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イイね!
2024年02月17日

観光客で賑わう鎌倉の非日常

上官殿!

本日の偵察活動は、鎌倉にて行いたいと思います!! (`Д´)ゞ ビシッ!

(上官殿)二等兵が自ら観光地に行くとは珍しいな。

(上官殿)・・・・・・・・・・( ゚д゚)ハッ!

(上官殿)貴様、まさか美味しいものを食べに行くのではないだろうな! それなら私も連れて行け!!

いえいえ。
本日は、観光地のすぐ近くに人知れず眠る遺構の偵察を行う予定でございます。

(上官殿)あ、そう。

・・・・・・・・・・

完全に興味を失ったようなので、ワタクシ二等兵にて単独偵察を行って参ります。






《鎌倉駅西口》
晴天に恵まれた休日。
当然ながら、駅前は多くの人で賑わっています。




《市役所通り》
駅を出て直ぐの交差点を直進。
沿道にはいかにも鎌倉らしい、シャレオツな飲食店が並びます。


人で賑わう鎌倉駅から、僅か徒歩10分
前方に見えるトンネル付近に、本日偵察を行う遺構が存在します。


ご覧のように通行車両・歩行者ともに多く、見た目は偵察を行うような遺構があるようには思えない、普通のトンネル。

それもそのはず。
今回偵察するのは、地元民でもほとんど知っている方がいないという遺構です。



《新佐助隧道》
昭和50年竣工の古いトンネル。
ですがこのトンネル、実は遺構とは直接関係ありません。


目指す遺構は、トンネル横にひっそりと佇む、この階段が入口となります。


階段入口は土砂と落葉が堆積しており、全く人の立ち入りが無い事が分かります。
交通量・通行人の多い隣接道路との落差が激しい。


普通に歩く分なら、絶対こんなトコ立ち入らないですよね。

さぁ、突撃!─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ






階段を上りきったところ。
完全に藪と化しているが、一応道らしきものはあります。


草を掻き分け前進していると・・・
何か見えて来た。







廃墟登場


あらら・・・随分傷んでますね。
放置されてから、相当の年数が経っていると思われます。


崩れた壁の隙間から中を覗くと・・・
家具などが見えるので、元は民家だったようです。


はっ!( ゚д゚)!
そうじゃない、遺構はどこだ? キョロ(゚Д゚;≡;゚Д゚)キョロ






あった!







《名称不明の隧道》
隧道入口は切り通しでキレイに作られており、かつては一定の通行量があった事が伺えます。


いろいろ調べたのですが、隧道名は結局出て来ませんでした。
が、目の前に存在しているのは間違いない。

草を掻き分け、隧道入口へ向かいます。

やはり手掘り隧道ですね。
入口付近に崩壊の跡は見られず、まずまずの状態を維持。


早速、隧道内部を覗いてみる。


結構狭い。
そして結構奥まで続いている。
そしてそして、ある事に気付く。



隧道の奥から、風が吹いている!!!



それも湿ったものではなく、乾いた風が。
つまり・・・


この隧道は、未だ貫通してる可能性が高い。



という訳で・・・



突撃!─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ ※2回目



当然中は真っ暗。
事前に準備しておいたライトを使用します。

隧道内部。
手掘り感全開なので、明治時代に作られたものではないでしょうか。


入口方向を振り返って撮影。
足元にはいつのものか分からないが、岩が転がっている。


ワタクシ二等兵、今回のような先の分からない偵察活動時は、こうやって頻繁に後ろを振り返り、退却路や距離感を確認しています。

50Mくらいだろうか?
暗闇の中を進むと、出口が見えて来た。
やはり、未だ本当に貫通していたようだ。


真っ暗闇から、一気に光の溢れる世界へ。
キレイなV字型の切り通しと樹木の緑、そしてその間から漏れる眩い光。


そして隧道を脱出!
振り返ると、こんな感じです。


さて、この先はどうなっているんだ・・・?






普通の住宅街ィィィィィ!


がっつり住宅街です。


下まで降りて、手掘り隧道への入口を振り返ってみる。





この先に明治時代(たぶん)の、それも未だ貫通している手掘り隧道があるとは、とても思えないほど日常的によくある風景。

それにしても・・・現在地がよく分からん。
なので来た経路を引き返し、再び隧道へ向かう。


入口はこちらの方がインパクトがある。
特に両脇の切り通しがイイ。


一度通った道なので、帰りは少し隧道内を観察してみます。



隧道自体は緩やかにカーブしており、入口からは出口の光は見えません。


また壁面を見ると、どうやら石灰質のよう。


行きは気付きませんでしたが、小さな鍾乳石も出来ていました。


手掘りにも関わらず隧道内はカラッとしており、雨水が染み込みづらい事から、ちょっとしか鍾乳石が出来ていないものと思われます。


高さは、高い所でも1.8Mくらい。
ただしほとんどは、ワタクシ二等兵の身長(175cm)でも屈まないと通れない高さです。


またこういった場所に付き物の ”コウモリ” が、全く居ないのも特徴。
貫通していて風通しが良い事、雨水を通しにくい地質である事、天井が低すぎる為、コウモリとして羽ばたけない為に活動しにくい事から、一匹もいないのでしょうね。


帰りも無事通り抜け完了!




廃墟の横を通り抜け、上って来た土砂と落葉の積もった階段手前まで行くと、当たり前のように日常風景が拡がる。


この「新佐助隧道」を通過している車両や歩行者は、このトンネルの上に、あのような手掘り隧道が残っているなんて事は、夢にも思わないだろう。






全国区どころか外国人観光客も多い日本屈指の観光地、鎌倉。
その中心地から、わずか徒歩10分程度の所にこのような隧道があることを、皆さんに少しだけ知っておいて欲しいなと思いつつ、今回の偵察活動を終えることとします。
(鎌倉駅へ向かう帰路、隧道方面を振り返って撮影)




<注意事項>
多くの下調べ、および適切な装備をした上で臨んでいます。
不十分な知識状態・装備での探索は大きな危険が伴いますので、くれぐれも安易な行動は避けて下さい。

(おわり)
ブログ一覧 | 偵察活動 | 日記
Posted at 2024/02/17 22:08:55

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この記事へのコメント

2024年2月17日 23:13
おお!
鎌倉にこんな手堀のトンネルがあるとは!!
高さが低いので戦時中の防空壕兼避難路、ってこともあるかもですね。
コメントへの返答
2024年2月17日 23:36
そうなんですよ、まさかこんな駅近にあるとは思いませんでした。

いろいろ調べたのですが全くこの隧道に関する記述が無いので、おっしゃる通り防空壕兼避難路って可能性もありますね。
2024年2月18日 0:50
こんばんは😊

おー スゴい廃隧道見つけましたね。
古地図とか見て気づかれたのかな。

これは道との遭遇の石井さんが大好物の分野ですね。
番組で調べてもらいましょう。
コメントへの返答
2024年2月18日 9:35
おはようございます。

はい。
繁華街のすぐ近くに、なかなかのモノを見つけました( ´ ▽ ` )
ただ私の方でも色々調べたのですが、本当に情報が出ないんですよね。
本職?の方が調べれば、何か出るかも。
2024年2月18日 3:40
トンネルからの切り通し、以前は生活の道だったんでしょうね。
廃墟の辺りも昔は何件かあったのかも?

凄いの見つけましたね!
私はこのレベルのトンネルは入れません・・・

上官様着いてきたら、怒られたでしょうねわらいあ
コメントへの返答
2024年2月18日 9:40
おっしゃる通り、いくら明治時代の隧道でも交通トンネルとしては狭すぎるので、生活の道だったのかも。
でも繁華街のすぐ近くに、なかなかのモノを見つけました。

上官殿は・・・近くのシャレオツな飲食店で待機していただきます笑
2024年2月18日 5:41
鎌倉の市街地で遭難…。

そんな事にもなりかねない雰囲気ですね。

周囲との落差が面白かったです。

お疲れさまでした〜
コメントへの返答
2024年2月18日 9:44
市街地遭難・・・

何か別の世界線での出来事のようで、物語みたいですね( ´ ▽ ` )
誰も通らない階段を降りている時、めっちゃジロジロ見られました笑
2024年2月18日 6:28
相変わらずの偵察活動で🤭
まーよく落石もありそうなのに突っ込みましたね笑

しかも、まさかの鎌倉で素掘りからの鍾乳🪨
🦇は住んでいる形跡はなかったっぽいですね。

偵察お疲れ様でした( ̄^ ̄)ゞ
コメントへの返答
2024年2月18日 9:48
ありがとうございます!
相変わらずの偵察活動です笑

落石に関しては、登山をやって来たからか非常に敏感で、実はヘルメットも装備して行ってます。

ここは近くに住んでいる人ですら知らない事が多い隧道なので、探索しがいがありました!
2024年2月18日 7:58
こうした旧道の探索など、自分も好きで(^^;
調べている段階から面白いですよね!
コメントへの返答
2024年2月18日 9:51
同志!(`_´)ゞ
北海道は旧道・廃道が沢山なので、探索しがいがありますね。(範囲が広過ぎますが)
2024年2月18日 8:41
偵察活動お疲れさまであります!(`・ω・´)ゝビシッ
真っ暗の古いトンネルに突撃する さとちんさんの勇気に脱帽です! 私は気味が悪くてムリです...(T∀T)
コメントへの返答
2024年2月18日 9:55
ありがとうございます!( ̄^ ̄)ゞ

何があるか分からない、何が居るか分からない。
このシチュエーションが、たまらなく好きなんです・・・身を滅ぼすタイプ?
2024年2月19日 5:12
すごいですねこれは…

いや、ここになんの抵抗もなく探検に行くさとちん@さんもすごいですが。

ただ危険であれば閉鎖措置をしてるはずなので自治体としては問題なく通行可能な道であるという認識なのでしょう。

それにしてもよくある戦時中作られた防空壕を兼ねたトンネルでもなさそうですし謎ですね。
コメントへの返答
2024年2月19日 22:39
いやー、なかなか凄かったです( ´ ▽ ` )

いろいろ調べたのですが全く情報が出ないんです。
もしかして個人的な・・・?
交通トンネルを掘るにしても、あんな高い所に普通掘らないでしょうから。

探検的要素もありますが、こういった謎解きも面白いものです。
2024年2月19日 19:30
トンネル探求は男のロマンですね。

私も昨年の前半横須賀のトンネル探索に嵌まりました😄

太平洋戦争中の突貫工事で作られた防空壕や海岸陣地は崩落の危険があり1人では入りたくないですね。

そういえば高校の先輩の家が鎌倉駅江ノ電側のお寺の敷地を通って手彫りトンネルを通る立地でした。
コメントへの返答
2024年2月19日 22:43
横須賀!
またトンネルが多い所に!!

トンネル探検は、本当にワクワクします。
なんて言うか、秘密基地的な・・・

ただ手掘りに限らず廃トンネルはいつ崩落するか分からないので、別の意味でワクワク?

プロフィール

「@チョコレース 木曽駒ですか!中岳超えて頂上まで行ったのかな?」
何シテル?   07/22 19:08
車歴・・・AE86レビン⇒FC3S(前期)⇒Z16A⇒FC3S(後期)⇒FD3S⇒SF5フォレスター⇒フェラーリ456GT⇒SG5フォレスター⇒BMW335i⇒...
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