【関西私鉄漫遊（後編）】　近鉄特急『しまかぜ』に乗りました。

12月12日(月)名古屋に出張。
ですが・・・、
何故か京都出町柳から京阪特急で到着した淀屋橋。



淀屋橋から大阪市営地下鉄御堂筋線_新20系に乗り換えて向かった先は・・・。


大阪難波駅
現在は、近鉄と阪神の境界の共同使用駅。
2009年、阪神西大阪線が地下線で延長され、阪神なんば線として開業。
阪神本線三宮－近鉄奈良線奈良間の相互直通運転が始まりました。


さて、近鉄電車です。
正式名称　「近畿日本鉄道」
総営業キロは、JRを除く日本の鉄道事業者中最長の501.2 km。
日本唯一、500km超の私鉄。
大阪、京都、奈良、三重、愛知の2府3県にまたがる路線を有します。
2位は463.3kmの東武鉄道、3位が名古屋鉄道で444.2kmです。

改札を抜け、地下3階のホームへ。
2番線に停車中の、名古屋行き特急「アーバンライナーplus」21000系。


1番線には、阪神から直通の、大和西大寺行き準急_阪神1000系。

直通する阪神車は19m級3扉、近鉄車は20.8m級4扉で、仕様が統一されておらず、ドア位置も異なります。
仕様を統一しない相互直通運転は珍しいのですが、当初から大きな混乱もなく運用されています。

向かい側3番線から、阪神方面行きの阪神9000系が発車。


そのあと、向かい側3番線にやって来たのは・・・・!?

はい、
『観光特急「しまかぜ」50000系』
回送で到着～♪


8000系大和西大寺行き普通の隣に、一旦停車。


難波駅の尼崎方には上下線の間に引き上げ線があります。
ダブルクロスポイントが2連続!?　
特急はじめ回送で到着した難波始発の列車は、ココで折り返して1番線または2番線に入線します。
（Wikipediaから）
(尼崎)(鶴橋)


1番線に、10:40発　賢島行きの観光特急「しまかぜ」入線！


アテンダントさんのご挨拶を受けて乗車～♫


1号車はハイデッカー2列+1列のプレミアムシート。
右側5Aに着席。　


シートピッチ1250mmのレッグレスト付きレザーシートはグリーン車以上。（Wikipediaから）


地下線を抜け、鶴橋を発車。
地上に抜けると、屋根まで回り込んだ窓と正面展望構造がよくわかります。


運転席と前面ガラス（Wikipediaから）


「しまかぜ」50000系は3M3Tの6両編成。
賢島→
1号車ﾊｲﾃﾞｯｶｰﾌﾟﾚﾐｱﾑｼｰﾄ　ク50600

2号車ﾌﾟﾚﾐｱﾑｼｰﾄ　　　　　　　モ50500

3号車カフェカー　　　　　　　　サ50400

4号車ｻﾛﾝ・個室車　　　　　　モ50300

5号車ﾌﾟﾚﾐｱﾑｼｰﾄ　　　　　　　モ50200

6号車ﾊｲﾃﾞｯｶｰﾌﾟﾚﾐｱﾑｼｰﾄ　　ク50100

← 難波・京都・名古屋

となっています。

シート据え付けのパンフレット




50000系は3編成が在籍。
難波－賢島、京都－賢島、名古屋－賢島　の3系統に充当されています。
全列車毎日運転ではなく、それぞれ運休日があります。

11:00　お待ちかね、の放送が!?

「3号車カフェカーから、営業の開始をお知らせいたしますー」
「軽いお食事とお飲物をご用意して、皆様のお越しをお待ちいたしております」　


久しく聞くことのなかった、『食堂車』営業のアナウンス！(^^;)>
国鉄－JRでは、2015年の「北斗星」、2016年の「カシオペア」の廃止により、ツアー列車ではない切符を一般販売する列車から食堂車が消滅しました。

近年『ななつ星 in 九州』のような豪華寝台列車だけでなく、「肥薩オレンジ鉄道『オレンジ食堂』」、「べるもんた『Belles　Montagnes　et　mer』」、『越のSyukura』、『雪月花』、「カフェ『フルーティア福島』」、「レストラン列車『東北エモーション』」など団体扱いの観光列車では、車内でお食事ができる列車が復活しています。



けれども「しまかぜ」のように、窓口や券売機で切符を購入できる“ふつーの列車”扱いで、食堂車サービスが行われているのは、とても画期的なことなのです。

アナウンスに誘われ、いそいそと3号車へ。


カフェカーの片側は、自由通路の側廊下式です。
この構造、デザインは違いますが100系新幹線の2階建て食堂車を連想させますねー。


2階カウンター席へ案内されました。


階下席はこのようになっています。（Wikipediaから）


メニューです。
軽食と言いながらも、伊勢えび付きの「海の幸ピラフ」や「松坂牛カレー」、「うな重」などの食事が用意されています。　スィーツも充実。


まず、有機栽培コーヒーを注文。
ちゃんと、陶器のカップで出てきました。


橿原線と大阪線の、特急専用連絡線が見えてきました。
まもなく大和八木到着です。


続いて、『アオサと牡蠣のにゅうめん』を。
揺れに備えて“深鉢”のどんぶりに取り皿付き、の心遣いがうれしいです。


お会計はシートで。
オネーさんの物腰柔らかい接客もいいですねー。


食堂車気分を堪能したところで・・・、

1号車に戻ります。


厨房付きカウンター。


1号車プロムナードの階段。


「しまかぜ」は青山峠を越え、三重県を走ります。

乗車から1時間30分ちょっとで「伊勢市」
JR東海ｷﾊ75系「快速みえ」をキャッチ。


12:18　体感速度はあっという間に「宇治山田駅」到着。
終点「賢島」まで乗り通したいところですが、“お仕事”があるので、ここから名古屋へV字ターン。


さようなら「しまかぜ」～、お名残惜しい・・・。


3番線に停車中の、宇治山田始発、上本町行き特急　
1969年製造初年のベテラン12200系


大阪難波行き特急「伊勢志摩ライナー」23000系を見送り～。

　
乗車する、名古屋行き特急22000系　新塗装車です。


落ち着いた雰囲気の車内


1時間20分余りで近鉄名古屋に到着。

観光特急「しまかぜ」
お客さんも、サービスのオネーさんも、皆んな笑顔が絶えないのが印象的でした。
庶民派目線の豪華列車、いつまでも走り続けてほしいですね。


さぁて、
「今日もまじめに仕事しようっと！」
<(;^^)