11月12日(土)の出来事です。
決まった直後に予約しました。一時は払い戻しもありましたが追悼公演という形で行われました。最終の夜公演です。
詳しくは
Bunkamuraオーチャードホール
いつものライブでの知人は、スーツなどの正装なので・・・気が付くのが遅れたw ネクタイやピンバッチなどさり気ないお洒落で不思議な感じでした。
物販
エイドリアン・シャーウッドのLPレコードも有ったには驚いた。レコードプレーヤーが無いので買えませんが・・・レアです。
この公演は事前に貰ったパンフレットや事前に配信した動画情報が無いと内容が理解できません。買った公式パンフでも理解に苦しみました。
今回は3部構成です。
個人的な感想も入って居ますので・・・その批評は無しでお願いします。
●第一部: 冨田勲 イーハトーブ交響曲
東京オペラシティで聞いた時よりも音のズレも少なく纏まっていた気がしました。まるで高級なオーディオ機器で聴いてる感じでした。しかし音の冷たさや素朴な感じが薄く少々退屈な感じでした。イーハトーブ交響曲の東京オペラシティはベストなチョイスだった気がします。
演奏が終わったら・・・宮沢賢治の“宇宙”に置いてかれました。
機材設置の為に15分位。
●第二部: 惑星 Planets Live Dub Mix 火星~水星~木星
冨田勲さんがシンセサイザーで作った曲をエイドリアン・シャーウッドのRemix。演奏前に「音響の関係で気分を悪くしたら自由に会場を出てください」とのガイダンスがありました。私は予測していましたが・・・音圧と音量が大きく、クラシックだけ聴いている方には耐え難いものだと思います。私はクラブミュージックも体感して居るので個人的には音圧はOKでしたが音量と惑星のメロディーラインの高域を強調して欲しかったな。
惑星は我々が想像する以上(耳の領域を超えた)のエネルギーをだしている”宇宙”に体感されました。
休憩 30~40分位だったかな?
●第三部: 冨田勲 ドクター・コッペリウス
本題に入ります。第0楽章は冨田勲さんの有名なモーグシンセサイザーの音から入ります。少々耳障りな感じ(未完成さ)が感じられます。
第1~2楽章は未完成なので、第3楽章に飛びます。
第3楽章から第7楽章まではまとめて。
・曲の感じ
ヴィラ=ロボス「ブラジル風バッハ」、リヒャルト・ワーグナー「トリスタンとイゾルテ」愛の死に基づく、の引用。全体の雰囲気はストラヴィン春の祭典みたいに纏まりが無い。ラヴェルのピアノ協奏曲みたいにいきなり色んな音が入り込む。ピアノはラフマニノフだったし・・・クラシックを聴き慣れた人には何処かで聞いた事があるメロディーが引き出しから次々と出て来る様です。最後はショスタコーヴィチみたいでしたしね(^^;オーケストラの音の以外にも電子音も加わるので・・・本当に何処からどんな音が飛び出るか驚きの連続でした。
・初音ミクとダンス
初音ミクの投影は綺麗でした。最新の技術だと思います。動きも滑らかダンサーとの遣り取りで笑えるシーンもありました。ダンスの方は下手に見せたりロボットみたいな動きで人工的な動きでした。この対比は面白いし新鮮でした。
・雑感
伝えたかったのは、積み重ねた過去の世界、それを使って未来を切り開く世界。それが宇宙に繋がっていく事。クラシックにある自然で懐古的なもの、電子音楽の新鮮な未来的なもの。初音ミクにある人工的をより人間的に表現する技術力。バレーダンスにある人間的なものを人工的に表現する観察力。あらゆる人間の想像が未来=宇宙に繋がっていると・・・後世の人たちに希望と努力を促して居る様な気がします。冨田勲さんからの最後のメッセージだった気がします。
終わったら、また宇宙に取り残されてしました。イーハトーブの岩手の誰も居ない暗い夜空(宇宙)ではスマホ圏外なので辛すぎました。ドクター・コッペリウスの宇宙なら自分が出来る道で頑張れる気がします。
●とある情報筋では
「ドクター・コッペリウス」、12月17日(17:30~18:00)にNHK総合にて冨田勲ドキュメンタリー特集が放映されます。また1月にはNHKBSにてこの公演の模様が見られるとのこと。さらに4月に再演決定。さらに大きな展開へも。まさに今回の公演が新たな伝説のスタートになります。
だそうです。
Posted at 2016/11/16 23:35:44 | |
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