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9年13万km、車検予備整備をして分かりましたが、車検に通らないライトネタです。



ロービーム正面の5x10cmくらいのエリアだけ、ポリカーボネートライトカバーの裏面が白くなっています。

これはコーティングされた層が熱やバルブからの紫外線で劣化して黄ばんでいる状態です。国内ではカバー単品で部品が出ないのでASSYになり、パーツだけで片側11万円から。

左右になればコミコミ24万円近くなるでしょう。普通ディーラーだと交換しか出来ません。

ライトカバーだけ海外aliexpressから購入してユニット殻割する手もありますが、今回は車検日程的に間に合わないので掃除でなんとか。



平たいマグネットを包んだマイクロファイバーと細い針金。これをハイビームバルブの穴から押し込んで、ライトの外から強いネオジウムマグネットに不織布を巻いた物でひっぱって掃除します。

強いマグネットはネオジウムならなんでも良いです。ダイソーにもあるので重ねて付ければ充分なパワーになるでしょう。

きちんと作らないと部品が落ちて結局殻割りしないといけなくなるので、ビニテで結んで針金はグルグル巻き付けて万全に。



スス汚れは乾拭きでOKですが、コーティングが荒れた箇所はIPAを付けるとごっそり溶けて来るので、酷い箇所だけを掃除しました。

殻を割らなくてもバンパーを外してユニットを車から取り外し，アルコールを入れてガシャガシャ降ってもコーディングがドロドロに溶けて流れてきれいになりますが。

(運転席側は以前にやりました)

8000Kバルブで劣化していると尚更カンデラ数が足りなくなるので、6000Kにしておくのも大切です。

ユニットが掃除されていれば8000Kでも平気ですけど、見た目は明るくても調べると暗いという。

参考値ですが、掃除されたユニットで6000Kバルブが120カンデラ、少しだけ小道具で簡易掃除した物が100カンデラです。

(74カンデラ以上ないとアウト)

ライトユニットカバーと殻割りしやすい構造にして売っていないのは、メーカーが車ごと買い替えて欲しいからです。

日本の車検は闇が深いと言われますが，本当ですね。去年から純正以外のシートレールにも強度試験証明が必要になったりで、どんどん厳しくなっています。

物を大切に長く使う事がCO2減やSDGsに繋がるのですが、利益優先で残念です。11万円はユニット相場なので、小型車でも同様。

いくら外を保護しても中からも傷むのであればお手上げです。黄ばんで来たら磨けばいいんでしょ位に思っていると大変なので車検予備整備は2ヶ月くらい前からやりましょう（笑）

そうすれば手入れされた中古を探したり、aliexpressで調達しても間に合います。