JA11 マスターシリンダーピストン交換(取り外し編)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
新車から1回も行われていないであろうマスターシリンダーのピストン交換、リザーブタンクのグロメット交換を行います。
以前からじわじわと漏れてマスターバックは錆だらけ、最近はリザーブタンクとのつなぎ目からあふれ出してきたので面倒だけどいよいよ交換します。
ワタシはフルードが手につくのが大嫌いでずっと見なかったことにしてましたw
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ピストン交換に必要なものはミヤコ自動車のブレーキマスタシリンダキット(TK-S204・エスクード用とかネットでは記載あったりします)フレアナットレンチ(10mm)ラバーグリス(ディーラーではシリコングリス使ってたw)適当なシリンジ(なくてもオッケー)
あとは今回はリザーブタンクとのつなぎ目のグロメットも交換するのでグロメット,リザーバコネクタ(51197-85520)を2個、リザーブタンクとマスターシリンダーを固定してるピン(09205-05016)が必要です。
あと、エアー抜きに使用するワンウェイバルブ&ホースです。
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ずいぶん昔、アストロのワンウェイバルブを使ってましたが逆流しまくりでエアも行ったり来たりで使いにくかったので今回はデイトナ製品にしました。
ワンウェイバルブは中にスプリング入りとないタイプがあってないタイプは振ると音がします。現在は改善されているかもですがアストロのワンウェイは音がしてバルブ自体を抜ける方向の位置を常に上向き(空の向き)にしないとエア吸いました
デイトナはスプリングが入っているのでしょう…振っても音はしませんので使えるワンウェイバルブですがそれでもワタシは信頼しませんので使用時は常にバルブ自体を抜ける方向を上向きに位置させて先のドレンホース内にもフルードを常に多少貯めた状態になるホース取り回しをしてエア抜きやります。
ワンウェイバルブを使用したブレーキフルードエア抜き
https://minkara.carview.co.jp/userid/188211/car/1623217/8042735/note.aspx 4
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こんな感じー
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ブレーキフルード残量警告灯カプラーも抜きます。
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ブレーキパイプを外していきますがキャリパー内に残ったフルードが多少、出てきますのでビニール袋で覆いこぼさないようにします。
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フレアナットレンチで緩めていきます。
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外すとこんな感じ―
※ブレーキパイプからは逆流はほとんどしてきませんから安心してくださいw
ついでに黄色矢印のマスターバックとの取り付けナットも2か所外しておきます。
これでマスターシリンダーは手前に引けば取れますが錆で固着していたり、マスターバック内が陰圧になっていたりして中々抜けないときあります。
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陰圧で抜けない?どういうことだ?と思われる方もいるかもしれません…
ここで油圧ブレーキの構造のお勉強です。オートエクゼさんのHPがすごーくわかりやすいので引用させていただきます。
ブレーキはペダルを踏むとフルードが押されて油圧の力・仕組みでキャリパーのピストンが押し出されパッドがローターを挟んで制動します。
ところがそのままではものすごい踏力が必要で踏力を増強させるシステムがマスターバックになります。
マスターバックはサージタンク(ネットでしらべてねw)とつながりサージタンクで生じた負圧を利用してマスターバック内を陰圧にしペダルを踏むと陰圧の引っ張られる力を利用して踏力をアシストしてくれます。ペダルを踏むと吸い込まれるように効くイメージかなw?(説明がざっくりすぎてて誤りもありw)
つまりマスターバックはサージタンクとつながっているのでエンジン切った後もマスターバック内も陰圧にちかい状態になってたりしますのでその圧力を解放しないとマスターシリンダーが固くて抜けないときあります。
※オートエクゼ
https://www.autoexe.co.jp/?page_id=1911 11
ワタシのは簡単に引っこ抜けましたので抜けた後の画像ですが抜けにくい場合は黄色丸のホースを先に外すとマスターバック内の圧力が開放されて(ホース外すとシュッという音がしたりします)マスターシリンダーがスッと抜けやすくなります。
赤矢印がサージタンクです(中は負圧を作る環境になったりします)
※意外とマスターバックのつなぎ目(チェックバルブ)のグロメットやホース破れの原因でブーストがかかりにくかったりアイドリングが不安定だったりする車両もあったりしますw
そんな車両はマスターバックからのエア漏れ気密不足も疑ってみてください…
※それでも錆び固着で外れない場合は作業を行いやすいようにマスターバックを付けたまま外してスクレーパーなど用いてシリンダー、バックに傷をつけないように慎重に隙間を作りながらこじって分離しましょう。
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マスターシリンダーを抜く際はこのチェックバルブの周り止め?プレートをなくさないように。
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こんなプレートです。
パーツリストでナンバー記載がみあたらないのでなくすと出ないかも…
柔らかい金属なのでサイズを記録していれば自作できそうですw
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これでマスターシリンダーは取り外しができましたね。
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キャリパー外している間はブレーキパイプにはゴミなどが侵入しないようにバルブキャップなどをしておくと◎
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一応サービスマニュアル。
分解から組み立てまですべて手取り足取り逐一、順序・ボルトナットのトルク記載や注意事項を写真併用で解説してくれる2輪のサービスマニュアルと違って4輪は整備士専用wそっけないです。
2輪のサービスマニュアルはずっと読んでいられますが4輪のは面白くないw
組み込みは逆の手順で…の一言で終わりますw
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