レクサスLBX MORIZO RR 試乗

我がDにもようやくLBX MORIZO RRの試乗車が入ったということで試乗させて貰いました。

実はすごく気になっていたLBX MORIZO RR。IS500の出来が良いのでこれも期待が膨らみます。

試乗車はDirect Shift 8ATでした。

エンジンは3気筒ということで軽自動車並みのセルの回り方でスタート。振動はそれ程気になりませんでした。サウンドは4気筒ディーゼルの音ですね。BMW F30 320dを思い出しました。

乗り心地は欧州ハイパフォーマンスにあるような細かい段差でのピッチングはありません。しかしある一定以上の段差になると急にショックがきつくなる感じがあります。ただ収束は一発で決まりますので揺さぶられて気持ち悪くなる感じではありません。運転している私はそれ程ではなかったですが、同乗した方からは跳ねて腰が痛いと感想をいただきました。この乗り心地に関しては賛否両論あるだろうなという感じです。

G16E-GTSは小排気量とは思えない程フレキシブルです。どの回転域からもターボラグを感じさせません。アクセルペダルを踏み込めば思った通りの加速度を示してくれるので追い越しが楽です。ただNAのような瞬発的なレスポンスとまではいきません。

ブレーキはバイト感が少し足りない感じです。決して効かないという感じではないですが。ブレーキングでフロントの沈み込みが若干感じられます。コントロール性は上々で扱いやすい。IS500のように車体全体で止まる感じや静止するときにガックンとならず優しく止まれると良いなと。
あとはブレーキ鳴きが出ます。PCCBかと思うぐらい。

少しワインディングのような道に入ったのでここでスポーツモードに入れます。するとディーゼル様サウンドが一段と大きくなりバブリングやブローオフバルブのプシューという音が聞こえてきます。思わずおおっ！となるのですが、聞こえ方が盛ってあるというか、、そうですスピーカーから出しているんです。知らなければ良しとも思えるけど、知ってしまっているのでこのような演出は要らなく感じてしまいます。
Direct Shift 8ATは素晴らしいです。もはやDCTと遜色ないレベルの変速です。低速でもギクシャクしませんからもうこのご時世トルコンATで充分です。IS500の8ATは若干トルコン特有の変速時の空走感が出るのでこちらのDirect Shift 8ATが欲しい。
コーナリングです。切り始めはクイックでノーズがすぐに向きを変え旋回姿勢に入りますが、そこからが良くない。言ってしまえば完全にFFの動き。旋回中全くリアの動きを感じられない。リアが使えないから気持ち良くないんです。これは期待外れかと思い、AWDモードのボタンをポチり。このモードは常に駆動配分を50:50にしてくれます。すると切り始めのクイック感は減少しましたが、今までのが嘘のようにリアの動きを感じられるようになりました。マカンと同じといってもよい動きです。それにマカンより軽快さを感じられ、気持ち良いことこの上ない。求めていたのはこれです。AWDモードオンは必須ですね。

タイヤはトヨタにしては珍しくコンチネンタルですが、グリップ特性と脚周りとの相性がかなり良いように感じました。ISの開発主査である小林氏がコンチネンタルを選んだというのを聞いていたのでなるほどなと思いました。

LBX MORIZO RRは期待以上のところもあれば以下のところもありました。私的にはもうあとワンスパイス欲しいなという感じです。何かアドレナリンが出る要素があと1つぐらいあると良いなと。3気筒エンジンをマルチシリンダーにしろというのはこのご時世出来ないので、、GRヤリスは駆動配分を30:70にすることも出来るそうです。それをLBX MORIZO RRにも入れたらもっとコーナリングが楽しくなるのではないか、FRのような楽しみ方が出来るとアドレナリンが出まくりそうです。