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ピンホール写真をデジタル一眼で試してみました。

レンズなしに、ただ極小の穴をあけただけで、レンズと同じような効果をが得られる不思議。子供の頃からずっと気になっていました。．．．
子供の頃、フィルムでなんどか実験はしたものの、ただ写っているといった感じで満足な結果は得られず、消化不良は否めませんでした。

デジ一のペンタックスＫ１０Ｄでは、ボディーにレンズを取り付けさえすれば、露出計をはじめ、カメラの機能をほぼフルに活用して撮影ができます。　普通のデジ一ではこうは行かないようす。
　デジカメゆえ、すぐに撮影結果が出るので、それを見て修正。．．．ピンホールレンズの実験にはもってこいです。

そこで、先人がやられたように、ボディーキャップを改造して．アルミはくを針、針で穴を開けて．．．と思っていたのですが。代々木にあるカメラ店でたまたま見たジャンクの箱のなかに、偶然よいものを見つけ、３００円で購入してきました。

このいいものとは、ＬＥＮＳ　ＩＮ　Ａ　ＣＡＰという、ボディーキャップに簡単レンズを仕込んだ面白レンズ系の製品です。超薄型で、絞り機能のかわりに、色々な大きさの子穴をリボルバー式に切り替えられる構造になっています。その中の一番小さい穴が、まさに針で穴をあけたほどの穴。まさしくピンホールです。

さっそく、自宅で改造して試してみることにしました。
改造のポイントは。
・ＬＥＮＳ　ＩＮ　Ａ　ＣＡＰについているレンズ（三群構成のわりとちゃんとしたもの）を取り外す。
・レンズの取り外し、組み込みができる方式に改造。
・レンズを組んだ状態で、側面をセロテープで巻きまとめる。
・セロテープの厚み分、正確にレンズホルダー部分を削る。
・レンズをもどしてみる。

こんな感じで、うまくゆきました。
さっそくレンズの有り無しで撮影すると、64 、32と表示のある子穴ではそれなりに十分レンズ無しで写ることがわかりました。室内で、ＩＳＯ８００で３０秒ほど。．．．

今後はもっと小さな穴を作り、チャレンジしてみるつもりです。

週末は上の娘と、撮影がてらでかける予定です。ピンホールも試してみようと思っています。

ノウハウをためて、ゆくゆくは子供向け写真イベントなどのネタにできないかとも思っています。

先日入手した、ＭＩＮＯＬＴＡ　セミミノルタＰという、ジャバラ式のカメラのレンズをなんとかＫ１０Ｄで生かせないかと考えていたのですが、なかなかうまくゆかず進んでいませんでした。ネットで調べても、古いジャバラ式カメラのレンズをデジタル一眼に使った例は見つからずでした。
　そこで、リレーレンズ式など考えたのですが、手持ち機材で脳内検討している範囲ではうまくいかない様子。でもレンズを生かす方法がありそうに思い、手持ちのクローズアップレンズやテレプラスなどをならべて、じっさいにＫ１０Ｄのボディーとジャパラ式のカメラの間に当てながらいろいろと考えてみることにしました。

しばらくの試行錯誤の後、あきらめかけた時、最後に試したアイディアが当たりあっけなくデジタル一眼で像を結ばせて撮影することができました。

こちらの写真がそうしてテスト撮影したものです。以前ロンドンのコベントガーデンのマーケットにて注文した２ｃｖ型灰皿を簡易撮影をしてみました。この様子なら取り付け方法を工夫すれば無理なく無限遠も出そうです。
ＭＩＮＯＬＴＡ　セミミノルタＰは、６ｘ４５版のフィルムを使うかメラで、焦点距離が７５ｍｍのレンズがついています。Ｋ１０Ｄに取り付けると、１００ｍｍ相当になりました。開放に近いと収差がめだちますが、少し絞るとなかなかよさそうです。光学的なしくみとしては十分使えそうな事がわかったので、もう少し固定方法や遮光方法を検討してみるつもりです。

先日修理に出したＫ１０Ｄも無事戻り、ビシッと整備されてきました。そこで、さっそく手持ちのレンズを掘り出して、ちゃんと撮影できるのか？数十年前のレンズでもデジタル時代に使えるのか？？興味があってやってみました。

まずは。　

業務用としてフィルム一眼（ニコン）で常用していたレンズを無理やり取り付けてみました。

ＴＯＫＩＮＡ　ＡＴＸ２８－８０ｍｍPro　ｆ２．８　たしか購入は１５年ほど前。．．．

・ニコンマウントなのですが、簡単なスペーサーを自作したところ、いい感じでペンタックスにＫ１０Ｄに付きました。フランジバックの距離が約１ｍｍほどちがうのにもかかわらす、無限遠にもピントがあいました。長年このレンズにはお世話になったのですが、撮像素子の大きさがＡＰＳ－Ｃサイズのデジタル一眼につけると、３５ｍｍフィルムカメラで使用していた時より長めのレンズとなります。ためしに撮影してみると、ぼけ味好みで、色味もよくなかなかよさそうでした。ただしかなり重たいレンズで、こんなに重いレンズを持ち歩いていた自分が信じられません。...当時は若くて腰痛もなかった（笑）

・ＴＡＫＡＨＡＳＨＩ　ＦＣ５０　４００ｍｍ　口径５ｃｍ　フローライト望遠鏡。これは確か２５年前位前に購入したもの。．．．．．．
　Ｍ４２マウントアダプターとカメラアダプターを少し工夫したところ無事取り付けられました。焦点距離を手入力する事で、手ぶれ補正も使えたので、ベランダから遠方を手持ちで撮影してみたところ、ちゃんと手ぶれ補正されてうまく使えそうでした。今後は、天体を入れた風景写真や、もしかしてやる気になれば、野鳥撮影に活躍するかもしれません。

ついでに、中古店カメラ店で以前購入していた、ジャンクのＳＭＣ　ＰＥＮＴＡＸ－Ｍ　８０－２００ｍｍ　ｆ４．５。取り付けられるボディーもないのに、内部構造が知りたくて購入。確かちょっと分解して壊すともったいないので、すぐに戻したものを出して来ました。　ズームしても長さが変化せず、前後に外筒を動かしてズーム、外筒をまわしてピントを合わせる仕組み、とても堅牢に作られています。．．取り付けてみると、なんと約３０年ほど前に作られたレンズなのに、ちゃんと写るのにはびっくりしました。少し絞ったところ、子供の成長を記録するには十分なのではと思うほどの画質でした。明るい野外、運動会用？？として使うかもしれません。壊さず正解だったようです。


ここからがちょっと怖い・？？放射能レンズ。

その昔、ガラスにトリウムという放射性物質を混合する事で高性能なレンズを作っていた時期があり、日本でも時折カメラメーカーから当時の素材の保管方法と安全性について発表されています。トリウムガラスを使用したものとしては、1940-50年頃のドイツのツアィスが有名ですが、日本でも、１９７０年頃の各社の高性能レンズにはこぞって使われていたようです。という事で、古くてもよく映ると評判のレンズには放射能を発するものがあるといわれています。識別方法はレンズがなんとなく黄色がかっているとあやしいそうな。（笑）
ただ、放射線の量がすくないので、肌身離さず放射線を出すガラスを体につけているのではない限り、時折撮影するのであれば問題のない線量なので回収されていないわけですが。万が一割れた粉が体内に入ると怖いので、分解はやめています。

実は、我が家にも放射線を発しているかもしれない古いレンズ(父が購入したもの)がいくつかあったりします。

その中のひとつ、約４０年前と思われる、Ｓｕｐｅｒ　Ｔａｋｍｅｒ　Ｆ５５ｍｍ　ｆ１．８．．．．Ｋ１０Ｄに取り付けてみると少し黄色身がかった画像になるものの、とても良く撮れます。セットズームレンズのＤＡ１８－５５ｍｍの５５ｍｍよりもなぜか若干大きく写りますが、ビシッと解像してくれます。よく映り、黄色みがかるのがどうも放射能レンズ（通称ウランレンズ・・？）

さてどうなんでしょうか？（笑）子供にこの話をしたら怖がるので、正しい知識を得ようとネットを調べてみると、子供向けに無料でガイガーカウンターを貸し出している組織があるのを発見しました。子供もおもしろそうだから夏の自由研究を今やっておこうと言い出したので、さっそくネットから貸し出し手続きをしてみました。これで家中の蛍光灯やいろいろなものを計測し、ついでに古いレンズや、旧東ドイツのツアイスイエナ製双眼鏡、昔の時計の蛍光文字盤部分など、トリウムガラスを使用していそうで怪しいものも計測してみることとしました。
もしかして古い高級レンズを扱う、中古カメラ店など行くと、けっこうな放射線でていたりして。．．．と想像してしまいます。

先日幕張カルフールで行われたＦＦＭの会場で、カメラに興味を持ち、時折いっしょに写真散歩をしている下の娘に、Ｋ１０Ｄを緑モード（フルオート）にしてしばらく貸しました。下の娘は小4の中でも身長が低い事もあり、独自の低い視線からのフランス車の写真がたくさん撮れました。でも、写真がどうも？？ピントがおかしい事に気づきました。自分で撮影する時は、無意識で手動でピントを合わせなおしていたようで、気づかなかったのですが、オートフォーカスにすると微妙に後ピンの様子。本業での飛沫のかかる実験の記録用には、マニュアルレンズを使うので、このままで十分。．．．
　でもいじっているうちに日常のカメラとしてとても愛着がわいたこともあり、ビシッと整備に出すことも考えました。．．．．

　そこで比較的近所にあるペンタックスのサポートに持ち込んで相談したところ、３０分程で見積もりが出ました。聞いてみるとある程度までは一定料金でいろいろと修理できる様子。そこでファインダーとＣＣＤの癖の修正や、その他のチェックと修正などもセットで依頼しました。．．．

福沢諭吉一枚＋α、この料金を安いと考えるか高いと考えるか微妙で、悩みましたが、気に入ったＫ１０Ｄゆえ整備に出すことにしました。サブ用としてＫ１００Ｄのボディーも購入しようかと思ったり。．．

デジタル一眼も沼にはまりそうで怖いので、５０－２００ｍｍのレンズを入手したら機材は打ち止めにして、本業??に精を出さねば。...笑

一眼レフタイプのファインダーで覗いて撮影する場合、ファインダーで見える映像と、撮影される画像が微妙に一致しないのが前提での撮影となります。実際に撮影される画面よりもファインダーでの見える映像が多少範囲が狭い仕様で設計されていたり、中心の位置が微妙にづれていたり、画像が微妙に傾いていたり。....
このあたりは、業務用のデジタル一眼とは違い、お手軽価格のデジタル一眼では、かなりあると聞いていたのですが、やはりK10Dもそれなりにずれがあるのを感じました。そこで、四角な格子でできた製作中のコレクションラックを撮影したり、近所に子供と撮影散歩にでかけながらファインダーと実際の画像の差の癖を把握することにしました。

上の写真の左側の角にある赤い線がファインダーで見た場合の枠になります。ファインダー見える範囲はK10Dでは90%なので実際には大きく写っているのと、右に若干下がっているのもわかります。

普通のコンパクトデジカメのファインダーは、付いていなかったり、あっても目安程度のもの、液晶画面で確認しながらの撮影なので、こんな事は気にしなくてもいいのとは対象的?

試してみると、私のK10Dでは若干右下がりに、中心がほんの少し左にずれると分かりました。自分での調整や、ピントスクリーンの加工も考えましたが、少し練習すれば、ファインダー内のスクリーンについている線や印を利用して、ほぼ水平と中心が出せそうなのがわかりました。

メーカーに修正を依頼する手もあるのですが、けっこうな費用と、時間、それに完璧には調整できないのは分かっているので、このあたりで手を打とうかと思っています。

少しネットで調べてみると、他メーカーのデジタル一眼を含め多くは右下がりの傾向がある様子です。これって右利きのユーザーの癖を見越して狙っている仕様?撮像素子が共通で同じ癖??など、疑問は残ります。ほんの少しの傾きなのでほとんどの方は気にされない範囲なのだと思います。

次は念のためピントの合う範囲が狭い明るいレンズを取り付けるなどしてピントのずれを把握してみるつもりです。