幸せということ

まず初めに、東日本大震災で被災された方々にはお悔やみ申し上げます。

3月11日、私は奇しくも日本にはいませんでした。
写真の南国の島にいました。
現地の時間は深夜1時ごろでした。
ホテルの部屋で寝ていると急にサイレンが鳴りました。
何事かと思い、外を見ました。外ではパトカーが巡回しており、何やら英語で警告を発していました。
ただ事ではないと思い、テレビを付けました。
CNNによると日本で地震と津波が発生、それがこちらにも来るということで大騒ぎでした。
映像は津波に飲まれていく日本の街の姿が。
急いで家族に連絡を入れようと電話しますが、携帯は不通。
部屋の国際電話が繋がったので安否を確認すると地元は何ともないということで安心。
こちらでは一部で津波が到達しましたが、我々のいるところでは問題ありませんでした。

帰国後、ニュース等を見て事態の深刻さについて改めて実感させられました。
報道はNHKも映っていたので見ていましたが、帰国するとすごく身近に感じ取れました。

そして、私は思いました。
旅行先では騒ぎになった翌日、津波の心配はないということで私はヨットで夕方に海へ出ました。
天気は晴天、海も穏やか。運よくクジラやイルカも間近で見ることもでき、最高の夕日と日が落ちてからは打つ上げられる花火を海上から見ていました。私は完全に浮かれ気分でした。
しかし、同じとき日本はどうだったでしょうか。
同じ太平洋にいながら津波に襲われ、いつまた津波があるかもしれない状況。家や車は流され、海から皆非難し、史上最大とも言える大惨事を経験していたのです。

帰国後、改めて振り返ると自分はなんて幸せなんだろうと思いました。
こんなに幸せであっていいのだろうか。
自分は何していたのだろう。
そして同じ日本人として悪い気がしてきました。
ブログや楽観的なことは自粛していこうと今日まで謹んできました。

震災から一週間以上が経ちました。
被災地も復興に向けて一歩ずつ歩もうとしています。
自粛ばかりしていても前には進みません。
これからはいつもの生活をしていくことが支援につながるのではないかと思います。
私ももう浮かれ気分ではもちろんないですし、現実も受け止めました。
生きていけることに感謝しながら、仕事、趣味、プライベートを充実させていきます。