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2024年11月16日 イイね!

【2024年秋 遠征記その4】花輪線を行く

【2024年秋 遠征記その4】花輪線を行くその3 からの続きです。

11月16日朝6時、宿を出発します。

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宿でエレベーターを待っているときに窓から見た岩手山。・・・良い天気です。

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盛岡駅へ。朝の駅前は人通りもまばら。

この日に乗るのは花輪線。
盛岡から八戸、青森方面へ向かう旧東北本線、現在はIGRいわて銀河鉄道で途中の好摩駅まで向かい、そこから安比高原や八幡平付近を経て秋田県の大館に達する路線です。

盛岡駅は新幹線の改札が駅舎の真正面「センター」に”君臨”し、東北本線の仙台方面や田沢湖線、山田線といったJR各路線の改札がそのすぐ脇を固めます。IGRと花輪線の改札はというと、切符売り場もまとめて駅舎の端に。入り口もあまり目立っていません。

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大舘行きの列車はすでに入線していました。
最初は閑散としていた車内も、発車間際には次々と乗客が乗り込んできて、各座席に1組ずつ埋まるくらいになったところで、定刻に発車。

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霧に煙る車窓。肌寒いですが晴れて無風の天気。

好摩駅を発車し、いよいよ花輪線に入ります。
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霧が晴れた車窓から見る風景は、信州や八ヶ岳あたりの高原地帯を思わせます。

今朝の朝食は、あらかじめ買っておいたコンビニおにぎりを部屋で戴いてからチェックアウトしましたが、その影響でちょうど今時分、腸の活動が活発になり、しばらく列車内のトイレに。

大更駅を出発する頃に席に戻ると、左側に岩手山の雄姿が。
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しばし車窓に釘付けです。

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松尾八幡平駅を発車するとだんだんと登り勾配に。黄色や赤に色づいた木々が迫ります。

安比高原あたりは白樺林。標高は600mほどですが、やはり高緯度だけあって、白樺に馴染みのない私には1000m以上の高原にいる感覚でした。

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小屋の畑駅付近まで来ると、少し平地が開けます。
さっきまで晴れていたのが、また周辺の山々に靄がかかっていました。沿線は林やススキの広がる原野が続きます。所々に、木材が山のように積まれていて、林業が盛んなことをうかがわせてくれます。

次の荒屋新町駅あたりが旧安代町の中心。人家が増え、やがてちょっとした市街地になっています。

田山駅を過ぎると、また色づいた山々が近くにみえてきました。

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この時期、ということで、紅葉の車窓を楽しみにして来たところはありますが、期待以上です!

紅葉の山々はそのまま県境を超えて秋田県に。

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湯瀬温泉駅に到着。
沿線最大の温泉地である湯瀬温泉。鉄筋の大きなホテルもみえてきました。

県境あたりまでは登り勾配が中心で大きなディーゼル音を唸らせていたのですが、気が付いたら軽やかになっています。

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花輪線の中心駅、鹿角花輪駅。このあたりの標高は150mほどです。

花輪線はこの先、十和田南駅でスイッチバックがあり、進行方向が変わります。
スイッチバックと言えば、通常は急勾配の登り下りがしやすいように設けられるため、山あいや峠などに設けられることが多いのですが、ここでは珍しく、平坦な市街地の中でのスイッチバックです。勾配の関係ではなく、本来なら大館方面とは別に、北に向かう小坂方面にも鉄道が敷設予定だったための名残、とのことです。

列車はゆっくりと十和田南駅に到着。5分の停車時間があるので、一旦ホームに降ります。
山あいでもないのにまた周辺は靄がかかり、線路の先は真っ白でした(トップ写真)

私もここで向かい側の座席に移動。発車すると今まで走ってきた線路から分かれて右へ。米代川沿いを走ります。
これまでのような山々の紅葉が見られなくなった代わりに、民家の庭先や道沿いに、鮮やかな黄葉、紅葉が見られるようになりました。

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何とか撮れた1枚。咄嗟にカメラを取り出したので、車内の照明が写りこんでいますが。

これまで見ることのなかった田畑が広がるようになり、普段使いな出で立ちの乗客も増えてきたところで、終点の大館駅に到着。

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盛岡から約3時間ですが、車窓が素晴らしく、あっという間でした。

その5 に続きます。


Posted at 2024/11/24 21:11:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | 鉄道旅 | 日記
2024年11月15日 イイね!

【2024年秋 遠征記その3】遠野散歩 後編と盛岡の夜

【2024年秋 遠征記その3】遠野散歩 後編と盛岡の夜その2 からの続きです。

ゆっくりとペダルを漕ぐこと約30分、再び遠野の市街地まで戻ってきました。

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まだ、列車の発車時刻までは余裕があります。
ここからは、遠野の歴史や遠野物語についても勉強したくて、博物館に向かいます。

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その前に「とおの物語の館」の前を通ります。
語り部による昔話の公演なども行われているそうです。

時間の関係で、訪れるのは「とおの物語の館」と市立博物館のどちらか。迷いましたが、地域の歴史も知りたい、ということで今回は市立博物館を訪れることにしました。

図書館に併設された遠野市立博物館へ。まだ新しくてきれいな施設です。
館内は写真撮影可の展示もありましたが、SNSなどに載せていいのかはわかりませんでしたので、こちらには載せていません。

新しい博物館らしく、非常に解りやすく展示されているのが特徴。
最初は「遠野物語」を知ることをテーマに、いくつかのお話を短編で紹介する大画面のビデオシアター。
複数のテーマから見たいものを選んで上映されます。他に見学客はいないので私が選び放題。さきほど訪れた「オシラ様(娘と馬の恋物語)」と「カッパ淵(馬にいたずらするカッパの話)」の話を鑑賞しました。

そこからは遠野の歴史・文化を、説明パネルと展示物で紹介、そして企画展は、「家の神」家や土地に祀られ、家族を守る神。「オシラ様」「オクナイ様」や「座敷わらし」などに関する資料や展示を見ることができます。

じっくりと時間を立つのも忘れて見学。外に出るころには、日も傾き、そして少々肌寒くなっていました。

夕暮れの街を、名残を惜しむようにサイクリングします。
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駅前に戻ってきました。お世話になった自転車を返却します。

ずっと訪れたい、と思っていた遠野の街、ようやく今回訪れることができました。全部まわり切れたというわけではありませんが、「遠野物語」の世界に、ほんの少しは触れることができた、と思います。

人が住むとそこに文化が生まれ、それがまた地域の魅力を高めてくれる、ということを改めて感じることができました。
これをきっかけに「遠野物語」をしっかりとひも解いて読んでみたい、と思います。

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駅に戻ります。切符を買い求め、そのまま列車の到着まで中で待ちます。

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花巻行き列車の改札が始まり、ホームに出るとすっかり日が暮れていました。

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肌寒い風が吹くホーム。もう少しすると、もっと冷たい風が吹き、そして雪に覆われるのでしょうか。

やってきた1両の列車に乗り込みます。車内は1席に1組ほどの乗車率。後部にあるロングシートに腰を落ち着けます。

車窓は真っ暗。明るい車内は静か。
釜石線は、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」の銀河鉄道のモデル、と言われています。
車窓から星は見えませんでしたが、時折、まばらに灯る街灯が流れていくのを見るうちに、やがてうつらうつら・・・夢を見るとともなしに見て・・・そんな中を走り続けていきました。

盛岡駅に到着したのは、19時少し前。

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帰宅客でにぎわう盛岡駅に降り立つのは11年ぶりです。

本日はここで宿泊。宿にチェックイン後、夕食と街歩きに。

まずは夕食。
盛岡駅構内で良さげなお店を探します。

以前、盛岡の街歩きで駅に立ち寄った時、駅構内が複雑だった、ということが印象に残っています。その印象は今回も大きく変わりませんでした。

最近は、大きな新幹線駅でも構造は比較的シンプルな場合が多いのですが、盛岡駅は南北の中央に新幹線の改札とコンコースが位置しています。改札も南北それぞれに分かれ、改札フロアの南北間の通り抜けはできますが、その通路はあまり目だない感じ。
最近の駅によくある、中央に大きなコンコースが有り、それに沿って改札が並んでいて駅ビルの出入り口もある、みたいな感覚でいるとちょっと戸惑ってしまいます。
しかも駅ビル商業施設「フェザン」も本館と「おでんせ館」があり、さらには地下フロアはそれぞれの館に飲食店街があって、と、案内板をしっかり見ながらお店を探します。まあ、迷路のようで楽しいは楽しいのですが。

あちこち見て回った後、1軒のお店に。

まずはお酒、岩手の地酒3種呑み比べを注文。
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店員さんがグラスを持ってきた後に、「よいしょ、よいしょ…」と今度は一升瓶を3本も抱えてカウンターの上に置いてくれました。そして銘柄の紹介と簡単な説明…なかなか大変です。

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料理はお刺身の盛り合わせに、いぶりがっこなどの東北各地の名産品が入ったポテトサラダを南部せんべいで挟んだもの。そして、地元産キュウリの「のんべえ漬け」。
…ちなみに、さきほどの一升瓶は、料理が運ばれてきたのと入れ替えに持っていきました。

地酒3銘柄の、それぞれの違いを楽しみながら、料理をゆっくりと味わいます。
のんべえ漬けはお酒とよく合い、ポテトサラダもせんべいのサクサク感や中のいぶりがっこなどのコリコリ感の食感とあっさりとした味付けがGOOD、そして新鮮なお刺身…我ながら良い選択ができました。

昨日までの疲れからか、合わせて1合ほどのお酒でよく回り、ちょうど気持ちいい酔い具合です。

お店を後にします、飲んだ後の締めはラーメンならぬ、盛岡三大面のひとつ「じゃじゃ麺」!
本当は少し酔い覚ましに歩いてから、とも思ったのですが、それだと営業時間が終わりそうなので、このまま連荘。以前にも訪れたじゃじゃ麺のお店「小吃店」へと向かいます。

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じゃじゃ麺の小。(かきまぜた後です)

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もちろん、食べた後のお皿に玉子をとき入れてそこにスープを入れてもらう「チータンタン」も忘れません。
これで大満足、お腹も一杯になります。

夜の散策へ。
ライトアップされた「開運橋」(トップ写真)を渡り、大通の繁華街へ

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「大通」の入口
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いつものように人通りが絶えた一瞬を待って撮影していますが、金曜の夜とあってか、かなりの賑わいぶり。居酒屋やカラオケショップ、ラーメン店や和洋の飲食店など、眩いばかりの灯りの中で楽しむ人たちを見ながら、こちらも夜の繁華街の雰囲気を楽しみました。

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そんな中、通りがかりに見つけたのが、岩手県出身の首相 原敬別邸跡の銘板。

2023年、アメリカのNYタイムズ紙が「2023年に行くべき世界の52ヶ所の中で、1位のロンドンに次いで2位に盛岡を選んだ」というニュースが報じられたのを覚えています。今回は日程の都合で、そんな盛岡の魅力を十分に堪能できないのは残念です。
その代わり、と言っては何ですが、宿に戻り際、北上川にかかる橋の上で少し佇み、街の空気をしっかりと味わったのでした。

まさに…
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「秋は短し旅せよ岩手」

こうして、盛岡の夜は更けていきました。

その4 に続きます。


Posted at 2024/11/18 21:18:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2024年11月15日 イイね!

【2024年秋 遠征記その2】遠野散歩 前編

【2024年秋 遠征記その2】遠野散歩 前編その1 からの続きです。

食事を終えて、自転車を漕ぎだします。「伝承園」「カッパ淵」がある遠野駅の北東、土淵町方面へと向かうことに。
暑くも寒くもない、サイクリングには最も快適な日和です。

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「遠野物語」27話”池端の石臼”に登場する石臼を祀った「石臼神社」があります。

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遠野市は馬の産地。街中にもこのようなベンチをあちこちで目にします。

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市街地を抜けると、再び茶色と黄色でまだらに染まった山々が。

郊外のR340を快走。ようやく電動アシストにも慣れてきました。
少々の登りでもギアを切り替えれば漕ぐ足に負担はありません。バイクと自転車の中間の乗り物を運転している感じです。

道すがら「キツネの関所」を通ります。自転車を降りて少し登ったところに碑があります。
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男性がこの辺りを通ると若い女性に化けたキツネに騙される、という民話が残る場所です。
R340は、北へ向かうと三陸の宮古、さらには八戸へと続き、南に向かうと陸前高田まで到達できる街道。キツネに騙される男性が多くいるほど、人の行き来もあったのでしょう。

キツネの関所からさらに10分ほどで「伝承園」に到着。

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遠野地方のかつての原風景を再現した民家や民俗信仰を紹介する博物館です。

入場料を払って中へ。

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一歩入ると、晩秋の農村の風景そのものがここにありました。

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旧菊池家、南部地方独特の曲がり屋造りの古民家が保存されています。
釣竿を持っているのは「カッパ採り」をする人。糸の先にはカッパの好物のキュウリがぶら下がっています。

その先には、遠野物語で有名な「娘と馬が恋をする物語」が元となり、蚕の神様や馬の神様ともいわれる「オシラ様」の「オシラ堂」、五穀豊穣、縁結びの神様「金勢様」を祀る祠があります。

工芸館では、染物や織物の体験や、遠野の昔話を実際に聞くことができるそう。
話し声がするので除いてみたら、実際に「語り部」をしてくれるであろう、地元の老人クラブのおばあさんが2人、炬燵に入って世間話をしていました。

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見学施設とは思えない、ふっ、と農村に迷い込んだかのような、素敵な体験ができる「伝承園」でした。

近くにある、”カッパが出現するかも”と言われる「カッパ淵」へは自転車の乗り入れができないとのことで、駅前の案内所で言われた通り伝承園に自転車を置き、徒歩で向かいます。

集落の中の道を歩くと、そこは田園ではなく、斜めに金属の支柱がいくつも打たれた農地が広がります。
ビールの原料「ホップ」の畑です。
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遠野市はホップの一大産地。

支柱の間を糸で繋ぎ、そこからワイヤをさげてそこに成長したホップの蔓が巻き付いていく、という構造のよう。私は初めて見ました。
ちょうど収穫が終わった後で、すでにホップの姿はありませんでしたが、これも普段、なかなか見られない風景です。

ホップ畑を抜けると「常堅寺」というお寺があり、その境内を通り抜けた先に「カッパ淵」はあります。

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仁王門をくぐります。
その先に「カッパ淵」を渡る小さい橋がありました。

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橋の上から覗き込むと、底まで透き通ったきれいな水が流れていました。
カッパはこんなきれいな水が好きなのでしょう。

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そこまで鬱蒼とした林の中ではありませんが、周囲の建物も淵からは木々に遮られ、確かにここならカッパがいてもおかしくありません!

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この辺りは、今の季節の風景が一番似合うように思えてしまいます。

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釣竿は実際に使用することができませんが、伝承園にあったお知らせによると、50年ほど前に近辺でカッパが目撃されて以来、目撃情報が無いとのことで、目撃情報を募っているそうです。

他に数人の観光客がいるだけの静かな「カッパ淵」。
しばらく佇むうちに、少しだけ冷たい風が吹くようになりました。時刻はまだ14時台ですが、秋の日は短く・・・少し夕暮れの陽射しになりつつあります。

自転車に戻り、そして市街地へと戻ります。

作物の収穫が終わった後の田園を走っていると、赤や黄色に色づいた木々と、軒先につるされる干し柿に差し込む傾きかけた夕陽、少しだけ冷たい風が吹き抜けていく・・・今回はこんな、絵に描いたような晩秋の光景を狙ってはいたのですが、その期待を大きく上まわる光景を瞼に焼き付けつつ、ゆっくりとペダルを漕いでいきました。

その3 に続きます。
Posted at 2024/11/18 15:01:46 | コメント(2) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2024年11月15日 イイね!

【2024年秋 遠征記その1】遠野散歩 序章

【2024年秋 遠征記その1】遠野散歩 序章少し、お久しぶりになります。
夏の遠征の後は仕事が一気に繁忙になり、その関係でお出かけらしいお出かけといえば、合間を縫ってのドライブラリーに2回行ったのみ。
11月も中旬に入り、何とか仕事が少しだけ落ち着いたところで1日休みを取ることができました。
ということで、7月の鹿児島に続き「連休以外の時期にちょっと遠くまで遠征」に行ってきたお話です。

今回の目的は、東北地方の未踏の街歩きと、未乗路線の乗り鉄。いつものように通勤帰りの電車内で行程を考えます。行きたい街と乗りたい鉄道が多すぎて悩みどころですが、忙しい仕事が続いているときには、この時間がまたモチベーションを掻き立てる時間でもあります。

その、悩みながら楽しんで作り上げた行程に従い、11月15日、午前5時に出発。
今回まず目指すは、岩手県の遠野市。

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名古屋駅、今回はいつもの1番列車のひかりではなく、2番列車ののぞみで。

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東京駅からは盛岡行き「やまびこ」に。

この時期だからと「やまびこ」も自由席にしました。東京駅ホームは結構な混雑でしたが、自由席は大宮を出発しても5割以下の乗車率。車内放送で「本日は指定席は9割以上のご予約を戴いています」とありましたから指定席の方が混雑しているのでしょう。
しかも、宇都宮でも結構な降車客がいて3割ほどの乗車率に。

天気は曇り気味ですが気温はこの時季にしては高め。
北上するにつれて、黄色や茶色に色づいた木々が少しずつ増えてきています。
前日は遅く帰宅した後に準備をしており、今朝も早起きで寝不足気味。しばらくうつらうつらとします・・・

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仙台を通過。ここでさらに降車客があり、乗車率は2割以下に。
いっそう静かになった車内の中、ここから各駅停車となる「やまびこ」は、12時少し前に新花巻駅に到着。
ここで降車して、接続する釜石線に乗り換えます。

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新花巻駅は外装工事中。新幹線を降りると一旦駅舎の外に出てから釜石線の乗り場に向かうことになります。

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新幹線の高架の下にしつらえられた、広いとは言えない1本のホームと小さい待合室があるだけの無人駅です。

ここから乗車するのは釜石行き快速「はまゆり」。10数分の待ち時間を、十数人の乗客と共にホームで待ちます。

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やがて、花巻方向に延びる1本の線路の先にある踏切の遮断機が下り、2個に光る前照灯が見えてきて、「はまゆり」がやってきました。
一番前の車両が指定席の3両編成で、私は2両目の自由席に腰を下ろします。

「はまゆり」は発車するとディーゼル音を響かせながら快調に走ります。
刈り取りの終わった田園の中を走り、街並みが見えてきたかと思うと東和町の中心、土沢駅に到着。発車すると右側から北上川の支流、猿ヶ石川が寄り添ってきます。

1115-060
川沿いの木々も茶色く色づきかけています。

しばらくすると、同じく並走するR283にある「遠野市」の地名標識が見えてきました。
猿ヶ石川からさらに分かれた宮守川沿いを走りますが、遠野といえば、その宮守川にかかる釜石線の「めがね橋」こと宮守川橋梁も有名。しかし、自身が渡ることになるので、橋自体を見ることは諦めていました。

線路はやや高台を走るので見晴らしがよく、この先に停車する宮守駅付近の街並みも見渡すことができます。このあたりで大きく左、そして右方向にカーブしますが、街並みの先に遠くですが、「めがね橋」が見えるではありませんか!

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慌ててカメラを取り出して撮った(そして拡大した)のがこの1枚。
諦めかけていただけに、遠くからでもこの目でみることができたので満足です。

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宮守駅に到着。遠野郷の入口です。

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山の木々も黄葉度が増してきました。

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13時過ぎ、遠野駅に到着。有名な「遠野物語」の舞台の地です。

前から訪れたかった未訪の街の駅前に立つ瞬間はいつも、何とも言えないワクワク感があります。

さて、ここから街歩きとなるのですが、見どころを巡ろうとすると、時間的にも距離的にも徒歩ではちょっと厳しい。実は、当初の計画段階では、北上駅あたりでレンタカーを借りることも考えていたくらいです。

駅前の案内所へ・・・いつものように市街地のマップを戴くのですが、その場所がちょうどレンタサイクルの受付でもある、ということで一緒にレンタサイクルの受付も済ませます。

若干の勾配もある、とのことで電動アシスト付きに。もちろんヘルメットも借用。受付の女性から、この土地ならではのカッパがデザインされたヘルメットもありますけど、と勧められましたが、さすがに気恥ずかしいので普通のサイクリング用ヘルメットを被り、サイクリングに出発!

実は電動アシスト付きの自転車に乗るのは生れてはじめて・・・ひと漕ぎでの予想外の出足の良さにかなり戸惑いながらも、まずは昼食、ということで案内所で教えてもらった食事処に。

外のメニューをみていると、1人の女性がやってきて私に「こんにちは」と挨拶した後。お店に入っていきました。お店の人でしょうか?
連られるように私もお店に入ると件の女性は普通にテーブルについているお客さんでした。

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雰囲気の良い店内でいただいたのは「ジンギスカンのキムチ丼」。
遠野名物と言えばジンギスカン。そのジンギスカンに使われる羊肉とキムチを甘辛く炒めた丼です。羊肉(あまり詳しくないのでマトンかラムかまではわかりませんでした)はとても柔らかくてくさみもなく、美味しくいただくことができました。

これでお腹も満足、いよいよここからペダルを漕ぎだします。

ということで、その2、後編に続きます。


Posted at 2024/11/17 23:02:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2024年09月15日 イイね!

ドライブラリー~ぐるグルドライブクイズ13「山梨県南グルメ旅 なんぶ茶とみのぶ湯葉」~

ドライブラリー~ぐるグルドライブクイズ13「山梨県南グルメ旅 なんぶ茶とみのぶ湯葉」~9月に入ってもまだまだ、真夏と変わらない猛暑日が続きます。
そんな中、開催中のドライブラリー「ぐるグルドライブ」に行ってきました。

コースは、新東名・新清水IC近くをスタートして北上し、山梨県身延町の「道の駅みのぶ」がゴールのコースです。


9月15日(日)、午前6時に出発して東名~新東名を東へ。今回はハスラーでの参加。
時折、強めの雨が降りますが、スタート地点に着くころには雲の間から青空が見える天気になってきました。それにつれて気温も上昇していきます。

スタート後、R52に沿って北上し、時折国道から外れて山里道を走ります。

ちなみに、更新時点ではまだ開催中ということで、距離解答やクイズ解答のヒントにならないよう、コース内の写真は少なめにしております。
また、開催期間中に記事にすることについては、コース作成者さんからの了解は戴いています。

2cpは「道の駅とみざわ」、3cp「道の駅なんぶ」はどちらも3連休の中日ということで混雑気味。しかし、コース自体は混雑もなく、山里道や集落の中を気持ちよく走ります。
やがてコースは、三石山林道を走る「ラリークラス」と身延の市街地を走る「ドライブクラス」のどちらかを参加者が選択できます。ここまでのドライブの気持ちよさに、ラリークラスも興味があったのですが、やはり街歩きとグルメを目当てに、「ドライブクラス」へ。

チェックポイントから今来た道を少し戻り、富士川の東岸を走ります。信号も交通量も少なく、川の流れと共に走ることができるコース(トップ写真)

身延駅近くの駐車場にクルマを停めます。時間は丁度お昼時ということで、まずは昼食

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駅前の通りに、よさげな食堂を発見

麺類メニューも定食もあって充実したメニューの中から、今回戴いたのは、やはり身延と言えば・・・
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「超 生ゆばラーメン」。
通常の「生ゆばラーメン」がおすすめメニューですが、湯葉好きの私は奮発して、より多くのゆばが入った「超 生ゆばラーメン」をチョイスしました。

まずはゆばを一口。濃厚な味としゃきっとした歯ごたえが絶妙です。これが9枚も入っているのはうれしい限り。そして、スープも白く、ゆばに合わせて豆乳も入っているのでしょうか。しっかりとした味わいで、中太ちぢれ麺にもよく合います。

地元グルメに満足して、街歩き。
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とても9月とは思えない暑い陽射しの中ですが、富士川の流れをぼんやりと見ていると川面を吹く風は爽やかで、すこしだけ初秋を感じます。

コースはこの先でラリークラスと再合流。
次のチェックポイントは、身延山久遠寺。

荘厳な総門を抜けた先に参道が伸び、両側にはお土産物屋さんや飲食店、さらには参拝用品を並べた仏具店が続きます。

チェックポイントとなる無料駐車場は満車。
作成者さんが、満車の場合の参加者の駐車場所としてお願いしてくれた、コース案内に紹介されているお土産屋さん「南天の郷」の駐車場をお借りすることに。

お店の女将さんに声をかけて
、駐車の許可をいただきます。

※ご注意! 
一般常識として、お店の営業時間外の駐車と、無断駐車は厳禁です。必ず営業時間中に一声かけて、お店の方の指示に従って駐車してください。そして、お礼としてお土産等の購入も忘れずに。

日蓮宗総本山 久遠寺に参拝。
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三門をくぐるとその先には、287段の石段「菩提梯」。
折角来たのですから本堂までお参りしなければ、ということで登段開始。

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最初の数十段ですでに息があがり、脚の筋肉も悲鳴を上げはじめます。

100m以上の高低差を287段ですから単純に1段は30㎝以上。段差は私のひざ下近くまではゆうにあります。1つ登るたびに「よいしょっ」という感じ。これが287回続きます・・・

途中で休憩を挟み、息を整えてから再度登るのですが、50段も登るとすぐに足も息も止まりそうになります。最後はあまり記憶が残っていないような状態で、ようやく本堂の前に到着。
汗でびっしょりな以上に、息を整えるまでしばらく立ち止まり、ようやくのことで歩きだしても今度は脚に力が入りませんでした。

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五重塔と本堂
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祖師殿と大鐘

息が上がった状態で撮影したからか、逆光気味の写真になってしまいました。

本殿に上がり、しっかりと参拝します。

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菩提梯を下ります。
下りは心肺にくることはないのですが、慎重に下りないと、転んだら大変です。
脚に力が入らない中、手すりを使ってゆっくりと下りていきました。

なお、本堂へは、この菩提梯のほかには男坂、女坂という坂道を辿るルートもあり、案内では、足腰、心肺に自信のない方はこちらのルートを推奨されています。

「南天の郷」に戻ります。
ご挨拶をすると、奥に招き入れられて冷たいお茶まで呼ばれてしまいました。
菩提梯を登った話をすると「この暑い中に」と驚かれ、岐阜県から来たというと「遠いところから」とまた驚かれ、泊まる場所を聞かれて「日帰りで帰ります」というとまたまた驚かれ・・・でした。

今回のお土産として、「乾燥ゆば」とレトルトの「ゆば丼」の素という「ゆばづくし」で購入。
帰り際にも「何か飲み物を差し入れましょうか」とまで仰っていただくのを、これ以上お言葉に甘えては・・・と固辞してお店を後にしたのでした。
ということで女将さんはじめお店の方、本当にありがとうございました。そして、このように参加者に便宜を図ってくれるコース作成者さんにも感謝です。

ゴールは「道の駅みのぶ」
公園や美術館なども併設されていて、道の駅らしくない雰囲気なのが印象的です。

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とにかく暑い・・・たまらず、シャインマスカットのソフトクリームをいただきました。
(私のドライブラリー関係のお話では、きまってソフトクリームが登場します(笑))

今回はドライブクラスを選択しましたが、途中、3か所ある道の駅はどこも特徴的で、身延の街並み、そして久遠寺などの立ち寄りスポットも多く、またグルメも、紹介したもののほかに、私が立ち寄れなかった鰻の名店や生ゆばの有名店もあり、そして南天の郷、と、非常に中身の濃いドライブができました。
Posted at 2024/09/22 22:03:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | ドライブラリー | 日記

プロフィール

「街歩きの記録『四国地方編』 https://minkara.carview.co.jp/summary/12901/
何シテル?   05/18 20:55
ルーミーやハスラーで行く、ドライブラリーと下道ドライブ、1泊や日帰りの街歩き小旅行、更には日常生活で興味のあるお話などなど、ブログで細々と綴っていきます。 ...
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スイフトスポーツに代わってやってきました。 可愛さの中にも精悍さがあるデザインに魅かれて ...
ホンダ フィット ホンダ フィット
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