10月4日群馬県 桐生市へ出張
題名は東武ネタですが、名古屋に前日泊したので、始まりは東海道新幹線から。
8:00名古屋始発の「こだま634号」に乗車。
打合せは午後遅めのアポイントです。
時間があるので、「のぞみ」より1時間以上時間をかけてのんびり行きます。
15番線に、N700A「こだま634号」が回送で入線
そして今日は、エクスプレス予約のポイントで
グリーン車にアップグレードです。
「わーい!」
編成はJR西日本所属の5000番台。
朝の東京行き「のぞみ」は出張族のおじさんばかりで息が詰まるのですが・・・。
「こだま」のグリーン車はガラガラ、別世界、貸切りラウンジ状態ですねー♪
8:00名古屋を発車
同時発車の、383系長野行き「しなの3号」が並走。
フル加速で「こだま」を追い抜いて行きました。
すると追い越されそうになった「こだま」」の運転士はN700Aを加速させ、在来線が分かれていく前に「しなの」を抜き去りました。
大人げない~。
コーヒー飲んだり、ぼけーと富士山見たりしているうちに、時間は何となく過ぎて、
10:40 名古屋から2時間40分 品川到着。
切符は東京まで取っていますが、ここで「こだま」は乗り捨て。
京浜急行「品川駅」です。
向かい側には成田空港と羽田空港を結ぶ「エアポート快特」にも使われる京急600系が入線。
この電車は普通「金沢文庫」行き。
都営浅草線直通に乗ります。
やってきたのは、印旛日本医大行き、北総鉄道7500形。
京成3000形、千葉ニュータウン鉄道9200形と共通設計車。
都営浅草線には、京急電鉄、京成電鉄のほか、北総鉄道、千葉ニュータウン鉄道、芝山鉄道、が乗り入れています。
位置関係はこんな感じ。
ドアの上や駅には、こんな路線図が貼ってあります。
パッと見ても、すぐには、行先も自分の位置もわかりませんね・・・。
何も見ずに飛び乗って、居眠りすると、どこに連れて行かれるのか・・・。。
都営地下鉄と京急、京成の相互直通ネタはまた別の機会に。【謎】
さて、新橋、銀座、日本橋を経て、浅草到着。
伝統の松屋デパート、東武の始発ターミナル「浅草駅」に向かいます。
時間的には、品川から上野・東京ライン常磐線直通に乗り、北千住で東武に乗り換えるほうが早いのですが、東武にはやっぱり始発駅から乗り込みたい。
で、乗車するのは、伊勢崎線特急200系 赤城行き「りょうもう15号」
浅草駅名物、狭隘なホーム先端部です。
日光線特急100系「スペーシア」がやってきました。
隅田川を渡った電車は、車輪とレールをきしませ、半径100m、制限速度15km/hの急カーブを曲がり、浅草駅に進入してきます。
この車両間の折れ曲がりは、HOかNゲージ並み~♪
ホームと車体の隙間が尋常ではないので、停車後に渡り板が設置されます。
「りょうもう号」のドアにも渡り板で架橋。
「りょうもう15号」は200系第5編成、内装リニューアル車です。
11:50浅草発車 すぐに隅田川を渡り、東京スカイツリーのふもとへ
「旧業平橋」、今は「東京スカイツリー」駅の電留線には、臨時特急「きりふり」や、私鉄唯一の夜行「尾瀬夜行」「スノーパル」に使われる350系の姿が。
350系は元急行「りょうもう」用1800系を改造。東武の185系とも言われています。
ここで、今日の本題、東武鉄道について
総営業キロ数463.3kmを有する大手私鉄。
営業キロ数は、近畿日本鉄道の508.1kmに次いで日本第2位、関東地方では最長を誇ります。
路線は、浅草始発の東武スカイツリーライン伊勢崎線・日光線や野田線などからなる「本線系」と、池袋始発の東上線・越生線からなる「東上線系」の、2つの路線群に分けられ、それぞれ運転系統は独立しています。
また、本線と東上線とは直接線路がつながっていません。
東京スカイツリーを過ぎると、曳舟の手前で、東京メトロ半蔵門線が合流してきます。半蔵門線は渋谷で東急田園都市線に直通しています。
半蔵門線と東武の直通運転区間は、伊勢崎線は久喜まで、日光線は南栗橋まで。久喜と栗橋では、JR宇都宮線と接続しています。
そして、北千住では東京メトロ日比谷線が直通しています。
日比谷線は、日吉で東急東横線と接続していますが、東横線との直通運転は、渋谷の副都心線開業・直通運転と引き換えに中止されました.
北千住から春日部までは、ほぼ真っ直ぐな複々線が続きます。
「りょうもう号」は、北千住を出ると東武動物公園まで止まりません。
この複々線区間ですれ違う直通運転電車の数々(Wikipediaから)
東京メトロ8000系と 東京メトロ08系
東急8500系 と東急5000系
東武側の直通用電車はコレ
10050系 と50050系
日比谷線直通は
東京メトロ03系 と東武20070系
半蔵門線は、1車両20m級4扉車に統一されています。
日比谷線は、1車両18m級3扉車。
なので、ホームでの乗車位置が異なります。
伊勢崎線に入り、太田に到着。ここはスバルの本拠地
その昔は中島飛行機製作所がありました。
群馬県、伊勢崎-太田-桐生周辺は、東武鉄道の支線のほか、JR両毛線、元国鉄足尾線のわたらせ渓谷鉄道、上毛電鉄 地方都市の割には(失礼)鉄道網が張り巡らされています。
東武が貨物営業していた頃は、専用線も合わせもっと複雑でした。
太田発車
新桐生
新桐生を過ぎると、ちょうどJR両毛線115系高崎行がやってきました。
東武桐生線は両毛線をオーバークロス
JR桐生から分岐してきた、旧国鉄足尾線「わたらせ渓谷鉄道線」が近づいてきて、
相老に到着 2面4線の、東武、わたらせ渓谷鉄道共同使用駅
向かいは8000系太田行き普通。
駅舎はわたらせ渓谷鉄道が管理していて、跨線橋で結ばれています。
線路はつながっていません。
相老を出ると、わたらせ渓谷鉄道線は旧足尾銅山へ向かいます。
東武桐生線は左にカーブすると、架線と線路が近づいてきました。
西桐生と中央前橋を結ぶ上毛電鉄線。
線路は並行して走ります。
この駅は上毛電鉄の桐生球場前。
間もなく、東武桐生線の終点、赤城に到着。
200系特急「りょうもう」は折り返しのため整備。
赤城駅は、上毛電鉄と東武の共同使用駅で、上毛電鉄が管理しています。
上毛電鉄の中央前橋行と西桐生行が赤城で列車交換です。
車両は、元京王電鉄井の頭線3000系(通称、ステンプラカー)の700型
西桐生行が発車
さて、赤城駅のホーム先端から向こうをよく見ると・・・?
上毛電鉄の筆頭株主は東武鉄道。
上毛電鉄線と東武桐生線は、赤城の手前に連絡ポイントが設置され、架線もつながっています。
現在、ココを直通する定期列車は設定されていませんが、かなり以前には、旅客を乗せた直通運転が行われ、浅草発中央前橋行なんて列車もあったそうです。
おっと、今日も仕事でした。
各駅停車が1時間に1本しかないので、贅沢ですが「りょうもう」で桐生に戻ります。
新桐生駅、どことなく国鉄の地方駅の雰囲気。

さぁて、桐生の電装メーカーへ、
仕事やっつけに行ってきます!
ところで、
東上鉄道と合併し、東武となった東上線ですが、本線系統とは独立しています。車両転配や大がかりな整備改造のときはどうするのか・・・?
実は、東上線は終点の寄居で、秩父鉄道とレールがつながっているのでした。
以前は、池袋発秩父鉄道三峰口行きの直通急行も運転されていました。
さらに秩父鉄道の起点、羽生では東武伊勢崎線と線路がつながっています。
これにより、車両の広域転配や大がかりな改造工事のときは、秩父鉄道線を使って回送しているのでした。
寄居の東上線ホームから秩父鉄道線を見た写真です。
秩父鉄道は石灰石輸送が主体。今でも多くの貨物列車が運転されています。
(Wikipediaから)
東武東上線は、池袋で東京メトロ有楽町線、副都心線と相互直通しています。
昨年、副都心線が渋谷で東急東横線と直通運転を開始。
元々直通していた西武池袋線に加え、横浜高速鉄道みなとみらい線もつながって、複雑怪奇な直通運転が行われているのです。
副都心線乗り入れ車両は百花繚乱(Wikipediaから)
東武9000系と50070系

西武6000系 東急5050系 横浜高速鉄道Y500系


東京メトロ7000系 と10000系


横浜で東武車を見たり、埼玉で東急車をみても、最近は何とも思わなくなりましたが・・・。
そして日光線栗橋にはJR宇都宮線との間に連絡線が設置され、2006年から新宿-東武日光・鬼怒川温泉の間で特急「スペーシア」「日光」「きぬがわ」の相互直通運転が行われています。
かつて、国鉄時代はライバルだった、「日光線」の観光輸送。
今や両社が互いに旅客増に向け協力体制をとっているのです。
栗橋駅の東武-JR連絡線に、左の東武日光線から右のJR宇都宮線へ485系が進入してきます。 (wikipediaから)
485系は元NEX253系に置き換えられ、今は走っていません。
東武スペーシア100系と JR東日本253系
さらに、東武鬼怒川線は、1990年開業の野岩鉄道線を挟んで、元国鉄会津線の会津鉄道に接続。
鬼怒川温泉でAIZUマウントエクスプレスに乗り換えると、浅草から1回の乗り換えで会津若松まで行くことができます。
浅草-会津鉄道会津田島の間は東武6050系快速が直通。
会津鉄道も6050系200番台を1編成保有し、相互直通の形をとっています。
AIZUマウントエクスプレスは、東武鬼怒川温泉と会津若松を結ぶ直通快速。
専用気動車AT750型

以前は名古屋鉄道から譲渡された、特急「北アルプス」の8500系気動車がAIZUマウントエクスプレスとして運転されていましたが、老朽化で置き換えられました。
また野岩鉄道が開通してから、350系の有料急行「南会津」が浅草-会津田島間を直通運転していましたが、2005年6050系快速に統一されました。有料急行というのが何とも東武らしい…。
会津田島でキハ8500系AIZUマウントエクスプレスと並ぶ、350系急行「南会津」

(Wikipediaから)
東武鉄道は、地味なイメージで、新線建設もありませんが、直通運転で存在感を示しているのですね~♪
さて、
打合せも終わり、帰路に就きます。
帰りは、JR桐生から両毛線で高崎に向かいます。
来ました~♪
国鉄湘南色115系。黒Hゴムと方向幕が健在。
車内も、座席のモケット以外は国鉄色がプンプン(^^)
「かがやき」は高崎に停まらないので、まず「はくたか575号」に乗車


「はくたか575号」は長野で「かがやき」に接続。退避して先を譲ります。
ここで後続の「かがやき517号」に乗り換え。

21:58金沢到着 ダイナスター4号福井行に乗り換え

22:53 681系ダイナスター4号 福井到着 521系敦賀行き262M 最終です。

23:21北鯖江到着! 次はどこへ行こう?
(あくまで出張です)