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2022年08月18日

【2022年夏 遠征記その6】銚子電鉄と犬吠埼

【2022年夏 遠征記その6】銚子電鉄と犬吠埼 その5 からの続きです。

佐原駅から乗り込んだのは、各駅停車の銚子行き。
利根川沿いに進み、13時少し前、銚子駅に到着。

関東地方の最東端、利根川の河口に広がる銚子の街を訪れるのは、厳密には2回目ですが、前回はほぼ通過しただけなので実質初訪です。
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一旦、改札を出ます。
駅前の通りの先には利根川河口と銚子漁港があります。そちらの方へも歩きたいのを我慢して、今回第一の目的へ。

それがこちら
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銚子駅から、犬吠埼に近い港町、外川駅を結ぶ銚子電鉄です。

駅舎上の「絶対にあきらめない」から、他の鉄道会社とは一味違った「銚子電鉄の世界」が始まります。

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外川行き電車。観光客が中心ですが、そこそこの乗車率です。

車内は普通の電車とちょっと違い、コラボアニメの宙吊り広告と遊び心溢れる沿線の駅案内で、見ているだけで楽しそう。
そんな雰囲気に少し心躍らせていると、急に緊迫した声の車内放送が。「ただいま、地震が発生しました」。
楽しそうだった他の乗客の間にも一瞬、緊張が走ります。
千葉県東方沖で震度3とのことでしたが、全く気づきませんでした。

どうなることかと思ったのですが、特に異常は見られなかったらしく、徐々に和やかな雰囲気が戻って来て一安心。

やがて、車掌さんもにこやかに検札に来ます。

同じホームに到着したJRに乗って来たのですが、どうやって切符を買えばいいのか勝手がわからなかったのと、少しだけでも駅前を見ておきたかったので一旦改札を出て、改めて駅の券売機で銚子電鉄の片道切符だけ買って乗車していました。

検札に来た車掌さんにその切符を見せながら、帰りの切符も買いたいと言うと、慣れた手つきで最初の切符を回収し、差額の運賃と引き換えに一日乗車券を渡されました。

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いただいた一日乗車券。
往復の運賃と同額です。記念のお土産にもなるデザインです^_^

そうこうするうちに発車。

アニメの声優さんの明るくて軽快な案内放送が流れる中、ゆっくりゴトゴト走ります。
れっきとした旅客輸送メインの鉄道ですが、どこか遊園地の遊覧列車に乗っているような感覚です。

仲ノ町駅は、案内通り醤油の製造元が隣接していて周辺には醤油の香りが…そう、銚子は醤油の街でもあります。

観音駅、本銚子駅と過ぎ、次は笠上黒生駅に到着。
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笠上黒生駅の駅舎。(戻りの時に撮影)

「かさがみくろはえ」と呼びますが、駅名標は「髪毛黒生(かみのけくろはえ)かさがみくろはえ」とあり、車内放送も「かみのけくろはえ、かさがみくろはえ」と呼んでいます。
いささかややこしいのですが、駅ごとにネーミングライツやキャッチフレーズがあり、この駅は頭皮ケアシャンプーのメーカーがネーミングライツを獲得した関係で、「かみのけくろはえ」と呼ばれるそう…だんだんわからなくなりました(笑)

その後ものんびりガタガタゴトゴト…乗客のうち地元の人が三分の一くらいでしょうか。慣れた感じで途中駅から乗車して、途中駅で降りていきます。

6.4kmを20分ほどかけて、終点の「ありがとう」外川駅に到着します。
(トップ写真)

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外川駅。
銚子駅から乗って来た観光客たちは、何人かはひとつ手前の犬吠駅で下車していき、外川に降り立った乗客のほとんどは、そのまま駅舎やその周辺で佇みます。また、幾人かは街歩きでしょうか、駅舎からそのまま街の方へと向かっています。
私はというとやはり、街歩きへと。

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手書きの時刻表も。

駅を出て、線路沿いに先の方へといってみると、終点のホームの先には、
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かつて活躍していた「デハ801」が保管されています。

外川の街を歩きます。
古くから漁師町として発展した外川の街。
江戸時代に整備された碁盤の目の街路には、明治大正から昭和時代中頃の建物も多く見られます。

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榊原豆腐店。この辺りでは有名な、老舗の豆腐店です。

海からの強めの風が気持ち良く、碁盤目の路の間を流れていきます。
全く暑くはなく、むしろこれまでいた所と比べても明らかに気温が低く、爽やかな気候です。

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路地に連なる家々、その向こうには海。
どことなく、鞆の浦の雰囲気も連想できます。しかし、その先の海は穏やかな瀬戸内海ではなく時には荒れることもある太平洋。
ただ、日本海と違って温暖な気候…そんな、房総地方の港町ならではの光景と空気を感じます。

日本に港町は数あれど、ひとつとして同じ雰囲気はなく、そこがまた面白いところです。

ここからほど近い、犬吠埼へ。

犬吠埼の最寄り駅は、外川から銚子方面にひとつ戻った犬吠駅ですが、外川の街からも歩けない距離ではないことはリサーチ済み。

街を抜け、畑が広がる一本道を歩くこと約15〜20分、案内標識に従って右折し、今乗って来た銚子電鉄の線路を渡ってしばらくすると、再び海の香りがしてきました。

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岩場に打ちつける波の向こうは、水平線しか見えない大海原。

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犬吠埼灯台が見えて来ました。

ここを訪れるのは2回目。前は、確かドライブラリー遠征の後で、暗くなってから立ち寄りましたので、明るいうちに訪れるのは初めてです。

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強く吹き付ける風と、その風が持ってくる潮の香り、真っ白な灯台、ゴツゴツした岩場に立つ白い波と何処までも続く水平線…日常をすっかり忘れて、何も考えずにいつまでも佇んでいられそうでした。

犬吠駅まで戻ります。
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犬吠埼から徒歩10分程度で犬吠駅に到着。銚子電鉄の駅としてはいちばん大きい駅舎ではないでしょうか。

中には、ギャラリーや名物「ぬれ煎餅」などのお土産やグッズが売られている売店もあります。お店をひやかした後にホームへ。

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微かだった走行音がだんだん大きくなり、線路の向こう、森の中から電車が少しずつ近づいてきました。

この電車に乗っていったん外川駅まで戻り、そのまま折り返すことにします。先ほど、車掌さんが一日乗車券に換えてくれたことでできる芸当です。

外川駅に戻った電車は、折り返し銚子駅に向けて発車。
乗り合わせた乗客も、行きの電車でも見かけた顔がちらほら。

一緒に乗り込んだ家族連れの人たち、家族連れと言っても子供はいなくて、年配のご夫婦と20代くらいの娘さん姉妹、といった感じでしょうか、車内でみんなで写真を撮りあったり、車内や車窓に珍しいものを見かけると「見て見て!」と指差しあったり、と、特に娘さんたちが本当に楽しそうなのが印象的です。
そんな、乗客を笑顔にしてくれる魅力が、ここ銚子電鉄には詰まっています。

趣向の凝らした沿線案内を眺めていると、またまた「バサバサッ!」と、今回の旅ですっかりお馴染みになった枝葉の当たる音が、走行音や乗客の笑顔で賑やかな車内に聞こえて来ました。

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銚子駅に戻ります。ちょっと、現実に戻った感じ。

ここからは帰路につきます。
総武線千葉行きに乗車。車内はほぼずっと、5割程度の乗車率。

この総武線、銚子駅から途中の佐倉駅まで、全線のほぼ半分が単線なのですね。それもあってか、どことなくのんびりした風景が続きます。
佐倉駅を過ぎ、複線区間になると、少しずつ首都圏近郊区間の顔が出てきて、夕刻近く、通勤通学客で賑わう千葉駅に到着します。
終点の千葉駅まで、ボックス席に座った私の向かいに他の乗客がいることは、ついぞありませんでした。

これまでの旅とは別世界かと見まごうばかりの千葉駅で、遅めの昼食。

再び総武線に乗り、ここからは、もう一つのミッション、都内に在住している息子の家に立ち寄ります。
久しぶりということで、互いに感染防止策を取りつつ、雑談と夕飯。

息子の家を辞して、東京駅発の下り新幹線に乗り込んだのは21時近くでした。

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東京駅に程近い、有楽町やその少し先に見える銀座の街の車窓風景が好き、というのもあって、東京発着で1人で乗る時はいつも三列シートの窓側に座ってしまいます。

今回の旅の往きの行路では、これから1日が始まる朝の光景だった街が、今は1日の終わり、夜の灯りが鮮やかです。その間に、色々な風景を見続けた、今回の2泊3日の旅でした。

ということで、長きに渡りご覧いただき、誠にありがとうございました。




ブログ一覧 | 鉄道旅 | 日記
Posted at 2022/09/11 15:12:59

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この記事へのコメント

2022年9月11日 20:43
こんばんは🌖

夏の遠征記・・・と言うか乗り鉄記、楽しく拝見しました。
銚子電鉄は未体験なので、いつかは~と思っています。

最後の新幹線は700Sですね。狙ったのでしょうか??
コメントへの返答
2022年9月11日 22:22
こんばんは

ここまでご覧いただき、誠にありがとうございました!
銚子電鉄は今回の主目的のひとつでしたから良かったです。銚子の街の街歩きがしっかりできなかったので、できれば次は、房総半島をぐるっと巡りがてら訪れたいものです。

N700Sは…まったくの偶然です。
乗り心地、というか、振動が少なくなりましたね。
あと、エアコンの送風口が、前は調節できたのが、送風口自体がどこにあるのか分からなくなっていました。
私、吹き出しの角度なんかは結構調整する方なのでちょっと戸惑いました(笑)
シートや車内の照明など、全体的には、グレードアップ感はあったと思います。

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