鶏皮考（＋脂身考）

子供の頃から鶏の皮が好きです。それもプルプル柔らかくて脂っこい皮が大好きです。最近の唐揚げはヘルシー志向なのか皮が少ないのが不満です。しかも衣が硬過ぎです。何なんですか世の中のクリスピー至上主義は？煎餅じゃああるまいし。唐揚げの本質を見失ってるのでは？とさえ思えます。

そんなわけで、唐揚げチェーンの「からやま」は米がまったく進みません。一時期ブームだった「中津唐揚げ」もそんなに好きではありません。

そして何より世間で「皮がパリパリ」がやたらモテはやされてるのが自分には信じられません。唐揚げだけでなくチキンソテーにおいてもクックパッドでは「皮がパリパリ」レシピばかりです。衣がサクサクしてたら美味しいですけど、皮なんかがパリパリしてても別に何ともないです。いやむしろせっかくの脂が抜けちゃって台なしです。

ところが以前「マツコ＆有吉の怒り新党」で「焼き鳥の鶏皮がブニョブニョなのが許せない！」というのをやってるのを観たことがありまして、色々と調べてみると、福岡あたりは鶏皮の食文化が発展していて、関東の焼き鳥の鶏皮なんてチョー手抜きというかニセモノらしいです。ということは「皮がパリパリ」が本当の美味しい鶏皮の食べ方なのでしょうか？

確かに自分が子供の頃はまだ肉が貴重だったし、肉の質も悪かったし、海外はおろか全国各地の日本の食文化も関東（の一般家庭）には伝わってなかったし、脂の旨味だけが頼りで、本当の美味しい鶏肉の食べ方を知らなかっただけかもしれません。

話は変わりますが、近所の大衆食堂がなくなってしまって久しいのですが、あれから美味しいと思えるカツ丼に出会っていません。最近のトンカツはこれまたヘルシー志向なのか脂身を落とし過ぎだと思います。昔の大衆食堂は下品と言えば下品ですが豚肉は脂身たっぷりでした。ノスタルジーかもしれませんが、あのカツ丼が食べたいです。

鶏皮や豚の脂身を毛嫌いする女子が、カルビやトロは好きというのは納得できません。脂に貴賎なしです。女子がそこまで嫌うなら皮と脂身は自分にくれればWIN-WINなのですが、ウチのワイフはあろうことか皮も脂身も好きなので取り合いで、結婚して失敗したことの1つです。