな坂でも上れるようにってギヤ比で設計してるらしいですが、そういうもんなのでしょう。

しかし、エンストの頻度が減り、エンジンの回転をまぁまぁ合わせてシフト出来るようになると、印象が変わってきます。
公道を制限速度以下で走ってるのにエンターテイメントなんですよ。

2台前がふらふら走ってるから止まるつもりかな、ギヤダウンしとくか。
あ、先の信号が赤だわ。一旦ニュートラルで惰性運転して青にならないか様子見てみるか。
冷房ちょっと足元に送ろうかな。手が冷えてきた。
おいおい5速だとこの坂登れないの?もうちょっとだよ?ガクガクしてるけど頑張ってみない?ねぇ?
発進直後に脇道の車に道を譲るかい・・あー、1速から発進やり直しだわ。
信号赤だし、あの車が入れる所で止まって私はもう動くの止めよ。
速めのクリープって2速でちょうどいい?微妙?うーんどうだろう。
時速60km丁度で維持すんの大変だな。5速のエンブレきっついわ。

要は常に脳と両手両足が仕事せんといかんのです。
暇だと言ってる暇がない。
2時間ちょっとの距離走って外海に着いた時の嬉しさと言ったら。
スイフトなら時間かかるなあ・・退屈・・と思ってた2時間ちょっとが、パジェロミニだと

 あぁいい仕事した。なにせエンスト2回で済んだからな。

となるわけです。
目的地に着いた時の感動が濃い。

なんて言えばいいですかね。自分は免許持ってないので未経験ですが、

 天候を無視できる原付2種

って感じですかね。それも枠一杯の90ccじゃなく、スーパーカブをボアアップしたら原付2種になっちゃった52ccみたいな。
イメージ的にはドア付きのジャイロXなんかを想像してください。

でもって、パジェロミニ自体も砂とか見ると急にイキイキするように感じます。
ちっこいのにこういう状況が似合う。偉そう。


一方で舗装路で駐車してるところ見てくださいよ。


これ5ナンバー普通車がちょっとドア開けづらい程度の駐車枠ですよ。
どれだけ持て余してるか。

そんなこんなで、乗りました。
大体400km位くらい。

燃費記録にも書いたんですが、最初の頃の100kmはリッター11ちょっと、後の300kmはリッター13ちょい。

・・・・・。

え、待って?
パジェロミニってリッター13なんて出るの?

ターボモデルはどう転んでも9km以上出ないとか聞いたんだけど、NAとそんなに違うの?
てっきり10位だと思ってましたので、これは嬉しい誤算。
なお外は30度なんて余裕で超えてるので常に冷房冷風全開です。
なのに室温ガンガン上がります(涙)
スイフトは延々エアコンが入るけど最後はエアコンが勝ちます。
パジェロミニは延々エアコンが入って日が暮れるまで負けっぱなしです(涙)
まぁ、それでも13オーバーは立派ですか。
ちなみに一番燃料の減りを感じたのは高速でした。
80以上出すとするする減るのが見える(涙)


さて。
私は今まで、毎年北海道の、それも北の方に行ってました。
こういう景色と会うためです。


誰も居ない、他の車も滅多に居ない。
冬の除雪の為に道路幅も路肩も広い。
そんな北の地の広い広い道。
直線が何キロも続くような、そんな道。


たまに通り過ぎていくミニクーパーとか、プリウスとか、ハイエースとか、プロボックスとか。
とにかく狂気の速度ですっ飛んでいきます。
一般道なんですけどね。
やっちゃダメという事は理解しつつも気持ちは解る。
気持ちいいですからね。

何でかっていうと、スイフトのような5ナンバー枠内の車でさえ、本州首都圏の公道で持て余してるんですね。
だから北の大地の、十二分に広くまっすぐな道を気持ちよく走りたい。
窮屈さを感じずに走りたい。
そういう事だったのかもしれません。

一方、H56Aパジェロミニは、旧規格の軽であり、徹底的にちっこいです。
幅も狭く、最小回転半径も小さいので、本州首都圏の公道でさえ広く、制限速度が高く感じる。
ちょっと郊外の、田畑脇の広域農道が北の大地並に広い。
時速60位で流れているバイパスはもはや高速道路。
中央線の無い路地で対向車が来てもお互い緊張せずに通過出来る。
下の写真で見える舗装路は、コンパクトカーでさえ難儀する幅ですが、広く見えると思いませんか?


なるほど、近所の道で満足する車ってことか。
これはめっけものかもしれない。

購入前は正直、ほどなく大故障が起きて、そしたら廃車だなと思ってましたし、それも仕方なしと思ってたのですが、今はパジェロミニでどうにか全部こなせないかな、なんて考えたりしています。


それくらい、パジェロミニの運転は楽しい。


この感覚はきっと、H58A(2代目パジェロミニ)よりもH56A(初代パジェロミニ)のほうが濃いと思います。
そしてATよりMT、ターボよりNAの方が、濃いと思います。
なぜならATではこんなに脳を使って操作する必要がないし、ターボモデルはもっとパワーに余裕があるから。

だから5速NAがいいとか、そんなことは言いません。
パワーはあった方が何かと頼りになるし、毎日の通勤快速なら操作が楽な方が良い。

ただ、じゃあ5速NAは良い所が何一つない不良品かというと、そんなこともない。
公道をスムーズに流すために、脳と手足を使って性能を使いきる工夫をする必要があり、それが楽しい。
そういう車なんじゃないかなと、今は思ってます。
だから別に砂遊びや泥遊びをしなくてもいい。

幸いなことに、今回選択したトーヨーのオープンカントリーA/Tは舗装路でも静かですし、運転しやすいです。
パジェロミニの目線はいわゆる現代SUVやミニバンの高さです。
セダンより、コンパクトハッチより、ハイトワゴンよりちょっと高く、クロカンよりは低い。
なので前後から照射されるミニバンのヘッドライトがまぶしくない。
年取って調光機能が鈍くなってきた目には、LEDヘッドの直射はつらいですからね。
そういう意味では現代の車ではいつの間にか無くなった、メーター照明やルームライトが白熱電球の暗い明りなのも私は好きです。
白色蛍光灯の色より、電球の方がなんか落ち着くというか、良い雰囲気になるじゃないですか。
だから夜の運転も苦になりません。
あぁ、先に懺悔すると、ヘッドライトとバックランプはハロゲンから国産LEDバルブに変えました。
この2つは暗いと事故起こしますからね。
高いけど安心と信頼の日本製。
この辺に粗悪な中国製を選ぶつもりはありません。

きっと、H56AパジェロミニのNAをクロカンとして買うと、色々足りなくて困るんだろうと思います。
またファッションとして買っても、あちこち足りない性能に後ろから蹴りたくなるのでしょう。
でも公道で、法定速度で、あぁ運転して楽しかったと思いつつドアをロックする体験をしたいなら、パジェロミニのNAのMT車は良い候補かもしれません。

なお、今日走っていたらスピーカーのコーン紙が蓄積疲労で破れました。
曲を再生するとアラウンドでビリビリとビビり音がするので、カーショップへ。
前後左右4スピーカーとも全部酷い有様だったので、総入れ替えで3万円。

あぁもう、なんてこった。




なお、整備手帳に1つ登録しておきました。
サングラスホルダーを取り付けましたよ、という話です。
Posted at 2021/07/20 22:20:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | パジェロミニ | 日記
2021年07月19日 イイね!

24年前に作られた軽自動車を買うという事(DIY編)

本編はシリーズものの3つ目です。

前回はこちらからどうぞ。


さて、気が付いてみれば過去一番面倒くさい納車となったパジェロミニだが、ようやく我が家にやってきた。
7月のよく晴れた暑い日なのだが、本格的に走り始める前にしなければならない事がある。

そう。依頼するにはお金が足りなかった、自分でやるとした作業である。
まず手始めに行ったのが配線作業だ。

90年代の世の中でもパジェロミニに紙の地図を入れる場所が無いのは不便なポイントとして挙げられていた。
ましてや今の世の中、ナビなしで動くのはリスキーである。
スマホ持ってるじゃんという指摘はその通りだが、山中等の人の住まない僻地では電波が入らない。
そして市街地で場所探しの為にスマホをぐりぐりやっていて、ふと窓の外に気配を感じて見上げれば、白バイのお兄さんがにこやかに青い紙を持ってノックしている、なんてオチは全く冗談にならない。
車の運転とスマホは出来る限り遠い関係に置くべきである。

さりとて、24年後の技術を組み込むには場所探しが必要だ。

基本的にパジェロミニ君は全体的に狭い。ミニチュアのようである。
そんな室内に普通車としての機能をちゃんと詰めようとしているので、後付け出来る場所が本当にない。
うちの子はXR-ⅡというNA上級グレードだが、幸運な事にマルチメータがついてなかった。
マルチメータとは相対高度、方位、気温等を表示する機械で、本来はダッシュボード中央最上部にある。
うちの子のその場所は幅14cm、奥行き9cmくらいあるトレイになっている。
ただしトレイ自体が結構高めの位置にあるので、ナビを5インチに限定した。

現在地が分かり、最悪下手糞なルートでも自宅まで辿り着ければいい、という基準で選んだのはユピテルのYPL526というナビである。
お値段1.7万円くらい。7インチゴリラと比べるとずいぶん安い。
配線が電源のみというシンプルさと、昨年春時点のマップルナビを積んでるのが決め手だった。
ナビはとにかく地図が新鮮で正確なブランドの物を採用しているものが正義である。
ナビにおけるマップは、自作PCでいう電源ユニットのようなもの。これが粗悪だと何もかもダメになる。
ワンセグとかどうでもいい。ちゃんと現在地を示す事を求めているのだ。

次にドラレコだが、これもスイフトで学んだとおり、GPS記録機能付きの、夜間解像度があるものを買った。
こちらも電源配線のみのシンプルなもので、バックミラーの陰に隠れるフロントガラス上部などに配置。
これで夜でもモニターの光に眩しさを感じることもないし、バックミラーに怪しい物が写ってる気がするってオチもない。

ドラレコの電源線は天井部の内装と外板の間を経由して助手席側Aピラー上部でまとめ、ビニールテープで適宜押さえながら助手席Aピラー根元からダッシュ下部に引き込んだ。
ナビの電源線もフロントガラス最下部を通し、助手席Aピラー根元からダッシュ下部に引き込む。
助手席足元奥に出てきた配線を増設シガーソケットに差し、増設シガー自体は車にもともとついているシガーソケット裏側からギボシで分配して+を、ボディアースから-を取り出す。増設シガー自体を純正シガーに差すと、シフトレバー周りがごちゃごちゃ配線が這いずり回って見た目が悪い。
H56Aの純正シガーの裏配線はもともとギボシ接続なので、簡単に分岐できる。
間違っても悪名高きエレクトロタップは使わないし、ヒューズ分配もヒューズケースが閉まらなくなるので使わない。
増設シガーソケット自体も見えない所に両面テープで接着し、余った配線は束ねておく。
最初くらい見た目を大事にしたかったのだ。



次に行ったのはカーゴルームのボロ隠しである。
ジムニーやパジェロミニは後部座席を倒さないとスイフトより狭いカーゴスペースしかない。
しかもトノカバーという概念がない。
雑巾とか買い物袋を置いてたら外から丸見えで恥ずかしいのである。
他の人達はどうしてるのかと思ったら、RVBOX等、丈夫な蓋つきプラケースを幾つか買い、そこに入れるらしい。

しかしRVBOX自体は見えてしまうし、H56Aはフロントも含めてUV通しまくりガラス。
普通のプラなんて簡単に油抜けを起こしてボロボロになってしまう。

対策その1はガラス窓へのフィルム貼りである。
最近はLEDヘッドライトのせいか、後続車も対向車もやたらヘッドライトが眩しい車が増えた。
(市街地で周囲に車が居るのにハイビームで走る目つぶし野郎は論外である)
その対策も兼ねて、少し濃いめのフィルムをリヤ3面に貼ってもらった。
出来る事ならフロント3面も透明なUVカットフィルム貼りたいよ。

次に用意したのが、自作のトノカバー。
といっても、カバー自体は生地屋で買った、ただのデニム布である。
生地がほつれてこないように周囲を縫い、紐を通す穴などを縫い、現物合わせしながら形を整えていく。

トノカバー自体の固定用に、内装6か所に金属製のコートフック(よくトイレで見かけるあれ)をネジ止めし、そこにトノカバーに通した紐をかける。さらに、内装壁面と数か所マジックテープで固定。マジックテープは壁面側はタッピングビス2か所で、カバー側は縫い付けた。


また、後部座席を倒して荷室として運用するつもりなので、荷物が運転席側に飛び出してこないようにトノカバー前側は垂れ下げても十分余裕がある寸法とし、畳んだリアシート背もたれと座面の間に挟み込んだ。無いよりはマシだろう。

紐で吊ってマジックテープで止めたのは車検や緊急時にはカバーを外して、背もたれを起こせるようにである。
リアシートそのものを取り払うと車検時に乗車定員変更とか、そもそも外したシートの保管場所に困る。
こうして装着したトノカバーはまぁ納得のレベルである。
視界も妨げないし、軽い物なら上にちょっと置いておくこともできる。


あとはペダルの高さ調節である。
と言ってもやったのはクラッチだけで、市販のカバーを貼っただけだ。


ドラポジをクラッチ以外で調整するとしっくりくるのだが、クラッチだけあと少し奥まで踏み込まないと完全に切れない。
シートの前後でいう2ノッチくらいなのだが、クラッチに合わせると窮屈感が出る。
なのでシートを1ノッチ前に、適宜腰をシートから浮かせて・・などとやっていた。
ただでさえ下手なクラッチ操作がますます下手になる。
本来はアクセル、ブレーキ用のカバーも同梱されているので揃えて貼るのが綺麗だが、見た目より実用である。
このカバーは簡単に取り付けられるし、鉄板を曲げて固定するので剝がれにくいだろう。
効果に期待。

他には室内では温湿度計を貼ったり、ティッシュを置いたり傘入れを用意したりと、記すほどの事ではないので割愛。


備考として書いておくと、ステレオ下部から引き出して使う純正のドリンクホルダーが600ccのペットボトルも入る優れものだった。
ただし助手席側に入れるとステレオのボリュームつまみと接触して入れられないので、ここでもお一人様仕様なのと、24年ものなので折れるかもしれない・・
ドリンクホルダーをドアに取り付けるとドアの開閉時に暴れるので好きではないのである。


次に外装に関してだが、こっちこそ素人が触れるものは少ない。
せいぜいこんなシールを貼っただけである。


これも時代だなあと思う。
いまや2ペダルMTも含め、クラッチの無い車がほぼ100%だろう。
クラッチ付きMT車なんて、運転どころか同乗した経験すら無い人が多いのではないだろうか。
クラッチ付きMT車のみの現象が、坂道発進で下がってくることである。
さらに言えば下がりからのエンストまである。
え?え?ブレーキ踏んでるのにうちの車進んでる!?なんてパニックを起こされないよう、うちがMT車で下がる事がありますよ、ごめんなさいねというせめてもの謝罪である。
さらに残念ながらオオカミ少年ではない。
実際に下がるし、平地ですらエンストしたし、ガックンガックン前後に揺れながら加速するのはいつものこと。
ふとバックミラーを見ると、ものすごく車間を取ってくれたり、発進を超遅らせたりしてくれている気がする。
ごめん、ほんとうにごめんなさい。
ご協力に大変感謝します。
ありがとうございます。
もちろん、ガンガンピッタリ後ろにつけて煽ってくる車もいる。
軽自動車、特に配達系1BOX、後はプロボックスに多いけど、後が詰まってるんだろうなあ。
ぶつからない事を祈る。お互い事故になると無駄な時間食っちゃうでしょう?
証拠として撮影はしてるから、言うべき事は言うけどね。録画中のシールも貼ってるし。

そして最後のDIYがご存じアルミテープチューンである。
1台目のスイフトをアルミテープチューン貼付直後に全損させて以来トラウマだったのだが、24年前の車には効くんじゃないかと思い、やってみる事にした。
買ったアルミテープはこんなものである。

厚さ0.1mmなのでアルミ箔というよりアルミ板である。粘着剤も導電性で20mで千円以下というのもよい。
これをまず張り付けたのはリアゲート内張の裏側である。
スイフトの静音対策で最も効果を上げたのはリアハッチ内側に鉛テープを張った事だった。
しっかり体感できるほどに静かになった経験から、パジェロミニのリアゲートを見ると、合板が取り付けられている。
この合板のさらに内部にはドアと同じくブチルゴムで接着された雨除けのビニールシートとワイパー機構がある。
合板部は樹脂より帯電性は少ないだろうが、ビニールシートやブチルゴムはもろに帯電する。
なので、合板の裏側、ビニールと触れるところにアルミテープを貼る。


後は定番のステアリングカバー下部にペタリ。


これで内装は終わりである。
本当ならBCピラー内側、リアガラス上部などにも貼るのが定番だけど、そこに貼った直後にスイフトで事故ったので勇気が出なかった。

次に外装なのだけど、これはエンジンルーム内のみとした。
理由は外装がほとんど鉄板という事もあるのだが、樹脂パーツを固定しているボルトが真っ赤っかに錆びていて、電動ドリルでもウンともスンとも回らない。手動式インパクトドライバは持ってるが、折れると締められなくなるので止めたのである。
ああ24年の歳月よ。

エンジンルームでは基本的に吸気側に貼っていく。
インテーク吸気口周辺、吸気ラインで急激に進路が変わるところ、エアフィルタのケース、ECIMULTI周辺、それとバッテリーケース外側に、リレーケース内部である。
この車の正解かどうかは解らないが、一応貼付箇所はトヨタの特許情報などを参考にした。
私がエンジンルームで貼ったのはこんなところである。


ちなみに、振動が生じて落ちることが心配される部分にはテープ外側からタイラップで締め付けた。


なお、この作業が終わってふと見ると、乗っかっているだけと言われた部品がもう一つ旅立ったのに気が付いた。
小さい部品だから探すのも不可能である。

まったく次から次にぽろぽろと・・
お前はHAASのF1マシンかいな・・・
Posted at 2021/07/19 11:11:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | パジェロミニ | 日記
2021年07月18日 イイね!

24年前に作られた軽自動車を買うという事(購入から納車まで)

本編はシリーズものの2つ目です。

前回はこちらからどうぞ。


さて、パジェロミニを横目で見ながら店内で契約交渉開始である。
私は今回、購入時に金のかかる整備を含めて一括依頼することにした。
車が特殊であり、この店は多くのパジェロミニを売った実績があり、詳しいようだったからである。
さらに言えば、私は未だに三菱自動車も、ディーラーも、秘匿体質は変わってないと思うからである。

なので、中古車屋と交渉の口火を切る時に「じゃあ整備の話をしましょう」で始めた。
整備と聞いて急に真顔になって口をつぐんだり、現状で良いじゃないですかとか言い始めたら帰ろうと。
実際そういう業者も経験したことがあるが、この車屋はそうですねと淡々と応じた。

改めて書けば、諸費用とは車を公道で走らせて良い状態にする為の費用である。
必須としては車検と税金、自賠責保険を含めたナンバー取得費用。
そして車を健康な状態にする為に必要な整備費用である。
しかし、落とし穴がある。
それ以外の項目も、それをいくらとするかも、全て店の裁量で決めて良いのである。

ナンバー取得費用は車検残があれば5~8万、車検を取るにしても12~13万程度が相場である。
これになんとか手数料、かんとか費用、そんなんで1万2万の項目がちょこちょこあり、その内容を聞いてもロクに説明出来ないような物が積み重なって合計30万とか取られるケースがある。
この「ロクに説明しない項目」こそ「何もせず客からふんだくるカネ」つまり純粋な儲けである。

しかし、タダ取りするつもりだろうとか言って支払い拒否することもできない。
客が出来ることは、内容をたずねること、そして納得出来なければ交渉を打ち切って帰ることだけだ。
だから都合の悪い項目を尋ねられると、契約交渉中断からの破棄につながる為、態度が豹変するのはよくある事である。

ただ、一般論として、車両価格を安値にしておいて諸費用で儲けるのはどこの店でもやっている。
程度問題なのだ。
それは中古車情報誌が車両価格と総額をそれぞれ掲載し、車両価格の安い順で並べ替える客が多いからだ。
逆を言えば総額費用を掲載してない店は諸費用が非常識なほど高いので掲載できませんという事である。
実際、総費用掲載してない店で見積もり貰ったら車検残ってて現状販売で保証なしなのに諸費用35万円と書いてあって即帰った経験がある。

他にも水没車や事故車だという事実を隠して売ってる業者、金だけ受け取って蒸発する詐欺師、注文を受けてから車を盗み、プレートを偽物とすり替えて売る外人なんかも存在するらしい。
よく言われる値段が異様に安いというのもあてにならない。
値上げすれば相場に隠れられるうえに儲けも増えるからだ。
悪質な業者は善良な中古車屋の陰に隠れる卑怯さだけは優秀なのである。
完全にクリーンなのは保証をきちんとつけたメーカー系中古車ディーラーだが、そもそも価格設定が高い。
つまりは高品質な人気車種を激安で、なんていう上手い話は絶対ないのである。

そもそも、中古車とは誰かが理由があって手放した車だ(盗難車除く)
もし調子が良く、新しく、気に入って乗ってるなら手放さないだろう。
大体は年数が経って飽きてきて、そんな折に不調を点検してもらったら、それなりの修理費用が掛かりそうな故障だと言われ、それなら買い換えるかとなったパターンが多いだろう。
つまり現車は高確率で不具合を内包しており、直して乗り始めることが前提なのである。

ちなみに、名前の知られた大手中古車屋(買取屋が兼ねてる中古車屋も含め)でも騙しのテクニックは使われているので、ネームバリューやJU加盟等も参考程度の指標に過ぎない。カーセンサーとかに掲載しているかどうかも同じである。
なぜなら真面目に善良な利益で商売してる車屋なら、急成長なんて出来ない。
急成長には莫大な現金が必要で、そんなに儲けられるってことは、客から必要以上に金を貰ってるからに他ならない。
手法の1つとして、店側が車両購入の契約の段になって、コーティングしないと売らないと言い出し、馬鹿みたいに高額な項目となっているケース。
しかもこのコーティングは大変粗悪で、費用はほぼ利益となり、ぼろ儲けという仕組みらしい。
それでもコーティングしてないわけではないので、罪には問えないのだそうである。
他にも購入後の車検で不必要な整備で40万とか請求されたうえ、実際は整備すらやってなかったケースもあると聞く。
中古車屋の闇は深く広い。

話がそれた。

さて、今回買った店は自分から修理項目と整備項目について説明し始めた。
まずはプライスボードで示された金額の中で行われる修理や整備の項目を聞いていく。
次に、私は安心して乗りたいからお金払うのできちんと整備した状態で乗り始めたいと伝え、同型同年式車両で良く直す部品、走行距離や年式的に変えた方が良い部品や消耗品などを積み上げていった。
最後は購入する車両個体に限った補修個所として、汚れや破損個所などを確認して処置を決める。
そうして追加整備に関しては改めて取捨選択した後、支払総費用を洗い出した。
新品タイヤへの交換費用は含むが、カーナビの取り付けや電源取り出しは自分でやるから含まない、等である。
最後に前金の額を決め、注文書に支払済と記載頂き、カーボンコピーの正副を店と自分で1通ずつ持った。
ここまでで私はくたくたになって、それじゃあと店を辞してしまったのである。


翌日。
重大な交渉漏れに気が付いた。
納車最終期日を設定していなかったのである。
何度聞いても結論に至る前に話がそれて聞き出せなかったし、注文書にも書いてもらってないと気づいたが後の祭り。

そう。

このミスのせいで、注文日から納車まで、私は実に4週間以上待つことになった。
大体2週間くらい見ておいてくださいと言われていたにもかかわらず、である。
期限設定しなかったがゆえに、いつまでも音沙汰の無い車屋からの連絡を待つ日々となったのである。
仕方なくこちらから問い合わせたが、回答は回を重ねるごとに矛盾と曖昧さが目立っていった。

詳細は省くが、納車日には
「何か・・言ってない事はありませんかね?」
と、眼鏡を光らせながら半日ほど問いつめたかったのだけれど、期限設定しなかった自分が悪いのだと思って止めた。

これだけでも私としてはお腹一杯だったんだけど、さらに話は続くのである。



納車の翌日、私は車屋とは別の自動車整備工場にパジェロミニを入れていた。
クラクションを取り付けてもらうためである。

こんな古い時代から変わらない問題が、国産車のクラクション音のしょぼさである。
ちょっとはコストかけろよと思うくらい、軽薄で耳に心地悪い音である。明らかに喧嘩売ってる音だ。
さらに、そのクラクションの取り付け位置は、パジェロミニの場合フロントグリルとラジエターコアの間。
フロントグリルはバンパーとグリルガードを外さないと外れない。
そのバンパーのボルトは真っ赤に錆びている、という素人お断りのハイレベル作業である。
車屋に頼もうとしたらさらに1週間納期延びますよと言われたのでこちらに頼んだのである。
6000円で2~3時間もあれば・・という提示が本当にありがたかった。

この工場は過去にも何度か付き合いがあり、毎回納得のいく仕事をしてくれていた。
なので、念の為、本当に念の為、24か月点検レベルの点検をお願いした。
納車を待つ4週間の進捗確認の際に車屋への疑念が生じたことも否定はしないが、どちらかというと別のプロの目で見て大丈夫という太鼓判が欲しかったのである。
点検代7000円が杞憂だったらそれでいいと。


しかし、悲しい事に、現実は冷たかった。


修理歴ナシとされていたが、その根拠となった車に積んであった記録簿は、別の車体番号が記されていた。
さらにはフロント片側で「潰れたのを、引き出して、叩きだした板金跡」が見つかった。
「修理歴とするかは微妙だけど、私なら言うよ。あぁ、車屋なら絶対分かるよ」と工場長からは言われた。

更にエンジンガスケットからミッションまでエンジンオイルが漏れており、ミッションケースが真っ黒だったらしい。
エンジンオイル、ミッション、デフオイルは交換を依頼してるので見てないはずがない。
工場長いわく、エンジンルーム内で結構拭き取った形跡があるので、ガスケット交換したくなかったんだろうね、と。
工場長ならどうしますと聞いたら、
「普通の車検整備でしょ?連絡して対処法を相談するよ。汚れるし漏れが拡大したら危ないだろ?」と。
ですよね。
電動ファン、ウォーターポンプ、タイミングベルト、ファンベルト、テンショナー、プラグ等に至るまで交換してもらってるのだから、ガスケットで漏れがあるなら一言相談してほしかった。

他にもクーラントのアッパーホースは替えてるのにロワホースは替えてないとか、リアブレーキは分解整備した形跡すら無いとか、車幅灯の球切れ、発煙筒の期限切れ、樹脂外装のいくつかが取り付けの爪が全部割れてただ乗ってるだけ、ホイール固定用のボルトが錆びて回しにくい等、まぁ出るわ出るわ。
工場長の気の毒そうに説明する顔が却って心をえぐるえぐる。

結果的には指定した部品は交換されていたが、こんなん見たら分かるだろってものでも言ってない所は何一つしていない状態だったらしい。
工場長が途中で電話かけてきて、もーちょっと時間頂戴と言ってきた時に嫌な予感はしたんだけど、これほどとは思わなかった。

工場長が点検で見つかった問題を一通り処置してくれ、部品洗浄や錆取り、クラッチミートの調整等の細かい事もあれこれしてくれた。
そのうえで、エンジンオイル漏れについては本来はガスケット交換だが、量が少ないのでワコーズの漏れ止め剤入れて様子見するかと提案してくれたので、元々予定していたフューエルワンと合わせて投入した。
結局2万かかったが、なにより整備後に周辺を試乗してきた工場長が、頷きながらこれで大丈夫だよ、あとは様子見ていこうやと言ってくれたので、支払った金額以上の価値が私にはあった。
板金個所の運転への影響は工場長いわく、見た目よりは少ないし、割とまともなんじゃない?と。
どれだけ酷い仕上がりなのだろう・・・
車屋の評価については、ここで名前を明かさない程度、である。
糾弾もしないし、勧めもしない、今のままなら今後の付き合いを避けて、フェードアウトしていく感じ。

こうしてようやく、車が私の家に来たのである。
なお、乗っかってるだけと指摘された部品の1つは家に帰るまでの間に旅立っていった。



結論。


とにかく信頼できる整備工場を見つけ、普段から付き合っておこう。



本当にこれに尽きる。
医者と一緒です。

こういう時の注意ですが、もしメーカー系ディーラーに駆け込むと一切合切アッセンブリ交換と言われ、簡単にウン十万の請求に発展します。
もう少し言えば、国産メーカーのディーラー整備士さんはあんまり修理に詳しくない人が多い。
儲けようというよりアッセンブリ交換しかしたことない感じ。
これは三菱に限らず、トヨタもそう。

逆にボルボやBMW、イタ車系のディーラーメカニックはメインコンピュータの半田浮きくらい今直しちゃいますねと言って速攻分解整備してくれる上級者が多い。

それだけ故障が多い証拠ともいえるけどね・・・


素人が頑張って交渉しても、結局こんなもんです。
皆様が良いカーライフを送れますように(願)

Posted at 2021/07/18 23:45:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | パジェロミニ | 日記

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