
それ程話題になっていないような気がしますが、メガーヌ4が日本に導入され、行きつけのディーラーに試乗車が準備されているようでしたので、早速行ってきました。
メガーヌも、もう4代目。
初代は、80年代ルノーの雰囲気を比較的強く残していたというイメージがあります。当初はメガーヌのバリエーションの一つだったセニックも、シートも乗り味も、今思えば、”ザ・ルノー”ってものでした。
ハッチバックも中々のものであったと記憶しています。
2代目は、ハッチバックは、ル・ケマンデザインのスタイルこそが真骨頂。シートは少し薄めになったような記憶があります。乗り味もインターナショナルに振った感じがあったように思います。
一方、当時は導入されていたグラン・セニックは、もう少し濃厚なルノー風味が残っていたような記憶があります。
そして、3代目。
フェイズ1は、プレミアムラインとGTラインがあったように記憶していますが、正直印象は薄かったです。
後半は、もう、RSとGT路線一辺倒。ほのぼのルノーが好きな私には、全く好みから外れたモデルでした。
そこで導入された4代目。
ルーテシアが、ルノー風味が希薄だった3代目から、しっかりルノーの風味が感じられる4代目に振り戻しがあったという印象を持っていたので、メガーヌがどうなったか非常に強い関心を持って試乗しました。
見た目は、昨今のヴァンデンアッカーデザインそのもの。
しかし、(陳腐な言い方ですが)立派なデザインとなって、新味はないものの、単純にカッコいいと思いました。
試乗グレードはGT。ルーテシアRSと同様の1.6Lターボです。(多少チューンは違うらしいですが)
シートは立派なバケット風。表皮もアルカンタラがおごられています。座った感じは、(例えとして適切かわかりませんが)ノート・nismoSのシートみたいという印象です。スポーティーなシートとしてはいいんでしょうけど、フランス車、ルノーらしさは皆無です。
走らせてみた第一印象は、「硬い!」というものです。こちらも、フランス車、ルノーらしさは皆無です。
多機能で、ニュートラル、コンフォート、スポーツと、走行モードを変えられるとのことでしたが、スポーツにした際にパワフルになるのは分かりましたが、乗り心地の差は、私のレベルではあんまり感じられませんでした。
また、売りの一つであろう4コントロールこと、いわゆる4WSですが、高速走行時の同位相の方は、一般道ではそもそも作動していたかもわかりません。一方、低速走行時の逆位相のステアは、タイトな曲がり角でステアリングを切った際に、思ったよりハンドルがよく切れて、「ああ、4WSが効いているのかな?」と感じました。とはいえ、リアが流れるような感覚までは感じられませんでした。(そこまで極端だと危ないんだろうとはお思いますが。しかし、プレリュードのCMが懐かしいです。)
で、長々と書いてきましたが、個人的な印象は、やっぱりGTは私の好みではないですね~。硬いし、ふんわり感もいなし感もありません。
これは、メガーヌ3の時から常々感じていたことですが、RSが人気で、ゴルフがライバルのメガーヌにとって、それにあやかりたいというのはよく理解できるのですが、将来的なラインナップとして、RSは必須。そこにGTもあっていいと思うのですが、その下にGTラインではなく、”普通ライン”(=おそらくはZEN)が欲しいと思うのです。
同クラスにゴルフがあって、なんか特徴がないと売りにくいということは理解できるのですが。
まあ、昨今の売れ筋としては、ハッチバックではなく、SUVで、いずれカジャールが主力になるのかもしれません。(むしろ、セニック復活を期待したいですが。)
といいつつ、こんなこと思うのは、理想は80年代ルノーだと思っている偏屈な者だけで、国産車や輸入車他社から乗りかえてもらうには、今のラインナップでいいのかもしれませんね。
Posted at 2017/11/20 00:52:04 | |
トラックバック(0) |
試乗(ルノー) | 日記