試乗記特別編 スバル ステラ カスタムRスマートアシスト（前期モデル） 試乗記

昨日からR2がインタークーラーダクトの塗装のためディーラーへ入庫となり、その代車としてマイナーチェンジ前のモデルですが現行ステラを借りています。買い物の用事もあり、2日間で130㎞ほど乗りましたので試乗記を書いてみようと思います。ちなみにグレードはNAエンジンの上級グレード、カスタムRスマートアシストになります。

【エクステリア】


スバルは現在軽自動車の製造から撤退していて、スバルのマークが付いていながらその中身はすべてダイハツムーブそのものです。ダイハツはムーブよりも背の高い乗用車としてタントやウェイクがあることから、ムーブの室内空間を広げる必要が無くなったと思われ、現行モデルはやや「セダン」寄りにデザインされているように見受けられます。最大のライバル車と思われるワゴンRが室内空間の広さを追求しているのとは対照的ですね。より広い空間を求めるなら前出のタント、ウェイク、そしてN-BOXやスペーシアもあることを思えば、セダン寄りデザインもありかなと私は思います。

【インテリア】


見た目のクオリティの高さはワゴンRよりも上かな、と感じます。
このクルマの特徴はエンジンノイズが小さいことが特徴であり、小型乗用ハイトワゴンであるトール（タンク、ルーミー、ジャスティ）よりもエンジン音が小さいと思えるほどです。ただ、エンジン音が小さい分その他の音がよく聞こえてしまう部分もありますが。
残念なのは「詰め「」が甘いところですね。この代車のみかもしれないのですが、フロントルームランプ（スポットランプ兼用）の立て付けが悪くてグラグラしているようです。R2やN-ONEではこういった「詰めの甘さ」は見受けられなかったので、こうした部分もしっかりと造り込んでもらいたいなと感じました。

【シート】

フロントシート


リヤシート

フロントシートは少し小ぶりながらクッションの厚みが感じられるしっかりとした掛け心地であり、正直言ってR2やN-ONEよりもいいんじゃないかと思えるほどでした。
リヤシートはビート版を少し柔らかくしたものに表皮を張り付けたような感じであり、個人的にはここに座って隣の市まで行きたくないと思える座り心地でした。次期モデルではリヤシートの掛け心地も改善されるといいなと感じます。

【エンジン・トランスミッション】
660CC直列3気筒DOHCエンジン（52PS・6.1kgf.m）とCVTの組み合わせになります。
加速力については街中から郊外を走る分には不満を感じることはなく、強力な加速が必要な場合はステアリングのパワーボタンを押せば事足りる印象でした。
燃費についてはカタログ値では31㎞/ℓとなっていますが、概ね20㎞/ℓ前後とみたほうがよさそうです。

【サスペンション・乗り心地】

装着されていたタイヤは155/65R14 ダンロップエナセーブ EC300

昨日借りて驚いたのはここの項目です。
乗り心地はN-ONEやワゴンRよりも硬めな乗り心地であり、道路の凹凸が大きい部分を走行すると軽くトントントントンと突き上げはありますが、タイヤ下で衝撃がしっかりと吸収されているようでボディが左右に揺すられるようなことはありませんでした。軽自動車でこのようなフラットな乗り心地のクルマはなかなか無く、純正の状態でこうなっていることに驚いてしまいました。
操縦安定性も前後にスタビライザーが装着されているので、カーブを曲がる時の不安感も少なく、直進安定性も80㎞/hまでなら安心して乗っていられました。
これでリジカラを装着して高速走行時の直進安定性が向上すれば、軽自動車としてはほぼ文句無しではないかと思えるほどでした。

【総括】
今「軽自動車でおすすめのクルマは何？」と聞かれれば、私は「ムーブ（ステラ）です」と迷わず答えることができるほど、バランスのいいクルマです。次期モデルもこのクオリティを維持してもらいたいと思いますね。

このブログの撮影機材
カメラ Panasonic LUMIX G8
レンズ Panasonic LUMIX G X VARIO 12-35/F2.8 ASPH. POWER O.I.S.