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2021年11月26日 イイね!

廃道探検家のアテンドする足尾線全線踏破ツアーに参加しよう

廃道探検家のアテンドする足尾線全線踏破ツアーに参加しよう
2021年11月、あるツアーに参加してきました。

石井あつこさんのガイドで廃線跡を歩こうツアー(わたらせ渓谷鉄道)
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かいつまんで説明しますと、足尾銅山からの鉱物輸送を目的として開発された足尾鉄道の路線が、銅山衰退後に国鉄足尾線となり、平成元年にわたらせ渓谷鉄道となっています。
現在は廃止され、立入禁止とされている間藤駅~足尾本山駅(の手前)間の路線を徒歩で踏破出来るという内容です。
アテンドは、廃道界では有名な女性廃道探検家の、通称トリさんこと、石井あつこさんが務めます。
金曜日に開催という事でしたが、たまたまシフトの休日だった事もあり、ツアーに参加してみる事にしました。
ちなみにこのツアーは、アテンドを務める方は異なりますが年に複数回開催されているので、興味のある方は開催を待ってみると良いでしょう。

NSXの代車として貸してもらった青いワゴンRで、集合場所の大間々駅に来てみました。
快適ですね~。
都合上、一般道だと大子町~日光を抜けてくるのですが、それって今回のゴール方面から南下してきてるって事だよね…。
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ここで思いがけぬハイドラでハイタッチが。
スバルマイスターのラ長さんと初めまして。ツアーに参加されるとの事。
群馬に来るんだから86で来るべきだったかな…今更ですが…。
不敗神話のRという事で勘弁…。
しかし、以前も東京カルチャーの廃道イベント参加した時にも与太朗さんと似たような事が…。
廃道が出会いを広げてくれるのか、みんカラが広げてくれるのか。
他にツアーの参加者が何名か居ました。
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大間々駅に到着したトロッコわっしー号に乗り込みます。写真ありません。
一部はツアー参加者で班分けの上、貸切られています。
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この穴が気になる…。
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そうこうしているうちに、わたらせ渓谷鉄道終点の間藤駅に着きました。
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ホームの橋には、スイッチバック跡が。
旧路線はあれでZ字に折り返して登って行ったって事かな?
正直鉄道は詳しくない。
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ここでわたらせ渓谷鉄道の担当者と、アテンドの石井さんを交えて朝礼を行います。
基本的にイヤホンを通して説明を聞きます。
今回のツアーの参加者には二種類の傾向があり、一つはネットで見たツアー広告から参加している廃道廃線好きの好事家。
もう一つは、地元の新聞に掲載されていた広告を見て参加した地元の方。
新聞に広告載せてたとは知りませんでした。てっきり前者だけかと…。
NSXのキーホルダー付けてたら、ちょっと話しかけられました。
出発します。
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少し歩くと、間藤駅から伸びている線路が、県道250号で途切れている事がわかります。
※GoogleMapよりキャプチャー加工
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現役の頃は、踏切があったようですが、今は道路も手直しされたようです。
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右側。
強烈な掘割。
ここをそのまま歩くと間藤駅に出る。当然線路の上を歩いて着くので大変危険だし、通報案件。
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そして左側の厳重な柵は、足尾銅山の運営元、古河機械金属社の敷地となります。
同社は不法な立ち入りを厳しく監視しており、ツアーの下見を伝えて立ち入っていたわたらせ渓谷鉄道社長と石井さんが注意される事もあった様子。
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今回のツアーも、線路のある場所以外は立ち入らない事を条件に開催しているそう。
ハメを外すような参加者がいるとツアー存続が危ぶまれます。
中央にいる女性が、アテンドの石井さんです。
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まずは橋を渡ります。
ここはさすがに線路の上を歩くわけに行きません。
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渡っているところの動画。



渡った後。
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20人くらいでの団体行動となる上、基本的には線路のある場所以外を歩かない事となっているので、立ち止まって写真を撮るのは難しいです。
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隙を見て適当に。
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隧道入る前に少し説明。
暗いので自前の照明を使ってという事。
上を通っているのは県道250号から分かれた道で、本山小学校跡に繋がっています。
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入りましょう。
レンガ巻き立て。
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トンネル内の動画。



さくさく進みます。
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なかなかレールのある廃線跡は通れない。
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コンクリート橋が落とされてる。
多分上流に出来た橋が新しいのだろう。
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線路の近くに神社?
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砂防ダム用暗渠に対するの橋。
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2本目の隧道です。とても短い。
やはりレンガ巻き立て。
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向赤倉隧道かな。1本目には名前が無かった。
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抜ける前と抜けた後を撮る、ここらへんは廃線ガチ勢ですね…。
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さて、廃線跡踏破も終わりが見えてきました。
ここから先の橋を渡ると本山駅跡に到達します。
基本的には立入禁止となっており、ごくまれに古河機械金属社の厚意で入れる事があるらしい。
実際、このツアーより2日前に開催された元鉄道マンのアテンドツアーでは、立入できる事が出来たようだった。
どういう基準なんだろ。古川財閥の気分次第?
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仕方ないので、遠めに写真だけ。
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と、ここで図ったかのように本山駅跡に無断侵入しようとする4人の若者達が(画面中央)。
当然、同行しているわたらせ渓谷鉄道の社員より注意を受ける。
しかし、平日の昼間から若者が4人も何やっているんだ…(笑)
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我々は橋を渡らず、横の脇道から道路に復帰します。
つまり廃線跡を辿るのはもう終わりです。
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ガチ勢は、さっきの若者達の行動力がちょっと、ほんのちょっとだけ羨ましいと思ったかもしれない(笑)
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ケタのところに、内線番号のようなものが書いてあり、異常があった場合は連絡するらしい。
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外には、現道の横に古びた橋が。
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古河橋という。
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説明板。
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ここから歩いて間藤駅まで戻ります。
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トロッコわっしー号。
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そして……このツアーは昼休みがない。弁当も無い。
14時半~15時半が足尾銅山見学時間兼昼休みとなっている。でも、周りにコンビニもない。
正直、かなり強引(笑)
以前、インパクトブルーで足尾銅山観光した事があるので、さくっと戻ってきました。
誰かが1件だけやっているラーメン屋を発見。ヒロII世さんというお店。
ガチ勢を中心に数人が入り、出来るのが早いラーメンを注文。
少し談笑する機会を得ました。
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参加者の中に、この鉱山地区出身の方がいらっしゃり、今回のツアーも庭のように話されていました。
その為、駅前のますや肉店というお店が美味しいという事で、帰りに数人コロッケをごちそうになってしまいました。以前住んでいた頃はよく買っていたそう。
地元出身者様、その節はありがとうございました。
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そうそう。今回のイベントで初めて鉄印帳という存在を知りました。
御朱印帳の鉄道版だそうですが、もらえるのは第三セクター、いわゆるローカル線のみとなっています。
ツアーの参加費に含まれているので、ツアー参加の特別版スタンプが入っているレアものもらえました。わたらせ渓谷鉄道の社長が1つ1つ直筆で書いているらしい。
なお、画像はヤフオクからです(爆)
売るとツアー参加費の半分くらいカバーできるようだ。
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16時半頃、大間々駅に到着。
その日は戻らず、大間々にある民宿に泊まりました。
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Posted at 2022/04/04 00:50:02 | コメント(2) | トラックバック(0) | 廃道 | 趣味
2021年08月01日 イイね!

群馬県嬬恋村の毛無峠にもう一度

群馬県嬬恋村の毛無峠にもう一度
荒野に立った「この先群馬県」の看板で有名な毛無峠の先にあります。
長野と群馬の境にある事もあって茨城からは地味に遠く、朝1時に出発し、高速経由で5時半くらいについたかな。
道中、殆ど前が見えませんでした。群馬県道112号線も整備が行き届いているとは言えず、ガツンと来る段差も見えない。
いたたた。
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でも、既に多くの方が。
多分、ラジコン系か登山系か。
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有名なアレ。年々文字があせていっている気がする。
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翔んで埼玉より。
現地に忠実。景色も…。
さすがに群馬県内において命の保証は一切しないという文言はない。
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少しだけ下ると霧が晴れてきた。
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絶景かな。
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鉱山事務所跡。
この立看は…
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安全運…
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2年前の写真。
こんなに立派に残っていたのに。悲しいなぁ。
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小串鉱山跡。
なんだか様子がおかしい。
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なんと、2年前は通れた場所が土砂崩れによって通れなくなっていました。
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とりあえず降ります。
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君は無事だったか。
(元から無事ではない)
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99,000kmしか走っていないのは本当だった。
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今日はこの辺で。
さようなら愛しのクレスタ。
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屋根が見える。
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屋根だけだった。
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やっぱり陶器は強い…。
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石垣。
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先に進む。
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今回、山神社という神社に行きたいのですが
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方角を合わせて歩きます。
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ここら辺は二区?
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風呂場みたい。
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タイルがあるからね。
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結構近いはず。
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どこだ?
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赤い河(B'z)。
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分かりにくい?場所にあるようですが、今回はたどり着けず💦
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植生区域とそうでない区域の差が激しい。
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なんて花?
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いたるところに施設跡。
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有名な、回転塔。
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少し前まではきちんとした形で残っていたそうですが、近年壊れてしまったようです。
やはりこういうモノはいつ壊れるか分かりませんので、早めが良いですね。
私が今まで訪ねた物件でも、既に存在しないものもあります。
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藪の中に石碑?
と思いましたが何も書いていませんでした。
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結構大きな建物があったはず。
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階段を降りると
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同じような光景。
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ここで予報によると雨。
今回は、なんかウロウロしてるだけで終わってしまいましたね。
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戻ってきたら、たくさんの車が。
Zニスモの方は丁度来るところを目撃しましたが、よくこの車で。
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まだあまり雨降るって感じではないです。
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この毛無峠、駐車位置までの割と長い距離が一車線ですれ違いが大変です。
私の前にいるトヨタのハイラックスか?ピックアップタイプの大型車が対向車を問答無用のプレッシャーで引かせます。
うーん、ついていくのは楽ダナー。
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したらこの大雨です。
ワイパーを最速にしても前が見えないレベル。
私が帰る前にまだ鉱山跡に人がいたけど、大丈夫だったかな。
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元々、ここ県道112号は路肩崩れ等が多く、工事個所が多数あります。
こんな雨降ったらさ~。どうなっちゃうの。
そもそも崩れているところって雨によるものなんだろうし…。早く通過します。
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かなりの水たまり…。
入りたくないけど、入らないと帰れない。
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雨が一層激しくなり、前のピックアップと共に空いている駐車スペースに逃げ込みます。
この世を洗い流すかのような怒涛の勢いでした。
次の日は、一度は行ってみたかった尾瀬に行ってみます。
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Posted at 2021/12/05 22:50:34 | コメント(2) | トラックバック(0) | 廃道 | 趣味
2021年01月30日 イイね!

福島県南相馬市の原町林鉄の新田川支線跡を辿ろう

福島県南相馬市の原町林鉄の新田川支線跡を辿ろうかつて、福島県の原町市(現:南相馬市)の山中にあった原町林鉄の新田川支線跡を辿ります。
関東森林管理局より、概要を引用します。

名称:新田川林道(にいだがわりんどう)
運用者:原町営林署
延長:23,786m
幅員:2.0m
最小半径:15m
森林鉄道としての存続期間:昭和5年度~昭和25年度
所在市町村:石神村(現在の南相馬市)、大舘村(現在の飯舘村)
当時の5万分の1地形図には、「機関林用軌道」と記載されており、機関車が運用されていたと思われます。

2020年8月と2021年1月に訪問しているので、写真によってだいぶ季節感が違います。
敢えて混ぜてしまっています。

まずは、赤い〇の場所へ車を停めます。
そして青いマーカーが今回の林鉄跡です。
※国土地理院地図の地図画像化し一部加工
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浄水場周辺の拓けた場所に駐車。
そうそう、書いていて思い出した。
ここに来る前、道中でボケーっとしていて縁石にホイールをぶつけ、パンクさせたんだった…。
(詳しくはここ)
お気に入りのホイールを傷モノにした辺りから、86一本からNSX熱が高くなった気がする。
そういう意味では、この探索はNSX購入の本気で考えたきっかけになったとも言えるかも?
なのでスペアタイヤですね。
今はホイールも完治しています。
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さ、行きましょう。
薄暗い中を進みます。
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草が元気。
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道が崩れてる。
ノーガード。
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ちなみに1月は簡単な警戒杭がありました。
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最初の橋。
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ここを渡ると、本格的に始まります。
(始点は原ノ町駅近隣からですが)
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すぐ近くにある、石神発電所の送水管。
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新田川まで流れているようだ。
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この見事な切通を通ると、道が変わってくる。
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いよいよ、林鉄が通っていたという雰囲気が濃くなってきました。
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東北電力。
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なんかすごくZ字の縦ライン。
水路のメンテ用の様子。
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岩を切って通した力業が随所に見られます。
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全体的にガレ。
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木製電柱の跡地。
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こう、スーッと切られて道が出来ている。
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これからは、似たような具合で
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切通がいくつも。
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ここからは短いけど笹籔。
背が高いのでウザい。
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橋。
真ん中を渡るワケには行かないけど、降りるには高い。
山側を歩く。
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ちょっと開けた場所へ。
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山側を見上げると、とてつもない谷。
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迫力あるなぁ。
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ここからちょっとだけ歩きにくくなります。
落葉が多い秋はちょっと怖い。
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似たようなガレ場と橋が多くて
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どこがどうだったか、イマイチ分からない。
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枕木が番線で固定されて残っている。
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ここはちょっと怖い…
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何故かというと、橋が抜けているのに全然足元が見えない。
ここはかなり高い。
全体がこの腐った橋だとしたらヤバイ…。
夏の時は、ここで引き返しました。
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冬だと、全体が見えました。
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腐った橋なのは一部で、気を付ければなんでもない。
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裏側から見ると、こんな感じ。
ビクつく事もなかったけれど……。夏の時は分からなかった。
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案内が。
蛇穴鍾乳洞 この先100M。
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このトラロープを使って降りていくと蛇穴鍾乳洞に行けるようです。
帰りに寄ろうかな?
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実は入り口に案内がありました。
後述しますが、今回は行けませんでした。
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これは何だろう。
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ここで休憩した。
晴れていて気持ち良い。
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崩れたのは大分昔のようで、樹が育っている。
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さて、行きますか。
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広くて好き。
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こう、上手い具合に倒れるものなのか。
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不穏な空気が。
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これは乗りたくないなぁ。
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結構高い。
ここら辺から身軽になる為、コンデジのSX720HSにチェンジ。
ミラーレス一眼が欲しくなる。
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すごい切通。
トンネルにした方が良かったんじゃ。
この程度ならって事なのか。
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徹底的に山の縁を通す様は美しい。
紅葉の時期なら、エモそう。
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コンクリート橋。
横からの写真がないけど、アーチ橋らしい。
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本当にここは切通が連発しているので
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飽きさせない。
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遠いとあまり何も思わない。
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近づくとちょっと足の置き場が狭いので、慎重に…。
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帰りは通った実績があるけど、行きは緊張する。
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そろそろか。
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ここを抜けると
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来た来た。
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隧道だー。
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足元は結構なヌカルミ。
でもこれは想定内。
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長靴を持ってきています。
ザック後ろに2足固定していたはずなのに、1足しかない。
どこかに落としたらしい。
仕方ないので1足で。
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中は多少崩れはあれど、基本的にキレイ。
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抜けたー。
最初は切通そうとしたんじゃなかろうか。
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今、13時。
ここまで撮影、休憩含めてスタートから2時間半。
ここでアクシデント。
雪が降ってきた。
マジ?晴れてるじゃん?
山奥には通じないのか。
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サマータイヤの車を入り口に放ってあるので、ちょっと焦る。
入り口の様子が分からないが、ここは結構降ってきた。
俺はともかく、これが積もるようではまずいぞ。
といいつつ、左カーブの先を進む。
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突如現れる柱。
昭和38年3月?正面は読めない。
残された漢字の偏から推察するに、土砂崩壊防備保安林と書いてあったのが無いかと思う。
保安林の一種で、木の根が岩等をつなぎ留めて山崩れを防止するものだそうです。
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ちょっと不穏な雰囲気。
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大きな崩落。
この先も進んでいる方もちらほら。
ちと雪の積もり具合が心配なので、大事を取って戻ります。
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×印の箇所で戻ります。
かつて発電所があったというオレンジ〇の箇所周辺まで行きたかったけど…。
※国土地理院地図より画像を一部加工
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戻ってきた。
通称、新田川線第一隧道。
これに会えただけでもヨシ。
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よくこういう所に鉄道を通したなぁ。
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帰路を急ぐ。
カメラにすら、雪が映るくらいになってきた。
結構大粒に見えるが…。
この為、蛇穴鍾乳洞は立ち寄れなかった。
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お、お前…。
不法投棄は回収だ。
結構スタート近くに落ちていた。
気付かなかった。
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撤退を決めてから1時間半、15時頃に帰還。
あれ、来た時と車が変わってる?なんて…。
この写真は朝撮ったものだけど、ここに雪は降っておらず、山の中だけ降っているようだった。
着替えている途中、マツダのセダンに乗った作業服を着た男性2人に怪訝な顔で見られた気がする。
こんなでも怪しくないよ、本当に。ダッシュボードに目的と連絡先(山では常に圏外だけど)書いて掲げてたし…。
お疲れ様でした。
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参考サイト:
街道WEB 様
Posted at 2021/11/18 21:57:16 | コメント(1) | トラックバック(0) | 廃道 | 趣味
2020年11月04日 イイね!

岩手県宮古市にある廃自然遊歩道

岩手県宮古市にある廃自然遊歩道
前回、龍泉洞に居ました。
11月の16:30、浄土ヶ浜にほど近い、女遊戸浜まで戻ってきました。
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「おんなあそびど」ではありませんよ。
「おなっぺ」と読む、難読地名です。
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女遊戸のすぐ近くにある中の浜には、震災メモリアルパーク中の浜という施設があります。
元々、ここは大規模なキャンプ場があったそうですが、東日本大震災によって15mの津波の被害を受けました(女遊戸トンネルも水没しているはず)。
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津波の被害を後世に伝える為の施設として生まれ変わったのですが、2019年の台風19号によって2020年11月現在も立入禁止となっています。
奥に見えるトイレは、台風ではなく震災によって被害を受けたものです。
小高い丘は、あの高さまで津波が来たという事を体感できるように拵えたようです。
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本題です。
ここから、自然歩道の廃区間が始まります。
今回の廃区間は、ちゃいるどどりーむ様の浄土ヶ浜遊歩道廃道区間を参考に尋ねてみました。

少し話が逸れますが、同サイト様の東京都の旧吹上トンネル記事を拝見したところ、明治時代のトンネルにも拘わらず、心霊スポットとして多くの方が詰めかけ、破壊活動をしているのを見てため息が出ました。
都会で人口が多い程、身近な廃スポットは無法地帯になりやすく、すぐに心霊スポットや不法投棄の場所となってしまいます。
やはり人の少ない、ヒトケのない田舎が一番安心です。

話を戻します。
他の方ではこの遊歩道の記事を見つけられなかったので、とりあえず歩いてみます。
この日の宮古市は、日没が16時27分となっており、既に日が沈んでいますのでサクッと参ります。
震災の前から使われていなかったようなので、当時ここを歩いていた物好きはいないはず…。
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道幅は2m弱と思いますが、岸壁や駒止があるので、見た目よりは狭く感じます。
駒止があるという事は、車両の通行を想定していたのだろうか。
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ISOをバリバリ上げていきます。
ごく簡単な擁壁がありますが、高い位置からの落石で道が埋まっています。
左の岩は、2007年時点では1枚でしたが、今は2枚に分かれています。
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見上げる。中間くらいまでは津波に浸かったと思う。
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多数の落石はあるものの、舗装自体はキレイに残っているように感じます。
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掘割。
巨木が邪魔。
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振り返る。
ずっと駒止が続いている。
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掘割を越えると、急に道が無くなったように見える。
舗装が津波によって持って行かれたと思われます。
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舗装があったとは思えないくらいの凹凸。
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16:41。
急速に暗くなってきた。
大きな岩が落ちてきている。
そして、前方にトンネルが見える。
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無名のトンネル。
2007年に訪問された方のブログと比較すると、だいぶ堆積物が積もっている。
崩れているというより、背負っている山からの落石と思う。
遊歩道という話ではありますが、高さは2.5くらいありそう。駒止も最後まで続いているので、現役時代は軽自動車が通っていた事もあるのでは。
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振り返ってみる。
舗装が残っている区間もある。
脇の擁壁が流出すると厳しいですね。
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さて、入りますか…。
と、ここで支店長から着信が入る。
私は営業所勤務なので、営業所長⇒副支店長⇒支店長と、かなり上役になります。
普段、私のような末端に直接連絡が入る事はないので恐る恐る出ると、使用している社有車の再リースについて問題ないかというやり取りでした。
驚かすなよ~。まだ12万キロしか走ってないからセーフと答えました。
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入って振り返る。
名前も分からないトンネル。
中にあるのは殆どが石。ここに来る人は居ないでしょう。ありがちな不法投棄のゴミはありません。
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抜けた先に道はありません。
この先、宿漁港に繋がって終点となります。
前述のブログでは舗装が見えるくらいの堆積だったので、山が崩れて埋まってしまったという事だと思います。
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振り返って撮影。
今は立って歩けないくらいに埋まっている。
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戻りましょう。
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撮影がなければ5分くらいで戻って来られます。
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中の浜は、女遊戸トンネルと、この宿トンネルの間にあります。
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では、ここから茨城に帰ります。
帰らないといつまでも戻れないし仕方ないね。
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もう真っ暗で、ISO12800でこんな感じです。
86を女遊戸浜に停めていました。
頑丈な鉄の扉のある、立派な堤防があります。
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現在の堤防は、このような具合です。
※Googleストリートビューよりキャプチャ
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震災当時、従来の堤防は完全に破壊されている様子が確認出来ます。
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実はここに来る途中、築堤が築かれ、不自然な線形で行き止まりに行ってしまい、転回したのですが
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やはり、ここも昔は直線だったようです。
左に見えるのは、東北区水産研究所宮古庁舎です。現在は建て直されています。
築堤より後ろには集落があるので、第二の堤防を作った感じですね。
良い歴史、悲しい歴史がありますが、また岩手に来たいです。
次は福島県の廃鉄道区間の記事を書く予定です。
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Posted at 2021/07/07 20:46:35 | コメント(1) | トラックバック(0) | 廃道 | 日記
2020年11月04日 イイね!

岩手県宮古市の隧道の先は、時が止まっている

岩手県宮古市の隧道の先は、時が止まっている
和賀川水力発電所に行きました。

三陸に行く前に、湯田ダムへ寄ります。
今まで何回も和賀町に来ているにも拘わらず、一度も湯田ダムを訪れた事がありませんでした。
ダムカードももらいました。
わざわざ「来てくれてありがとう」というメッセージが添えてある、凝ったものでした。
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今まで岩手と言えば内陸だったので、初の三陸です。
休暇村というチェーン?のホテルに泊まりました。
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このGotoキャンペーン、期間が短かったので、いつのまにか終わってしまい、名前だけ有名で実際に利用された方は少ないのでは。
当時、高速道路の周遊パス利用+指定の宿で、宿泊金額に応じた振興券をもらえました。
高速道路は東北周遊パス、休暇村宮古に宿泊し、3,000円の券をもらえました。
1日のみ有効となるので、翌日には使わないといけません(帰るしね)。
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翌日、気になる場所を目指します。
探索後、龍泉洞に行き、その帰りにもう1か所寄ってから500km先の茨城県まで帰らなければなりません。
まず、最初の探索を手短にしなければスケジュールが大きく狂ってしまいます。
海岸沿いを走ると…


さんふらわあですね。
茨城県の大洗に帰るところのようです。
俺も、すぐ後を追うから…。
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沼の浜です。市道沼の浜青の滝線。
片側にゲートが置いてありますが、普通に通れます。
この先も通り抜け可能です。
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沼の浜青の滝線は、昭和45年から51年にかけて旧田老町が整備し、 小港漁港と青の滝漁港を結ぶ太平洋沿いの路線で、市町の合併後に宮古市の 安全で良好な漁村環境の形成を基本に、生業の復旧や集落間の連絡管理道路となっている。
※二級市道沼の浜青の滝線道路災害復旧工事の復旧状況について より

ここはかつて、前須賀海水浴場と呼ばれていたそうです。
今は、遊泳禁止となっています。
奥の道は、小浜港につながっています。
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景色の良い、普通の道。
680m、手直ししているそうだ。
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カーブを曲がると、水たまりがあります。
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この結構深い水たまりは、海水。
防波の塀を越えて、ここに溜まっています。
間違えても、車で入りたくない。
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目の前にあるこの隧道。
沼ノ浜隧道といいますが、震災の津波によって水没しています。
当然、この道全てが水没した過去を持っています。扁額はさび色です。
1967年(昭和42年)、竣工。53m。
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道の脇には、かつて道路の構造物だったと思しき遺物。
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現役という事もあってか、中はかつて海中に水没した痕跡はない。
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年数なりの経年劣化はある。
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トンネルを抜けると、また波が荒々しい。
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2つ目の隧道が見えてきます。
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ふと、後ろから車の音がした。
振り返ると、白いトラックが2台通過していった。
あの潮の水たまりを越えてきたのか。働く車は大変だ…。
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隧道に近づいてみると、橋が落ち、柵も無いので、車ごと海ポチャするようになっています。
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震災時の津波によって、橋ごと持って行かれました。
橋自体はどこに行ったのか不明です。
震災当時のまま時が止まっています。
この先が本題です。
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隧道横の小山からアクセスします。
踏み跡がありますので、容易です。
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第二沼ノ浜隧道。
1967年(昭和42年)、竣工。50m。
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中は、とても静か。
崩れたりはしていない様子。
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無事、通り抜けた。
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コンクリートが板チョコのように割れている。
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現役時代でも、波をかぶっていたのでは。
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車道が完全になくなり、砂浜となっている。
これって波の間を通らないといけないね。
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上を見上げると、無数の落石防護網がズタズタになっています。
当然、石や岩を受け止めて耐える設計になっている金属製のワイヤーです。
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全体。
上からいくつか大きな岩石が落ちてきている事も原因でしょうか。
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波が引いたところから、一気に駆け抜ける!砂浜はだいぶ足を取られます。
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あ、波だ。
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全体。
真ん中の浜走りがキモです。
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砂に埋もれていますが、比較的路面が残っています。
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巨大な岩の近くに来ると、陽が射してきた。
この岩は、元々道路沿いにあったのか?山から来たのか?海から来たのか?
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岩の先からは、路面は残っていますが、かなり荒れています。
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君は最後まで、いい仕事してるよ。
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ひどく荒れている場所を抜ける。
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全体。
めっちゃガレているのは海のせいだけではない。
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荒れた場所を抜けると、気持のよい浜辺に出る。
でも、本当は浜辺ではなく、今までと同じく道があった。
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左手の、大きな黄色い岩の後ろに本来の道が遺っている。
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この記事を書くにあたり、改めて宮古市周辺の津波映像をYoutubeで視聴しましたが、このような形に破壊されてしまうえげつなさがありました。
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ここは山に面した部分に路面が残っており、別ルートからここに車で来られます。
帰路には、ここに軽自動車が来て犬の散歩をしている方がいらっしゃいました。
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全体。
線形が思い浮かぶでしょうか。
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2011年3月11日の震災時、20mを超える津波が押し寄せた。
隧道のはるか上の山まで海水をかぶり、木々は無くなった。
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2007年、この写真と同じ道を通っているクラシックカー達の動画があります。
こんなに素敵な場所を(ちょっと走りにくそうだが)、デイノやヨーロッパが通っていた。
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恐らく、前述の山側からの通路と合流する場所から撮影していたと思われる。
山にももっと緑があった。
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ツール・ド・みちのく2007 DVD OP。
1分33秒頃。
ちょっとみんカラにふさわしいモノが出てきて、ほっとしている(笑)



こちらは、Youtubeの設定で再生速度を下げて頂くと確認出来ます。



浜に人類の英知が埋まっている光景が、猿の惑星という、古いが有名な映画のワンシーンとよく似ているという。
自由の女神が浜辺に埋まっているアレです。
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登るかぁ。
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3つ目の隧道の前は、海側の擁壁は残っているので、かろうじて道の体はある。
中身は無い。
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この手の場所は、必ずフチを歩く事。
大抵、真ん中はスカスカ。人間の体重でどうにかなるとも思えないが…。
人様の役に立つ知識ではない。
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全体。
擁壁には、一部穴が開いている。
画面中央、山の黒くなっている箇所は滝になっていた。
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到着。
鵜の巣隧道。
1968年(昭和43年)、竣工。全長43m。
ここから少し離れた場所に、鵜の巣断崖という観光地があります。
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中は至って普通。崩れているのは、外の山。
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抜けました。
キレイな状態で残っていると思う。
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外は、波に洗われる、かつての道路構造物が見える。
左側に見えるのは海蝕洞?
とても近づけない場所にあります。
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1本、遊歩道などで使われるような、木を模した杭が残っていた。
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ツール・ド・みちのく2007関係の動画に、答えがあった。
これは外に出ない為の柵の一部だったらしい。
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ほぼ同じ位置と思われる。
この1本の柵だけ、奇跡的に残っていた。
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この先、さっきまでと同じに見えるでしょう?
でも、ここにも構造物があった。
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ヒントは、柱と、その基礎部分。
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正解は、ロックシェッドです。
向かって左側に、この屋根が乗っかって。右側の柱で支えていました。
波に飲まれ、柱が折れてシェッドが浮き上がり、引き潮で落っこちたのでしょう。
この屋根部分すら、一部しか残っていません。
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屋根の上を歩き、先を確認します。
奥に見える広場が、青野滝漁港であり、ゴールです。
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時間都合で横着して、青野滝漁港からの撮影。
道の状態は、他と同じ。
舟は一艘もなく、漁港は閉鎖状態に見えます。
主にワカメ、昆布の養殖に用いられ、すぐ近くに在る20戸程の集落の方が利用されていたそうですが…。幸い、集落は高台にあり、無事だったようです。
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青野滝漁港。
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たびたび拝借させて頂きます、ツール・ド・みちのく2007動画より。
この映像は、引き倒されたロックシェッド内のものです。
正面に、鵜の巣隧道が見えます。ややカーブしていますね。
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現在のロックシェッド全体。
海の方を見ても、屋根の残骸があるようにも見えない。
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市道沼の浜青の滝線は、既にバイパス工事が終わっており、この区間は廃止される事が確定しています。
岩手県沿岸では珍しく、海抜の低い場所へ作った道路という事もあり、この景色を活かしたいとも考えていたようですが、結果的に難しかったようです。
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では、戻りましょうか。
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大体、86からの片道50分程でした。
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現役道まで戻ってきました。
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86まで戻ってきました。
お疲れ様でした。
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市道沼の浜青の滝線の被災状況。
約2kmが今回通った不通区間です。
詳しく知りたい方は、こちら
なお、震災以前より一部通行止めになっていた為、人的な被害は無かったようです。
参考サイト:山さ行かねが 様
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Posted at 2021/05/22 14:58:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 廃道 | 趣味

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