上官殿!
本日の偵察活動は、鎌倉にて行いたいと思います!! (`Д´)ゞ ビシッ!
(上官殿)二等兵が自ら観光地に行くとは珍しいな。
(上官殿)・・・・・・・・・・( ゚д゚)ハッ!
(上官殿)貴様、まさか美味しいものを食べに行くのではないだろうな! それなら私も連れて行け!!
いえいえ。
本日は、観光地のすぐ近くに人知れず眠る遺構の偵察を行う予定でございます。
(上官殿)あ、そう。
・・・・・・・・・・
完全に興味を失ったようなので、ワタクシ二等兵にて単独偵察を行って参ります。
《鎌倉駅西口》
晴天に恵まれた休日。
当然ながら、駅前は多くの人で賑わっています。
《市役所通り》
駅を出て直ぐの交差点を直進。
沿道にはいかにも鎌倉らしい、シャレオツな飲食店が並びます。
人で賑わう鎌倉駅から、
僅か徒歩10分。
前方に見えるトンネル付近に、本日偵察を行う遺構が存在します。
ご覧のように通行車両・歩行者ともに多く、見た目は偵察を行うような遺構があるようには思えない、普通のトンネル。
それもそのはず。
今回偵察するのは、
地元民でもほとんど知っている方がいないという遺構です。
《新佐助隧道》
昭和50年竣工の古いトンネル。
ですがこのトンネル、実は遺構とは直接関係ありません。
目指す遺構は、トンネル横にひっそりと佇む、この階段が入口となります。
階段入口は土砂と落葉が堆積しており、全く人の立ち入りが無い事が分かります。
交通量・通行人の多い隣接道路との落差が激しい。
普通に歩く分なら、絶対こんなトコ立ち入らないですよね。
さぁ、突撃!─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ
階段を上りきったところ。
完全に藪と化しているが、一応道らしきものはあります。
草を掻き分け前進していると・・・
何か見えて来た。
廃墟登場
あらら・・・随分傷んでますね。
放置されてから、相当の年数が経っていると思われます。
崩れた壁の隙間から中を覗くと・・・
家具などが見えるので、元は民家だったようです。
はっ!( ゚д゚)!
そうじゃない、遺構はどこだ? キョロ(゚Д゚;≡;゚Д゚)キョロ
あった!
《名称不明の隧道》
隧道入口は切り通しでキレイに作られており、かつては一定の通行量があった事が伺えます。
いろいろ調べたのですが、隧道名は結局出て来ませんでした。
が、目の前に存在しているのは間違いない。
草を掻き分け、隧道入口へ向かいます。
やはり手掘り隧道ですね。
入口付近に崩壊の跡は見られず、まずまずの状態を維持。
早速、隧道内部を覗いてみる。
結構狭い。
そして結構奥まで続いている。
そしてそして、ある事に気付く。
隧道の奥から、風が吹いている!!!
それも湿ったものではなく、乾いた風が。
つまり・・・
この隧道は、未だ貫通してる可能性が高い。
という訳で・・・
突撃!─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ ※2回目
当然中は真っ暗。
事前に準備しておいたライトを使用します。
隧道内部。
手掘り感全開なので、明治時代に作られたものではないでしょうか。
入口方向を振り返って撮影。
足元にはいつのものか分からないが、岩が転がっている。
ワタクシ二等兵、今回のような先の分からない偵察活動時は、こうやって頻繁に後ろを振り返り、退却路や距離感を確認しています。
50Mくらいだろうか?
暗闇の中を進むと、出口が見えて来た。
やはり、未だ本当に貫通していたようだ。
真っ暗闇から、一気に光の溢れる世界へ。
キレイなV字型の切り通しと樹木の緑、そしてその間から漏れる眩い光。
そして隧道を脱出!
振り返ると、こんな感じです。
さて、この先はどうなっているんだ・・・?
普通の住宅街ィィィィィ!
がっつり住宅街です。
下まで降りて、手掘り隧道への入口を振り返ってみる。
この先に明治時代(たぶん)の、それも未だ貫通している手掘り隧道があるとは、とても思えないほど日常的によくある風景。
それにしても・・・現在地がよく分からん。
なので来た経路を引き返し、再び隧道へ向かう。
入口はこちらの方がインパクトがある。
特に両脇の切り通しがイイ。
一度通った道なので、帰りは少し隧道内を観察してみます。
隧道自体は緩やかにカーブしており、入口からは出口の光は見えません。
また壁面を見ると、どうやら石灰質のよう。
行きは気付きませんでしたが、小さな鍾乳石も出来ていました。
手掘りにも関わらず隧道内はカラッとしており、雨水が染み込みづらい事から、ちょっとしか鍾乳石が出来ていないものと思われます。
高さは、高い所でも1.8Mくらい。
ただしほとんどは、ワタクシ二等兵の身長(175cm)でも屈まないと通れない高さです。
またこういった場所に付き物の ”コウモリ” が、全く居ないのも特徴。
貫通していて風通しが良い事、雨水を通しにくい地質である事、天井が低すぎる為、コウモリとして羽ばたけない為に活動しにくい事から、一匹もいないのでしょうね。
帰りも無事通り抜け完了!
廃墟の横を通り抜け、上って来た土砂と落葉の積もった階段手前まで行くと、当たり前のように日常風景が拡がる。
この「
新佐助隧道」を通過している車両や歩行者は、このトンネルの上に、あのような手掘り隧道が残っているなんて事は、夢にも思わないだろう。
全国区どころか外国人観光客も多い日本屈指の観光地、鎌倉。
その中心地から、わずか徒歩10分程度の所にこのような隧道があることを、皆さんに少しだけ知っておいて欲しいなと思いつつ、今回の偵察活動を終えることとします。
(鎌倉駅へ向かう帰路、隧道方面を振り返って撮影)
<注意事項>
多くの下調べ、および適切な装備をした上で臨んでいます。
不十分な知識状態・装備での探索は大きな危険が伴いますので、くれぐれも安易な行動は避けて下さい。
(おわり)
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Posted at
2024/02/17 22:08:55