
みんトモのyumeさんに誘われて、雑誌「REV SPEED」の鈴鹿サーキットフルコース走行会に初参加しました。
タイトル写真は
yumeさんのブログから拝借しました。
カッコいい写真ありがとうございますm(__)m

鈴鹿サーキットフルコースでのREV SPEED走行会は年4回、今年は2月、5月、8月、次は11月か12月予定とのことです。
申し込みは鈴鹿サーキットのホームページから、通常は申込開始30分で定員120名埋まるそうです。
8月は暑くてタイムが出ないので人気が無いそうで、今回は定員120名まで届かず参加者100名でした。夏は参加者が少なく鈴鹿初走行の初心者向きです。
申込時に車のスペックとサーキット走行経験を入力して、主催者側でグループ分けしてくれます。
参加費、25,800円
SMSC走行会員は7,200円引き18,600円
20分x3回(8,600円/1回、会員6,200円/1回)
通常、鈴鹿サーキットをスポーツ走行するには、
SMSCチャレンジクラブ会員になる必要があります。
入会金初回費用、35,800円
2年目以降更新料、25,000円
有効期限は毎年3月1日から翌年2月末日
走行1回30分、6,200円
走行会で、スポンジパッドやガードレールなどを損壊した場合、会員は免責ですが、非会員は全額自己負担だそうです。過去の走行会で、50万円以上の高額請求もあったそうです。
ネットで読んだ鈴鹿のフリー走行は・・・
・走行日は基本土日なし平日のみ
・走行台数が多い(最大50台、連休や祝日に集中)
・グループ分けがあっても無いのと同じ(自己申告)
・速度域が高く危険(カーブで100km/h以上)
・エスケープが狭い(ガードレール激突)
・走行者同士のトラブルが多い(譲らない邪魔された等々)
・スーパーカーやチューニングカーが多い(速度差が大きい)
・主催者がグループ分けする走行会の方が走りやすい
走行スケジュール
グループ分け
CC-H フルコース1周2分50秒以下、速い
CC-B フルコース1周2分50秒以上、遅い
CC-BH フルコース1周3分30秒以下、速い遅い混走
CC-C フルコース1周3分30秒以上、初心者
鈴鹿86/BRZレースの予選タイムを調べてみると、2分30秒~2分45秒、
今回、最速が2分21秒、
86/BRZ最速が2分42秒、自分が2分45秒、
100台中72台が2分50秒以下、
気温を考えれば8割以上がCC-Hに該当します。
2分50秒上下のグループ分けでは速度差が大き過ぎて意味がないようです。
REV鈴鹿は30秒以下、40秒以下、50秒以下、その他初心者でのグループ分けかと思いました。

スパ西浦は、
厳しい音量規制95dbで実質速い車が走れないように制限し、鈴鹿や富士に流れて台数が減ったそうです。その代わり遅い車や初心者には走り易くなっています。
西浦は1.5km、直線150km/h、高速3コーナー以外は60km/h前後でUターンの連続
鈴鹿ツインは1.8km、直線150km/h、バックストレートS字以外は西浦より遅いターンの連続
鈴鹿は5.8km、直線∞、100km/h以上で緩い連続カーブを走り抜ける超高速コース

走行会までにyoutubeで走り方やクラッシュシーンを見ました。
1コーナー、S字、ダンロップ、デグナー、スプーン、130R、どのコーナーでもクラッシュするようです・・・スピンして後続車が追突、減速した車に後続車が追突・・走行会やチャレンジクラブでは色々とクラッシュが起きることが分かりました。
良くあるのがイン側への激突、アンダー出して膨らんでコースアウトしたと思ったら、突然コースに戻って横断して内側のガードレールに激突・・・西浦の3コーナーと同じクラッシュシーンです。
「イン巻き」と言うのを鈴鹿のブリーフィングで知りました。

86/BRZはVSC/TRCをOFFにしない限りスピンはしません。
しかし、アンダー出してオーバーランやコースアウトするとVSC/TRCでも制御は不可能です。
アクセルを踏むと膨らむアンダーステアの怖さはOHLINSのつるしで西浦を走って体験しました。
そのため、走行会までに車のセッティングを変更しました。
街乗りの乗り心地はそのままで、サーキットでアンダーステアを出さず、強いブレーキングや横Gやギャップで、リアのグリップが抜けないようにするのが目的です。
・フロントバネレートそのまま8kg
・リアバネレートアップ8kg→9kg
・ヘルパー追加リバンプストローク60mm確保
・車高前後-35mm
・ブレーキマスタシリンダ交換
・ステンレスメッシュホース交換
・ブレーキマスタシリンダストッパー取付
リア固めた直後、
曲がり過ぎて歩道に擦って傷付けてしまったホイールの修理も完了しました。

綺麗に洗車してボディメンテ、鈴鹿初走行に向けて、車は準備万端整いました。

開門は6時、先に着いたyumeさんが2台ピット確保してくれました。
7時から受付、ゼッケンをもらって貼ります。
8時からブリーフィング、危険なイン巻き、脱水熱中症対策をしっかり聞きました。
9時から走行、4グループD、C、B、Aの順番で20分間走行、10分間で交替します。

鈴鹿初走行の私とyumeさんは同じ初心者Dグループで21台
当日は予想最高気温38℃、ブリーフィングではスタッフから念を押して、熱中症対策でエアコン掛けて走るように説明がありました。
50度以上になる車内で一瞬でも気が遠くなれば大事故に繋がります。
走行前からピットでエアコン掛けて24℃で冷やしてから乗り込んでスタート。
毎回残り5分2周だけエアコンOFFしましたが体感できる変化はありませんでした。
20分で走れる周回数は8周、
すべてVSC-SPORTにて走行、
3回目は赤旗で終了しました。
1回目、全8周、7周目、2分46秒266
2回目、全8周、7周目、2分45秒686
3回目、全7周、2周目、2分45秒252
1回目、鈴鹿初走行
先導車CRZの後ろに付いてスタート、1周して全車ピットインします。CRZが以外に飛ばすので、先頭の自分の後ろは2台だけになりました。
ピットアウトして、3コーナーまで右側インベタで走り、3コーナー進入から後方確認して通常のラインを走ります。
セッティングしたサスは、アンダーステアが出る気配もなく、今回のペースではゼブラに乗ることもなく、アウト側に沢山余裕を残して良く曲がりました。
マスタシリンダとステンレスホースを交換したブレーキは、良く効いて思ったより早く減速し過ぎてしまい・・・ブレーキを離して入り口までハンドルを切るのを待つこともありました。終始ソフトタッチのハーフブレーキでの減速でしたが、安全性、安心感は抜群でした。

ヘアピン、シケインで2速に落とす以外は、3速4速5速で走り続けますが、デグナーの4速、130Rの5速はコーナー進入で速度を落とし過ぎて高回転を維持できずトルク不足で加速が遅く、1速落としてコーナーに入るとレブリミットに当たりました。
ストレートは5速、速度リミッタが作動し続けます。
GPSロガーで平均時速125km/h、最高速185km/h、最低速55km/hです。

2コーナー、デグナー、ヘアピン、シケイン以外は、長く緩いカーブで100km/hを超え続けます。タイヤはジワジワ横滑りするので、ゴッゴッゴッと連続的にVSC/TRCが作動し続けました。特に2コーナー出口やダンロップ登りでパワーが絞られました。
新型86/BRZの「
TRACKモード」は、鈴鹿、富士、筑波などの高速コーナーが多いコースで、100km/h以上で自然に横滑りするときの作動が抑えられるのかと思います・・・VSC/TRCをOFFにしてクラッシュする危険は冒したくないので電子制御だけバージョンアップできたらと思います。
2回目
隣のピットで仲良くなった86の方が、5周目のダンロップ登りで目の前でスピン。

追いついてからは車間は空けて追走してましたが、アンダー出して片輪コースアウトしてイン巻き、車がイン側に横断した場合は最悪激突もありました。

ハンドルは切らず減速して車の滑っていく方向を見ていました。

ロガーを見ると132km/hから90km/hまで減速、単独走行のときは140km/h以上で通過しています。

6、7周目は、インベタでアクセル抜いて通過、86の方の無事を確認、サンドトラップで止まり、ドライバーはガードレールの外に立っていました。ピットに戻ってから聞いたところVSC-SPORTだったそうです。
3回目
走行前のお昼休み、ゲストレーサー青木孝行選手の講習会を聞きました。速く走る走り方ではなく、安全に走る走り方を説明していました。怖いと思ったら、それは防衛本能、無理せず速度を落とすことを説明していました。
朝のブリーフィング、昼の講習会、主催者側は念には念を押して安全に走行するように説明は徹底していましたが、各グループで赤旗終了が・・・
Dグループでも2回目はイエロー、3回目は激しいクラッシュが起き赤旗終了となりました。

初めての鈴鹿サーキット、
180km/hからブレーキを踏むとどうなるか、
140km/hのカーブでハンドル切るとどうなるか、
経験がないので分かりません。
早め早めのブレーキ、
急ハンドルはせずゆっくり切る、
鈴鹿のコーナーは先が見えないのでシグナルを見て先が安全と分かってからアクセルを踏み込む、
アンダーが出るかも知れない、
スピンするかも知れない、
車が故障するかも知れない、
コースにパーツが落ちているかも知れない、
前の車が接近に気付いていないかも知れない、
前の車がスピンするかも知れない、
実際にダンロップのライン上に数周の間パーツが落ちていたり、目の前でスピンもありました。
Dグループは、NA2L以下の遅い車が多かったですが、ラップタイムの幅が非常に大きく2分40秒~3分40秒で1分近くありました。
5.8kmある長い鈴鹿サーキットで21台走行でも、3周目には追い付きました。
追い付いても、ストレートに出ると離され、気付いていないことが分かりました。ノーマル86/BRZでストレートで抜ける車は軽カーだけでした。
それからは、気付いてもらえるまで車間距離を充分取って走りました。気付いて譲ってもらえれば慎重に前に出ました。
デグナー手前、
yumeさんは動画を撮るためにスロー走行して待っていました。
並んだときは充分間隔を空けて、前に出た後は膨らんで進路妨害しないように注意して、見えてないかも知れませんが、必ず手を上げてお礼をしました。
REV走行会の感想は
先月初参加した
トヨペット&ネッツの走行会と比べると、
プリウス&アクアの参加はゼロ、
86/BRZは10台、
マークXはyumeさん1台、
見た目が普通の車は一握り、
本当に速いスポーツカー&チューニングカーの集いでした。

そんな車に中でスポイラーもなし、
ダサいオッサンシルバー、
洗車して輝いている86/BRZ、
走行後、REV SPEEDの取材をお願いされました。

手渡された愛車のスペックを記入する用紙は、エンジンなどのチューンナップ項目の記入欄が細分化されて沢山、車高調や消耗品以外に書く項目がなく困りました。
質問は、
なぜ86を買ったの?サーキット走る理由は?・・・「実はBRZで・・・」から始まり・・・目的は?目標は?とか・・・「ドライブが好きで誘われたから来た」と話したら、なぜか「慣れるために来た」とメモしていました・・・本当に載るとしたら何書かれることやらと思います。
しばらくして様子を見に来た編集長さんは、以前編集長になる前、86が発売されてシルバーのノーマル86を渡されて、サーキットレポートを連載していたそうで、車を見て親しみが湧いたそうです。連載が終り、その車は中古車として店頭に並びすぐ売れたそうです。

「REV SPEED」の定期的な愛読者ではないですが、同じ三栄書房の「HYPER REV 86/BRZ」も愛読して大変役立ってます、とお話ししたら「ありがとうございます」との優しい返事で嬉しかったので、帰ってから表紙が新型86のREV SPEED今月号を買いました。

トヨペット&ネッツの走行会のような催し物や企画はなし、沢山の人に話しかけられたり訪問して車談義することもなし、親しい参加者同士の集まりで他のピットへおジャマすることは到底無理・・・

yumeさんと、遠方から来ていた隣の86の方と話せただけでした。86の方は小石がホイールとタイヤの間に挟まった以外は無傷でした。皆が続々帰って2台でプチオフ、話しが尽きませんでした・・・

一時期は参加台数が多かったらしい86/BRZは激減・・・誰かに誘われれば、また参加したいですが、一人では辛そうです・・・