とりぞうのブログ一覧

昨日に引き続き連載します。
自論スポーツカーのいろは、今回は低速官能についてです。

低速官能という言葉は、某モータージャーナリストの方が名づけたものだと思います。
これは街乗りなどの低速域でのこと。
例えば、交差点を曲がる、ゼロ発進や追い越し、サウンドなどが愉しいと思わせてくれる。
それが低速官能のある車です。

僕が思う低速官能の条件は
・軽量であること
・NAエンジンであること
・MTであること
・後輪駆動であること
・重量配分に優れていること
・脳裏をくすぐるサウンドであること

これらの条件が揃うことによって低速官能が生まれると考えます。
しかし、これまた現在のスポーツカーには条件を満たしているものは少ないです。
それとは逆にどんなところでも安定してふわわkmでも出さなければ魅力がわからない高速官能を有しているものばかりです。
それはサーキットではいいでしょう。しかし、サーキットを走らせたらどんな車でも楽しいのは当たり前です。
サーキット専用車でもない限り、普段は低速域での走行が大部分です。
低速官能がある車、今後は稀少になってしまうのでしょうか・・・。

僕がスポーツカーを語る上で大切にしていることは性能でもスペックでもタイムでもありません。
それは正しいものが正しい位置にあることです。
もう少し詳しく言うと、運転していて体に触れる部分が適切な位置にあるということです。
それは具体的に、シート、ステアリング、ペダル、シフトレバー、ボタン類・・・etc.が適切な位置に配置されており、目を瞑ってでもそれらがわかるところにあるということです。
走行中（スポーツ走行に限らず）は目の前の道に集中しています。当然上記のものの位置など目視で確認することはありません。よって、ドライバーが本能的に察した位置にそれらのものがなかったとすれば、操作ミスを引き起こし、大事故に繋がる可能性があります。

最近の車では、それらのものが正しい位置にあるものは少ないと感じます。ミニバンに求めるかと言えばNOですが、せめてスポーツカーと標榜している車に関してはスペックを打ち出す前にそれらのことを考えて欲しいものです。
それがなされていない車は、タダでもいりません！