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kumayuのブログ一覧

2018年12月30日 イイね!

【2018年冬 遠征記その6】尾道 猫の細道

その5 からの続きです。

今回の遠征記も、これが最終となります。

福山駅から山陽線を西へ。次に訪れるのは私にとってお馴染みの街、尾道。

11時30分ころ、尾道駅に到着します。観光客で駅はかなり賑わっていました。

まずはコインロッカーに荷物を預けたいのですが、尾道駅は改装中で、ロッカーの数も僅か・・・すでに全部埋まっています。
駅構内には手荷物預かり所もあるのですが、年末で休業・・・大きなバックを抱えて、この尾道の坂を登るのは少ししんどいものがあります。さて、どうしたものか・・・記憶を頼りに、港の方に行ってみると、予想通りコインロッカーがありました。しかもまだ空きが結構あります。
何回も訪れた経験が役に立ちました。

なにしろ、尾道は私にとって何かと縁がある街。街歩きをあちこち行くようになった原点でもありますし、自転車を始めてからはしまなみ海道サイクリングの拠点として訪れたり・・・やはり、何やかやで年に1回は訪れてしまいます。

荷物を預けた後は、すぐに尾道ラーメンのお店に直行します。
いつものお店も、もう10年近く前から通っているのですが、近年はすっかり行列ができる人気店になっていました。
今回もちょうどお昼時、ということで列ができています。しかし、回転が速く、10分そこそこで席につくことができました。

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前回訪れた時は休業日でしたので、久しぶりにいただく尾道ラーメン。これから坂を登るエネルギー源です。

お腹がいっぱいになった後は、散策に。
何回も訪れていますので、いつも大体の「テーマ」を決めて、それに沿ったルートを選びます。
ちなみに今回は「猫」。尾道の路地裏には猫の姿も多く、それがまたこの街によく合います。

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細い路地裏を歩きます。
「古寺めぐり」コースの案内標柱に従って進むのですが、こんな路地裏からも、尾道水道が見えるのが尾道散策の特徴です。

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今回の散策の途中で出会った猫たち。
いいお天気で、そこまで寒くありません。このようにあちこちで、思い思いにひなたぼっこをしていました。

この近くには、「猫の細道」という一角もあります。石に猫を描いた」「福石猫」があちこちに置かれ「
招き猫美術館」や猫グッズのお店なども集まっています。

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路地の中に、物語に出て来そうな森があり、その中に色々な「猫」たちが隠れています。
そんな中に、猫グッズのお店がありました。

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お客さんも多く、店内は賑わっています。イラストや写真、さらに雑貨やアクセサリーなど、猫をかたどったものが所狭しと並んでいます。
店内なので写真はありませんが、白黒の可愛い猫も店番をしていました。

お土産に、可愛い猫のイラスト入りのマウスパットを購入しました。今は早速、このブログを書いているPCで使っています。(よく考えたら、猫の上にマウス、というのも洒落が利いています)

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艮神社。

御袖天満宮を巡った後は、久しぶりにロープウェイに乗って千光寺公園へ。

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展望台。以前は回転していたのでしょうか。

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今はこのように「恋人の聖地」にもなっているそう。ここでも、猫のカップルです。

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尾道水道を眺めながら「文学のこみち」を下っていきます。
尾道を象徴する風景ですね。

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尾道駅に戻ってきました。
今は改装中で仮設の駅舎ですが、次に訪れるときには新装なった駅舎が迎えてくれることでしょう。

今回の旅も終盤、あとは帰路につくだけです。

やってきた相生行きの列車に乗ります。車内はほぼ満席。去り行く景色を眺めながら、これまでの旅を振り返っていました。

岡山駅に到着。思ったほど乗客は入れ替わらず、それどころが岡山でさらに多くの人が乗り込んできて、3両編成の列車は通勤ラッシュなみの混雑になります。
その混雑は、終点の相生駅まで1時間近く続きました。だんだんと乗客の顔にも疲れの色が出始め、満員だというのに誰1人言葉を発せず、静かな車内です。
立っている乗客も大変ですが、座っている乗客も申し訳ないような気持ちになってしまって、あまり気持ちのいいものではありません。

噂には聞いていましたが、これが18きっぷ期間中の岡山~姫路間の混雑なのでしょうか。
ちなみに、夏には東海道線の浜松~熱海の普通列車の混雑も経験しましたが、あのときよりも混雑は激しく、しかも途中駅の乗り降りがあの時は頻繁にあるのに対して、こちらはほとんどありません。

ただ、相生駅で待っているとき、この後に折り返していった岡山方面行は編成が長かったので、一概にこの時期はすべて短い編成で混雑、とも言い切れないかもしれません。また、18きっぷ時期、ということのほかに、帰省の時期でもあるということで、特殊な時だった、ということもあるのかもしれませんね。

私は初めての体験ですが、おそらく次に18きっぷを使う機会があったとしても、この区間は今回のような混雑状態ですと、迷わず新幹線に乗ることにします(笑)

ようやく、終点に近い上郡駅に到着、と思うも手前で信号停止。左側から、一昨日乗った智頭急行からの特急列車が先に駅に入ります。「先行列車遅れのため、この列車も遅れます」とのアナウンスで乗客の間に落胆のため息も。
これは、この満員状態がさらに長くなることの他に、相生駅での接続列車のことがあったからでしょう。

終点の相生駅では5分ほどで、赤穂線からやってくる大阪方面の快速に接続する予定なのですが、すでに10分近くの遅れ。昨日のように待っていてくれたら、という期待も空しく「申し訳ありませんが、次の快速列車は接続できません」とのアナウンスが流れます。
まあ、この先は過密ダイヤですから、ここで遅れたら他の影響が大きい、ということなのでしょう。

相生駅では、結局、次の列車まで30分ほどの待ち時間となります。同じ列車から降りた乗客のほとんどがその列車を待っているので、ホームは人でほぼ埋め尽くされていました。

やってきた姫路行きは、すぐに満員となりました。私は3駅先の網干駅で降ります。

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ここで、網干始発の米原行き新快速に乗り換えます。これに乗れば、あとは終点の米原駅で1回乗り換えるだけ。

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待つこと10分。「米原」という普段から馴染みのある地名が現れました。もっとも、まだここから米原までは3時間弱の旅が待っていますが。

12両編成の列車は、網干駅を発車する時には1車両あたり数人しかいません。
走り出すと、神戸~大阪~京都と年末でにぎわう街を高速で駆け抜けていきます。乗客は増えますが、立ち客が出るほどの混雑はなく、やがて往きと同じようにまわりの景色が白くなったところで、終点の米原駅に到着。

ホームに降りて、いよいよ最後の列車、豊橋行き新快速を待ちます。
底冷えのする寒さが、体の中まで沁みてきた頃に列車が到着。乗り込むと、車内のよく効いた暖房が冷えた身体を優しく包み込んでくれます。そこには、まるで自宅に帰ってきたかのような安堵感がありました。

ということで、今回の遠征記もここまで。
お付き合いいただいた皆様、どうもありがとうございました。

これを書いている時点ではすでに年が明けて、新しい年、2019年を迎えています。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

ps.
今回一緒に旅をしてくれた18きっぷは、このあと、東京から正月に帰省していた子供が戻る際に使う、ということで持っていきました。

Posted at 2019/01/06 13:31:18 | コメント(1) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2018年12月30日 イイね!

【2018年冬 遠征記その5】夜の福山と朝の鞆の浦散歩

その4 からの続きです。

非日常から日常に戻ったかのような車内の雰囲気とともに、倉敷を出た三原行き普通列車は結構なスピードで走りぬけ、18時前、この日の宿泊地、福山駅ホームに滑り込みました。
駅も駅前も、人とクルマでごった返しています。

駅近くのホテルにチェックイン後、早速夜の散策に。


駅前。
福山に泊まるのはここ数年で数回ありますので、駅前近くは何と無く把握しています。
忘年会&帰省シーズンなのでしょうか、若者グループや家族連れも多く、お店はどこも賑わっています。

30分ほど散策ののち、この日の夕飯に。
いつも、福山だと立ち寄るお店があるのですが、そこは海鮮物、それもイカのから揚げが美味しいところ。今年は食生活が大きく変わり、身体的事情によりイカ、タコ系は口にすることができないので、今回は別のお店を探すことに。

いつも、前を通りかかっていて、気になっていた広島焼きのお店に入ります。

鉄板前のカウンター席に座り、まずは生ビールを、

目の前の鉄板で焼いてくれたネギ入り卵焼きとともに・・・美味いっ!!


そしてメインの広島焼き(肉玉)。ビールは当然!2杯目です。

しかし、ビールと広島焼きって、最高の組み合わせですね。、
特に、広島焼きに欠かせない「おたふくソース」ですが、私の地元でよくあるお好みソースとくらべて
酸味が無く、非常にまろやかで、私はこちらのほうが断然好みです。

中のそばも、見ていると最初にそばだけを鉄板に押さえつけて焼くからか、外はパリパリ、中はもちっ、としていてソースと具に良く合います。
福山に泊まったら立ち寄りたいお店がまた1つ増えました。

あとは宿に戻り、ゆっくりと休むだけです。


12月30日、今回の遠征最終日の朝は寒いものの、非常にいいお天気。

この日も朝一でバイキングの朝食をいただいて朝シャワーののち、8時前にチェックアウト。


朝の福山駅。昨夜に比べて、まだ人は少なめです。

駅前バスターミナルへ。
この日はまず、バスで鞆の浦に向かいます。

発車時間まで寒いので、バスターミナルの待合室で過ごします。ここからは高速バスも発着しているので、大きいスーツケース持参の人も多く、ここでバスを待っています。


時間近くになったので乗り場へ。ほどなくして鞆の浦行きのバスがやってきました。
福山駅から鞆の浦へのバスは、1時間に3本、20分おきに出ています。

私のほかに数人を乗せたバスは、市街地を過ぎると芦田川の河畔を快走。朝日が眩しいです。
旧街道を走り、いくつかの集落をぬけて海沿いへ。海の向こうに仙酔島が見えてくると、ほどなくして鞆の浦バス停近く、鞆の浦観光センターに到着しました。ここまで約30分。

鞆の浦を訪れるのは、 このとき 以来ですから、6年半ぶりになります。

観光センターはまだ開いておらず、少し待って案内マップをいただいてから街歩き開始。



以前訪れたときと変わらぬ街の風景が広がっていました。もっとも、これだけ長い歴史を積み重ねた街並みが、わずか6年半で変わってしまっては困りますが(笑)

狭い路地をクルマが頻繁に行き交うのも変わってはいません。
双方向からクルマがやってくるので、すれ違いにも苦労しそうです。


「譲り合って通行してください」の看板の向こう、実は双方向からのクルマが行き違いに時間がかかり、さらに後続車も連なって少し大変なことになっていました・・・。


狭い路地を抜けると、


鞆の浦の象徴ともいえる常夜燈。


常夜燈の傍らから望む鞆港。

それにしても、いい天気で風もなく、空気は冷たいのですが寒さをそんなに感じません。


しばらく佇みますが、本当に気持ちよく、のんびりとできて、癒される光景です。

この時点ですでに、帰りのバスを1本後にすることを決めていました。

鞆の浦歴史民族資料館は、町から高台に登ったところにあります。
資料館は年末の休みに入っているので見ることはできませんでしたが、高台からは鞆港を一望できる、ということで登ってみることに。



石段を登り、振り向くと港を見下ろす光景が広がっていました。

ここでも少し佇みます。
しかし、老後、リタイアしたら、こういう風景の中でゆっくりのんびり過ごしたい・・・本当にそう思わせてくれる鞆の浦の街です。
これからも、少し疲れたときや癒しを求めたいときに訪れたくなることでしょう。

バス停に戻ります。バスを待つまでの間、近くの魚屋さんの店先をのぞくと、朝、水揚げされたばかりという新鮮な魚が並んでいました。まだピチピチと動いているものもいます。

やってきた福山駅行きのバスは数人の客を乗せて鞆の浦を後にします。
帰りは途中のバス停で次々と乗客が乗り込んできて、市街地に入る頃には立ち客でいっぱいとなって、福山駅に戻ってきました。

その6 に続きます。



Posted at 2019/01/04 18:43:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2018年12月29日 イイね!

【2018年冬 遠征記その4】雪の中国山地越え

その3 からの続きです。

出雲市駅の待合室は新しくて暖かく、次の列車までの出発時刻までのんびりと待つことができます。

構内放送によると、やはり列車の遅れが出ている模様。まあ雪が凄いからなあ、と思ったら、なんと山陰線内で人身事故があった影響で遅れている、との由・・・。

岡山からやってくる特急は70分遅れ、などという案内もありますが、私がこれから乗る予定の列車は今のところ、定刻通りの模様。なにしろ、ここからは1本1本が大事で、遅れなどで接続できない、となると、最悪、この日までに普通列車だけでは目的地にたどり着かない可能性もあるわけです。
もちろん、そうなったときの保障は何も無く・・・まあ、これが18きっぷのコスパの高さと引き換え、ということなのでしょう。

ちょうど今が帰省の時期、改札から出てきた人と抱き合って再会を祝したりしている光景をあちこちで目にします。

発車時刻が近づいたのでホームへ。


私がこれから乗り込む列車は、次発の快速「アクアライナー」米子行きです。


アクアライナーが到着、島根県の西部、益田からやってきました。
この列車で米子まで乗ります。

出雲市駅で降りる客も多く、乗り込むと車内は5分~6分程度の乗車率、といったところでしょうか。


乗り込んで車窓からホームを眺めていると、隣に停車していた岡山行き特急「やくも」がまずは発車。その後、向こう側のホームに特急「おき」が到着します。行き先表示を見るとこちらは新山口行き。
こうして見ると、様々な特急列車が走っているものですね。

ほどなくして私の乗る「アクアライナー」も発車。快速、となっていますが、ここから先は米子まで各駅に停車します。

今度は宍道湖の南岸を走ります。
朝までいた松江を過ぎ、「安来節」で有名な安来を通って島根県に別れを告げ、再び鳥取県に。だんだんと周りがまた、雪で白くなってきました。


出雲市から1時間10分ほどで、米子駅に到着。

次の列車まで40分ほどの時間がありますので、ここで昼食にします。
なにしろ、ここから先の行程は、乗り換え時間もわずかで、夕方までほぼ4時間、ずっと乗りっぱなしとなりますので、食いっぱぐれたらちょっと大変です(笑)。


駅構内のお店で、きつねうどんと鯖寿司をいただきます。
熱々のうどんで身体も温まり、鯖寿司は肉厚で美味しかったです。

発車時刻までまだ間があるので、少し駅前に出たり、駅構内を歩きます。さらにはトイレも念入りに・・・。


「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクターが出迎えてくれるのは、境線の境港方面ホーム。

私が次に乗るのは、伯備線、岡山県の新見行き普通列車。乗り場に行くと、1両だけの列車が長いホームにポツン、と停車していました。
中には数人の乗客。発車時刻が近づいてくると、さらに何人か乗り込み、全部で10数人の乗客を乗せて発車します。

1両なので、列車というよりはレールバスといった感じです。
半分がボックス席で残りがロングシート、という作りになっていて、ちゃんとトイレも完備されていました。ロングシートの端に腰を落ち着けます。

定刻に、米子駅を発車。この頃から、雪の降りが激しくなってきました。
晴れていたら望むことができる大山も、当然のごとく暗い雲に覆われていて見ることができません。

伯耆大山で山陰線と別れて、伯備線に入る頃には、進むごとに積雪も深く、雪の降りもさらに激しくなってきました。

車内は暖房が効いていて非常の暖かいのですが、外はほぼ吹雪。
1両の列車ということもあって、まさに「ローカル線の旅」に相応しい旅情を感じて、1人窓の外を見入ってしまいます。


深い雪に覆われた途中駅のホーム。車窓から何枚も写真を撮ったのですが、いかんせん窓がすぐに曇るので、そのたびに拭くのですが、やはり水滴や曇りが写り込んで上手く写真が撮れず、外の様子が何とかわかるものはこの1枚くらいでした。

車内の乗客たちも、ほとんど話し声は聞こえません。見た感じ、地元の人と観光客らしき人の割合は半々くらい、といったところでしょうか。途中で何人か乗り降りしますが、常時12~3人の乗客と運転士を乗せた1両の列車が、雪の中を走っていきます。

この路線はほとんど単線ですが、特急「やくも」も1時間に1本の割合で走っているので、駅や信号場で頻繁に行き違いを行います。
そのたびに5分~10分ほど停車するのですが、反対からやってくる特急は遅れがちで、影響でこちらの停車時間も長くなってきます。
「反対側の列車待ち合わせのため停車します。なお、遅れておりますので、しばらくおまちください」というアナウンスがあった後は、乗客は誰一人言葉を発せず、シーンとした時間が流れます。

しかし、予定時間になっても行き違う列車はやってきません。
まわりには人家がほとんど無い山間の駅。いつ来るのかわからない反対方向の列車。
窓の外はしんしんと雪が降り続け、反対からの列車が通るはずの線路はすっかり雪に覆われて、どこに線路があるのかまったくわかりません。

線路にこんなに雪が積もってしまって、ちゃんと列車は通れるのかな? 急にそんな不安が頭をよぎります。そういえば、少し前に大雪で列車が立ち往生して乗客が長時間閉じ込められた、なんてニュースもありました。これで反対側からの列車が来れなくなったらどうなるんだろう・・・スマホで今居る場所の確認をしたり、雨雲レーダーで雪雲の進路や強さを確かめたりして、落ち着き無く過ごします。

10分ほど遅れて、反対からの特急列車が静かに通過していきました。何も無く、ただ真っ白なだけだった地を特急が通過して、その後にはくっきりと2本の黒い線が浮かび上がっています。
ほどなくしてこちらも発車。唸りをあげるディーゼル音が高まると同時に、私の小さな不安もかき消されていく・・・そんな事が何回か続きます。

ちなみに、すぐそばにトイレが付いているのはありがたく、私も安心して飲み物を口に含むことができます。

岡山県に入ってしばらくすると、だんだんと周りの雪は消えていき、新見駅に着くころには、ほぼ無くなっていました。
米子を出発して2時間10分。最大で10分以上遅れたのですが、その後、長時間停車する予定のところを、手前で行き違いが済んだため短時間で発車することもあったりで、結果的には数分の遅れで新見駅に到着します。

1両だけの編成で、あれだけの雪の中、3分の2以上の乗客&運転士は米子からずっと乗り通してきましたので、同じ空間で苦労を共にしたような・・・そんな親近感が何と無く湧いてきました(私だけかもしれませんが)。

ここで接続する岡山方面行きの普通列車の待ち合わせは、本来ならば1分ほどしかありません。この後だと1時間後になってしまうので少し覚悟していたのですが、ありがたいことにちゃんと待っていてくれました。

乗り込むと、すぐに発車します。


発車する列車の車内から、ここまで乗ってきた列車に、ちゃんと連れてきてくれたことへの感謝の気持ちをこめて1枚。

ここから乗り込んだ、岡山経由備前片上行きの3両編成の列車は空いていました。
新見駅を発車して、この先はずっと、夕暮れの高梁川を右に左に見ながらのんびりと走ります。

これまではよく暖房がきいていて暖かかったのですが、こちらはまだしっかりと効いていなくて、若干寒さが・・・上着の襟元をしっかりとしめながら車窓を楽しんでいました。

以前、街歩きをした備中高梁駅を経て、総社駅を出る頃には少しずつ乗客も増えてきました。
倉敷に近づく頃にはとっぷりと日が暮れて、明るい空は西の方にわずかに残るだけになります。

17時過ぎ、倉敷駅着。ここで山陽線の下り電車に乗り換えです。

ホームに降り立ち、コンコースに上ると、夕方の時間帯のせいか行き交う人で大混雑でした。この混みようはこの日初めてのことで、何だか今までとは違う世界に来たようです。

倉敷駅にはやはり数分遅れで到着したのですが、山陽線三原行きの電車もやはり待っていてくれたようで、乗り込むとすぐに発車します。車内は立ち客も多い混雑ぶりで、これまた今までとは違う賑やかさ。
そんな中、電車も今までとは違って静かに、軽やかに、そしてぐんぐんと加速して、今までに無い高速で走り出します。

何かにつけて、今までとは違う環境に急に変わり、若干の戸惑いを感じる中、西に向かう電車に揺られていくのでした。

その5 に続きます。
Posted at 2019/01/04 01:00:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | 小旅行 | 日記
2018年12月29日 イイね!

【2018年冬 遠征記その3】一畑電鉄で出雲大社へ

その2 からの続きです。

12月29日朝、松江市内の宿で気持ちよく目が覚めます。

前夜、寝る前にこの日の行程の最終チェックをして、それに従って朝6時起床。6時半の宿の朝食時間開始と同時に食堂に赴いてバイキングの朝食をいただきます。

何しろ、この日の宿泊地に鉄路に向かう・・・それも各駅停車で、となると、経由する路線の本数が少ない分、行程も限られてきます。
当初は、途中だけ少し特急列車を使おうか、とも考えて2通りの案を考えていたのですが、朝、ちゃんと起きられたので(笑)、早目に出て、当初案のとおり鈍行列車のみで向かうことにします。

7時50分頃、宿をチェックアウト。まずは昨夜歩いた宍道湖方面へ。


朝の松江駅前。この日も寒く、曇り気味。



雪の残る湖畔を歩きます。湖面に吹く風が非常に強く、しかも向かい風なので歩くにも少し難儀します。
この先の宍道湖大橋は、歩道にも雪が残っているので、滑らないよう気をつけながら歩きます。
橋を渡り、宍道湖温泉を通ると、


一畑電鉄「松江しんじ湖温泉」駅に到着。松江駅からここまで約30分かかりました。途中、残雪で慎重に歩いたのと向かい風もあって、意外と時間がかかりました。

新しくてきれいな駅舎では、朝早いにもかかわらず地元のお年寄りがいて賑わっています。
しかし、電車に乗るそぶりはなく、ホームではわずかな乗客を乗せた電車が発車を待っていました。
駅は地元の人たちの憩いの場にもなっている感じです。

私も切符を買って乗り込みます。今回の目的の1つ「冬の一畑電鉄に乗って出雲大社へ・・・はずいぶん前から行ってみたかった行程です。


これから乗り込む「電鉄出雲市」行き電車。
地元の人らしき乗客が数人と、観光客らしきファミリーやカップルを乗せて、定刻に発車します。

ほどなくして、左手に宍道湖が間近に姿を現しました。



車窓から眺める冬の宍道湖。
写真ではわかりにくいのですが、遠くの雲の切れ目から太陽の光が湖面に向かってまっすぐ差し込んでいます。まさに出雲地方らしい、神々しい光景で、こちらも思わず息を呑んでしまいます。


電車の中には、島根県のマスコットキャラクター「しまねっこ」も鎮座しています。

宍道湖北側の湖畔をのんびりと走り、一畑薬師の最寄駅、「一畑口」で進行方向を変えた電車は、50分ほどで乗換駅である川跡駅に到着。ここは松江方面、出雲市方面、そして出雲大社方面の3方向に分かれる、一畑電鉄のターミナル駅です。

どの方向にも乗り継ぎが便利なようにダイヤも組まれているので、3線のホームにそれぞれの方向の電車3本が揃い踏みするのですが、見ていても壮観です。
しかし、気を付けていないと、慣れない人は載り間違えそうです(笑)

出雲大社行きに乗換えて、10分ほどで出雲大社駅に到着。

出雲大社を訪れるのは約1年半ぶり。 このとき 以来です。
(駅舎の写真等、このときの方が色々と写真を撮っていますので、よければこちらもどうぞ)

まずは出雲大社に参拝。すでに迎春準備まっさかりです。
まだ、午前中の早い時間ですが、参拝客も多く、特に若い女性グループが目立つのがやはり「縁結びの神様」たる由縁なのでしょう。



前回撮らなかった「因幡の白兎」。兎の仕草がかわいいです。


鳥居から一礼。


振り向くと、大鳥居の場所と比べて高い所にあることがわかります。

駅に戻ります。参道のお店も、迎春準備に忙しそうでした。


さきほど私が乗ってきた電車がそのまま折り返し、松江しんじ湖温泉行きとして発車を待っていました。

ちなみにこの電車、車内は・・・


島根県産の木材を使った内装で、このように座席ごとに仕切り板が付けられている変わった構造。
さきほど、往きの電車内で隣に座っていた外国人観光客も思わず「strange!」と呟いているのが聞こえてきました。

座ってみると、不思議な囲まれ感のある座席は座り心地も良く、往き帰りともこの電車に乗れたのは良かったです。


ちなみに、一畑電鉄の切符は、今となっては非常に珍しくなった鋏を入れるものです。

快適な車内も10分ほどで、乗換駅の川跡に到着。

ここで乗り換えて、さらに10分ほどで、電鉄出雲市駅に到着しました。


出雲市駅前も1年半ぶり。
ここから山陰線に乗り換えますが、少し時間があるので街を少しぶらついた後は、温かい待合室で次の列車を待ちます。

ということで、前から乗りたかった一畑電鉄に乗ることができたことと、朝の出雲大社の神聖な空気の中のお参りができて、非常に満足のいくこの日前半でした。

その4 に続きます。

Posted at 2019/01/03 11:03:34 | コメント(1) | トラックバック(0) | 小旅行 | 日記
2018年12月28日 イイね!

【2018年冬 遠征記その2】松江の夜

その1 からの続きです。

米子から乗車し、30分ほどでこの日の宿泊地、松江に到着します。
20181228-17

どんよりとした曇り空の松江駅前。

まずはお土産屋さんでお土産を買い求めます。松江といえば和菓子が有名。ちょうどお正月用にいただける和菓子が色々とあって、迷いながらも良さげなお菓子を買い求めました。


街を少し歩いた後、宿にチェックイン。列車に乗りっぱなしで少し固まった体を暖かいシャワーでほぐした後は、いよいよ夕飯と夜の散策で街へ。

冬の日暮れは早く、すでに暗くなった街に出ると、ほどなくして「あられ」が激しく降ってきました。



小さい氷の粒を踏みしめながら、夜の街を歩きます。


夜の松江大橋。

ここからは夕飯ができるお店を探します。
忘年会シーズンだからか、これから飲みに行く風情の人も多く、賑わっています。


地元ならではの居酒屋もあるのですが、どこも人で一杯そう。
チェーン店の居酒屋に入ります。ここでも何とか、座敷席で1人空いている状態でした。

まずは生ビール。
実は、今年2回目の入院以降、年内までアルコールは控えるようにしていましたが、少しだけフライングです(笑)
久しぶりのビールが身体に沁みわたります・・・


次に、地酒のセットと、体があったまる湯豆腐、それに地元、島根和牛の牛スジ味噌煮込み。
ちゃんと、地元ならではのメニューもあります。

地酒もそれぞれ趣が違っていて、どれも美味しくいただきます。そして牛スジ煮込みもことのほか柔らかく、いい具合に味も沁みていて大満足!!


再び散策に繰り出します。宍道湖の方へ。

あられがまだ、降ったりやんだりしています。吐く息は白いのですが、さきほどの夕食で体は暖まっていて、冷たい空気が顔に当たって気持ちよく散策できます。


湖畔に出ます。漆黒の湖面に宍道湖温泉の灯りが美しく映し出されています。
岸は白い雪が覆いつくし、非常に美しい都市風景です。

しばらく佇んだ後、宿に戻ります。
時折り、激しいあられが降る中歩くと、さすがに少し体が冷えてきたので、たまらずカフェに飛び込みます。


温かいカフェラテでほっ、とひと息。

後は宿に戻り、ゆっくりと休むだけ。
今回は大浴場のある宿なので、まずはゆっくりと温泉につかり、この日の疲れを癒します。

こうして、松江の夜はふけていきました。

その3 に続きます。


Posted at 2019/01/02 15:19:55 | コメント(0) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記

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「街歩きの記録『四国地方編』 https://minkara.carview.co.jp/summary/12901/
何シテル?   05/18 20:55
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