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2017年04月26日

【群馬、桐生出張(前編)】 川越線と、(続)東武特急相互直通運転のお話し

【群馬、桐生出張(前編)】 川越線と、(続)東武特急相互直通運転のお話し


4月25日(火)
N700A『ひかり526号』で米原から東京へ。





翌26日午前中は群馬県桐生の『クローバーな電装会社』で打合せ。
朝家を出ても間に合わないので、前日のうちに移動します。



せっかくなので、4月から一人暮らしを始めた息子の様子を見に行くことにしました。

大宮で待ち合わせして、夕飯を一緒に食べます。
こっちは呑んだけど息子は未成年なのでコーラ。

ウチを出て約1か月ですが、まあ元気にやっているようなので、それは一安心。


さてほろ酔い加減で、大宮駅地下ホームから、埼京線直通の川越線E233系で川越へ。


川越で東武東上線に乗り換えます。
反対ホームには、八高線直通の209系3100番台が停車中。

209系3100番台は元東京臨海高速鉄道(りんかい線)の70-000形で、JR東日本に譲渡され改造された車両。
りんかい線70-000形は、JR東日本209系をベースに製作されています。
運用見直しで余剰となって譲渡され、川越線-八高線の区間運転用に投入されました。


かつて川越線、八高線には、103系3000番台というちょっと変わった経歴の電車が走っていました。                                      (Wikipediaから)

103系3000番台は、旧型国電モハ72-970番台、クハ79-600番台から改造され103系化された電車、
なのですが、その経歴はちょっと複雑。

モハ72-970番台、クハ79-600番台は、旧型国電モハ72、クハ79の台車、電装機器に103系の車体を載せた更新改造車です。
赤字国鉄の財政事情により、新車を投入できなかった、仙台の地方都市近郊路線「仙石線」の車両体質改善のために改造されました。
見た目は103系ですが走行性能は釣り掛け駆動式の旧型国電!?

この手の車体更新車には、急行型475系の車体を載せ替えた北陸線413系などがあります。

しかし、ココから先がこの電車の凄いところ。
仙石線には首都圏から103系が玉突き転配され、一旦は余剰扱いになるのですが、1985年の埼京線開業と川越線電化に合わせ、末端区間の川越-高麗川間用に運用するため、今度は電装機器を再改造し、カルダン駆動化され、103系3000番台を名乗ります。
台枠こそ72系のままですが、車体と性能は、名実ともに103系化された電車なのでした。

仙石線時代は非冷房でしたが、103系化後にクーラーも載せられています。




川越から東武東上線に乗り換えます。10030系準急がやってきました。


今夜は鶴ヶ島の下宿(死後?)。
4週間前「タイタン2トン」で荷物を運んだ、1ルームマンション
に泊まります。

意外と(?)キレイにしていて「まともに暮らしてるな」と思ったのでした。




翌4月26日(水)
早起きして、7時前には息子と別れ、再び東武東上線。
10000系の急行池袋行。


川越線に乗り換えて、大宮へ。
「EH500金太郎」が牽引する、名古屋貨物ターミナル発-札幌貨物ターミナル行_高速コンテナ貨物3093レの通過を見送ります。

11番線には、
「普通10両7:53宇都宮」行きに続いて、『特急6両全車指定席』の案内が!?


お目当ては、新宿発-東武日光行『特急 日光1号』大宮発車は8:02です。
元成田エクスプレスの、253系1000番台。

昨年10月に、湘南新宿ラインを走る『大宮-新宿間』で、
253系1000番台の東武-JR直通特急『きぬがわ4号』
に乗っているのですが、実際の
JR線から東武線へ乗り入れる瞬間を見極めたかったのでした。

東武スペーシア100系とJR東日本253系1000番台の広告。

特急「日光」「きぬがわ」には、大船発着、千葉発着もあります。

JRと東武の連絡線は、JR東北本線-東武日光線「栗橋駅」構内に設置されています。




今回の乗車区間は、JR東北本線(宇都宮線)「大宮」から東武日光線「栃木」まで。

直通特急券はJR東日本の「えきねっと券売機」で発券することができます。
1号車1番右手窓側のD席をGet! わずか44分のミニトリップ。


しかし、持っている乗車券はコレ。
連続乗車距離を601km以上にすると割安になるので、東北本線小山経由で両毛線を通り高崎から北陸新幹線にのるルート。

この場合、東武日光線「栗橋-栃木」間は別に東武鉄道の乗車券を買う必要があります。JR東日本の車掌さんに申告すると、
「栗橋で交代する東武鉄道の車掌に申し送るのでそこで買ってください」
とのこと。

ところで、なぜ名古屋発なのかというと、鯖江-名古屋間は有効期限が迫る『名古屋指定席特急回数券』を使いたかったのでした。
今回1枚使っても、6月2日までにあと4枚使わなければなりません。
「チケットセンターに売ろうかな・・・。」


さてせっかくの1号車なので最前部デッキに陣取り、JR‐東武連絡線の通過をこの目で確かめます。


栗橋駅が見えてきました。
左に分岐するのがJR-東武連絡線です。


栗橋駅構内配線図。
JR‐東武直通特急は、栗橋駅では乗客の乗降扱いはありません。
ドアを閉めたまま運転停車して、JRと東武の乗務員交代が行われます。



乗務員交代用ホームが見えてきました。出発信号機は赤(停止)です。


JRは指導運転士と習熟研修の新米運転士2人乗務。


東武鉄道の乗務員に交代。乗降用ドアは閉めたままです。

出発信号機が青、進行表示になりました。

鉄道信号には「出発信号機」「場内信号機」「閉塞信号機」「遠方信号機」等、色々と種類があって、それぞれ設置目的と働きが異なります。

列車が発車するときに、よく『出発進行~♪』 と、言いますが・・・!?
これは、運転士が確実な動作を行うための『指差呼称』のひとつで、出発信号機が青、つまり「進行表示」していることを指差し声に出して『出発、進行』と言ったときの「呼称」が独り歩きしたもの。
場内信号が青なら「場内進行」、閉塞信号が青の場合「閉塞進行」となります。

ちなみに、「黄」は「注意」、「赤」は「停止」。
多灯式信号の場合「黄青」は「減速」、「黄黄」は「警戒」。
北越急行で見られた「青青」は「高速進行」、です。
  ・・・
閑話休題、 話しを、JR-東武連絡線に戻して。

東武日光線に進入。さらに渡り線で下り線へ。


東武10030系がやってきました。


そして、スペーシア100系ともすれ違い~。 「やったね♪」



さて東武日光線に入ったので、東武鉄道の車掌さんから栗橋-栃木の東武区間乗車券を購入。
なんと、手書きの「車内補充券」、通称「車補」です!(写真右)
これは驚き!?


日本国有鉄道、いわゆる国鉄時代には「車補」と言えば手書きが当たり前でした。

現在のJRでは、車内で切符を買い求めると、車掌が持つ「プリンタ付き携帯端末」に必要情報を入力してロール紙に印字されたペラペラの切符が渡されます。
(Wikipediaから)

ご丁寧に「自動改札機はご利用できません」との注意書き付き。



車内補充券は、会社や使用路線で多種多様なものが存在しました。
全て手書きのものもあれば、この東武の車補のように、必要事項が全て印刷されていて、該当するところをマークするものなどもあります。


右端の行は料金です。マークの合計金額となり、この場合¥470 となります。
原券とは、乗り越しなどの場合、これまで持っていた切符を記す欄。
支払金額は、原券に含まれる当該区間の料金を差し引いたものとなります。

日付欄は、日しか入りません。
月が入らないのは、その日しか使用しないことがはっきりしているからでしょう。


下半分には、乗車路線と駅名が記されています。

よく見ると、背景に「とぶてつ」文字が!?


TRCは「TOBU RAILWAY CAMPANY]ですね。
国鉄では「こくてつ」と「JNR」の文字が描かれていました。


車内補充券には、パンチで入札して穴をあけるもの、もありました。

国鉄、伊東車掌支区発行の車補です。
該当する日付、金額、駅名に穴をあけていきます。路線図が描かれているのが懐かしい…。
(Wikipediaから)

この車補の場合、
日付は11日、品川-熱海間、普通列車自由席グリーン券で、料金は¥1000。
となります。

東武鉄道は、よくJRよりも国鉄らしいと言われますが、手書きの車補まで残っているとは!?

栃木に到着。両毛線乗換え駅です。


右は6000系の東武日光行き普通。
左は野岩鉄道所有の6050系200番台の南栗橋行き普通。会津鉄道所有車は、6050系200番台です。
東武の車番表記は4桁ですが、野岩と会津所有車は5桁


『日光1号』が発車していきました。
JR両毛線と並ぶ東武日光線を走り去る、JR東日本253系1000番台。
(ややこしい (;^_^)〉)


栃木から、JR両毛線で桐生に向かいます。



【群馬、桐生出張【後編】】 に続く。

ブログ一覧 | ビジネストリップ | 日記
Posted at 2017/04/30 01:16:46

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この記事へのコメント

2017年4月30日 4:24
お疲れ様です(^^)

私が学生の頃18きっぷで乗ってた時は八高線はキハ30系が走ってました(^.^)

車補は私も懐かしいで車内で乗り越しはこれで当たり前でしたから〜♪

北関東のJRと私鉄を縦横無尽に移動するLEN吉さんが羨ましいです(^^)
コメントへの返答
2017年4月30日 9:12
どうもです(^^)>

八高線の北側、高麗川-高崎間は今でも非電化ですが、車両はキハ100系が走っています。後編ではキハ30系も登場します。

まさかの手書き車補に出会えるとは思いませんでした。携帯プリンタのペラ券はどうも愛想が無くて・・・。

最近の出張先は関東北西部が多いもので、ついつい。本当は、阪急、阪神や広電。西鉄にも触れたいんですけどねー。
<(^^;)
2017年4月30日 6:54
“車補”…今の世にこれを手書きと言うのも驚きますが、またこれを発券する車掌さんも驚かれたことでしょうね、きっと。
たぶん滅多に発券しないんじゃないかと!?
もしかしたらプロでも戸惑うのではないかと(汗)

新人の研修時期でしょうから、もし相手が新米さんだったら思いっきり焦ったことでしょうね(笑)
コメントへの返答
2017年4月30日 9:17
東武鉄道の、列車種別、駅構内配線、運転方式は、昔から日本国有鉄道によく似ていると言われます。今ではJR各社が捨て去った国鉄らしさを残している貴重な存在かも。

車補の発券は手馴れた感じでスムースでした。必要事項が全て書いてあり、関係するところをマークすれば完了なので意外と簡単。
しかもカーボン紙ですから、発券した事実は車掌側の本帳に残るという優れもの。

なんでもかんでもコンピュータやスマホが便利というものではないんですよね。
(^^)b

プロフィール

「@バツマル下関 さん、木造3階建ての旅館が川の両岸にところ狭しと並び、旅情がありました。」
何シテル?   04/22 06:11
柴犬のLEN吉、本名「レン」永遠の12才です。 クルマでお出かけするのが大好き。 イベントで見掛けたら、声を掛けてください。 (^^)/
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