日本のラブホテルの写真展inシカゴ&ニューヨーク
ExciteのNews 米で「日本のラブホテルの写真展」開催 より
シカゴ現代写真美術館、そしてニューヨークのジェンキンズ・ギャラリーで今月末まで「ラブホテルズ」なるエキシビションが開催され話題をよんでいる。
---------------
とのこと。
空間とそこにあるオブジェ、ガジェットを切り取った・・・という感じで広角よりで捉えている。
西洋的な、自然と空間を意識してしまうセンスの故の絵、構図という感じでしょうか。
ぱっと見、映画やDVDの中の非日常的なワンダーな空間が凝縮されているというか。
おそらくギャラリーに来るアメリカの人は、映画のワンシーンを思い浮かべるかのように目に映るその佇まいに見入るばかりなのではないでしょうか。
しかし、一方で我々日本人が見た場合・・・、その場に無垢の自分達を投影してみた瞬間、
その場所での行為に及ぶシーンが一気に押し寄せてきて途端に見ていられなくなってしまったり・・・。
いあ、もうそんな恥ずかしがるようなお年頃じゃありませんってか~。
ついでに言えば、むしろ若い人ほど当たり前とか、そういうところとして捉えているかも知れませんね。
アメリカでもこんなところは映画やお話でしか出てこないのに、
日本にはこういうところがあって、普通の人が利用するという事にやはり驚きがあるからこそモチーフとなりえ、エキシビションとしてちょっとした話題になるのでしょうね。
しかし日本でやろうとしたら、一体なにしちゃっているの?なんて感じになりかねないでしょうか。
ところで最近のラブホテルはこんな調子なのでしょうか?
大阪だからこそ?
うちらの頃は、ここまでってのはそこまでなかったような・・・。
更に、何故か拘束具ありの写真が多いような気が・・・。
最近の定番アイテムなのでしょうか?
それとも、撮影者の深層意識の顕れ、”特別な場所での行為は拘束を伴う”そんな事をを想起させるから多く取り上げられるのでしょうか?
どっちかというと最近のトレンドアイテムなのでしょうけどね。
で、ちょっと探してみたところ、ちょろちょろモチーフとして取り上げられているのですね。
「ラブホテルズ」なるエキシビション は こちら
開いたページの左上がそうです。
右上が香港のディズニーランドとの事ですが、ホラーハウスのように写っているのは何故・・・。
こちら所属グループのHPのようです。
開いたページのExhibitions クリックすると見られます。
----
ところで、このようなもの何か無いのかな~と検索しているうちに見かけたのではこんな事が書かれていました。
元々日本は個々人の閉鎖空間が無かった。
それ故安全な密室、閉鎖空間、逃避行の場としてのラブホテルが成立した。
更にそこに遊びやサプライズの要素が加わっていった。
結果的に、世界でも類を見ない独特のラブホテルとなった。
----
そしてインスタレーションとして、もっと踏み込んだ内容のものはあったようです。
room4love
「room4love」レポート
浅草のギャラリー・エフで開催されているアートプロジェクト「room4love」を見に行った。
ドイツ人の女性アーティスト、シュテフィ・ユングリングが、浅草の老舗ラブホテル「サンフラワー」・room4loveウェブサイト・ギャラリーエフという3つの舞台で、空想のラブホテルを展開するという内容。
Motoe Lab, TU
東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻都市・建築デザイン学講座 本江正茂研究室
room4love
浅草の老舗ラブホテル「サンフラワー」と,ギャラリーでのインスタレーションと,Webとの三者で編み上げられる空想のラブホテル。ドイツのアーティスト,シュテフィ・ユングリングの作品。性行為に用途を特化しながら売春宿ではない「ラブホテル」というビルディングタイプは日本特有のものであるらしい。

あなたは、最愛の人とふたりだけの時間を誰にも邪魔されずに過ごしたいときにどこへ行きますか。
ホテル。そう答える方は多いでしょう。
日本を訪れる外国人が驚くこと。それは愛を交わすだけのために用意されたホテルがあることです。こういったホテルでは、快楽を最大限に引きだしながら、ふたりの秘密を守れるように、とても想像力豊かな設計がなされています。そのドアの向こうで一体何が始まるのか、訪れる人々は胸を踊らせることでしょう。ラブホテル、そこは人々の想像力をかき立て、物語を生み出す空間なのです。
ラブホテルへ行く人々とその「愛の物語」をちょっと想像してみましょう。

9.15 - 30
シュテフィ・ユングリング Steffi Jungling
room4love.com
インタラクティブ・アート/インスタレーション
恋人たちが、その欲望を満たすために人目を忍んでふたりだけになる空間、ラブホテル。日本人にとってはごく当たり前のラブホテルという存在は、外国人にとってはとてもエキゾチックなものに映るようです。
体を交わし合うというとても限定された目的のために用意された空間。誰にも会わずにチェックイン/アウトができるシステム。快楽を追求するために用意された内装やグッズの数々。どうやら、こんなにひとつの目的のために特化し、そして想像力を駆り立てる「ホテル」は他の国にはないようです。
ドイツ人の女性アーティスト、シュテフィ・ユングリングも、ラブホテルという存在に心を動かされたひとり。主に文学をモチーフにインスタレーション作品を創出してきた彼女が、実在するラブホテル、ウェブサイト、ギャラリーを舞台にアートプロジェクト『room4love(ルーム・フォー・ラブ)』を展開します。
山本香 展
山本香はラブホテルを舞台にしたセルフポートレート、《愛の部屋》シリーズを制作している。ラブホテルは文化として確かに存在するけれども、健全な日常生活のなかでは語られることの少ない日陰の存在である。しかしその内装や外装には、日本独特と言ってもいいようなキッチュなセンスが凝縮している。文化誌的にも興味深いテーマであるが、彼女のねらいは、たんなるラブホテルのカタログを作ることではない。部屋ごとにいろいろなイメージの女性に自ら扮装し、そこで行われるであろう男と女の愛の物語を独りで演じ、自ら撮影しているのだ。彼女が選ぶのは、「ファッションホテル」と呼ばれるような今風のラブホテルではなく、少しうらぶれた部屋に来ている、不倫している OL、援助交際の女子高生、娼婦といった、どこか翳りをもった女性たちだ。その虚ろな表情は「見られる性」「消費される性」としての彼女たちの立場を暗示しているかのようである。
-------------
視点、立場、興味などで表現方法展示方法が様々である事も興味深かったりします。