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2021年01月16日

【問わず語り】 ガキ話~超絶ダサカッコ良かった三菱車

【問わず語り】 ガキ話~超絶ダサカッコ良かった三菱車 小生がガキの頃、最もダサいと思っていた自動車メーカーは、三菱だった。
おっと、三菱ファン、オーナーの皆様、もう少し聞いて頂きたい。

小生、そんな三菱が大好きだったのだ。
ガキの頃の小生も、どこか冷めた客観と、そして無我夢中になる主観とか混在していて、その客観では三菱は「ダサい」、一方主観では「カッコいい」メーカーだったのだ。

小生が三菱が好きだったのは、オヤジが乗っていた会社の社用車の影響が大である。
オヤジの勤務先の会社が、社用車を一斉にトヨタの水冷パブリカバンに入れ替える前は、三菱のコルト1000F、1100F、11Fのバンだったのだ。(11Fは、バンには「F」は付いていなかったかも知れない。)
下の写真は、2サイクル3気筒時代のコルト800バンだが、これを水冷直4に載せ替えたのが、コルト1000F、1100F、11Fであり、スタイルに大きな変更は無く、グリルのみ少しずつデザインが変わっただけだ。




これは、水冷パブリカに比べて、どこからどこまでもしっかりと出来ていて、質感が上だった。
ドアが閉まる音、ダッシュボードのデザイン、それからあの「ルンルンルンルン…」というエンジン音。
水冷パブリカは、何から何までペナペナ、ドアが閉まる音も貧相、エンジン音も妙に軽くてシャーシャーと音が大きい。先代の空冷パブリカのようなユニークさも無い。そして、パブリカはフロアシフトだったのだが、コルトはコラムシフト。小生的には、オトナがコラムシフトをクイクイと動かす仕草が好きであり、フロアシフトはイマイチカッコイイとは思えなかったのだ。(こういうネガティヴな事を書いているが、今ではその水冷パブリカが好きなのだから、そこはご理解頂きたい。)

そしてその水島製コルトシリーズ、海外ラリーでもかなりの好成績を残した強豪でもあったのだ。(この後も三菱はラリーに積極的に参戦して好成績を残している。)



まあ大人になってから考えると、パブリカ自体がトヨタのエントリー車種であり、あまり質感が高過ぎてもコスト高になるからそれはメーカーとしては仕方なかった事だし、それで一定の台数も販売出来たであろうし、あれはあれで正解だった事になる。
そもそも、オヤジの勤め先の会社も、確かオヤジが語っていたには、コルトは値段が高いからパブリカにしたらしい、との事なので、トヨタは三菱から客を奪う事に成功したのである。
オヤジは「コルトは大阪で作っているから関東まで持ってくると値段が高い」と言っていたが、「大阪」は間違いで、あのコルトは岡山の水島製なのだが、パブリカは愛知県製だから関東に近くて安い、というのではなく、単純に車両本体価格が安かったのだろう。
実際、コルトはパブリカより、カローラクラスの車だった。

そしてオヤジは、自前の営業車初代サニーの「タイヤの細さ」をイヤがり、コルトを経て水冷パブリカに乗り、すっかりトヨタ党になったのだから、やはりトヨタは実際に車を使う年齢層の一般人(自動車マニアではない)にアピールする何かがあったのだろう。
そしてそれは、利潤を追求する企業としては、とてもとても、大切な事だと思う。
そして恐らくだが、トヨタは市場ニーズのためなら、自分らがイイと思わない車でも作ると思うのだ。そしてこれも、ものすごく大切な事だと真に思う。
企業やエンジニアのこだわりなんて、市場のニーズと合致して初めて光り輝くのであって、そうでなければ、それはただの自己マンでしかないのだ。

これは自動車とは無関係の話だが、例えばの話、かの秋元康氏は、一連のAKB系列グループを本当に良いものだと思ってプロデュースしたかどうかは小生は知らない。
しかし、それらはヒットした。元々ニーズが無かったところにニーズを作り出したのか、ニーズを敏感に察知してああいうグループを作ったのか、どちらにしても秋元氏は天才だ(おニャン子時代から)。
そして、トヨタというメーカーは、秋元氏と同じ「天才」集団だと小生は思ってきた。

さて、三菱だが、小生にとっての「ダサカッコイイ」コルト、オヤジが乗るコルトバンがとても誇らしかった。
その頃、小生はいつもクルマの絵を描いていたが、オヤジが乗るコルトバンの絵が多かったような気がする。

ある日、オヤジが、「今度会社のクルマがパブリカになる」と言った。
小生は、それはやめて欲しいと言った。ずっとコルトに乗っていて欲しいと懇願した。

そしてある日、家の外を見た。
カラーリングは同じだが、まるで違うクルマが外にある。水冷パブリカバンだ。
ガーン!!!!!!
オヤジはこのセガレの頼みを聞いてはくれなかった。セガレの心を踏みにじって、水冷パブリカなんかに乗って帰って来た。

確か夏だったと思う。なぜなら、網戸にしがみついて、そのパブリカを見て怨めしくて泣いたからだ。

まあ、要するに幼稚園児なので、社用車は会社が決めるという単純な事すら分からなかっただけなのだが。

さすがの小生ももう諦めたが、その後もずっとコルトの絵を描き続けた。

ここでちょっと考えた。
冒頭で、小生も三菱はダサいと思っていたと書いた。そしてそのダサい三菱車が好きだったとも書いた。

さて、トヨタ、特に水冷パブリカについては、ダサいともカッコイイとも、何とも思わなかったのだ。

ダサいと思うのは、ある意味印象に残っているからではある。

ダサダサの三菱車、というか、三菱という自動車メーカー、その後もしばらく小生はダサいと思い続けていた。そして、ダサいのに惹かれ続けていた。

水島製のコルトシリーズも、名古屋製だったか京都製だったかの別系統の角ばったコルトも、どちらもダサいが好きだった。
あの、ヘッドライトが斜めに四灯並んだコルト1500も、「こんなの誰も要らねえよ」と思いつつも、小生は大好きだったのだ。



デボネアも、同じように好きだった。
思えばその初代デボネアも、まるで公開処刑のように長々と生産され、最後は三菱系企業の役員車としての需要しかないみたいな言われ方までして、気の毒だった。

初代コルト・ギャランも、あれは確かにそれまでの三菱車よりオシャレではあったが、まだまだダサさが残っていた。そして、それが好きだった。
かのコルト・ギャランGTOも、何となく垢抜けないが、好きだった。あのサファリブラウンのGTO MRは、好きだった。

しかし、普通車と比べて、三菱の軽自動車は、イメージ的にも他メーカーと互角に張り合っている気がした。
ミニカ・スキッパーというのがあったが、あれはとてもカッコ良くて、小生が納豆に対して感じている、「クサいが美味い」という感じではなく、純粋にカッコいい車だと感じた。




小生が直感的に、「今度の三菱の普通車はヒットする!」と思ったのは、ギャラン・シグマとギャラン・ラムダが登場した時だ。(初代ランサーは、まだまだダサさが残っていて、好きだった。)
その時だ。幼稚園児時代の小生が「ダサいけど好き」な三菱車から、より多くの一般層にもウケる三菱車に変貌したのは。

そして、ダサくなくなった三菱車は、その後次第に小生の印象に残らなくなったのである。
さらば、三菱車よ!
おめでとう、三菱車よ!
ブログ一覧 | 昔話 | 日記
Posted at 2021/01/16 05:03:31

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この記事へのコメント

2021年1月16日 17:48
こんばんは。
いつも楽しく拝見させて頂いてます♪

うーん、なんか…、

とにかくありがとうございます♪(笑)

なんとも表現しにくいカッコよさではありますが、お気持ちよくわかります!(笑)

ワタシんとこも、
ワタシが子供の頃にシグマバンが車検に入ると、代車はナナマルカローラバン。
シグマバンとカローラバン…、
エンジンやドアの音、全てが安っぽかったです(笑)

三菱とトヨタのメーカー色の違い、
昔から違いましたもんね!
とにかく三菱は重厚でした。
コメントへの返答
2021年1月16日 21:33
こんばんは。コメント有り難うございます。

今回は特に、「三菱車オーナー諸氏激怒案件か?」と勇気が要る書き方をしましたが、ご理解頂けたら幸いです😅

小学校時代、毎週買っていた「ピットイン」という自動車雑誌に、新車情報としてシグマが出た時は、衝撃的でした。(CMも衝撃的でした。)
それから間もなくしてラムダも登場し、小学校の休み時間は、他の男子連中とシグマ派とラムダ派に分かれて激論を交わしました😄

それもこれも、元を辿れば、オヤジが乗っていたコルト11バンに行き着きます。
あの質感が、その後の自分の基準になり今に至るので、三つ子の魂ナントヤラですね😄
2021年1月17日 9:24
おはようございます。
コルトのファストバック、叔父が乗ってました。
2stだったか4stだったか、記憶が定かではありません。
そんなに白煙が出ていた印象がないので、4stだったと思います。

このクルマ、後ろ姿がカッコいいと思っていました。
まだ珍しかったファストバック車だから、というのもありましたし。
60年代アメリカ車の様な、ロケット噴射口を模したテールライトもカッコよかったですね。

三菱自動車発足前は、車種体系が難解でした。
同じコルトなのに全然違うクルマが、販売さえていましたので。
この辺りが整理出来たのは、結構大人になってからでした。

70年代の三菱車、とりわけ初代ギャラン〜初代シグマまでの頃は、カッコよかったと思います。
逆スラントが好きなんですよねぇ。
コメントへの返答
2021年1月17日 14:42
こんにちは。コメント有り難うございます。

そうそう、ロケット噴射口。そんな感じでした。
しかも時期によって、まずは真っ赤(バックアップランプは独立)、次に上半分がオレンジに、最後はバックアップランプも含めた3色のコンビネーションランプになり、変遷を追うのも楽しみでした。
あのファーストバックのコルト、私は2ストは恐らく見た事がありません。
スズキのフロンテ800も走っているのを見た事は無く、やはり普通車の2ストはほぼ受け入れられなかったんだろうなと思います。(燃費的にも、白煙モクモクの排気ガス的にも。)

三菱は財閥の中の財閥と見なされたのか、富士重工のように早い時期に再結集出来なかったのが、あの複雑な車種体系の理由でしょうね。

逆スラントは私も好きで、初代ギャランや初代GTO、更にはいすゞの初代ジェミニも好きでした。
初代シグマは一目惚れするほどスタイリッシュで、あの時期の国産車もみな個性豊かだったなぁと思い出します。

プロフィール

「今度の日曜日は、こちらに出場致します。なんだか雨っぽいですが…。https://facebook.com/events/s/the%E9%8A%80%E5%BA%A7run-ethicalmeeting2022%E7%A7%8B/1325744204833423/
何シテル?   11/09 20:30
しがない市井の会社員です。 今の車は三台目です。 その前は、(一時いまの車ともダブっていましたが)同じG7エンジンのグロリアVPA30に乗っていました。 ...
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