4月前半、富山の実母が緊急入院…。
4月14日(日)
母の退院が15日月曜日になったので、翌日仕事がある私はカミさんに病院へのお迎えと付き添いをお願いし、クロスオーバー7は富山の実家に置いていくことに。
という訳で、この夜は富山から『北陸新幹線』と、第三セクター化された『ハピラインふくい線』を乗り継いで鯖江に帰ります。
北陸新幹線の金沢から先、敦賀までは3月16日に新規開業した区間。
開業後1ヵ月でようやく初乗り♪ せっかくなので敦賀まで乗ってみることに。
東京発の、19:36『かがやき513号』敦賀行は見送ることにして…。
乗車するのは、19:39富山始発の『つるぎ47号』敦賀行。
富山駅14番線には、折り返し始発となる『つるぎ47号』が入線していました。
今日はW7系。
ホーム隣13番線には、19:36先発の、東京発 敦賀行『かがやき513号』が到着。
「おでかけネット」で取った『つるぎ47号』9号車指定席へ。
ネット予約の『eきっぷ』または、チケットレス『eきっぷ IC用』(交通系ICカード登録)だと、自由席利用と値段が変わりません。
これまでの東海道山陽新幹線EX予約は、チケットレスで乗車しようとすると、新幹線専用の『EXカード』(下)が必須でした。
今では、JR西日本『e5489』やJR東日本『えきねっと』を含め、JR東海、JR西日本、JR九州の『EX予約』でも、登録したICOCAやSUICAなどの交通系ICカードに予約情報を書き込んで、チケットレスで乗ることができます。
他社の交通系ICカードでも登録OK。
今回はICOCAでチケットレス乗車。
『つるぎ47号』は各駅停車タイプなので、富山から敦賀まで1時間21分。
という訳で、
『ミニ居酒屋新幹線』 開店です!?
「お疲れ生です!」のビールのお供は…、
『もなか⁉』
私、つまみは甘味でも全然イケます。
20:22 加賀温泉を発車。
加賀温泉駅は、本線2線を挟み相対式ホームに面した待避線2線があり通過待ちができます。
向かいの列車は、少し遅れている上り『つるぎ42号』富山行。
20:31 芦原温泉を発車。
芦原温泉駅は相対ホーム2面のシンプルな中間駅。
福井駅はハピライン線(北陸本線)とえちぜん鉄道線の高架駅に挟まれ、全国新幹線唯一の島式ホーム1面2線の狭隘な構造となっています。
このため、隣の芦原温泉駅と越前たけふ駅を通過列車退避駅とする苦しい設計。
(東海道新幹線三島駅も島式ホーム1面ですが、外側に上下通過線があり退避可能。車両基地もあり折り返し列車も設定されるなど、規模は福井駅よりはるかに大きい)
写真は開業前開催の新幹線福井駅見学会。
20:48 越前たけふを発車。
越前たけふ駅は加賀温泉駅同様に、本線2線を挟み待避線2線と相対式ホーム2面を有します
W7系オリジナル『北陸ロマン』のチャイムが流れ、敦賀到着のアナウンスのあと、
21:00 定時で終着の敦賀に到着。
この時間帯、北陸新幹線『つるぎ47号』は『しらさぎ』発車まで1時間ほどあり直接接続しないので、降りたお客さんの殆どは『サンダーバード48号』大阪行に乗り換えます。
不便になったと云われる敦賀駅の乗り換えを体感してみます。
乗り換え標準時間は8分。
敦賀駅の新幹線ホームは3階。
大阪方面『サンダーバード』と名古屋方面『しらさぎ』は1階。
北陸本線各駅停車と新快速、小浜線そしてハピラインふくいは、連絡橋を渡って1階在来線ホーム。
まずは3階新幹線ホームからエスカレータで低層階へ。
2階乗り換えコンコース、降車から乗り換え改札まで約2分。
床の青いラインは『サンダーバード』へ、オレンジのラインは『しらさぎ』へ。
特急ホームに降りるエスカレータが分けられています。
在来線特急ホームは31番線から34番線の2面4線。
このうち31と32番線は到着降車ホーム。33番線が大阪行『サンダーバード』専用、34番線が名古屋行『しらさぎ』専用ホーム。
出発ホームは一面ですがエスカレータが複数あるため、列車別に分けて案内して誤乗を防いでいるとのこと。並行するエスカレータは1か所を除き全て下りとなっています。
ここまで約4分、ですが『しらさぎ』と同時連絡だと、これほどスムースかどうか…。
接続する『サンダーバード48号』は乗り換え時間8分で21:08発車。
『しらさぎ』は1時間1分後の22:01発『しらさぎ64号』までありません。
先頭部へ行ってみます。
左から、20:26に到着した米原発の『しらさぎ61号』
真ん中は、20:33着の大阪発『サンダーバード45号』
そして右が、まもなく発車する22:08発の大阪行『サンダーバード48号』
22:08 定刻で『サンダーバード48号』大阪行が発車。
誰もいなくなったホームから、独り見送ります。
新幹線と在来線特急の乗り換えの喧騒が収まると、コンコースから人の気配が途絶えました。
交通系ICカードだと、新幹線とJR線の途中まではそのまま乗り換えできますが、ハピラインふくい線へは直接乗り換えできないため、乗り換え改札を通しただけではダメで一旦改札口を出る必要があります。
このあたりが日本のシステムの融通の利かないところ。
素人目には、今のIT技術なら会社間のICカードの読み取りや読み替えなど、簡単にできる気がするのですが…。
敦賀駅はJR西日本の管理駅ですがハピラインふくい線も一体になって使用されています。なのでなおさら不便を感じます。
これを知らずに交通系ICカードでハピラインふくい線に乗り換えた乗客が、降車時自動改札機で引っ掛かり、清算窓口には長蛇の列が!? という報道が毎日のようにされていますが、一向に改善されません。
人の気配のない特急ホーム乗り換え口を離れ、連絡通路で在来線ホームへ。
エスカレータの向こうは、ちょっと短い動く歩道。
懐かしい(?)敦賀駅5番線。
ちょうど『ハピラインふくい仕様』にラッピングされた521系二次量産車の、金沢発 敦賀止まり356Mが到着したところでした。
この列車は、折り返し運用ではなく車庫に入ります。 右はJR塗装のままの521系回送。
敦賀駅の駅名標です。
これまでと変わらないように見えて、南今庄方向にさりげなく『ハピラインふくい』マークのステッカーが貼られていました。
しばらくして、21:43発の福井行1267Mが入線してきました。
列車はJR塗装のままの521系二次量産車。
23:18 敦賀から41分で北鯖江に到着。福井まではあと11分で、敦賀から52分。
新幹線だと敦賀、福井間はだいたい15~20分ほどですから、ハピライン線の521系は各駅停車でも結構飛ばしており健闘してますね⁉
『ハピラインふくい』ラッピングの521系三次量産車です。
521系は2両編成16本がJRから譲渡されました。JR西日本の時と比べ、福井-武生間は完全30分ヘッドとなり、朝夕9本の快速が増発されるなどで運用に余裕がありません。
このため夕方ラッシュ時間帯の17時台に2両編成が残り、積み残しが出るなど、地域の「社会問題化」となっています。
運用やりくりで、何とか4両編成にできないものなのか…。
新幹線は確かに速いですね。
東京系統の『かがやき』『はくたか』と、名古屋、大阪連絡の『つるぎ』が分けられ、敦賀駅の乗り換えも、意外に(?)スムースではありました。
ただし、これまで1本で行けた金沢や福井から大阪、名古屋方面が分断されたわけですから、不便になったのは間違いありません。
『サンダーバード』と『ハピラインふくい線』はだいたい接続しているものの、『しらさぎ』は朝夕はまだよいですが、日中の接続が悪く、40分ほど待たされる時間帯があり不便さに拍車をかける...。
単独駅の「越前たけふ駅」が設置されたため、特急停車駅だった武生、鯖江には新幹線は乗り入れせず、ハピライン線に頼ることになります。
願わくば、日中の快速も増発して武生、鯖江と『サンダ―バード』『しらさぎ』の接続を改善してほしいところです。
高齢化社会に向けて、交通系ICカードの使い方や『とくとくきっぷ』の設定などで、不便さを感じさせないお得感、が必要だと思うのですが、今後の推移を見守りたいと思います。
_