私の持っているIC7100の店頭価格が下がってきているので、そろそろ、新機種が出てくるのかなと思っていたらアイコムがIC7300という短波帯~50MHzまでの機種を発表したようです。
これまでは、DSPを使った物でも一旦周波数を中間周波数に変換してから、サンプリングしていたのですが、受信周波数をダイレクトにADコンバーターでサンプリングするようで、「RFダイレクト・サンプ リング方式」と呼んでいます。
アンテナからの信号をバンドパスフィルタを通した後、ADしてから、FPGAという高速ロジック回路で処理した後に、表示と受信処理をするDSPに渡されるようです。まあ、SDR(ソフトウエア受信機)ですね。
短波帯なので、周波数も低いので充分できたんでしょうけど、思いきってきましたね。
たぶんFPGAを使ってDSPを複数積まなくてもバンドスコープを表示できるようにしたのでしょう。(他社の安いモデルは常時動いていないらしい。)
受信機のコストダウンとバンドスコープを両立するためなんでしょうけど、面白いです。
どれぐらいの値付けなのかはわかりませんが、200W機(カタログには無い)があれば買い換えるけどなあ。そこまではいらないか。
しかし、私の開局当時の1975年頃の短波帯の無線機と言えば、TRIO(現JVC-KENWOOD)のTS-520か八重洲無線のFT101と言う、送信の電力増幅部に真空管を使ったセミトランジスタ機でしたから、隔世の感があります。
私も高校に入った時にTS520Xを買ってもらい短波帯にデビューしました。
まあ、車のエンジンの燃料噴射関係とすると「キャブレター」と「フューエルインジェクション+電子制御スロットル」ぐらいの方式の差がありますが、車がどちらも走るのと一緒で、お互い通信できますから。
追伸ですが、米Eleclaft社のKX3というキット無線機は、既にこの構成ですので、ICOMは国内メーカでor 完成品では初と言いたかったのかな?
Posted at 2015/08/23 14:36:16 | |
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