
12月に入ってからいきなり冬になった気がするが、冬になるのがいつからかなんて人それぞれであって私が口出しすることではない。
私の中での冬は厚手のコートを必要とする時である。
本日は出張で札幌へ来ていて、夜はお酒の付き合いがあり帰ることができない。
【全面改装リニューアル】
札幌は北海道の中ではデカイ。
そして人も沢山いる。
地下街もあり多くの企業が立ち並ぶ北の東京である。
『政令指定都市』の1つであり10の行政区に分かれていて人口はおよそ190万人強の都市である。
『政令指定都市』としては面積も
『浜松市』『静岡市』についで第3位、人口密度は1700人程度であり広さの割りに人口密度は少ない部類であろう。
ご存知の通り東京は
『政令指定都市』とは言わず東京23区は
『特別区』と呼ぶ。
日本でいえば
『特別区』は東京だけにしか存在しない。
大阪市長の橋本も大阪都構想を抱いていた1人である。
例えば大阪市と堺市は
『政令指定都市』で、普通の市より権限が強い。
小中学校の教員を独自に採用して学力アップのための取り組みをしたり、児童相談所をつくって学校や幼稚園と連携した子育て支援を行ったりできる。
これらは一般の市ではできないことで、ほかにもいろいろなことが特例的に認められている。
じゃあどんな市が政令指定都市になれるか?
人口50万人以上の国が指定した市で、横浜市や名古屋市、福岡市など全国に20ある。
大阪市は昭和31年に指定されたが、堺市は平成18年に指定されたばかりでである。
これらは人口も多いので、
行政を効率的に運営するために「区」も置くことができる。
区は今も、大阪市に24、堺市に7ある。橋下市長が目指す
『特別区』とどう違うのだろう?
今の区は
『行政区』といって、市民は市長を選挙で選び、
住民サービスの決定権を持つのは市長。
区長は市長の部下の市職員だし、各区で行われるサービスはほぼ一緒。
特別区は、その区の区民が区長や区議会議員を選挙で選んで、税金をどのように使うかも区で決めることができる所に違いがある。
より住民に身近なサービスができるのである。
ただ、一方で新しい区をつくれば区議会議員や教育委員会もそれぞれの区で必要になるので、それだけコストもかかる。
要はコストとサービスのバランスをどう取るかが大事である。
今は大阪に例えたが東京にも歴史がある。
文献で読んだだけなのだがかつて、東京には東京府と東京市があった。
日本三大都市として、当時は東京、京都、大阪が選定されていたので、それぞれの3都市には府と市があった。
しかし、戦時下に首都である東京の行政機構をスリム化して戦時下態勢に動員していく必要があったことから、半ば強権的に東京府と東京市を合併して、東京都が誕生した。
そして、元々東京市があったところがそのまま
『特別区』となり、東京市の行政区分をそのまま引き継いで23の特別区になった。
今でも大阪府と京都府はいずれも府と市があるので、この当時の東京が持っていた仕組みをそのまま維持している。
大阪については大阪府と大阪市を合併して大阪都を設置、さらに特別区を設けるという政治活動が現在も行われている。
大阪都構想のメリット・デメリットについて整理する前に、大阪都構想とは何なの?という点についてざっくりと整理しよう。
現在の大阪府は、大阪府の下に大阪市とそれ以外の市町村がぶら下がっており、さらに、大阪府の中心都市である大阪市にはその中に区がぶら下がっている体制である。
そして、大阪市には権限と財源が集中し、大阪市長の権限と発言力は大阪府知事と同等と言っても良いレベルにあるだろう。
また、そのため、
「大阪府と大阪市で二重行政になっている」との指摘があり、大阪府知事と大阪市長の意見が対立した場合になかなか政策が進まない、といった問題が生じてきた。
大阪都構想とは、大阪市を5つの特別区に分け、その上に大阪都を置くという構想。
つまり、大阪都の下に5つの特別区とその他の市町村がぶら下がっている体制になる。
その結果、大阪市は無くなり、当然だが大阪市長という存在も無くなる。
そして、大阪府知事は大阪都知事になる。
メチャクチャ大雑把な感じだが、これが大阪都構想のイメージです。
現状では大阪府知事と大阪市長の2人がそれぞれ広域行政を担当していて、長期的視野にたった広域行政・経済成長戦略の実行が困難だが、大阪都知事に権限を集中することで、長期的な成長戦略を立案し実行することが出来る。
①二重行政が解消して、財政健全化が進む。
②特別区区長の権限を強化することで、行政が迅速化し住民サービスが向上する。
③東京一極集中が解消して、日本の経済に活気を与えることが出来る。
④その他、大阪都に権限を集中させることで、様々な政策を迅速に立案・実現していくことができる。
このように、大阪都構想のメリットの根幹にあるのは、
「二重行政の解消」と
「大阪都知事の権限強化」である。
大阪都構想の特徴は、
「大阪都知事への権限集中」と
「特別区区長の権限強化」だと言える。
身近な例であれば、これまでは大阪市民の要望を区長に伝えても、区長には決定権が無いので、区が大阪市・大阪府にお伺いを立て決定してもらい、それからやっとその要望が実現される、と言う風に行政サービスの遅滞化が問題になっていた。
大阪都構想が実現すれば、大阪市を5つの特別区に分けてそれぞれの特別区長の権限を強化するため、より迅速な住民サービスを提供することが可能になる、と考えられる。
現状では、大阪府知事の権限・影響力と大阪市長の権限・影響力が拮抗していて、これまで大阪では事ある度に、両者が対立してきた。
そのため、大阪全体として長期的な視野に立った政策を立案・実行していくことが難しかった、という経緯がる。
現在は、松井大阪府知事と橋下大阪市長が共に日本維新の会なので、当然、政策も一致していて行政や改革をしやすい状態にある。
しかし、別の府知事・市長に今後なった場合に、大阪の政治が遅滞するという事態になることが考えられます。
大阪都構想が実現されれば、大阪都知事に権限が集中するため、このような対立が生じ得ず、大阪の政治が円滑に進んでいくと考えられています。これも大阪都構想の大きなメリットの1つであると考える。
大阪都構想のメリットをまとめれば、
「二重行政を解消することで財政難の解消、行政サービスの改善・迅速化を達成し、大阪都知事に権限を集中することで、大阪をさらに成長させていく」
というふうになるかと思う。
このように、大阪都構想のメリットだけに着目すると、
(,,゚Д゚){大阪都構想、ええやんけ!
となりますが、物事にはオモテウラがあるので、
デメリットもたくさんある。
大阪都構想推進派の日本維新の会に対して、自民党大阪府支部連合は徹底的に反対の姿勢。
様々なデメリットを示し、大阪都構想に真っ向から反対しています。
大阪都構想のデメリットを下記に書く。
①「大阪都構想実現で二重行政が解消することによって、年間4,000億円の支出節約になる」との主張があるが、実際には検証したところ支出節約効果は30億円程度と、効果は限定的。
②一方、都構想実現にかかる費用は800億円と莫大な金額。
③二重行政は、大阪都にしなくても解消する。府知事と市長が連携すればよい。
④都構想の実現であらたに5つの特別区が作られ、それぞれに議会・教育委員会等を作る必要があり、議員の数も増えてしまう。
⑤住所が変わるため、企業・住民に負担になる。
⑥財政難は都にしなくても解消可能
⑦特別区ごとに住民サービスの格差が出るし、手続きが煩雑化する。
などなど、デメリットを挙げ出したらキリがありませんよ!というのが、自民党大阪府支部連合のスタンス。
反対派の主張の根幹にあるのは、今のままの制度でも、大阪の改革は出来る
という考え方。徐々に改善していけばいいじゃないですか、というものだ。
確かに、住民サービスの向上・迅速化は、別に都構想を実現しなくても、コツコツとやっていけそうだし、二重行政の解消によって本当に年間4,000億円の支出が節約できるの?という疑問はごもっとも。
いままで4,000億円も無駄なものに使っていたの?本当に?
という話になるから。さすがに政治家・公務員もそこまでバカではないのでは?と思うからである。
ただ、「二重行政は、大阪都にしなくても解消する。府知事と市長が連携すればよい。」という反対意見の、「府知事と市長が連携すれば良い」というのは理想論であり、実際これまで対立があったことを鑑みると、難しいのかな、と考える。
大阪都構想についてメリット・デメリット書いたが、印象としてはデメリットの方が大きいのでは?と思われる。
それ、都にしなくても改善できるんじゃないの?
というポイントが結構あるからである。
しかし、橋下市長は大阪都構想に向けて猛烈に進み、異常なまでにこだわっています。
その理由は何でしょう?
その理由は、橋下氏は、大阪都知事としての強権を発動して
「大阪を大変革したいから」というものだと考えられる。
橋下市長が大阪府知事になった際、当時の大阪市と対立したという経緯がある。
その経験から、
「このままじゃ大阪に変革は起こせない」と考えたのではないだろうか。
大阪市長という府知事(都知事)に匹敵する力を持つ存在を消し、大阪都知事に権力を集中させる。
そして、自分が大阪都知事になって、大阪をドラスティックに変革しまくる。
橋下市長は、コレがしたいのだと思います。たぶん。
また、大阪「都」構想には、東京に対するライバル心も見え隠れします。
いつまでも、大阪が東京に次ぐ2番手の都市でいる、ということに我慢できないのではないだろうか。
だから、大阪府ではなく大阪「都」にして、日本にはトップの大都市が2つあるという認識を持たれたいのでは?と、考ええるのが妥当。
さらに言えば、大阪都構想を実現し、自ら大阪都知事として改革の手腕を振るって成果・実績を出したあとは、国政でも同じようなことをするのではないか?と予想する。
つまり、
『内閣総理大臣の座』を淡々と狙っているのである。
大阪都構想の実現とその後の改革の実行は、内閣総理大臣に向けた布石となるわけだ。
そして、大阪の次は、日本を改革していく。
橋下市長は、ここまでイメージが出来ているのではないか?
橋下市長が大阪維新の会を立ち上げ、国政に参戦した当初、橋下への国民の期待は相当なものでした。
大阪都構想を実現し、実際に大阪を成長・発展させることに成功した場合、再び、橋下氏への期待は急激に高まることになります。
そうすれば、国政選挙での過半数での勝利も見えてくる。
橋下氏は、政治家としてはまだまだ年齢が若いですから、これくらいの長期的なビジョンを持っていてもおかしくないだろう。
着々と進む橋本の理想とする世界。
橋本は現在議会への進出を狙っているだろう。
この男は日本を変えようとしているのだ。
賛否両論の意見あなたはどう思いますか?
話が逸脱しすぎて変な記事になりました。
自重忘れてました。
何が言いたいかまとめると、
大阪はタコ焼き食ってりゃ問題ない。
結論:札幌の夜は綺麗。一度はお越しになってみては?