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2013年06月18日 イイね!

ドイツ旅行記③ ポルシェファクトリーツアー

出発前にポルシェミュージアムのHPからツッフェンハウゼン工場のファクトリーツアーに参加できないかメールしてみました。
翻訳サイトを使いドイツ語で送ってみました。
すると、すぐに英語で返事が来ました。

Thank you for your interest in Porsche and your request to tour our production facilities in Stuttgart-Zuffenhausen.

The following arrangement has been made:
Date: June 11th, 2013
Time: 2:00 PM
Language: English

Meeting point: at Porsche Museum
Dr. Ing. h.c. F. Porsche AG
Porscheplatz
70435 Stuttgart-Zuffenhausen

要約するとツッフェンハウゼン工場のファクトリーツアーの予約が完了しました。当日の午後2時にポルシェミュージアムでお待ちください。という内容です。
何ともあっさりファクトリーツアーに参加決定です!

ミュージアムのロビーにFactory Tourと書かれたテーブルがあります。2時近くなるとツアー申込者が集まってきました。大体20人ぐらいでしょうか。日本人は私一人だけ。
しばらくするとガイドの方が2人来ました。
参加者確認後、どうやら2グループに分かれるようで1つはドイツ語、1つは英語ということみたいです。私は英語なので背の高い方のガイドになると言われました。そして注意事項の説明です。もちろんカメラや携帯は禁止。その場で預けました。

さていよいよファクトリーツアーですが、カメラはありませんので文章のみの私の雑感となります。
ミュージアムから向かい側のツッフェンハウゼン工場へ移動します。すると早速工場から赤の991ターボが出てきました。参加者みなさん「おぉ!」と声を上げていました。



外での施設説明の後いよいよ中へと潜入します。
最初に入ったのはエンジン部品の保管庫。すべてのポルシェ製エンジンはここで組み立てられます。保管庫の様子は静寂そのもの。作業者がパーツを取って無人のトラムに載せていきます。ここでのトラムはICチップによって動いており、行くセクションが記憶されています。通路にはエンジン本体のデモが置いてありました。それを使ってフラット6が重心を低くできる理由やV型エンジンとの違い、タービンの解説などをして貰いました。

次はエンジン組み立てラインです。ラインは2本あり、911、ボクスター、ケイマンのフラット6とカイエン、パナメーラのV型と分かれています。組み立ては人と機械が協調して行っています。しかし基本的には人が組んでいるという印象。機械は人が組みやすいように方向を回転させたり、オイルパンの取り付け等、一度にボルト締めした方がいいものに限ります。クランクシャフト等精密部品は正確に人の手で組みつけられていきます。
人の手で組みつけるので機械的なギャギャギャみたいな音は一切しません。本当にここはエンジンを作っているのかと思うくらい静かです。そしてゴミは一切落ちていません。
ある程度組みつけたところで一度動作テストに入ります。ここではまだ燃料は入れていないようでした。

続いて行ったのはインテリア部門。ここではレザーインテリアの革切りや刺繍、貼り付けが行われていました。まず壁にかかった巨大な1枚のなめし革の説明をしてもらいました。クルマ1台分がこれだけの量で、汚い部分は使わない。レーザーで切って整形すると言った感じです。そして目の前でダッシュボードに革を張っていく工程を見せて貰いました。ドライヤーで温めながら伸ばしていく作業です。気泡が入らないように慎重に、しかも冷めないうちに手早くやる職人の技に感服いたしました。これを見たらレザーインテリアは高くない?
ステッチもミシンで人の手で行います。糸は何十種類もありました。
チャイムが鳴ると休憩時間の様です。作業員はみんな一斉に休憩します。一人だけ残って作業をするとかいったことはありません。働くときは働き、休む時は休む。けじめはしっかりとしています。

最後はファイナルアッセンブルの最初の工程を見せて貰いました。上段は塗装済みのボディがずらりと並び、端まで行くとボディが上段から下されます。そしてインテリアを組みつけていきます。ここももちろん手作業です。インテリアの部品はご存じの通り多彩なオプションですが、それも1台分がひとつのトラムと同時に動いていくので間違えることがありません。動きは非常にゆっくりで作業時間にも余裕が設けてあるように思いました。ここでも嫌な機械音は皆無です。
車種は991とボクスターが半々な印象でした。991はシルバー系が多く、ボクスターは黄や赤が多い感じでした。
インテリアがある程度終わるとフロントとリアのガラスを組みつけます。ここは完全に機械です。まず1台のロボットがレーザーで位置を確認し、もう1台が接着剤を塗布して一瞬で付けます。凄い連携プレイでした。

そんな感じでファクトリーツアーも終わりましたが、感想としてすべてが丁寧に行われているというのが印象的でした。決して焦ることなく確実に作業が行われています。例え世界中からバックオーダーを抱えていても、このペースは乱されることはないと思います。それがポルシェのクオリティを保っている秘訣だと思いました。

つづく…
Posted at 2013/06/18 18:34:22 | コメント(5) | トラックバック(0) | 2013年ドイツ旅行記 | 日記

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「@2315 さん 多分私のような細客には購入権ありませんね😭」
何シテル?   06/21 22:12
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