NAS の　転送速度アップ

前回断念していたデスクトップパソコンとSynologyのNASの転送速度アップですが、ネットを調べていたらできそうな情報が・・・初めはちょっと胡散臭い気がしました。

当初、躓いた方法は、デスクトップパソコンに2.5GのLANカードを挿して、NASとの間のHubや線路を2.5G対応にして、最後のHubとNAS間を1GのLAN端子の2個を使ってリンクアグリゲーション（ボンディング；くっつける）すると言うものです。
この方法は、複数端末からのアクセスには、2系統のLAN端子にデータが分散するのでスムーズになると言うだけで、つまり車に例えると道路幅は広がったけど、1台の車で運ぶデータの量は同じで、データの転送速度の向上には繋がりませんでした。

今回のトライした方法は、「SMBマルチチャンネル」と言う方式らしいです。

うちのNASには、１GのLANポートが2個付いていて、リンクアグリゲーションでくっつけることができますが、個別にIPアドレスを付与して別チャネルとして使用もできます。
パソコン側も同じ数の複数LANポートが必要で、IntelのLANチップ推奨とのことでした。

うちのデスクトップパソコンのマザーボードは、Intelの１G　LANポートが載っているので、別にIntelの１G のLANカードを拡張バスに挿してLANポートを2個にしました。

次に、メーカの正式サポートはありませんが、NASの設定ファイルをViエディターで開いて、SMBマルチチャンネル許可の宣言文を入れます。

NASを再起動して、PCからの接続状況を確認すると１：１で2系統NASに繋がっているのが確認できました。

では本当に高速化できるのか？つまり、今回の場合は、データの運搬車の最高速度を上げるのではなく、同時に2台のデータ運搬車を使って倍のデータを運ぶ方法のようです。

計測上は、うまく行っているようで、何となく満足しました。

（元の状態）
１Gポート1本接続だと、シーケンシャル読みが110MB/ｓ程度、書き込みが83MB/ｓほど。



（新たな状態）
１Gポート2本のマルチチャンネル化だと、シーケンシャル読み込みでファイルサイズが大きい場合は倍程度の速度が出ています。