2007年04月28日
【試乗記】Z4 M Roadster
昼食を摂り終えたのはいいが、そのまま帰宅すると鉛色の雲の下へ行くことになり、きっと激しい雨に降られるだろう・・・と思い、帰路には就かずどこかで寄り道をしていくことにした。
GWということもあり国産車/輸入車問わずカーディーラは休みに入ってるところも多い中、行き着けのBMWディーラの前を通るといつものように営業している。 営業マンと情報交換でもしていこう。ということで立ち寄り、いろいろ話していると「ちょうど今、Z4 M Roadsterの商談でBMJPからデモカーを借りてるので、よかったら試乗しませんか?」との嬉しいお言葉を頂いたので試乗させてもらうことにした。
ちなみに赤(イモラレッド)の車両はショールーム内の展示車で、デモカー(試乗車)は千葉ナンバーの左HDの白。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/carlife/images/UserCarPhoto/457084/p2.jpg)
聞くと2007年モデルで、新車卸ししてから間もない個体だとか。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/carlife/images/UserCarPhoto/457084/p3.jpg)
降ろして間もないというのは、走行距離が3,000kmに達してないところからも分かる。
さてさて肝心の試乗。 E46型///M3と同じS54型エンジンを搭載してるので、エンジンのフィーリングは分かるのだが、ボディが小さいのと1,430kgの車重ということもあり、E46型///M3よりはじゃじゃ馬が愉しめるかもしれないという期待をしながらアクセルを開けていく。
ちなみにE46型///M3の車重は吊るし車両(左HD/MT車、ナビ無&サンルーフレス&モケットシート)で1,560kg。 これだけでも130kgのアドバンテージがあるのは大きいだろう。
実際のゼロ発進加速もE46型///M3に比べかなり暴力的。 雨が降る前のドライ状態だったにも関わらず、アクセルの開け方とクラッチの繋げ方によっては軽くホイルスピンしてしまう。 DSCをオフにすることもできるが、街中試乗なのでそれは無謀だろう。
アクセルを丁寧に開けていくのだが、気になるのはフライバイワイヤによるアクセルレスポンスに対する若干の遅れ。特に4,000回転以下では個人的に気になる。(SPORTモードをONにしても、初期レスポンスは大幅には改善されなかった。) ただふつうに乗る分には、豪快な加速に気を取られ気にならないかもしれないが、自分の足でもあるE36型///M3の機敏で且つアナログなアクセルレスポンスと比べるとやや鈍く感じる。 しかしその鈍さがあっても、一旦加速しだすと豪快そのものなので、アクセルレスポンスのことなんか忘れてしまいそうなくらい気持ちイイ加速をしていく。これはE46型///M3(試乗記はまだ書いてないけど)と同じ傾向にある。
(アクセルを爪先で3~5回/秒の早さで数mm踏むことを繰り返すと、電子式アクセルの反応の具合が分かる。 E36型///M3で同じことをすると車体がガクガクするくらい機敏な反応をする。)
中間~高回転での加速は愉しさの絶頂を迎えるくらいかなりヤバイ。(笑) 車体が軽いこともあり、どこかに飛んでいってしまいそうな感じさえする。オマケにノーズが長い割にエンジン搭載位置が後方なので、E46型///M3よりもエンジンサウンドが車内に響くので、ドライバーをどんどんソノ気にさせていく。 この辺りのサウンドチューニングはBMWの///Mモデルはホントに巧い。
ブレーキタッチもブレーキアシスト付で車重が軽めなので、初期制動でかなりガツン!と効く。 サーキットユースは別として、ロードユース中心であればノーマルで困ることはほとんどないだろうと思う。
脚はノーマルで十分動いてくれるので個人的には好み。 硬さの中にもしなやかさを持ち合わせ、ロードインプレッションを確実に伝えてくれる。ただ硬めが好みの人から見ると、ロールが大きく感じたり、ソリッド感が薄く感じるかもしれないが、個人的には満足いく脚だと思う。
インテリアは必要なところに必要な操作系があるので、迷うことはないだろう。 ただ、自分のような身長が高い(180cm)人にはシートポジションが取りにくいかもしれない。 シートポジションが取りにくいというより、シート上下の位置を最も下げても、右足膝辺りがメータインパネ下部に当たってしまうので、それを防ぐためにシートを後ろに下げざるを得ない。
シートポジションが後方という方には問題ないのかもしれないが、自分の場合、ポジションをかなり前方に取るので、メータインパネ下部に当たりっぱなしになってしまった。
そんなこんなだけど、やはり6発の///Mモデルは愉しい!と思わせる1台であることは確か。
試乗途中でバケツをひっくり返したような雷雨に見舞われ(ディーラの場所では降らなかったらしいが、試乗で行った内陸側では降られた。)、アクセルを踏めない状況でダラダラ流したが、それでも十分なトルクがあるので、乗りやすいクルマになっている。
LOTUS ExigeやELISEもロードカーのゴーカート的なクルマだけど、このZ4 M Roadsterも6気筒のゴーカートと呼べるクルマだろうと思う。
今回、雨が降る前も不安定な天候でオープンにすることができなかったが、また乗る機会があれば、そのときはオープンで豪快な走りを愉しんでみたい。
余談ではあるが、試乗を終え、宮号で帰路に就くときは雨も止んでいたので、結果的に宮号で雨に降られることはなかった。 そして帰りに夕焼けを眺めることに。 4月の晴れ男伝説はまだ健在だった。(^^;
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Posted at
2007/04/29 01:25:08
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