• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

シシィのブログ一覧

2023年03月03日 イイね!

道路のふしぎ5 右左折先が複数車線だったら?

道路のふしぎ5 右左折先が複数車線だったら?
5年ぶりに投稿する、道路のふしぎシリーズ。
タイトル画像は内容と関係ありません。内容がちょっと暴力的なので、爽やかな青い車の画像を用意しました。

先日、Twitterで煽り運転について騒ぎになっている投稿がありました。
投稿者A氏が興奮した様子で煽り運転の被害を受けたと息巻いています。
※滝沢ガレソ氏の投稿画像を一部加工

alt


結果としては、煽り運転と主張した投稿者A氏の左折先が三車線だったのですが、横断中の歩行者を避けながら三車線目へ曲がったところ、右折車両のB氏が三車線目に曲がっており、カチあった事がきっかけである事が分かっています。
※滝沢ガレソ氏の投稿画像を一部加工
alt


B氏側のドラレコ動画により、A氏が興奮した様子で怒鳴っている様子が分かります。
※滝沢ガレソ氏の投稿画像を一部加工
alt


ここまでの様子を見て、皆様はどう感じるでしょうか。
被害者を自称しているものの、歩行者を避けながら強引に左折をした上に相手を停めて怒鳴りつけるA氏は支持されにくいと思いますが、右折待ちのB氏が先に右折した事に対してA氏は「妨害された」と腹を立てています。
B氏にも原因があるのでは、と思われる方もいらっしゃると思います。

実はこれとかなり似ているが全く立場が異なる話を、例の煽り運転が広まる前より知り合いから聞いた事があります。

私の知り合いC氏は黄色車線側から、相手のD氏は青い車線からやってきました。
どちらも曲がった先は二車線です。
ここは赤い車線で右折したい車が多くおり、すぐに右折がやってくるので二車線目に入りたい車が多い場所です。
alt


C氏が右折して二車線目に入ろうとしたところ、左折のD氏が二車線目に入ってきました。
ここでC氏は「自分が二車線目に入るのに、相手が車線を跨いで妨害してきた」と憤って相手を停め、指導してやったとの事。
これ、最初のと全く逆のパターンで、右折車であるC氏は「左折車は一車線目に入り右折車は二車線目に入るもの」と思っており、左折車であるD氏を呼び止めて怒ったという武勇伝を語っていました。


どちらが正しいんでしょうか。
正解は
決まりはない。
という事です。

これでは答えになっていませんね。
でもこれが答えなんです。

道交法を確認してみましょう。

道交法第34条1項の左折についての項目では
「車両は、左折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、できる限り道路の左側端に沿つて(道路標識等により通行すべき部分が指定されているときは、その指定された部分を通行して)徐行しなければならない。
道路に沿う、つまり一車線目に居なければならないようにも見えます。

道交法第37条の直進左折車両優先についての項目では
車両等は、交差点で右折する場合において、当該交差点において直進し、又は左折しようとする車両等があるときは、当該車両等の進行妨害をしてはならない。
となっており、直進や左折の妨害をしなければ問題ないという解釈が出来ます。

しかし、道交法で曲がった先の車線変更に関する決まりはありません。

道交法について原則はあっても、現実的には複数車線で左折出来たりして道路に沿わなくても左折できる道路が多く存在しますし、左折優先の認識が強いせいか先のC氏とD氏がトラブルになった場所は左折車が曲がり終わるまで右折車が待つ光景が圧倒的に多いです。
道交法で決まってはいませんから、A氏の主張もC氏の主張も間違ってはいないと言えます。
ただ、力押しで相手を停めたり怒鳴ったりする方法は検分側の心象を害す悪手であると考えられますし、返り討ちにある危険性もあるでしょう。

NHK鹿児島放送局が同様の疑問を警察や国土交通省へぶつけた際は(こちらは丁字路の先の車線変更ですが)「そんな事を聞かれるとは考えた事も無かった」「何故疑問に思うのか不思議だ」という答えが返ってきたと載せています。

皆さんもこのような交差点、または丁字路先での車線変更は相手との認識に差が出やすいので十分にお気を付けください。
決まりが無いので双方とも「お前が悪い」となってしまうでしょう。
イマジネーションが大切です。電王ですね。


道路交通法(衆議院公式HP)



Posted at 2023/03/03 20:37:56 | コメント(3) | トラックバック(0) | 道路のふしぎ | 趣味
2018年02月18日 イイね!

道路のふしぎ4:最も美しい道路標示「40高中」を見た事があるか

道路のふしぎ4:最も美しい道路標示「40高中」を見た事があるか道路のふしぎ、第四弾です。

普段、何気なく見ている道路標識…。
40キロ制限とか、警笛鳴らせとかのアレです。
その道路に必要な情報が載っています。
あれは「標識」です、が…
道路に書いてある40キロ制限、Uターン禁止…といったアレ。
アレらは「標示」と言います。道路標示です、はい。

コレら道路の標識・標示には細かい規定があり、中にはそのデザインが変更となる場合があります。
旧いものは速やかに撤去されますが、稀に撤去を免れて見かける事があります。
写真の物は、昭和35年(1960年)に廃止された「危険」標識です。
後輩は「」のあいつです。
見かけたら写真に撮ると自慢出来ますよ(標識マニアに)。
※引用元:国道を旅する 様
alt



道路標示にも同じ事が言えます。
仕事中、茨城県那珂郡東海村のとある場所で見かけましたので、まさかと思い…。
後日撮りに行きました。
alt



あなたはこの道路標示を見た事がありますか。
その名も「40高中」です。
見た事がある方の多くは、45歳以上でしょう。
何故なら、平成4年(1992年)の道交法改正でこの標示は廃止されてしまい「高中」の文字は削除されていきました。
26年経った今では殆ど見かける事が出来ません。
なかなかキレイな状態で残っていました。私は初めて見ました。
alt



では、この「40高中」はどういう意味があるのでしょうか。
昭和35年(1960年)に道交法が制定されてから、車のスペックに合わせて高速車・中速車・低速車という区分けをしていました。
代表的なものとして
高速車:普通自動車、250cc以上のバイク、60キロ制限
中速車:大型貨物自動車、250cc未満のバイク、50キロ制限
低速車:原チャリ、30キロ制限

つまり「40高中」とは、高・中速車は40キロ制限という意味合いになります。
低速車である原チャリは、元々30キロ制限なので含まれていないようです。

その後、車のスペック向上に伴い、時代に合わなくなった区分けを1992年に廃止した、というわけです。
廃止から26年経過した今では、茨城県や埼玉県を中心に100か所程度で目撃情報があります。
それらの多くが擦れて殆ど見えなくなっていたり、旧道や廃道に微かに残っている中、東海村の程度の良い「40高中」は、ネットではまだ出ていない場所のようです。

同じような仲間として「50高」「60高」等がありますが、速度の速い道=幹線道路で舗装の優先度が高い、という事で特に「60高」は見る事は絶望的のようです。
alt



旧道、廃道を扱っている大手サイト「RoadJapan 日本の道路、昭和の旧道を巡る旅」では、最も美しい道路標示のひとつとして、この「40高中」を挙げています。
かなり熱く40高中について語っています。
この40高中、その筋ではかなりの人気があり、専用のマッピングサイトがあったり、Tシャツが作られていたりします。
ツイッターのハッシュタグでも、#40高中 で多くの書き込みを見る事が出来ます(書いてる人は同じ人ですが)。
alt



また、かの高名なミュージシャンも自身の名前と道路標示を掛け合わせたアルバムジャケットを作製されていたりしました。
alt




私は標識・標示マニアではありませんが…。
見かけた時は、噂に聞くアレか…と思い、つい撮影してしまいました。
現存旧型道路標識写真集様では、かなりの旧型標識を掲載されています。皆様も、特に山道なんかに入った際に旧そうな標識や標示があれば是非注目してみてください。
中には、すごいレアものがあるかも知れませんよ。
 alt


道路のふしぎ:洗い越しって何?

道路のふしぎ2:坂道にある標識の〇%って何?
道路のふしぎ3:道路脇に植えてる樹って必要なの?


Posted at 2018/02/20 00:43:47 | コメント(2) | トラックバック(0) | 道路のふしぎ | 趣味
2018年01月21日 イイね!

GoogleMAPの場所を登録している者がいるはずだ、それは誰だ?

GoogleMAPの場所を登録している者がいるはずだ、それは誰だ?GoogleMAP、便利ですよね。
アプリを開いてお店の名前や、地名、住所を打てばすぐ出てきます。
出てこない物件はないのではないかと思わせるくらい、ヒットします。
逆に、出てこないと「ここはマイナーなのかな?」「ワードが違ってるのかな?」と不安になる事があるのではないでしょうか。


気になる場所、行きたい場所を検索かけてみますか。
とりあえず、岩手県一関市の旧祭畤大橋にしましょう。
alt




実はこの旧祭畤大橋、地図で検索しても「該当無し」でした。
きちんと管理されているのですが「祭畤被災地 展望の丘」という代表地点だけが登録されていました。

なら、登録してしまいましょう。
必要なのは、Googleアカウントくらいです。
今まで登録が無かったのは需要がないからでは?却下されたからでは?と思ってしまっては勿体ない。チャレンジです。
(この地図では、既に登録されていますが)

やり方は簡単。
追加したい場所で右クリックを押して、地図に追加。
alt



名称や住所等の必要事項を記入し、送信ボタンを押すだけです。
alt



適正なものであれば審査が通り、めでたく登録されます。
却下されても警告などはありません。
こうやってSNSに載せて公開しなければ、誰が場所を作ったかも表示されません。
alt

 


余談ですが、ジョジョSBRの大統領の話ではないですが、投稿時に名前を決めた者に他の方は習うようになります。
alt

alt

 

1年前に登録された旧祭畤大橋は、11件のクチコミと107枚の写真が投稿されるようになりました。
マニアックな場所ではありますが、有名廃道サイトで取り上げられていたり、アクセスしやすい事から人の訪れもあるようです。

これも余談ですが、折れた橋は「旧祭畤大橋」という名前を付けられたことはありません。
折れた今も「祭畤大橋」です。
しかし、バイパスに作りなおした橋も同じ「祭畤大橋」という名前なので、区別する必要があります。
折れた橋の呼び名は「初代祭畤大橋」という表現もありますが、私が「旧祭畤大橋」で登録したので「旧祭畤大橋」なのです。
何せGoogleMAPに出てきますから、これが正しい呼び方だろうと皆さんは思うかもしれません。
私は初代祭畤大橋の方でもいいかも?と思います。古いから「旧」かな?というくらいで登録しました。
という事で、無暗に登録を信じない方が良いでしょう…(笑)
alt




ちなみに、GoogleMAPでこうした場所の登録や口コミを登録したりしていると、ゲームのように加点されていきます。
ローカルガイドという肩書が付き、投稿するほどレベルが上がっていきます。
さらに追加した酒類によって、自分の肩書にバッヂが追加されます。
写真・口コミ・開拓の3種類があり、開拓がダントツで難しいです。
写真や口コミは表示回数やイイネのようなものが押されたりします。
数の伸びを楽しみたいのであれば、都会の有名店の写真や口コミを投稿するのが良いと思います。
人がたくさん注目しているので、数も伸びやすいです。
私はマイナースポットばかり行くので…。
alt



 さて、先ほどは登録が通った時の話をしました。
通らなかった場合は、このように表示されます。
承認済は別に隠す必要もないけど、一応隠しちゃおう。
alt




ちなみに国界橋は2回却下されていますが、粘って3回目に決裁がもらえました。
私の会社と同じだな…。
粘ったかいもあって?2イイネもらえました(笑)

皆さんも、GoogleMAPに書き込みや登録をしてみてはいかがでしょうか。
口コミは駐車場が広いとか、ヒトカラが出来るカラオケ店とか書いてあると私はとても助かりました(笑)
写真は、正直どれも似たり寄ったりになってきますが…。
あなたの行ったあの場所も、私が登録した場所かも…?
(行くか?)
alt

Posted at 2018/01/21 20:00:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | 道路のふしぎ | 趣味
2017年06月30日 イイね!

道路のふしぎ3:道路脇に植えてる樹って必要なの?

道路のふしぎ3:道路脇に植えてる樹って必要なの?おかげさまで、道路のふしぎシリーズも第3回目となりました。
そもそもシリーズだったのか?

道路のふしぎ:洗い越しって何?

道路のふしぎ2:坂道にある標識の〇%って何?


今回も、皆さんの興味のない知らない道路の世界にスポットを当ててみましょう。
※法律の漢数字は読みやすさの便宜上、アラビア数字に置き換えています。


皆さんが街中を運転をしている時、ふと気づくと道路沿いにたくさんの樹が植えてありませんか?

いわゆる街路樹ですね。
主に歩道の一部に植えこみが作られ、そこに植えられています。
alt


日本全国、どこでも似たような作りになっています。
別に樹なんて植えなくても、道路と関係無いし……。
維持費もかかるし、剪定するのに車線規制したりしてるし…。
なんでわざわざ植えてるの?植えないといけない決まりでもあるのか?




実は決まりがあります。



街路樹は歴史が長く、日本の道に植樹をする文化が発生したのは、700年代と言われています。
当時の天皇などのエラい方々が、道を行く人々が木陰で休憩出来たり、飢えたりしないように果樹を並木のように植えた事が記録されています。
長らく休憩、距離の目安としての役目を果たした街路樹ですが、明治時代にもなると緑化推進の為に植樹するようになります。


このように歴史深い為、道路に樹を植える事は道路法及び道路構造令にて定められています。

道路法の第2条に、道路の附属物として「並木または街灯(後略)」という記載が在り、植樹は道路の一部と見做されています。

道路構造令では第11条として

第4種第1級及び第2級の道路には、植樹帯を設けるものとし、その他の道路には、必要に応じ、植樹帯を設けるものとする。ただし、地形の状況その他の特別の理由によりやむを得ない場合においては、この限りでない。
※植樹帯とは、専ら良好な道路交通環境の整備又は沿道における良好な生活環境の確保を図ることを目的として、樹木を植栽するために縁石線又はさくその他これに類する工作物により区画して設けられる帯状の道路の部分をいう。


とあり、要は草木を植えなさいという事が政令で定められています。
※画像:千葉市街路樹「まちの並木」ニュース様
alt


では、樹を植えなければならない第4種道路、とはどのような道路でしょうか。
少し触れてみましょう。
道路は、道路構造令により第1種~第4種に区分されています。
第1種:地方部の高速or自動車専用道路
第2種:都市部の高速or自動車専用道路
第3種:地方部の一般道路
第4種:都市部の一般道路
※都市部とは、市街地又はそれを形成する見込みのある地域を指します。
例えば川崎市、横浜市などは全域が都市部となります。

となっており、第4種はさらに以下のように級が分かれています。
alt


つまり、樹を植えなければならない道路とは、都市部の一般道路で、国道なら全て、県市道は4,000台/日以上の交通量が見込まれる場合となります。


とは言っても「本当にそうだったかな?最寄りの国道にそんなものあったか?」と思われるでしょう。


246号線長津田付近を見てみましょう。
こんなところに植樹帯なんてないじゃないか、電柱だけだろと…。
実は歩道の広さが関係しています。
alt


しばらく進んで歩道が広くなると、左手にツツジの植樹帯が出て来ました。
植樹帯は1.5mを基準とした幅員をとる事が求められていますので、歩道が広くとれなければ設置出来ない事も多いです。
1m程度の幅員である事も現実には多いようです。
alt



とはいえ、手入れの予算もありますので植樹帯が都度管理されているとは限りません。
この国道6号線の写真では、左と右で管理が全く違う事が分かります。
左はキレイに整えられていますが、右はただの雑草帯です。
限られた予算の中では、こういった事にもなりがちです。
放置に見かねて、付近の店舗の方が手入れしている場合もあるようです。
alt




では、植えるべき植樹の樹種は何でしょう。

日本で一番人気なのはイチョウ
alt


次いでサクラ、ケヤキと続きます。
低背の樹では、ツツジが人気です。
alt


これらが好まれる理由は
・過酷な環境に耐える
・枝の選定などに耐える
・樹自体の美しさ
などが挙げられます。
他、都道府県や市町村の定めた樹が植えられる事がありますが、大抵は落葉樹が選ばれるようです。

樹を植えなければならない事は解りました。
では、最終的な目的は何でしょうか。

植樹の主な目的は
①歩行者と自動車の分離、安全化
②自動車の粉塵、排ガスの吸着・吸収
③直射日光の回避、ヒートアイランド抑制
④騒音の反射音吸収
⑤道がある事を示す視線誘導、交通の安全
⑥市街地、景勝地の景観向上
⑦交通事故の予防、緩衝材


等が挙げられます。
色々ありますが、様々な効能が期待できるので植えましょう!
という事ですね!
植樹帯の上位クラスのような位置づけに、環境施設帯という存在もあります…。

しかし、良い事ばかりではありません。
冒頭での維持費、手間等もありますが…

常磐道の高萩インターチェンジから高萩市中心部まで通じている茨城県道67号線。
県道とは言え、常磐道から国道6号線の間を結ぶ高萩市の交通の要となっている道路です。
植樹帯として、イチョウとツツジが植えられています。
これだけなら、何の問題も無いように見えます。
alt


しかし、この植樹帯。
この並べ方がまずい…。
横断歩道まで来ると、わざとか?と思う程の緑の壁で、右から来る車が見えない。
さらに86くらいの視点だと、歩道でかさ上げされたツツジも重なり、全く見えない。
写真は86くらいの視点にかがんで撮りました。
alt


同じ理由で左から来る車も見難い。
私はこの十字路で右折をあまりしません。
仕事用のエブリィならまだ見切りが良いですが、86ではだいぶフロントを突っ込まなければ左右の安全が確保できません。
また、根元の植樹桝に雑草が生い茂り、美しくありません…。
alt


隣接する茨城県道111号線まで来ると、世紀末の様相
すぐ隣に数百世帯の住まう団地があるので、これでも人通りはそれなりにあります。
alt


もはや植樹帯ではない方が元気。
alt


ちなみにヒョロくて背の高い草は、セイタカアワダチソウというヤツで、群生して2m程の壁を作ります。
田舎では休耕田やアスファルトの割れ目からたくさん生えて、交差点で歩行者や自動車を視認しにくくする不届き者です。
英語では、カナディアンゴールデンロッドというらしい。
プロレスの決め技みたいな名前だな…。
alt



おっと、田舎の緑の元気を見せるのが目的ではありません。
これは道路のふしぎコーナーでした。


本来美しく機能的な物も、使い方や手入れによっては害を成してしまい、無い方が良いのでは?と思われてしまうケースもあるという事ですね。

横浜市瀬谷区の海軍道路とか、昔は好んで通っていました。
これもよく手入れがされていて美しいからですね。
このような植樹帯なら歓迎です。
※画像:風景印集めと日々の散策写真日記様
alt


皆さんも、街中を走行中にふと歩道を見ると、知らなかった素敵な樹が植わっているかもしれませんよ。
さりげなく、住宅街を守ったり、歩行者を守ったりしてくれています。
いつもの道路が少し魅力的に見えるかもしれませんね。
alt


Posted at 2017/07/05 01:31:21 | コメント(4) | トラックバック(0) | 道路のふしぎ | 趣味
2017年01月28日 イイね!

道路のふしぎ2:坂道にある標識の〇%って何?

道路のふしぎ2:坂道にある標識の〇%って何?前回、道路の事を扱った洗い越しの記事が好評でした。
ブログで初めてイイネが100を超えました。ありがとうございました。

今回も皆さんの意外と興味のないご存知ではない道路のふしぎをご紹介していきたいと思います。
今回のテーマは、坂道について取り上げたいと思います。


皆さんは、坂道を通行する時にこんな標識を見かけた事があるかと思います。

※北茨城市の小山ダム付近

alt


下りの勾配が9%ある」という警戒標識で、本名を「下り急勾配あり(212の4)」というものです。
もちろん、上りもあります。
この9%という数字はどの程度の坂道を指しているのでしょうか。

水平距離分の垂直距離を百分率で表していますので、1%とは100mで1mの勾配が発生する事を指します。
単位を細かくするならば1mで1cmですね。
つまり、この写真の場合なら100mで9m下がるくらいの下り勾配となっている訳です。

ちなみに鉄道の場合は坂道に対する耐性が低いので単位が小さく、勾配を千分率の「〇‰(パーミル)」で表します。
1‰=0.1%ですね。1,000mで1mの勾配が1‰です。


首都高3号渋谷線の池尻付近。
3%の上り勾配により、自動車の速度が落ちて渋滞してしまいます。
同じく上り勾配による渋滞で有名な東名高速道路の大和トンネル付近は2%の上がり勾配となっています
このわずかな勾配でも、自動車の速度に大きな影響を与える重要な数字となります。
道路はその規模によって、道路につけられる勾配に制限がついています。
細かい数字は省きますが、簡単に言えば都市部の高規格道路ほど厳しく、田舎の一般道ほど緩くなります。
alt



話が逸れましたが、9%勾配の現場写真です。
alt


そこそこきつい坂道に見えるでしょうか。

勾配は解りましたが、角度はどのくらいあるでしょうか。
三角定規を思い出しますと、恐らく30度くらいはあるでしょうか。
alt



実際は9%という勾配は、角度で言えば5.1度しかありません。
30度というと、苗場スキー場の上級者用スロラームコース並みの傾斜面となります。勾配で言うと58%弱となります。
「これは45度はあるぞ」なんて思うきつい坂道でも、実際の角度でいうとそうでもありません。
45度という角度になると、階段が無ければ登るのは難しいレベルです。
alt


では、勾配の標識はどの程度の数字を指す事があるのでしょうか。

警戒標識は道路管理者が必要があると判断した場合に設置され、必ずしも設置されるものではありません。
統計は解りませんが、一般的には7~14%程度の坂道を強調する事が多いように思います。
15%を超えてくるケースは稀です。

中にはぶっ飛んだ数字が書いてあるケースもあります。
20%を超えるあたりから標識マニアからの注目度が高くなり、現在、日本で最も大きな数字は37%であるようです。
山の中にあると想像しがちですが、これらの急勾配の殆どは市街地に存在します。


どんな勾配なのか、わたし、気になります!
という事で、30mm下げの86で行ってきました。


現場は神奈川県相模原市の上鶴間です。
東京都町田市の南町田に隣接しています。
南町田のココスでえろぽんさんとキャンにゃんさんとバイキングした覚えが…。
alt



関東指折りの28%勾配です。
元々32%表記の標識でしたが、線形改良か測量修正が行われ28%にシールで張り替えられています。
32%という数字は日本一急な勾配標識とされていた時期があるくらいの物で、一時期話題になっていた時期もあるそうですよ。
(2017年現在は、東大和市に37%の標識があるそうです)

ちなみにクソ勾配ですが生活道路として住民に重用されていますので、車で長居は出来ませんでした。周りは住宅の敷地ばかりで一時駐車も難しそうです。
迷惑をかけるのはご法度なので、手短に済ませましょう。
※標識以下の2枚の坂道の写真はマッキータウンぶろぐ様よりお借りしました。
alt



この坂、どうなっているかというと……。
坂の中腹を過ぎた付近で一番急勾配になります。
登りから中腹で左折するミッションはさすがに死んでしまいますので行いません。
alt


横から見ると、勾配がわかりやすいですね。
〇の滑り止めが終わったアスファルト部分からやや緩やかになります。
alt


では、86で下ってみましょう。
ちなみに頂上側にしか勾配標識はありません。

途中、車から降りて撮影する私を、通行人の方々は奇異の目で見られていた事を覚えています。
この写真だと緩やかに見えますが、実際は上の写真のような角度となっています。
リップのクリアランスが一番厳しいと思う場所で撮影しました。
擦らないか擦るかの、変な汗が出るあたりのエキサイティングな感じになります。
alt



EZ LIPが接地し、尊い犠牲になりました。
最近は、EZ LIPを痛めつけるためにブログを書いている気もします。
速度は1~2kmで侵入し、無事腹下は擦らずに降りる事が出来ました。
速度があると、サスが動いて悲惨な結果になる恐れが十分あります。
当たり前ですが洗い越しの時と同じく、この手の車が通るべき道ではありません。
alt


とは言っても、ここが日本有数の急勾配であるというのは警戒標識に勾配が書いてある場所での話に限ります。
前述のように、警戒標識は道路管理者が必要と判断した場所にだけ設置されます。山を削って造成した住宅街や私道には、警戒標識がないだけで急勾配の坂道は多くあります。
例えば、町田市の玉川学園は山を削って出来た町で、お年寄りや足の不自由な方にはひたすら厳しい坂の町です。
過去に通勤と通学で使っていましたが、この28%の坂道よりも急な坂が多くあると感じます。
また、急勾配になっていても、住宅街の中は車の通行を考えて、始めと終わりに緩やかな坂を組み合わせる等して車が擦りにくいような工夫がなされている場合もあります。

※北茨城市の水沼ダム付近の駐車場。恐らく30前後の勾配ですが、相模原市のそれと違い水平⇒急勾配となっているので進入するだけで下を擦ります。
昔、進入しようとしてバキバキ言ったのでそれ以来降りようと思ったことはありません(笑)

alt


alt


alt



ちなみに、ダイハツのCMで有名な「べた踏み坂」こと江島大橋ですが、勾配は5~6%程だそうで、横から見ると割と緩やかです。一見すごそうな坂に見えるけれども実際はそこまでべた踏みしなくて良いようです。
(そりゃ、こんな立派な橋を作って急勾配だったら困るよね…)
alt


また、酷道で有名な308号線、いわゆる暗峠は勾配が最大31%と言われていますが、その勾配のまま螺旋を描くようにカーブしているため、実際に走ると相模原市の28%よりかなりきついと思われます。
(画像wikiより)
alt


坂道の魅力、いかがでしょうか。
もしも坂道を通る時に少し興味を持ってみて頂くと、いつもの道も新鮮に見えるかも知れません。


坂道が好きな方は、腕(脚?)に自信のある自転車乗りの方、道路/標識マニアの方が多いようで、車好きの方には少ないようです。


私は嫌いです!

Posted at 2017/02/02 07:48:14 | コメント(6) | トラックバック(0) | 道路のふしぎ | クルマ

プロフィール

青い86/NSX/S2000と言えばこのヒト…というのを目標に、ブルーの86/NSX/S20000で楽しんでいければと思っています。 無言フォロー歓迎です...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/6 >>

1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

リンク・クリップ

[ホンダ NSX] 2017.8.23 パワーウィンドウ メンテナンス 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/06/11 19:15:22
[トヨタ ヴィッツ] AT→MT換装 ~その③・書類作成編~ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/05/28 15:39:23
リトラクタブルの動作不良修理完了 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/05/10 08:01:19

愛車一覧

トヨタ 86 トヨタ 86
2013年7月納車の86GTグレード。 フルノーマルの展示車両を購入しました。 ギャラ ...
ホンダ S2000 ホンダ S2000
AP1-120系のタイプV。 初のMT車、オープンカー所有です。 ボディカラーはニュルブ ...
ホンダ NSX ホンダ NSX
New Sports Car X(30年前)。 ボディカラー、よく聞かれますが純正色で ...
トヨタ シエンタハイブリッド トヨタ シエンタハイブリッド
シエンタ ハイブリッドのシルバーメタリック。 スライドドアってすごい。運転席からもボタン ...

過去のブログ

2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2023年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2022年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2021年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2020年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2018年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation