
その昔…
某ショップさんちの
デモカードライバーをさせて頂いていた頃。
『峠アタック』なる
群馬のクローズドコースを
思う存分踏ませて頂けるイベントに
2台のデモカーにて出走させて頂いておりました。
当時、関越道月夜野インターを降りてウキウキ走ると
あっという間に到着する位置にあった
群馬サイクルスポーツセンター。
(自分が参戦したのは2003年と2004年の2シーズンなのです)
普段は自転車用のコースらしいのだけど
このイベントの時はクルマでの全開走行がOKという
峠で思いっきり踏みたい方々には夢のような企画でした。
自分はもともと、峠や首都高が大好きで
アッチコッチ走りに行っていたものですが…
色んな事があって
免許証の点数を失うリスクを伴う遊びは辞めようと思い
この頃から色々と考えが変わりました。
サーキットやクローズドコースといった
ある種「安全」な場所で本気モードで走ろうと決意。
今回は、この「安全」ってやつについてのお話です。
で。
件の『峠アタック』というイベントはラリーのSSの様な設定で
主催者様はクラス分けや走行手順等をとても分かりやすくしてくれて
気持ち良く走らせて頂いたのを記憶しています♪
イベントにはたくさんのスポンサー様が付いており、
毎回かなりの台数が集まるスゴぃお祭りのようでした!!
(今はもっと盛り上がってるっぽい☆)
自分もデモカーのランサーで思いっきり踏ませて頂いたっけ♪
SSの区間途中にギャラリーコーナーなんかもあって
さながらターマック気分だったのは言うまでもありません!!

いやぁ、雨の群サイのヤバさったら…(@_@;)
自分は、このイベントで何度か楽しい思いをさせて頂きましたが
その後、自らのマシンでエントリーしようとは思いませんでした。
何故かと言いますと…
ビビリだからです(・。・;
峠アタック黎明期な当時、
まだSタイヤを履いているエントラントが少なかったけど、
徐々に本気組がヤバぃマシンとヤバぃ装備で現れたりして
タイムもドンドン短縮され、コースは徐々に延長され、
すんごぃ盛り上がりと共に、怖さが滲み出はじめていました。
今の【Attack】と似たような空気感かも。
んで、イベントの最中に
アタックマシンがガードレールを突き破っただの
ヘアピンの石壁にブッ刺さっただの
一瞬で即廃車というような
身の毛もよだつ恐ろしいシチュエーションに出くわして
腰が引けたのは言うまでもありません。
(ケガ人が出るほどではなかったみたいでしたけど)
そりゃそうです、
この15年くらいを振り返ってみれば
ホットバージョンでプロドライバーでさえも数々のクラッシュを喫し、
あるいは、死と隣り合わせなシーンをYoutubeなんかで観た方も多いでしょう。
群サイの魅力的な部分とリスキーな部分は
まさに、それぞれが隣り合わせであり
両刃の剣的な感じでもあるわけです。
でも、だから、面白いんですよねぇ。
ギリッギリの超絶ヤバぃ領域へ踏み込まないと味わえない昂揚感、
そして目標をクリアした者にしか味わえない達成感、
そんな魅力がたっぷり詰まったイベントなのは間違いないのです。
マスゴミのクソ共は悲しい事故を執拗に取り上げてくれちゃって
(ここんとこ、菅生・FSWでも悲しすぎる死亡事故が続いていますが)
こういうサーキットやクローズドコースでのイベントが
ただただ怖い、一般人には到底理解できない、
ともすればすぐ死ぬみたいなイメージを植え付けるような
そんな内容を羅列するばかりで、本当に切ないです。
先日、群サイで亡くなられた方は
このイベントでタイムアタックする事に懸けていたようで
幾度も幾度も遠路はるばる関西からエントリーされていたみたい。
一番楽しい空間で
一番悲しいシーンに直面するというのは
本当に本当に気の毒ですけど
同じ趣味を持つ者の1人としてご冥福をお祈りするばかりです。
でも、この事例を教訓に
更なる安全面の強化、リスクの低減を考えて
色々な角度から律するしかないと思うんです。
自分を守るための装備、
自分が死ぬことだけは避けるべき準備、
自分に何かあったら悲しむ人々が居るという事の自覚。
ちゃんとしたロールケージや補強類、
キチンとしたレーシングギアや装備品、
街乗りメインであってもスポーツ走行するからには
ちょっと値が張っても身を護るモノをバッチリ揃える事で
死ぬ、またはケガをするリスクを減らせたらと思うわけです。
何年も前から自分は
ブレーキの大型化とHANSの着用をうわごとの様に呟いていますが
それは、やっぱり
同じ趣味を持つ仲間が死ぬとか、有り得ないからなのです。
この遊びは安全に安全を重ねても運が悪けりゃ死にます。
アイルトン・セナだって
ミケーレ・アルボレートだって
ジュール・ビアンキだって
世界のトップドライバーがレース中に死んじゃいました。
でも、その確率をグッと落とせる装備はお金で買えます。
出来るだけ、とことん揃えましょう。
プロのアドバイスを受け、ちゃんと装備しましょう。
悲しむ人を1人でも増やさないために。
自分は自分のマシンで死ねれば本望とか
コーラで酔っ払った時にのたまっていますが
本当は超絶ビビリなのでGT-Rで死ぬのも後遺症を喰らうのもイヤです(゜_゜>)
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サーキット走行関連 | クルマ
Posted at
2020/08/18 16:58:54