2007年12月08日
トヨタ版VW GolfのBLADE。 その3.5Lエンジンを積んだスポーツモデルに位置づけられているBLADE Masterに試乗してきました。(試乗したのはBLADE Master Gという豪華仕様。)
パドルシフトや革とアルカンタラのシート、スェード調の内装などスポーティな演出。
エンジンブロック本体はIS350と共通。 セッティングがそれぞれ用になってるよう。
Golf R32をベンチマークにした280ps、35.1kgmというスペック。
加速は十分に早く感じるしスムーズ。 でも、感動する加速でもなく、走りが官能的ということはない。
脚はそこそこ硬いんだけど、ロードインフォメーションが伝わってこない。 それとコーナーでは何故か腰砕けを感じる。 着座位置がオデッセイ系のミニバン?と思わせるくらいに高いので、コーナーでどこか飛んでいきそうな感じがして怖くて踏めない。 ← V型エンジンのVの後ろ側のヘッド部が前輪車軸よりも前側にあるので相当アンダーステアだった。
これも最近のクルマの傾向なんだけど、実際の速度よりもスピードメータが表示している速度の方が速い。 自分の場合、片側2車線の国道で車線を区切ってる白線と白線の間隔を何秒でいくつ走るかによって、おおよその速度を頭に入れてるんだけど、このBLADEはその計算よりもかなり上の速度を表示している。
なので“速く走ってる”ように感じる。
アクセルレスポンス・・・いつもの2速で低~中回転域のパタパタは無反応。 ちょっと回転を上げて4千rpmくらいでパタパタしても反応ナシ。
ブレーキはそこそこ効くので○。
でも現状ではどう頑張ってもGolfにはまだまだ及ばないんじゃないかと。 Golfと同じような大きさで、Golfと同じようなパッケージングを目指したんだろうけど、GolfがVWというブランドだけではなく、何故売れるかをもっともっと勉強してほしいと強く思う。
夏のニュースでトヨタが小型スポーツカーを開発を目指してる。。。とあって、このBLADEが現在のトヨタの中で最もスポーティを感じる部類だと言われているけど、これと同じような考えのスポーツカー(と言われるクルマ)になってしまうんじゃないかと心配・・・、もしこういうスポーティさを狙うなら止めてほしいと素直に思った。
でもこのBLADE Master G・・・乗り出しで諸費用込みで約400万円。 値段だけはしっかり輸入車なんだけど。。。
Posted at 2007/12/08 23:05:43 | |
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試乗記 | クルマ