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こんなＤＶＤ付きの本を購入しました。
「現存機の２１型の飛行シーンを見てみたい！！」と言う事と
５２型や２２型の飛行シーンはｙｏｕｔｕｂｅなどでも見れるのですが、
この２１型の飛行シーンはあまりなく購入しました。
内容は、FM2ワイルドキャットとの模擬空戦になります。
水平面の旋回や垂直面の宙返りでの模擬空戦を披露しています。

模擬空戦と言うのはなかなか撮影できないらしく、珍しいものかと思います。
と言うのも、この２１型はほぼ新規に作られたといっても過言ではないほど
最近作られた機体で、フルパワーや急激な機動にも耐えられるそうです。
FM2ワイルドキャットも、８年ほど前に分解整備されたもので、
こちらも零戦と同じく、耐えられるような機体になっているそうです。

内容は、先に述べた模擬空戦なのですが
いままで零戦が単機で旋回を披露したりする場面は多々見受けられると思います。
私も、２２型がベアキャット並行して旋回するのは見たことがあります。
その時は「２２型でもついていけるんじゃないか？」とかとんでも発言してますね(笑)
しかし、それは展示飛行とかでのことで、飛行機の限界付近を探りながらの
飛行ではありませんでした。
今回のＤＶＤでは、ワイルドキャットは失速しかけるほどまでの挙動をしています。
零戦も宙返りや操縦桿をめいいっぱい倒しつけての左旋回までしていますので
かなり機体のぎりぎりのところまで探りながら飛行していたと思います。

まず左旋回での模擬空戦と言う事で、零戦がベアキャットに追いかけられるところから始まります。
対する零戦ですが、わずか左旋回３回転でワイルドキャットの後方につけてしまいます。
しかも、零戦が左旋回をしだすと、一気に機体が加速したように
ワイルドキャットを引き離していきます。
空戦記でもこの左旋回は有名な話ですが、映像として見れることってなかったので、
どんなものか？と想像するしかありませんでしたが、実際目にすると
ほんとに左旋回速いんだなってことがわかります。

垂直面でもそうなんですよね。
このワイルドキャットは、Ｆ４ＦではなくFM2とバージョンアップ型で、
エンジンなんかも強化されているそうですが、ワイルドキャット優位位置でスタートして
何回か宙返りをしていると、ワイルドキャットの後ろにつけてしまいます。
しかも、ワイルドキャットは失速気味です。

ほかにもSの字を書きながらベアキャットに零戦がついていくシーンもあるのですが
零戦は、ひらひらと動くのに対して、ワイルドキャットは外に膨らんでいきます。

なかなか珍しいシーンの連発で、１時間あっという間に見てしまいました。
零戦が好きな方、また空戦記等で旋回について気になっている方は必見かと思います。
値段も１２００円と１時間のＤＶＤ付きとしては比較的安いのでぜひ！！

ちなみに、この２１型は栄発動機ではありませんので・・・。
Ｐ＆Ｗ製のＲ１８３０－７５と言うエンジンだそうです。
なので、カウリング回りがちょっと違うらしいですが、言われてもほとんどわからないと思います。

さらに、先日、鹿屋や熊本を飛行した復元型零戦２２型ですが
関東まで極秘裏に自力回送したのちに、ふたたびばらされてアメリカに戻っているそうです。
やはりオーナーの方の話では、パイロットの問題があったり維持費の問題だったりあるそうです。
日本人のパイロットを養成するという発言もありましたね。
でも、やはり資金繰りが厳しく、今回だめならこの２２型のためにも
動態保存できるところに売却するということも検討しているそうです。

読みづらい長文すみません。