『閑話休題』
お召し列車の装飾を施した、C51 5 。
展示ゾーンのさらに奥へ。
東海道新幹線0系のコーナーがあります。
先頭車 21-2。
登場時の0系は、LED表示機はおろか、方向幕すらなく、列車名や行先は差し込み式のサボが使われていました。
車内です。2-3の転換クロスシートが並びます。
0系登場当時、シートピッチは在来特急型の910mmよりは少し広い940mm。
3人掛けの方向転換を回転式にしようとすると、間隔が狭くて引っ掛かり回転不可。このためリクライニング機能をあきらめ転換クロスシートになりました。
後の0系リニューアル時には、近鉄でも見られた「偏芯式回転クロスシート」に換装され、3人掛け席の「回転式方向転換」と「リクライニング機構」の両立が実現しました。
車外に出ると、壁には東海道新幹線開業時の東京駅ホーム掲出時刻表と19番線の表示が!?
開業当初は、「ひかり」「こだま」いずれも、1時間に1本の運転だったのです。
こちらが実物の写真。開業時の東京駅です。
見比べると「てっぱく」の展示は、保守間合いもしくは回送の設定で歯抜けになった時間帯や、注記が忠実に記されているのがわかります。大きさ、書式が何となく異なるのが惜しいところ。
車体の下部横に、大きなスペースがある!?
階段を下りると、床下機器と台車を見ることができます。
0系新幹線用 電動台車『DT-200形』
200km/hオーバーの高速走行時、脱線の原因となりかねない台車振動『蛇行動』を徹底抑制するべく、国鉄技術研究所で研究開発された台車。
新幹線計画を推進した国鉄『十河 信二』総裁と、新幹線車両から走行システム、制御システムに至るまで、新幹線計画を技術的に支え続けた国鉄『島 秀雄』技師長。
島秀雄氏の父、島安次郎氏も鉄道院技師で、戦前、東京-大阪間を8時間で結んだ超特急「つばめ」や、南満州鉄道超特急「あじあ」を実現しました。
国鉄車両設計事務所、「星 晃」副技師長のビデオがあります。
先にも書いたように、1950年代から60年代、10系軽量客車、80系湘南電車、101系に始まる151系「こだま」、153系「東海形」など国鉄新性能電車の数々、そして0系新幹線など、国鉄飛躍期の車両設計、開発に従事されました。
車両技術、車体デザイン、車内設備などは、今のJR車両や私鉄車両にも影響を与え続けています。
0系の横には、くすだま(久寿玉)『祝 超特急ひかり号』!
これは?
1964年10月1日東京駅、東海道新幹線開業1番列車の式典にタイムスリップ。
この光景を再現しているのです。
東北・上越新幹線の初代、200系新幹線。222-35形。
山形新幹線直通400系を連結するため、前頭部ドームから連結器を出した様子。
200系は、東北・上越の酷寒豪雪地帯を安定走行するため、0系が雪で難儀した関ヶ原区間の教訓に開発されました。
ドアと客室の間のルーバーは、客室ではなく電動機(モータ)の冷却風の取り込み口。
雪切り室を設けて冷却風と雪を分離しモータが破損しないようにしています。
200系は0系に比べボンネットが高く、長さも若干伸びて、スマートな印象。
2階から、エントランスに戻ります。
ガラス越しに、JR貨物EH500形電気機関車が!?
子供たちも振り向いて、「あっ、金太郎だ!」
EH500の愛称は「ECO-POWER金太郎」なのです。
側面にはイラストも!?
ココ「鉄道博物館」は、旧国鉄大宮工場、現在のJR東日本大宮総合車両センターに隣接しています。その試運転線が、鉄道博物館のすぐ横を走っているのでした。
レストランからもばっちり。見せますねー。
その先には、腕木式信号機と455系仙台近郊色。
このクハ455-2とモハ454-4はランチトレインとして、車内で飲食ができる休憩施設になっています。
北側の階段に出ると、さっきガラス越しに見た試運転中のEH500金太郎が。
奥の線路は、大宮地下ホームに入る川越線と、高崎線。
EH500-8です。
2016年の北海道新幹線開通で、それまで青函トンネルを抜け、函館・五稜郭まで運用されていたEH500は、青函トンネル区間を新幹線対応のEH800と交代しました。現在、北は青森までの東北線貨物列車をけん引しています。
ヘッドライトを切り替え、「ピッ」と、短くホイッスルを鳴らして・・・。
EH500金太郎は、大宮総合車両センターに戻っていきました。
高崎線を東京方向へ231系が駆け抜けていきます。
「てっぱく」は、キッズコーナーも充実しています。
ポップな103系とプラレールのコーナー。
JRが管理、運営する鉄道記念施設には、ココJR東日本の「鉄道博物館」のほか、
JR東海の「リニア・鉄道館」、JR西日本の「京都鉄道博物館」、JR九州の「九州鉄道記念館」があります。
また日本各地には、探すと公営、民間の鉄道保存施設が結構あります。
【JR東海の「リニア・鉄道館」】
飯田線佐久間レールパークを統廃合して、名古屋港金城ふ頭に作られました。
コンセプトは「高速鉄道の歴史」
JR東海らしくシンプルな館内構成ですが、車両がただ並べてあるだけという印象も。
100系新幹線の二階建て食堂車が見られるのはココだけ。
未公開収蔵車両も多いので、展示の入れ替えも検討してほしいところです。
これは、急行型電車165系。
【JR西日本の「京都鉄道博物館」】
京都「梅小路蒸気機関車館」と大阪弁天町「交通科学博物館」を統合して、梅小路蒸気機関車館に併設、増築する形で、開設されました。東海道本線と山陰本線のデルタ線に挟まれた敷地のため、やや苦しいレイアウト。
残念なのは、車両を取り囲むようにプラットホームが接置された箇所が多く、
床下や台車を見辛いことです。
例えば、ココでしか見られないDD54形ディーゼル機関車。
B-1-Bという車軸配置に特色があるのですが、その特徴的な1軸中間台車を見ることはできません。
【JR九州「九州鉄道記念館】
JR門司港駅のとなりに、旧門司港鉄道管理局建屋を転用して開設。
規模は小さいものの九州ゆかりの車両や施設が展示されています。
【小樽市総合博物館】
小樽市が、旧国鉄手宮機関庫、手宮駅跡に設置されていた小樽交通記念館と、小樽市博物館、小樽市青少年科学技術館を統合して設置。
【碓氷峠鉄道文化むら】
信越本線 横川-軽井沢間(碓氷峠区間)廃止後、旧横川機関区に開設。
国鉄の機関車を中心にした展示が特徴。
小樽は公営、横川は民間施設。
どちらも、メイン車両は屋根なしの屋外展示のため、貴重な車両の傷みが気になるところです。
こうしてみると、やはり大宮の『鉄道博物館』は、規模、収蔵車数とそのストーリー性が群を抜いていると感じますねー。
とはいえ、どの鉄道関連施設もそれぞれ貴重な特徴ある車両があるので、いつまでも保存、維持してほしいところです。
さて、そろそろ帰ることにします。
ミューシャトル「鉄道博物館」駅に戻ります。
大宮駅には 大きな垂れ幕が!?
ちょこっとだけダイジェスト。
7月1日(土)19:30放送『大宮からブラタモリ』
「てっぱく」は出ませんが、「国鉄大宮工場」今の「大宮総合車両センター」は、吊り上る185系とともに登場します。
このノリで「碓氷峠でブラタモリ」やらないかなー、と思ったら、
2015年11月21日 に、 ブラタモリ「#24軽井沢への道」をやってたのですね。 EF63も登場します。
再放送しないかなー。
(今は「NHKオンデマンド」で有償配信されるんですねー。なんか凄い・・・。)
「また、来よう~っと。」
(^^)/
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