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オザミの愛車 [スバル WRX STI]

整備手帳

作業日:2022年11月19日

クラッチホース交換

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目的 チューニング・カスタム
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 3時間以内
1
クラッチフルードの交換ついでに、ゴム製の純正クラッチホースをスチール製の社外品に交換してやります。

クラッチホースの交換自体は単純なものなんですが、クラッチライン系統のエア抜きが必要となるため、一人で作業する分にはけっこうな手間がかかっちゃいます。
二人での作業がお勧めです(今回は一人での作業内容になっています)。
とまれ、以下、我流の作業記録となりますので、参考にされる際には自己責任にてお願い致します。

さて、クラッチホースにアクセスすべく、インタークーラーを取り外してやります。
インタークーラーの脱着要領については、過去の整備記録にて何度となく紹介していますので今回は割愛します。

(ちょっと脱線しますが…)
画像は取り外したインタークーラーの裏側になります。
インタークーラーにはスチール製のブローバイー配管(黄矢印)が取り付けられているんですが、けっこうな錆が出ちゃっていました。
軽く錆落しをした後、錆転換剤を塗布してやりました。
10年目を迎えた私のGVBですが各所で錆が目立つ様になってきました。最近ではメンテ作業のかなりの時間を錆対策に割かないといけない状況になってきています。
2
インタークーラーを取り外したのでクラッチホース(黄色線部)にアクセスできる様になりました。
赤矢印部がレリーズシリンダーになります。

ちなみに、自分のGVBはクラッチをプッシュ式の社外品に換装してあります。
純正品はプル式なのでレリーズシリンダーの見た目に若干の差異があります。

クラッチホースは、マスターシリンダーからのラインと緑矢印部でフレア接続していて、レリーズシリンダー側がバンジョーボルトで接続されているのが分かると思います。
概ねブレーキホースと同様の構造・接続方法になりますね。
3
クラッチホースを取り外すので内部のフルードをある程度追い出しておきます。

水色○部のブリーダースクリュー(8mm、締付トルク 7.8N・m)を緩めておいてクラッチペダルをベカベカ踏み込めばフルードが押し出されてきます。
ブリーダースクリューに接続するホースは内径6mmのものがちょうど良いと思います。
なお、ブリーダースクリューを緩めた状態だと踏み込んだクラッチペダルが戻ってこなくなります。
踏んでは戻し、踏んでは戻しを繰り返してフルードを押し出してやります。
ブリーダースクリューの緩め方にも拠りますが、30~40回程度ペダルを踏み込めば大方のフルードが押し出されてくると思います。

言わずもがなですが、クラッチフルードにはブレーキフルードが使われています。
(自分の場合にはスバル純正のDOT3ブレーキフルードを使用しています)
漏れ出たフルードは塗装表面を傷めちゃうので、適切にウエスを置いてやってフルードが塗装部に垂れていかない様にします。

大方のフルードを追い出したらホースの取り外しに入ります。

先ずはバンジョーボルト(赤○部、14mm、締付トルク 18N・m)を軽く緩めておきます。

続いて黄○部のフレア接続をリリースします。
(赤矢印部分がクランプになりますが、フレアナットを最初に緩める際、また、最後に締め付けの際にはクランプを装着した状態にしておきます)
クランプを装着した状態で緑矢印部分のフレアナット(10mm、締付トルク 18N・m)を緩めますが、フレアナットレンチ若しくはクローフットレンチの使用を強くお勧めします。
フレアナットが固着気味になっていて18N・mなんてトルクでは緩まないんですが、普通の二面接のスパナだと高確率でフレアナットがナメちゃうと思います。
ちなみに、このフレアナットの助手席側にあるヒーターホース(緑○部)が邪魔になってフレアナットレンチの作業スペースが確保できなかったりします。
自分の場合、クローフットレンチを使ってフレアナットの上部からアクセスしてやりました。
フレアナットが緩んだら赤矢印部のクランプを取り外してホースのフレア接続をリリースしてやります。

最後に赤○部のバンジョーボルトをリリース、ホースと取り外してやります。
なお、バンジョー部分の上下に金属ワッシャーがありますから、バンジョーボルトと共に忘れずに取り外してやります。
4
画像は取り外した純正のクラッチホースになります。
ゴムホースにスパイラルチューブが巻かれた状態になっています。

緑○部がバンジョー、黄○部がバンジョーボルト。
赤○部がバンジョー上下に装着されていた金属ワッシャーになります。

金属ワッシャーは再利用不可です。
バンジョーボルトは再利用となります。
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今回装着する社外製のクラッチホースです(クスコ社のホースです)。
被覆されたスチール製ホースになります。

バンジョー部分の金属ワッシャー2枚が付属しています。
また、赤○部が純正のクランプとなりますが、こいつは再利用することになります。
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取り外しの逆手順にてホースを取り付けてやりました。
ここからは、フルードの充填&ライン中のエア抜きを行っていきます。

GVBのレリーズシリンダーですが、ハウジングへの取り付け状態では、エア抜き口(緑○部のブリーダースクリュー)が低い位置にあります。
少なくとも赤○部のバンジョーの方が高い位置にあるのが分かると思います。
もっと言えば、クラッチホース~マスターシリンダーの系統全体がブリーダースクリューより上方に位置しています。
この状態でマスターにフルードを充填、クラッチペダルを踏み込んでいっても思うようにライン中のエアが抜け出てくれなかったりします。
レリーズシリンダーをクラッチハウジングから取り外し、ブリーダースクリューが高い位置にくる様にシリンダーをキープしながらフルードを充填してやる必要があります。

2箇所のボルト(黄○部、14mm、締付トルク 41N・m)をリリース、クラッチハウジングからレリーズシリンダーを取り外してやります。
なお、このボルトのすぐ左側にはセルモーターがあって十分な作業空間がありません。
3/8(9.5mm)ラチェット&ショートソケットあたりだと概ね不可で、1/4(6.35mm)ラチェ&ソケットでギリギリくらいです。
後側のボルト(画像だと右側のボルト)なら首振りできる板ラチェが使えますが、前側(画像だと左側のボルト)についてはハウジングとボルト頭の隙間も狭いのでラチェットの首が入ってくれません。
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レリーズシリンダーをクラッチハウジングから取り外したら、ブリーダースクリューが一番高くなる向きで、且つ、マスターより高くなる位置になる様にシリンダーを置いてやります。
この状態でマスターにフルードを充填、クラッチペダルをベカベカ踏み込めばクラッチライン系統のエア抜きができるわけですが…
レリーズのシリンダー部が固定されていないので、シリンダーが飛び出してフルードがダダ漏れになるだけになります。
2人で作業できれば、1人がペダルを踏み込み、もう1人が飛び出してくるシリンダーを随時戻してやれるわけですけど…
今回は1人での作業となるので、シリンダーを縮めた状態で針金でグルグル巻きにしておいてフルードの充填・エア抜きを行いました。

ちなみに、マスターにフルードを充填しつつペダルを踏み込む方式(フルードを押し込む方式)だと、なかなかエアが抜けきりません。
細かい気泡が僅かに残ってしまいます(ただし、普通に街乗りしていれば、それら微細な気泡は抜け出てくれると思います)。
できればブリーダー側からバキュームをかけて吸い出す方式でフルードを充填、最後のエア抜きをペダルによる押し込みで行ってやるのが理想と思います。
その場合、バキュームをかける適当な媒体が必要になりますが…。

今回の作業では、微細な気泡が取り切れないレベルでエア抜きを終了しました。
作業直後、一時的にクラッチペダルのミート位置が僅かに深くなりましたが、2~3回街乗りした後は以前のミート位置に戻ってくれています。
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エア抜きが終了したらレリーズシリンダーをハウジングに再固定、マスタータンク中のフルード液位を調整してやります。
その後、クラッチペダルを何度となく踏み込んでタンクの液位に変化が無いこと、また、クラッチラインからフルード漏れが無いことを確認します。

問題が無ければインタークーラーを復旧して作業完了です。
為念、暫くはタンク液位に変化が無いかを定期的に確認してやります。

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