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2024年12月29日 イイね!

【2024年冬 遠征記その6】会津から水戸へ

【2024年冬 遠征記その6】会津から水戸へその5 からの続きです。

長きにわたりました今回の遠征記も、これで最終章となります。
トップ写真は朝の水戸市・仙波湖。しかしお話はまだ福島県の喜多方からです(笑)




喜多方駅ではかなりの乗客が降りたのですが、私も含めてそれよりも多くの乗客が乗り込んできて、車内は立ち客が出るほどの混雑。やはり帰省や観光客が多いのか、大きい荷物も通路や棚に多く載っています。

喜多方駅から会津若松駅まで5つの駅がありますが、普通列車と名乗りながら停車するのは塩川駅のみ。短めのホームと簡素な待合所のあるだけの4つの駅は高速で通過していく「快速運転」で、16分ほどで会津若松駅に到着しました。

磐越西線はここで一旦スイッチバックするような感じで、頭端式のホームに到着します。
列車を降りた乗客はぞろぞろと頭端式ホームの先端をまわりこむか、または手前にある跨線橋を渡って、接続する郡山行きに乗り換えました。
こちらは4両編成、車内にも少しゆとりがあります。先頭車両はBOX席でも空席が目立つほどの乗車率で会津若松を発車。

会津若松から先は、2年前の夏に乗車して以来。この時は混雑していて車窓もゆっくりと眺められなかったので、今回はしっかりと車窓に注目します。

磐梯町に入るころには、また降雪が激しくなり、積雪も急に多くなってきました。
途中駅では、ホームの雪どけされていない部分はゆうに50㎝は超える積雪。
にもかかわらず会津若松からの電車はスピードを緩めることなく走り抜けていきます。

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磐梯町~猪苗代あたりの車窓です。
前日の高山本線から見続けていて、見た感じではこのあたりが今回の遠征で一番深い積雪なのが、正直意外でした。

磐梯町駅や猪苗代駅では、スノボや雪遊び帰りでしょうか、ボードなどを担いだ若者や家族連れが乗り込んできます。

雪の中に、猪苗代湖を一瞬見ることができた後は山あいへ。
相変わらず雪は激しく降っています。そんな中、どの駅か失念しましたが、大きなリュックを背負った冬山装備の外国人が1人、乗り込んできました。雪まみれではないのですが、長く伸びた髭に雪が張り付き、雪山トレッキングでもしてきたかのように、全身が冷え切った姿です。果たしてどこにいたのでしょう…

しかし、そんな↑の写真のような車窓が続いたのも中山宿駅の手前くらいまで。温泉街で有名な磐梯熱海駅に到着する頃には雪もやみ、積雪もわずかになりました。
天気が変わったというより降雪積雪のエリアを抜けた、ということですが、それにしても急激な変化です。

その磐梯熱海駅で同じBOX席に座ったご婦人方が「山の方は雪が降っているのかな」と話していて、思わず「けっこう降ってましたよ」と話しかけたくなってしまいます。

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終点の郡山駅が近づいてきました。写真左端にビックアイも見えてきます。
15時36分、郡山駅に到着。青空が広がり、雪もまったくありません。

この日の宿泊地は茨城県の水戸。郡山と水戸を結ぶ水郡線乗り場へと向かいます。

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水郡線の乗り場は、東北線のホームを少し歩いた先になります。

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…まだまだ先です…

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…まだ先?

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ようやく、水戸行きの列車に辿り着きました。

水郡線でここから水戸までは途中38駅、所要時間は3時間10分ほど。
各駅停車列車しかないので結構かかりますが、それでも東北本線~小山から水戸線経由で行くのと比べて、一部新幹線を利用したとしても所要時間はほぼ変わらず、それに対して運賃の差は夕飯代が十分まかなえるくらいはあります。

2両編成の車内は、BOX席は2人掛け、1人掛けとも埋まっており、ロングシートに少し空席がある程度。ロングシートの端に座ります。ただ、3時間あまりをロングシートで乗り通すのも少々辛いものがありそうなので、1人掛けのBOX席がどこかで空いたら移ることに。
…ちなみに、おそらく郡山から水戸まで乗り通す乗客は私くらいのものでしょう(とその時は思っていました)

乗客は中学~高校くらいの若い人が目立ちます。冬休み、郡山で遊んだ帰りでしょうか、クレーンゲームの景品らしきおもちゃやぬいぐるみの入った袋を持ってスマホに見入ってたり、疲れたのかそのまま寝入っていたりします。

16時少し前に発車。
次駅の安積永盛から水郡線に入ります。駅の数は多く、列車のスピードも決して遅くはないのですが、意外と駅間の距離は長いのか、平均すると5分ほど走って停車、という感じです。

ロングシートで、しかも「日常モード」の乗客が多いので車内から写真は撮っていませんが、遠くに那須連山や阿武隈山地を望みながら、刈り取りの終わっている冬の田んぼが広がり、時折住宅地が見える「山里道」のようなところを列車は走ります。

駅につくたびに乗客が少しずつ降りていき、駅の前にはそんな乗客を迎えにきているクルマが数台。どの駅も同じような光景の中、列車は一駅ずつ停車していきます。
棚倉町の中心駅、磐城棚倉駅に到着する頃には周りも暗くなってきました。
その頃に、すぐ横の1人掛けBOX席が空いたのでそちらに移ります。

この辺りから久慈川が寄り添ってきて、明るければ清流を眺められるのですが、暗くなってまったくわかりません。

…そして何より、BOX席に移ったら、明らかに寒くなります。
暖房はかかっているのですが、窓側の車内の内壁に沿って冷たい空気が流れていて、身体にその空気がもろに当たる感じ。ロングシートは内壁が背もたれになっていて、しかもシート端の仕切り板の所に座っていたので、冷たい空気がやってこないのでしょう。
ですので体感温度は、昨夜の新潟市内でダウンベストを着ていない時よりも寒いくらい…しばらく震えながら車窓を眺めていましたが、耐え切れずに、再びロングシートに戻ったのでした。

ロングシートはやはり温かく、しばらくうつらうつらと…やがて茨城県に入り、常陸大宮駅あたりから、一時少なくなった乗客が再び増えてきました。こちらも、これから水戸まで食事や遊びに行くであろう、若い人たちが目立ちます。

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19時過ぎ、水戸駅着。
多くの乗客が降り立ちます。そのうち、向かいのロングシートに座っていたご婦人をはじめ、見覚えのある数人の乗客は郡山からそのまま乗り通してきた客でした。

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水戸駅前は大賑わい、これから忘年会などに向かうらしき人たちのグループが多く行き交っています。

宿に向かう前に夕飯へ。商業施設が多く飲食店も多いのですが、居酒屋系のお店は若者で大賑わい。
前回訪れた時にも入ろうかどうか迷った、落ち着けそうな洋食屋に入り、デミカツライスをいただきました。
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ボリュームたっぷりのデミカツライス。今回はお酒は無し!

それからお土産屋さんをひやかした後に、宿にチェックイン。
そのまま早めに眠りについたのでした。

…翌朝、気持ちよく目が覚めます。
ちなみに、水戸に宿泊したのは、この日にオリジナルのドライブラリーコースを走るため。

この日はレンタカーでドライブラリーを走行。ちなみに現在も開催中のコースのため、こちらのお話はもう少しお預けにします。

ということで朝の水戸市内の写真を少々
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寒い朝ですが良い天気です。

…水戸駅に戻ったのは17時頃、いよいよ帰路につきます。

帰路は常磐線の特急「ときわ」から、終点の品川でそのまま新幹線に乗り継ぎます。帰省ラッシュということで、新幹線「のぞみ」の指定席は遠征前に購入済です。

お土産をいくつか買い、バックには入りきらないので持参したエコバックに入れてホームへ。

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特急を待つ人はそこまで多くありませんでした。
向かいのホームに下りの特急列車から、ほぼ満員に近い乗客が降り立って行ったのとは対照的です。

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やってきた特急「ときわ」。
発車すると、最高速度130㎞/hで疾走、通過駅や街の灯りが走馬灯のように流れていき、東京駅を発車後にはオレンジ色に輝く東京タワーも一瞬、姿を現します。それは、日本海の荒波やホームに積もる雪を見てきた旅と同一行程とは思えない、目まぐるしく変化に富んだ旅の締めとして相応しいものでした。

…ということで、最終章はちょっと長くなりましたが、ここまでご覧いただき、ありがとうございました

こちらを書いているうちに2025年も明け、早くも明日からは仕事始めです。

ということで、本年もよろしくお願いいたします。
Posted at 2025/01/05 22:00:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道旅 | 日記
2024年12月28日 イイね!

【2024年冬 遠征記その5】喜多方散歩

【2024年冬 遠征記その5】喜多方散歩 その4 からの続きです。

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雪降る喜多方駅に降り立ちました。
「ラーメンと蔵の街」と呼ばれる福島県喜多方市、はじめての街歩きです。

荷物は駅のコインロッカーに預けます…がここで、傘も一緒にコインロッカーに預けてしまうという大失敗…
降り続く雪に思わず天を仰ぎますが、ちょうどお昼時、まずは近くの食堂に駆け込み、昼食の間に降りやんでくれることを期待します。

喜多方市で食事と言えば、やはり喜多方ラーメン!!
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太目のちぢれ麺に、醬油スープはすっきりと優しい味。
このお店ならではだと思いますが、しょうがの千切りも入っていて、香りが豊かになると同時に体も温まります。

お腹は満足、街歩きできる体制ではあるのですが、外に出るとさっきより弱くなったものの雪は降り続いています…諦めて駅に戻ってコインロッカーを開け、傘を取った後に再びコインを投入したのでした。

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駅前通りを北へ。

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喜多方市は、蔵とラーメンだけでなく、会津漆器の産地としても有名。
「喜多方うるし銀座通り」では漆器店が並ぶ通りを歩きます。

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レトロ横丁商店街通りへ。
蔵造りや格子窓の建物が集まっています。

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奥が醤油醸造の若喜商店、手前が文房具店の松本屋

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雑貨店の結まーるプラザ。建物だけでなく、映画看板も。
先日街歩きした、東京青梅市のレトロ看板を思い出します。

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大和川酒造店の煉瓦煙突。
酒造店の煉瓦煙突は喜多方市内に数か所あり、どれも近代化遺産となっています。

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家と家との間にも映画看板が…

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お茶葉のお店「島慶園」、茶器が陳列されています。

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こちらも酒造屋さん「清川酒造」

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喜多方ラーメン神社。何のお店かと思いましたが、お土産屋&喫茶店のようです。

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「浜町食堂」今はもう閉店していますが、喜多方ラーメンをはじめとした大衆食堂でした。レトロ感あふれる佇まいが印象的です。

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一旦ここでUターンして市役所通りへと向かいます。
さきほどの若喜商店のレンガ蔵。明治時代に建てられた蔵で、内部も見学可能とのこと。

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市役所前のポストにも蔵が。飾りだけでなく、雪が積もらないようにもなっているのでしょう。

市役所通りをさらに東へ。
途中の脇道に入った所に喜多方ラーメンの有名店「坂内食堂」があります。お店は長い行列ができていました。

ところどころ雪が残る路面を踏みしめていきます。降雪はいつのまにか止んでいて、400円かけてロッカーから取り出した傘はたたんで手に持っていました。

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市内を流れる田付川にかかる幸橋を渡り、しばらく歩いて左折すると「おたづき蔵通り」。その名の通り蔵が建ち並ぶ伝統的建造物群保存地区です。

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こちらも酒造屋さんの小原酒造。蔵をリノベーションされてお店になっているようです。
酒処喜多方、今回は荷物が多すぎて少量しかお土産を買えなかったのですが、今となっては無理にでも地酒を買っておくべきでした、少し悔いが残ります。

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左折してR459沿いに歩きます。
さきほどの「おたづき蔵通り」からここまで、交通量は比較的多く、すぐ横をクルマが走り抜けていきます。雪で滑って転ばないよう、慎重に歩いていきます。

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一歩入った路地にも鞍造り、石造りの建物が。
想像以上に、街の風景の中に、当たり前のように蔵造りの建物が点在する喜多方の街でした。

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駅前通りに戻ってきます。
ずっと歩いていますが、やはり寒い…次の列車の発車時刻だけでなくトイレも近くなり、このあたりから駅までの道を少し急ぎ気味に歩きます。

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マーケット横丁。狭い
路地裏にも飲食店などが並んでいます。

駅に戻ってきました。次に乗る会津若松行きは少々遅れている、とのこと。
トイレをすませてロッカーに預けた荷物を取り出し、暖かい待合室に行くとすでに多くの乗客が静かに列車を待っています。
待合室に展示されていた昔の喜多方駅や市街地の風景写真などを眺めていると、改札が始まります。乗客は三々五々、ホームへ。また雪が少し激しく降ってきます。

5分ほど遅れて、2両編成の会津若松行きは、ほぼ満席の状態でやってきました。

その6 に続きます。
Posted at 2025/01/04 17:22:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2024年12月28日 イイね!

【2024年冬 遠征記その4】新潟の夜そして会津へ

【2024年冬 遠征記その4】新潟の夜そして会津へ その3 からの続きです。

新潟駅構内は夕方の時間帯で、大賑わいでした。

まずは、チェックインのため宿に向かいます。

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新潟で宿泊するのは4回目ですが、新潟駅の改装後は、初めての訪問です。駅前広場「万代広場」はまだ工事中でした。

雪は降っていませんが、とにかく寒い…いでたちは厚手のコートを着込んだ、普段の冬の街歩きのものですが、それではちょっとしのげない…震えながら足早に宿に向かいます。

チェックインし、大きい荷物を置いて身軽に。そして内側にダウンベストを着込んで街へ。このダウンベストの効果が絶大で、さきほどのような寒さは全く感じられなくなりました。翌日以降の行程では、常にダウンベストを着込んでの移動となります。

まずは夕飯、駅周辺から駅ビルにかけてお店を探します。
駅舎も駅ビルも真新しくなり、駅の構内が改装前とガラリと変わっています。改装前のときの記憶がまったくあてになりません。
また、西と東それぞれの1F、2Fに飲食街がありますので、実際にお店を見ながら選ぼうとすると混雑気味の駅構内を往復することになります。

30分ほど歩き回り、ようやく1軒のお店に決めて中へ。

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新潟に来ると食べたくなるのが新鮮な海鮮、そして飲みたくなるのが日本酒。
それに地元産ネギの天ぷらを付けて…。
お寿司のネタはおまかせでしたので、腸の病気の関係で食べられないイカとタコは抜いてもらうよう注文時にお願いしています。すると女将さん「代わりに甘エビを入れときますね」
こういう時は、普通はそのまま品数を少なくしてもらうのですが、お店のほうで代わりに別のネタを替えて戴けたのは2回目。しかも、前回も新潟のお店でした。いつも申し訳ないです。

新潟の地酒はどれも美味しく、新鮮なお寿司、サクッとした食感がお酒に合うネギの天ぷら…ゆっくり、味わいました。

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夕食後は夜の散策へ。萬代橋の方へ向かいます。

新潟市は、歩いていて楽しい街のひとつです。
ビル街を抜けると、万代シティの大きな商業施設と周辺の色々なお店を見てまわることができ、その先には萬代橋と雄大な信濃川、渡ると今度は古町のアーケード街。
旧い街並みも良いのですが、様々なデザインの建物やお店の並ぶ近代的な都市空間の中を歩くと、こちらも楽しくなれますので、大きな都市の街歩きも楽しいです。
都市規模的にも、そんな街歩きに最適の街です。

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ショッピングモールや百貨店が集まる万代シティ。営業時間も終わり、今は人通りは少な目です。

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萬代橋。橋を渡る人もクルマも多くはありません。川面に吹く冷たい風に身を縮こませ、つい早足になってしまいます。

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橋から上流方向

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反対側に渡り下流方向。新潟から佐渡、北海道に向かう航路は、この先の河口付近から出発しています。

駅に戻ります。さすがに体が冷えてきました。すれ違う通行人からも「12月で氷点下は珍しいよね」という声が聞こえてきましたので、地元の人にとってもこの時期にこれだけ寒くなるのは珍しいのでしょう。

思わず、途中のカフェに入り温かいココアをいただきます。
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トレーの上でカップが滑って、少しこぼれた絵になっています。

こうして新潟の夜はふけていきます。

翌12月28日、気持ちよく目が覚めます。起きて最初に見たのはスマホの運行情報。予定していた行程に交通障害はなさそうで少し安心。
列車の時刻の関係で、朝は少しゆっくり目に宿をチェックアウト。

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朝の新潟駅、各方面の列車が停まっています。年末のお休みに入ったからか、乗客も少な目でまったりとした雰囲気。

私が乗りこむのは、8時34分発の新津行き。この後の列車でも次の行程に間に合いますが、ここは余裕を持って。
市街地を抜けると水田と住宅地が混在します。20分ほどで新津駅に到着。

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信越本線の他に、羽越線、そして磐越西線と4方向に鉄道が伸びる新津は、まさに鉄道の街。4年前、街歩きと鉄道博物館を訪れた時のことを思い出します。

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上越新幹線が開通してからは長距離の特急列車が少なくなりましたが、今でも
広い構内を備えています。このような鉄道の拠点となっている駅や街は大好きです。

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ここから乗り込むのは、磐越西線、会津若松行き。
発車まで20分ほどあるので、暖房の利いた待合室で少し佇みます。その間にも、最初乗る予定だった新潟発の普通列車の長岡行きが到着、そして信越本線新井駅発新潟行きの特急「しらゆき」が到着、発車していきます。

会津若松行きの列車が到着する頃には、ホームは結構な数の乗客が待っていました。
満員の乗客を乗せた折り返し列車が到着。入れ替わりに乗り込んで発車します。

五泉駅に到着。織物の産地であり、村松城の城下町もある五泉市は、磐越西線新潟側の主要駅のひとつ。
向かいの長い島式ホームには立派な屋根もあって、風格を感じます。いつか、街歩きしてみたい街です。

ここからは阿賀野川沿いに、時折川を渡りながら山あいに分け入ってきます。

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細かい雪が降り続け、雪景色に変わってきました。

今回の行程で一番心配したのは、この寒波の中で新潟から移動できるか、ということ。現に上越線は、前日もこの日も大雪で一部区間が運転見合わせとなっています。
これで磐越西線が不通にでもなったら、上越新幹線で抜けるより他にありませんので、あらかじめそちらの行程も用意していました。結果、磐越西線のエリアは大雪の中心から少しそれた感で、幸いなことに平常運転で向かうことができそうです。

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想像していたほど、積雪はありません。ただ、降った雪がやむこともありません。

福島県から新潟県へと流れる阿賀野川は蛇行するように流れています。川の水量は豊かで流れも速い、という川の特徴を活かして、それを利用したダム発電所が途中にいくつか設けられています。

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そのひとつ、山郷ダムの横を走ります。

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西会津、野沢駅。
ホームに雪が積もり、さらに積み上げるように雪が降っています。

山都駅を過ぎると、石積みの橋脚である近代化産業遺産、一ノ戸川橋梁を渡ります。高い橋梁から見る景色は周囲に水田が広がり、会津盆地に入ったのがわかります。積雪は少なくなっていますが雪は降り続きます。

折り返し列車の遅れにより、定刻より10分ほど遅れて喜多方駅に到着。ここで下車。
駅舎を出ると、外は重い雪が降り続いていました。

その5 に続きます。

Posted at 2025/01/02 14:38:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道旅 | 日記
2024年12月27日 イイね!

【2024年冬 遠征記その3】冬の日本海へ(後編)

【2024年冬 遠征記その3】冬の日本海へ(後編)その2 からの続きです。

直江津駅での僅かな乗り換え時間ですが、トイレも切符の購入も無事済ませることができました。

ここから乗車するのは、JR信越本線の普通列車長岡行き。

鉄旅の時には、途中でも常に、鉄道の運行情報をスマホでチェックしています。
実はさきほど、富山でブラックラーメンを待っているときにチェックをしていると、直江津~柏崎間の一部区間で線路点検のため運転見合わせ、という情報が…

今日の宿は新潟市内。富山~直江津や長岡~新潟ならば新幹線が並走しているので代替手段があるのですが、直江津~長岡間が不通となるとちょっと面倒なことに。

迂回手段は上越妙高に向かい→新幹線で飯山→飯山線経由で上越線の越後川口に抜けるルートがありますが、あいにくと飯山線が大雪の影響で見合わせ中。

ならば、と新幹線でそのまま一気に高崎→上越線か新幹線で長岡、というルートがありますが、その上越線もやはり途中区間が雪で見合わせ中ですので、新幹線経由になり費用もかさみます…まあそれ以前に、何だか上信越エリアを迷走しているようで、自分でも何やっているんだろう…という気持ちになりそうですが。

しかし、ここまで来たら色々考えても仕方がない、まずは直江津まで行ってから考えよう、とやってきた次第です。

ところが、直江津駅到着前に運行再開された様子。これで当初の予定通り進むことができます。
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直江津駅にて。向かいのホームにはここまで乗ってきた越後トキめき鉄道の列車。

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やがて、長岡行きの列車が入線し、定刻通り発車。特にダイヤ乱れの
影響はなさそうです。
ほんの2時間前まで、JR西日本の車両に乗っていましたが、ここの発車メロディーは首都圏の駅でお馴染みの、JR東日本の発車メロディーでした。

座席は7割程度の乗車率。海側が真正面に見えるロングシートに腰を下ろします。

柿崎駅を発車すると、上越市のある高田平野から再び海沿いに場面が変わります。ちょうどBOX席が空いたのでそこに移動。

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海からの強い風で、海岸の草も揺れています。

今回の目的の一つは、冬の日本海の風景を車窓から眺めること。
よく演歌の舞台に出てきそうな、「雪交じりの強い風が吹きすさび、岩場に大きな波がドッカーン!ザッバーン!とうちつける」光景を勝手にイメージしていましたが…結構、想像に近いものがありました。

本日は冬型の気圧配置、どんよりとした曇り空の下、強風と高い波の風景はまさにイメージ通り。防波堤や岩場に大きな波が打ち付けて砕け散り、細かい水しぶきまでしっかりと見ることができます。車内ですので波風の音までは聞こえませんが、おそらく「ドッカーン!ザッバーン!」なのでしょう。
残念なことにシャッターチャンスを逃し続け、瞬間を写真には撮れませんでしたが、この目にはしっかりと焼き付けることができました。

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ドッカーン!ザッバーン!の所ではないのですが、この時季にここまで来た甲斐がある風景です。

海に近い駅として有名な青海川駅に到着。(トップ写真)
かつて、10年以上前にドライブラリーで訪れて以来です。

その時は晴れて暑い日、空も海もどこまでも青く、穏やかに広がっていましたが、今は空も海も灰色と白が広がっています。
あの時はずっと佇んでいたいと思いましたが、今のこの光景もまた、できることならずっと眺め続けてみたいと思いました。もっとも、寒さと風でそんなに長くはいられそうにないですが…

「荒涼の日本海」劇場もここまで。海から別れ、柏崎の市街地に入ります。

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柏崎駅に到着。

この先あたりから、また沿線が雪景色になってきました。
ここから先は田園地帯が中心の風景。今はもちろん休耕期で、刈り取られた田んぼのところどころに雪が残っています。

短かった日も暮れてきました。
宮脇俊三さんの紀行文学にも登場する来迎寺駅までは明るさが残っていましたが、上越線と接続する宮内駅あたりは街灯がないとほぼ外が見えない状態。

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16時40分頃、長岡駅に到着。

ここから本日最後の列車、新潟経由越後線吉田行きの列車に乗り換えます。
長岡駅構内は賑わっていました。学校の補習や部活の帰りでしょうか、制服やスポーツウェア姿の高校生が多く目立ちます。…そういえば、インバウンド客は富山駅で分かれて以来、ほぼ、見かけることがありません。

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トイレに立ち寄ってからホームに。すでに列車は入線していました。

今朝から乗っている列車はすべて、ドア横の乗降ボタンを乗客が押して開け閉めするもの。私が普段通勤で乗っている電車では、このようなボタンが無いので慣れない所はありますが、今日のような寒い日には停車中も閉めておけることに、ずっとありがたさを実感していました。

もちろんこの列車も、ドアは閉まっています。乗り込んで車内で見ていると、乗車する客は皆、乗り込んでからドアを閉めています(これも慣れないと、後に続いて乗り込む客に気づかずに閉めてしまいそうで怖いのですが)
発車までの間、ウォッチしていると、近くのドアでは10数人乗り込んできて、
閉めなかった人は1人だけでした。その時は近くの乗客が何事もなかったかのようにドアを閉めていました。

定刻に発車。
車内はやはり、高校生や20代前後の若い人が目立ちます。見附、東三条で降車しますが、乗車する人も同じくらいで乗車率は変わりません。

新津駅を発車。
車窓は真っ暗で時折街灯が移り行くくらいです。
電子書籍の読書をしますが、向かいのロングシートに座った男子高校生たちの話し声も、聞くともなしに聞こえてきます。
中学のときにコロナ禍で修学旅行の行き先が変わった話や、部活の合宿の話や進路の話などなど、新潟駅に着くまで若い子たちの話は続きました。

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18時18分、新潟駅に到着。本日の宿泊地です。
(↑↑の写真と背景だけ貼り換えたようになっていることに、後で気づきましたが、当然別の写真です(笑))

こうして、雪景色に海景色、変化のある車窓を見られた1日でした。

その4 に続きます。
Posted at 2024/12/31 17:31:12 | コメント(2) | トラックバック(0) | 鉄道旅 | 日記
2024年12月27日 イイね!

【2024年冬 遠征記その2】冬の高山本線(後編)と冬の日本海へ(前編)

【2024年冬 遠征記その2】冬の高山本線(後編)と冬の日本海へ(前編)その1 からの続きです。

高山本線、高山駅始発の猪谷行きの普通列車は、発車間際にはほぼ満席になっていました。
しかも…その8割以上が外国人観光客。日本語が車内放送以外ではほぼ聞こえません(笑)

欧米人の観光客も多くなってきており、ほぼ半数くらいを占めているような感じで、英語が普通に飛び交っています。

さっきまで乗ってきた列車には無かった光景ですが、飛騨高山はインバウンドにも人気の観光地。そして、ここからだと金沢も人気の観光地でしょうから、おそらく2都市間の移動ルートがこの高山本線なのでしょう、と車内の様子から勝手に想像します。

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映画「君の名は」の舞台のモデルと言われる飛騨古川駅も雪の中。

だんだんと山間部に分け入ります。降りしきる雪の中に宮川が並走します。想像よりも川幅が広くゆったりとした流れです。
少し山が開けると集落があり、駅がある、そんな中を淡々と進み、僅かな地元客以外の乗降は無く、1時間ほどで終点の猪谷駅に到着。富山県に入って最初の駅です。

ここでは、18分の待ち合わせで富山行きの列車に接続しますが、まだ入線していません。

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側線が多く、広い猪谷駅の構内にしんしんと降りしきる雪。
列車から降りた乗客は皆、ホームの屋根のある一角に、ひとかたまりになって待ちます。
そんな中、1人旅らしき外国人乗客が屋根の下から出て、ホームに積もった雪で雪だるまを作っていました。作り終える頃には降っている雪で自身も雪だるまのようになっています。

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やがて、ホームに、今の景色には似つかわしくない軽快な音楽が流れ、富山方面の雪の中から2両編成の列車が現れました。
ほっとしたように、乗客が乗り込みます。

同じ2両編成の列車にさきほどの乗客がそのまま乗り込みますから、乗車率は変わりません。大きい荷物が多いので見た目以上に混雑している感じです。
ここからはJR西日本の車両になり、BOX席とロングシートの混在するシート構成ですが、BOX席は大柄な体格が多い外国人観光客には少し小さいのでしょう、向かいに座った外国人の若者も窮屈そうに座っています。

発車すると、先ほどの宮川が今度は神通川と名前を変えながらも相変わらず寄り添って流れます。

笹津駅で周囲が広がり、富山平野に。それと同時に積雪もだんだんと少なくなってきます。そして、「風の盆」で有名や越中八尾駅や、その先の速星駅からは、乗り込んでくる地元客も多くなってきました。
立ち客も多くなり、やがて通勤ラッシュ並みの混雑に。件の外国人の若者は隣席にも乗客が座ってますます窮屈そうに座っています。

私も身じろぎもせず、じっと待ちます。
そんな状態のまま、11時55分、富山駅の高架ホームに滑り込みました。

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富山は妻の実家もあるということで数多く訪れていますが、鉄道で訪れたのは初めてです。

時刻は丁度お昼時ということで、ここで昼食にします。
改札を出て駅ビルへ。もう何回も訪れている駅ビル内の商業施設ですから、迷うことなく1軒のお店へ。混雑が心配されましたが、幸いにもすぐにお店に入ることができました。

1227-180
西町大喜の「富山ブラックラーメン」、これにライス!
これほどご飯と相性のいいラーメンは他にありません。

満足しつつ、食後は少しだけ駅前に。
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積雪はありませんが、細かい雪は降り続いています。

寒いのと次の列車の時刻もあるので、駅前散策もそこそこに切符売り場へ。
ここからは第三セクター「あいの風とやま鉄道線」に乗りますので、新たに切符を購入し、ホームへ。

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泊行きの列車が到着。車内はBOX席が埋まるくらいの混雑。これまでの高山線に乗っていたような外国人観光客の姿はまったく見られません。やはり予想通り金沢方面に向かったか、あるいは長野東京方面への新幹線に乗り込んだのか…。

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隣には新幹線のホーム。

ちなみにこの列車、JR西日本の京阪神を結ぶ新快速・快速電車と座席や車両の構造がよく似ていて、まるで米原から姫路への新快速に乗っているような錯覚を覚えます。

発車した泊行き列車は、富山平野を東へ快走。
雪のちらつく天気ですので、晴れたらきれいに見えるであろう立山連峰も当然のことながら見ることはできません。

滑川の手前で富山地方鉄道線が寄ってきます。そのまま魚津まで並走。富山地鉄には途中にも小さな駅がありますが、年季の入った感じの駅も多く、ちょっと興味をそそられます。

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富山平野の東の端に位置する泊駅が終点、ここからさらに東へ進みます。

乗り換える直江津行きの列車はまだ到着していません。

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少し待っていると、直江津方面から同じホームに列車がやってきます。

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数十m先にお見合いするように停車したのは、折り返し直江津行きとなる「えちごトキめき鉄道」の普通列車です。

海を見たくて、進行方向左側のシートに腰を落ち着けます。
発車していきなり海沿いへ。ここからは一部の区間を除いて、ほぼ海沿いかトンネルを走行します。

1両の列車に乗り込んだ乗客は10数人。ちゃんと車掌さんも乗り込んでいます。こちらも発車早々、いかにも実直そうな車掌さんによる車内検札が開始。1人ずつ丁寧に検札していきます。
まさに今は18きっぷの時期、線内では使えないのでそのチェックの意味もあるのでしょう。
ちなみに私は18きっぷは持っていません。富山駅のあいの風とやま鉄道の切符売り場で購入できる最遠となる、直江津までの乗車券を持参しています。

乗客が多くないので検札はすぐに終わりましたが、その後も途中駅から乗客が乗り込むとすぐに飛んでいって確認を怠りません。これが職務とは言え、まさに実直そのものです。

途中の市振駅から「えちごトキめき鉄道」に入ります。車両は泊駅からですので、これで名実ともに「えちごトキめき鉄道」として走ることに。

親不知駅付近(トップ写真)。ちょうど北陸道が海の上にせり出しているあたりです。

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冬の日本海、寒波がやってきているということで風も強く、荒れています。

糸魚川駅に到着。ここで多くの乗客が乗り込んできました。立ち客もちらほら。糸魚川駅を出発すると再びトンネル区間が多くなります。

能生駅を出ると全長11㎞超の頚城トンネルに。その途中にホームが現れ列車が停車。トンネルの中の駅として有名な筒石駅です。

名立駅を出ると再びトンネルに入り、出るといきなり海が目の前の有間川駅に到着。車窓にメリハリがあって飽きさせません。
次の谷浜駅を出て、えちごトキめき鉄道最後のトンネルを抜けると住宅地が現れ、終点の直江津駅が近くなったことがわかります。

15時過ぎ、直江津駅に到着。

次の列車の発車までは8分。トイレに行きたいし、直江津から先の切符を購入しないといけないし、ということであまり時間はありません。

写真を撮る時間も惜しんで、少し足早に駅舎への階段を登って行ったのでした。

その3 に続きます。
Posted at 2024/12/31 00:27:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道旅 | 日記

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