趙雲(ちょううん)かっこえぇ~!
三国志で一番好きな武将です。
姓は趙、名は雲、字は子龍です。
主君の劉備から
「子龍、一身これ胆なり」
と賞賛された武将で
冷静沈着にして剛胆な忠義の士として
多くの方に愛されています。
その趙雲。
レッドクリフ(パート1、パート2)でも大活躍。
同じ劉備(りゅうび)旗下で格上の武将、
関羽(かんう)、張飛(ちょうひ)より全然活躍します。
三国志マニアな僕にはストーリー展開に色々思うところがありましたが
趙雲が大活躍するんでOK♪ ∩(´∀`)∩ワァイ♪
でもパート1を見たとき、正直なところ、あれ?と微妙でした。
なんというか消化不良(汗)
というのも下調べなんぞしなかったから、2部作品な事すら知らなかった(爆)
で、パート2を見終わって思ったこと。
パート2が本編。
パート1は登場人物の紹介とパート2に向けて色々な伏線を張りまくるための序章。
そんな感じです。
これからご覧になる方、パート1を見ておいた方が楽しめます。
・・・・・あれ?そういや前にも別の映画で似たような事を言ったような・・・・・
またパート2を見た後にパート1を見ると、様々なシーンで
「あ、このシーンはあの伏線だったのか!」と楽しむこともできます。
パート1を見てからパート2を見る。
そしてもう一度パート1を見て伏線に気づき、
その伏線を頭に入れつつパート2をもう一度見る。
コレがベストです(爆)
さて、公式HPにもあるとおり、レッドクリフはジョン・ウー版三国志(赤壁の戦い)。
権謀術数あふれる歴史スペクタクルに、男の友情と愛の物語を加えたストーリーに仕上がってます。
その関係で、一般の人が思い描く三国志のストーリーとは若干異なり、
有名な諺の元となった故事も描かれてなかったりします。
そして中村獅童演じる甘興(かんこう)。
歴史での呉の武将、甘寧(かんねい)をイメージしているのは明らかですが、
なぜ名前が違うんだろう?あれぇ?と思ってました。
でも映画を見終わったら名前を変えた理由がなんとなく分かりました。
なるほどね。
(※ネタバレしますんで、知りたい人はメールで聞いて下さい)
やられましたよ、ジョン・ウー監督。楽しかったです。
さてちょっと話は変わり、歴史について。
僕は歴史好きです。
特に中国の古代史が好きだったりします。
色々な時代と人生模様から教訓を得ることが多々あります。
さて、上記で「一般の人が思い描く三国志」としましたが、
横山光輝の漫画「三国志」、吉川英治の小説「三国志」
双方共に三国志演義と呼ばれる小説が元になっています。
この三国志演義は明の時代に正史を元に書かれた小説です。
そして正史の三国志は、西晋時代に陳寿(ちんじゅ)によって書かれた
魏書、蜀書、呉書からなる歴史書です。
(曹操が魏、劉備が蜀、孫権が呉)
ちなみに魏書には「東夷伝」があり、それが日本では「魏志倭人伝」と呼ばれる書物です。
そして、そこに邪馬台国が登場しています。
さて、魏から禅譲(皇帝が皇位継承権を持たない他の徳のある者に位を譲ること)されて
建国した晋(歴史では西晋)が編纂した歴史書なので、晋の正当性を示すために
魏を悪く書いたり、滅ぼした蜀や呉についても良くは書いていません。
しかし著者の陳寿は蜀の出身で、諸葛亮(姓は諸葛、名は亮、字は孔明)が
生きた時代と近いこともあり、かなり諸葛亮を尊敬していた事が伺えます。
晋王朝で編纂する歴史書なので諸葛亮を尊敬することをおおっぴらには書けず、
様々な人物の列伝に紛れこませる形で書いています。
諸葛亮に限らず、他の大勢の人物についても同様の手法を使っており、
おもしろい歴史書です。
歴史とは勝者が書くもので、必ずしも真実を伝えるものではありません。
自身の正当性を示すために都合の良い部分のみを伝え、
都合の悪い点については記さなかったり、正当性のある弁明をつけるものです。
そういった観点を踏まえて歴史を読んでみるのもおもしろいものです。
現代は一つの物事に対して様々な角度から見た意見を聞くことができます。
自身の判断で何が正しいのか取捨選択できる良い時代ですが、
逆に情報に惑わされる可能性がある危険な時代。
こんな時代だからこそ、冷静に情報を分析し、選択する力が必要となるのでしょう。
タイヘンだなぁ(^^;
Posted at 2009/04/16 14:47:20 | |
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