きょう、新しいプリウスに乗ったよ。シートポジションが良くなった。音も静かになったし、ハンドルも切っただけ動いてくれます。加速もスムーズだし、ブレーキも自然なった。燃費もよくなっている。
こんな内容では、納得してくれませんよね。(^^;
開発の意図を先ずは聞いてみよう。
いつもDラーでの試乗。Aプレミアム。タイヤサイズは195/65R15。
サイドブレーキを解除して、ハンドルを左右に振ってみる。遊びを超えた所からハンドルが重くなります。これが“むぎゅっと”スルズルは入ると剛性が無い証拠です。
欧州車や一部の国産車ほどではありませんが・・・しっかりした剛性は確保されていると思います。
エンジンを掛けて、ハンドルを少し切って発進。“!”同じプリウスとは思えない進化に驚く筈です。
歩道の段差のいなし方でも同様。クラウンまでいきませんが似たようなフィールです。
インバータ音が小さくなり、加速もスムーズ。エンジン振動もありません。ただね。良く出来て居るため、刺激は何もありません。
初めの加速もそうですが、中間加速も同様の印象。ブレーキもしっかり効いてるのですがもっさりしている印象ですね。動力性能は30プリウスと同じだと思います。
これはバランスが取れているから出来るんですけどね。
ハンドルも切っただけ反応しますし・・・普通に使う分には不満は出ないと思いますよ。普通にバックして駐車時に差が出ますね。あと30型よりも社格は大きくなって居ますけど小さく感じます。
プリクラッシュは交通量が少なかったので体験出来なかった。
まあ、普通に良くできたクルマですよ。これはトヨタのスタンダードなんだろうね。
まるでグランツーリスモでも見てる感じだな(^^;
ここまで、言うと良い事ずくめなので・・・ちょっと○○な話でも。
30プリウスにあって50プリウスで失ったものです。
先ずはステアリング・フィール。今回から新型アルファードにも採用されている電動パワーステアリングが標準装備されています。
これね
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1503/26/news041.html
電気的な制御はこれかな
http://astamuse.com/ja/granted/JP/No/5673605
東京モーターショーで日本デンソーのブースに体験カットモデルがあったのですけどね。(やはり普通の人はスルーしていました。)
説明では、モーターが壊れたり不具合を起こした時に、急激な重ステにならない様に2系統で動かしているので1系統が壊れても、もう一つで対処できる。2系統ある事で細かなハンドル制御(エンジントルク、路面からのキックバックなどの変動を少なくすること)。国際規格ISO 26262に準拠する事です。
エンジニア的には完璧な製品です。しかし、素人からみると良く出来たドライビング・シミュレーターなので少し不安なのは年寄りなのかな(^^;
ボディー剛性が高くなりサスペンションの仕事が増えた事、BS製のエンジンとトランスファのマウントが採用されたことにより、振動がボディーに伝わらなくなった事も要因として考えられます。
逆に30プリウスは、ボディー剛性の無さが、エンジンマウントがリジットに感じ、
足回りの吸収の悪さがステアリングシャフトを反して伝わってきます。FF車特有の急激な加重変化(ブレーキや加速時に起きる)も伝わってきます。
G’sはそれを、レーシングカー張りのアンダーブレース、18インチタイヤ。サスペンションストロークを少しだけ短くすることで、スポーツ性を演出しているもかも知れません。社外品を装着された方でも体感している筈です。
スポーティー≠安全とは限らないですけど・・・ファンになる要素はあると思います。
個人的には音の変化よりも振動の変化の方が安全だと思うんですけどね。新型は音の変化で高齢者に対応しているんだって・・・
でもね。FF車って、ブレーキを踏んだ時にエンジンの回転が下がります。前に重いものがありますから前に積んのめります。そこではハンドルでは曲がりません。ブレーキを放すとエンジン荷重が後ろにいきますから舵が自由になりますよ。そこでハンドルを切ってアクセルを開けると前タイヤが駆動加重の中心になって曲がりますよ。
この動作って、欧州車(特にドイツ車)では出来て当たり前の基本技術なんだけど、国産車では車種ごとで出来ていたり、出来なかったり、個性があると言われるとそれまでなんですけど・・・2020年までに自動運転を目指す会社に、運転はつまらないのは当然だけど、基本的な土台がしっかりしていないとダメなんですよね。それをどの車種でも出来る様になったら本物だと思いますけどね。
シュミレーションして電子制御で100点に近いクルマだけど・・・アナログでは60点なクルマなんだよ。足して2で割るとやっぱり80点なくるま。流石トヨタですけどね。
リアサスの動きはダブルウイッシュボーンって言うよりも変形トーションビームと言った方がよさそう。CT200みたいになピッチングも無ければ、リアサスを生かすリニアな加速も無い。おっとりしていて電子制御されている感があります。
私が過去に、これをした感覚に近いので・・・
https://minkara.carview.co.jp/userid/182952/blog/30987368/
これにするとロードノイズが上がってリアの乗り心地が悪くなるのでが、フロントシートでの乗り味は良くなります。だから面白くないって事もあります。
【総評】ボディー剛性は上がって素直な動きになったけど、FF車の基本的な動きが緩慢になった。実用域では非常に安全だけど、安全域を超えた時にどういう挙動を見せるか不安。その時に冷静に操作できる性能があるか気になる。
実家に帰省しますので4WDにも試乗しようと思います。路面がガタガタしていたり轍が出来ている所、すべりやすい路面ではクルマの本領を発揮しますからね。それは4WDでもFFでもFRでもMR・RRでの同じなんですけどね。
Posted at 2015/12/27 11:32:43 | |
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