■きっかけ
Raw現像してこれでどうだと思っても、Photoshop,画像表示ソフト,ブラウザで表示したflickr画像で色がずれる。
複数の画像を見比べてどれがいいかなと選別となると画像表示ソフトが小回り利くのでこれで選んでしまうんですよね。
ローエンドの液晶モニタのためきちんとできては居ませんが、2~3年前に、 Epson の PX-5600 をお借りする機会があり、これで画面とプリンタ出力近付けるために目視のキャリブレーションはしていたのですが。
ネットの記事を見ると、経年変化で液晶モニターの輝度が徐々に落ちるなどで狂いが生じてしまっていたようです。
ちなみに今回のキャリブレーションは WindowsXP の場合です。
画像表示ソフト (IrfanView) の見た目を優先して選んだため妙にバランスくずして色濃くしてしまったもの
Raw現像の際の見た目を正とし、画像表示ソフトの表示は正としなかったもの
見栄え重視で色味上げまくってますが、バランスは崩してないかと
目視キャリブレーション後だったので、それぞれ色がそろって表示されていたもの
■キャリブレーションってどうだっけ
今日から始めるデジカメカラーマッチング:第3回 ICCプロファイルの役割を理解する - ITmedia デジカメプラス
上記記事で紹介ありましたが、ブラウザもICCプロファイル対応しているものと、部分対応など違いがあるそう。
Is your system ICC Version 4 ready?
■何はともあれ、目視キャリブレーション
あくまでハードウェアキャリブレーション搭載機やキャリブレーション用機器使うのが良いのですが、ローエンド液晶でせめてもの見た目をなるべく本来の色合いに近づけるという感じで。
以下で紹介されていたツールを使うと、明るさの設定、RGBの調整、最後にICCプロファイルを保存してくれます。
明るさについてはここで紹介されたソフト Calibrize だけだと判別付けがたいので、後述のチャートを併せて見ながら調整するといい感じです。
いい加減が好い加減: フリーモニタキャリブレート
Calibrize
Download CalibrationAider 1.1.0 Free - CalibrationAider helps realize the full potential of your computer display. - Softpedia
使い方は上記の記事に書いてありました。
■実際にやる際に気になった点
Calibrize だと、最初のコントラスト、明るさ調整での白と黒の限界どこに設定したら良いのかが分かりづらいです。
このため、上記で紹介されていいる
CalibrationAider 1.1.0
を予め表示しておいて参考にすると良いです。
更に、以下のチャートの画像をダウンロードしてICCプロファイル対応の画像表示ソフトなどで表示しておくと設定がしやすくなると思います。
面倒なモニターのキャリブレーションが手軽にできる「Photo Friday」 : ライフハッカー[日本版]
Photo Friday: Monitor Calibration Tool
以下は自分でチャートを作って調整する方法
サンプルのチャートも掲載されていますので、それをそのまま使っても良い感じでした。
Photohito Topics - Vol:2. 撮った写真をきれいにプリントするには?–その1
ディスプレイの調整
上記でコントラスト、明るさから白黒の限界で見極めつくあたりを調整。
Calibrize のRGBのズレ調整。
ICCプロファイルの保存を実行しました。
キャリブレーションできているのかを確認するため、画像表示ソフトのIrfanView を最新版に更新。
IrfanViewは英語最新版の4.28でICCプロファイルを選択指定可能。
■確認
という具合でで、上述の記事や画像サンプル参考にあくまで自分が見た感覚でのキャリブレーションを実行。
flickrにUPした画像をFirefoxで表示、フォトショ、フォトショCameraRaw、TopazAdjustプレビュー,irfanviewの表示がほぼ同等となったのでまあ良しというところで。
■とりあえず
あとは、 デジカメWatch などのレンズ作例をいくつか表示し、明らかな色のずれが無いか?などをチェック。
■本当なら

ナナオ製品であれば、他社に比べても色再現へのこだわり強いですし、キャリブレーションハード、ソフトで対応しているので狂いは少ない、補正しやすいなんてのは良いみたいですけどね。
■その他の情報
ちなみに元々のWindowsXP ではOS自体がサポートしていないため色管理ができていませんでしたが、以下のMicrsoft製のアプレットを導入することで色管理ができるようになるとの事。
Microsoft Windows XP : 活用ガイド - Windows XP での色管理の強化
キャリブレーションなどは付いていませんが、カラー プロファイルの色分布を 3D グラフィック プロットで見たりできます。
■液晶モニタを検討する際は
ナナオなんては良いのでしょうけどその辺は予算次第ですし以下のサイトが参考になるんじゃないでしょうか
液晶ディスプレイ編 1/6 | ベストバイ価格帯はココだ!! | DOS/V POWER REPORT
あと、ここは液晶モニタや色管理について相当深く踏み込まれていました。
ここを読んでしまうと、逆にローエンドは選べなくなってしまうかも~。
miyahan.com | WUXGA 高解像度ワイド液晶ディスプレイ選び
上記サイトの、以下のページで正しい明るさやRGBのバランスが取れているのか?がチェックできますが、ハイエンド機を正とした場合。ローエンドだと、どこまで追従できているか程度にしておかないと悲しいものがあります。
miyahan.com | 液晶ディスプレイとカラーマネージメント テストルーム
(2011/04/28 追記)
データを等分したもの、本物のカラーチャートをもとにしたもの、印刷などに適した補正が行われたものの3種のグレーチャートが掲示されていました。
ROMAN's Photo gallery:簡単!モニタのキャリブレーション 測色機+キャリブソフトがなくても、とりあえずはこれでOK
(2011/04/28 追記終了)
ここで、モニターの明るさ、色の調整できているの?ってのが確認できました。
上述のキャリブレーションを実行した結果、RGBについてはバランス取れている模様。
ただ、白とび、黒つぶれについては一番右がNGでした。
それ以外は見分けられるので、ここまでのキャリブレーションで結構いいとこ行っているのかな~とおもいたいところです。
Raw現像でこってり色乗せてみて。
Photoshop表示と画像表示ソフトとも色ずれなし。
まあこんなもんじゃないかな~。(フォトショップCameraRawで色温度調整以外は個別チャンネルの色毎の補正はせずに彩度、自然な彩度、コントラスト、明るさなど調整してます。)
上記 miyahan.com 記事の中にあったのですが、
カラーマネジメント講座なんてのがあるそうです。
ついでにそれのニコニコ動画バージョン。
カラーマネジメント講座 第1回~第6回
ブログ一覧 |
写真関連 | 日記
Posted at
2011/05/06 02:51:20