デリカミニがそんなに走るワケがないし、大体そんなんでリッター20キロの燃費になるかいな(笑
というワケで、今度こそ今日と言う日をゴールさせたいと思いましたが…無理っぽいです(爆
もはや地理ヲタ丸出し状態ですが、備忘録なので気にせずに続きに参りたいと思います(^^;
納沙布岬灯台に隣接された納沙布岬野鳥観察舎より、現在の北方領土を探っていきます。
これ、あまり関心のある人が少ないせいか、あんまり情報とか出てこないんですよね(汗
先ずは地理ヲタにしか興味ないであろう納沙布岬から望む北方領土、歯舞諸島について。
この日東の方角で何とか見えそうだった範囲はオレンジ色で囲ったあたりまででした。
これ、自分みたいな地図マニアにはともかく、ごく一般の人だと多分殆どわかんないと思いますが
この位置関係を把握していないと、実際に眺めていてもサッパリなんですよね。
地形的にもこの一帯は非常に平坦な土地で、ここから見える比較的大きな水晶島でも、
一番標高の高い場所でもたったの21m。ビルの6~7階相当の高さしかありません(汗
距離的にはそこまで遠方ではないのに海面の波や気温差などで隠れてしまいがち。
なので、シルエットが映る日の出前後や順光となる午後じゃないと難しいかもしれないですね。
因みにこの記事のトップ画像はこの場所から撮ったiPhone写真ですが…見えるのは広い海だけ(笑
まずはミラーレスで岬から真正面…東北東の位置を見てみると、こんな具合です。
…って言われても絶対にわかんないですよね、ええ(汗
というワケで、超絶詳しくいつもの山座同定のように見えてる土地を記してみました(^^;
この日、択捉チャレンジもしてみましたが…残念ながらハッキリ見ることは出来ませんでした(涙
絶好の条件下だとこの写真に記した位置に択捉島最南端のベルタルベ山が見えるハズでした。
因みに納沙布岬から択捉島最南端まではここから150キロくらい離れてるんですけどね(爆
他に納沙布岬から約17キロ先、貝殻島とオドケ島の間くらいに勇留島が見えるハズなんですが
この日はぼんやりとしていて島の様子が明確に把握出来なかったのでこちらも割愛してます(^^;
では、肉眼でもよく見えているそれぞれの島をズームしていきましょう。
まずは、パッと見てすぐに目に飛び込んでくるのが上の写真でも中央に見える白っぽいモノ…
それがこちらの貝殻島灯台です。貝殻島というからには一応「島」ではあるんですが、
潮が一番引いた時くらいしか地面が現れないという、まぁ沖ノ鳥島みたいなもんですね(笑
納沙布岬からわずか3.7キロしか離れていない、日本から最も近い実効支配下のロシアです。
しかし、通常のカメラの望遠ではこの程度が限界ですねぇ。これでも十分なんですが(^^;
灯台の左手には国土地理院にも把握されている岩礁が見えていて野鳥達が休んでますね(^^;
そして、
バズーカーを駆使してハイパーズーム(笑)でこの灯台をしっかり見てみましょう。
これで細かいところまで見えてきました…スゴいですね、さすがに肉眼ではコレは無理です(汗
しかし、5年前に見た時と様子がおかしいです。そもそもこの灯台、ここまで目立ってませんでした。
そしたら…とんでもないニュースを発見してしまいました。つい最近のニュースじゃないですか!
どうやら去年の夏にロシア側が灯台を白塗りしたようです。さらにロシア国旗を掲げた挙げ句、
灯台デッキの柵にロシア正教の十字架までくくりつけたようです。これ、帰宅して知りました(汗
しかも廃墟みたいな姿でピサの斜塔の如く傾いちゃってますが、去年夏には点灯もしてました。
というワケで、改めて自身で撮った灯台の写真をさらにトリミングで拡大してみました。
わずかに海面に出ている岩礁が見えてます。そして灯台の窓は微かに青いですね。
で、確証はないですが…言われてみれば?という感じで十字架らしきモノも見えます。
そして、灯台の頂点には…んん??横向いちゃってますがコレって…ロシア国旗なんじゃ?!
以前見た時と頂点部分が明らかに異なります。カモメが止まっている可能性もありますが…
この灯台は紛れもなく日本がこの近辺に岩礁が多く大きい船だと座礁することを危惧して
昭和12年に建造したものですが、ロシアが実効支配して、さらにこのように肉眼でも見えるので
ロシア側が日本側へ、北方領土はオレのモノ!と言わんばかりに図々しく誇示してるのでしょう。
ほんと、絵に描いたようなクズ中のクズ国家ですね!
まぁ、そんなことを未だにさせ続けている日本は日本でダメ国家かもしれませんが!
さて、他の島々も見ていきましょう。
先の写真に記した貝殻島の右手にあるオドケ島については最大標高5mしかない岩礁で
ほとんど目視も出来ないので今回はスルーします(^^;
そして、さらにその右手にある小さな島は納沙布岬から約6キロ離れた萌茂尻島になります。
こちらもそのままズームしていくと…ハッキリと見えてきましたね。おや?何か浜辺に物体が!
こちらもバズーカーで最大限ズームしてみましょう。すると…この物体が見えてきました!
これは昭和44年にオドケ島付近で座礁した第一金福丸というのが有力情報でしたが…
そもそもその時期には既にロシアの実効支配下にあったワケで、そのセンは無さそうです。
で、実際こうしてよく見ると…これ、明らかに錆びついたロシア軍の潜水艦ですよね。
因みにGoogleマップの航空写真で確認すると…確かに存在してますが赤い船に見えますね。
この萌茂尻島は標高幅が500mくらいしかない小島ですが、太平洋戦争直前まで有人島で、
最大標高でもわずか12mしかないですが、昭和8年に雪崩事故で死者が出たらしいです(汗
そして次に…さらにその右手、というか萌茂尻島の裏手?に見えていた秋勇留島になります。
最も高い場所でも42m、こちらも平たい丘という感じの地形で、ほぼ全土が笹森になってます。
納沙布岬からは約14キロほど離れてます。旧歯舞村で、現在は根室市の一部です。
こちらもよく見てみるといくつか建造物らしきものが見えますね。監視施設との情報もあります。
そして、最後は歯舞諸島の中では2番目に大きい水晶島。納沙布岬から最短距離で約8キロ。
高い場所でもビルの6~7階建て相当となる約21mしかない湿地帯が大半を占める島ですね。
納沙布岬から眺めるとやたら平たくて横にひたすら長い印象の土地ですが、約8キロあります。
それでは、北西端(左)から南西端(右)へとそれぞれ見ていきます。
まずは国土地理院の地図によれば最西端にあたるのが帆前岬で、近くに建物が見えます。
廃墟にしか見えないんですが…ロシア正教会の建物で、以前はもう少しキレイだったような?
そこから目線を右へ…。ここらへんは茂尻消と呼ばれる地区で岸壁が続いていますね。
写真の右端に鉄塔のようなものがあるのが確認出来ましたが、日本人が住んでいた頃に
日本人が建てた櫓みたいなもので、近くには日本人墓地があります。
そしてさらに右へ…すると、一旦陸地が途切れたように見えるのが弁才泊湾。
標高も数メートルしかなく、ほとんど見えませんが…エゾカンゾウの自生地で湿地帯と砂浜です。
そして再び陸地がハッキリと見えてきたところで立派な船が見えますが…ロシアの巡視艇。
何故そんなのがわかるのか?と言えば、5年前に訪れた時にもこのあたりに船が停泊していたし
海上自衛隊の写真でも同じ場所に同じような船が撮影されているので常時監視してるのでしょう。
そしてさらに右へ目を配ると赤い屋根の建物がポツンと見えてきます。これもロシア正教会。
最初に肉眼で見た時は東屋かしらん?って思ったんですが、チャペルらしきものがあるのと
水晶島は現在軍事関連施設しかないとの話だったので、だとすると宗教施設くらいですよね。
そしてすぐその先に白い建物や塔が見えてきます。この塔はよく見たら灯台ではなく、
どうやらロシア軍の監視塔っぽいですね。そしてここは港になっています。
さらに港付近…写真右手にはショベルカーのような重機らしきものが見えてますね。
そして最後、中ノ浜を経て最東端にあたり三角岬でようやく水晶島をひと通り望めました。
実に全長8キロ、しかし標高は平均すると10m足らずという、本当に平ぺったい地形ですが、
そもそも根室半島も大半は同じような地質であり地形なので、元々は同じ地域なワケです。
なので、島に渡らずとも、恐らく根室の海岸線に近い光景が広がっていると考えます。
こんな平ぺったい地形なので、歯舞諸島を展望するならば多少小高い場所の方がはるかに
条件が良いので、本来ならこの岬の近くにある高さ96mを誇るオーロラタワー(望郷の塔)の
展望台から望むのが正しいんですが…5年前に訪れた時はまだちゃんと営業していたんですが
直後にコロナ禍の影響もあって長期間休業となり、コロナ明けとなった去年の時点でも
採算が見込めないとの事から休業を延長中で、現時点でも営業再開の目処は立っておらず(汗
せっかくこんな立派なタワーを建造したのに…今では悲しくなるほど急激に廃墟化が進行して
見ていて何だか辛くなるので敢えて写真は掲載しません…グーグルなどで見てみて下さい(涙
最後に…比較的近い歯舞諸島以外に、遠くの国後島や知床半島も望んでみます。
知床半島は微妙に靄で視界が微妙だったので割愛します。国後島はそこそこ見えてました。
こちらは山容ですぐに判りますね、国後島北部の爺爺岳です。わかりやすいカルデラですね(^^;
…というワケで、根室を後にします。ここへ訪れるといろいろと複雑な心境になってしまいますね。
北海道民でも、北方領土や四島返還に対して関心があるのは道東民だけだ、という話もあります。
そもそも北海道と言うても九州+四国くらいの広大な土地ですし、大半は移民ですからね。
そうなると、本州に住んでる自分たちは尚更北方領土への関心度は低くなってしまいがちですが、
もしも自分が北方領土で生まれ育ってたら、と考えたら…と思うと心苦しいです。
日本人なのに日本人が行けない場所、北方領土。思うところは多いのですがまた訪れたいです。
…といったところで、まさかの文字数オーバーとなってしまいましたので、次回へ…つづく!!(爆