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2017年12月07日

【出張でテツ旅④】 『激レア電車がやってきた』 電気検測試験車クモヤ443系

【出張でテツ旅④】 『激レア電車がやってきた』 電気検測試験車クモヤ443系


12月7日(木)
関東方面へ出張。
会社に寄ってから武生駅へ向かいます。



「ん!」(@_@)
武生駅2番線に何か停まってる!?

「電気検測試験車」クモヤ443系
(クモヤ443-2 + クモヤ442-2)

これは珍しい!?

【概要】(Wikipediaから)
国鉄443系電車(こくてつ443けいでんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)が1975年(昭和50年)に製造した、電気検測用の事業用交流直流両用電車である。
架線検測を行うクモヤ443形と、信号検測を行うクモヤ442形の2両編成で構成される。2編成4両が近畿車輛で製造された。
車体塗色は当時の交直流電車の標準色であったピンク(赤13号)とクリーム(クリーム4号)の塗り分けとなっている。
(中略)
様々な運用をこなす必要から、両端には双頭連結器が備えられている。
架線については、検測室内パネル上の切替スイッチにより、直流、交流(50/60Hz)の計測が可能であり、また測定室内の天井部には速度計を備え、測定中の速度確認が可能である。

_

交流、直流の両方の検測ができるので重宝され、敦賀-金沢-直江津が交流電化である北陸本線のほか、同じく交流電化が多いJR九州にも貸し出されたりします。
また、現在は魚津でのみ線路がつながる富山地方鉄道にも貸し出され、出張検測します。

現在の所属は「吹田総合車両所京都支所」、昔の名門「向日町運転所」です。
検測中ではなかったので、今日はその帰りの回送のようです。


新幹線の電気・信号検測車というと、通称「ドクターイエロー」は有名ですが、これはその在来線版。
443系の生まれは、民営化前の国鉄時代にさかのぼり、1975年に2編成作られました。JR西日本に継承された第二編成が現存しています。
もう42年選手になります。


屋根上の観測ドームが特徴。
左の下枠交差パンタグラフは観測・試験用で、走行のための集電は行いません。観測ドームから架線とパンタグラフの動きをビデオで記録し、センサーで状態を確認します。


塗装は、国鉄時代の「交直流色 ローズピンク」で、急行型475系、近郊型415系のオリジナル塗色やEF81の塗装と共通。


車体は、2段ユニット窓を装備する国鉄急行型・近郊型の断面に、485系非貫通型300番台、1000番台、1500番台の運転台を組み合わせたデザイン。

オリジナルの485系は全廃されたので、この顔と運転台は貴重ですねー。


『電気検測試験車』のいかにも説明的な表示がこの電車の性格を表しています。
クモヤ442はATSの作動などの信号検測を行います。
形式表示クモヤの前の白丸○は碓氷峠通過可能車を示します。碓氷線は廃止されましたが、表示は残っているのですね!?





クモヤ443は架線検測を行います。


あらゆる車両と連結できるよう、自動連結器と密着連結器が組み合わされた双頭連結器を装備。



架線試験車といえば、1958年に改造されて生まれた、
クモヤ93000型が思い浮かびます。
1960年、東海道本線島田-藤枝間で行われた高速走行試験で、狭軌世界最高速の175km/hを記録しました。



1985年381系が湖西線の試験で179.5km/hを記録するまで、狭軌最高速の座にあり続けました。


そして443系が新製されるきっかけとなったのが直流電気検測車クモヤ191系。

1973年、余剰の「こだま型」181系サハ180-5、モハシ180-11を改造して誕生しました。中間車の妻面をそのままにしたためペッタンこな顔がユーモラス。、


半車ビュッフェ、半車普通車合造車の雰囲気が残る側面。


さすがに181系の改造では、車体と足周りの老朽化が激しく、代替新造されたのがクモヤ193系。

クモヤ193系は、クモヤ443の設計を元に新造されました。


通電前、あるいは非電化区間の信号検測のために作られたのが、ディーゼル機関で走行するキヤ191系。
ディーゼルカーなのにパンタグラフをもつ異色車。

国鉄特急型の高運転台ながら、裾絞りのないストレートな側面。気動車なのにパンタグラフを持つ、特異な車両でした。

443系が下り1番線の681系「しらさぎ」と並びます。

この443系は、上り「しらさぎ58号」を待避するため
武生駅2番線に停車していたのでした。

このあと3番線に入線してきた「しらさぎ58号」に乗り、東海道新幹線で関東へ向かいます。
(^^)/

オリジナルな485系なき今、クモヤ443系も、少しでも長く走り続けてほしいものです。
(^^)b
_


ブログ一覧 | 鉄学 | 日記
Posted at 2017/12/30 06:51:25

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この記事へのコメント

2017年12月30日 7:30
出張前のあわただしい(?)時間にもかかわらず、思わず足を止めて観察するどころか…わざわざホームを移ってまで間近で観察する鉄ちゃんぶり! そりゃ、萌えますよね…納得っ(笑)
いやぁ、見るからに面白い顔してますね。見慣れないカラーの塗り分けはちょっとギョッとしますが、なんとなくかわいらしさも感じるのは…このボデー形状のデザインが秀逸だからかもしれませんね。
ワクワク感が伝わってきますよ!!! もう出張そっちのけですね。。。
お疲れ様でした。
コメントへの返答
2017年12月30日 11:23
いやぁー、初めは目を疑いましたが、丁度乗る予定の「しらさぎ」を待避しているタイミングで、あわてることなく写真を撮れました。
この頃の色々な交直流国鉄型電車の特徴を凝縮して、さらに検測用の特殊装備を搭載した姿に興味は尽きません。
最新のドクターイエローやEast i もいいですが、国鉄型というところに、別格を感じます。
(^^)b
2017年12月30日 8:30
おはようございます(^^)

これは盛り上がりますね〜♪
こちらではなかなか見る事がありません。
私だったら仕事そっちのけになりそう(^_^;)
コメントへの返答
2017年12月30日 11:26
おはようございます(^^)

年1から2回、JR九州にも貸し出されているようです。JR西日本の新型電気検測車キヤ141系が造備されると、クモヤ443もいずれ姿を消すことになりそうです。
f(;^_^)
2017年12月30日 11:54
こんにちは。
試験車はドクターイエローだけじゃなかったのですね。
在来線にも必要ですよね!
43年も頑張っている超レアな1台、教えていただいてありがとうございました。
私の孫娘がこのクリスマスに選んだおもちゃは、
ドクターイエローのプラレールでした♪もうすぐ2歳になる女の子ですが、レトロなミニカーも大好きな将来有望な尾根遺産です♪
コメントへの返答
2017年12月30日 14:05
こんにちは(^^)
このクモヤ443系、電気検測車を持たないJR四国にも貸し出されて、高松から松山まで年数回試験することもあるそうです。
(^o^)/
2017年12月30日 16:45

これの 本物を偶然見れるとは、凄くラッキーですね。これは俺も見たことないです。

仕事遅らせてでも、先の撮影スポットで待ちたいところですね!
コメントへの返答
2017年12月31日 1:47
ラッキーでした。
本当は「しらさぎ58号」で先回りして、敦賀あたりで走行シーンを撮影する、という選択肢もあった(あったんかい?)のですが・・・。出張のアポはスッポカせないので、武生駅をあとにしました。
(^^)b

プロフィール

「@essay@ さん、はい。Web版と朝刊3ページに写真が掲載されました。インタビュー記事が無いのが残念ですが…。」
何シテル?   05/06 22:41
柴犬のLEN吉、本名「レン」永遠の12才です。 クルマでお出かけするのが大好き。 イベントで見掛けたら、声を掛けてください。 (^^)/
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