BBS RS リム磨き
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
先日、タイヤを交換したBBS RSですが、車には現在純正アルミを履かせている為、このまま履かせても芸が無いのでリムを磨く事にしました。
リム磨きと言っても、既に以前塗装はがしでリムのクリアをはがし、リムを磨いてあったのですがその際は車に装着されたままの作業でしたので、ピアスボルト周辺はクリアをはがしてあるものの、磨きが甘い状態でした。
パッと見は綺麗でしたが、よく見るとはがれきれていないクリアや、深めの腐食等々がありましたので、今回はピアスボルトを外しての磨きをしました。
BBSは本来はヘアライン仕上げ+クリア塗装なのですが、クリア塗装をすると後々腐食するので今後のメンテナンス性も考慮して生リムのポリッシュ仕上げにします(ほんとは写り込みの少ないヘアライン仕上げ+クリア塗装が好きです)。
2
磨きの為の道具と材料は…
工具
・8mmのメガネレンチ(ピアスボルトの表側用)
※リムの深さを考慮し45°オフセットのメガネレンチを使用。12角。
・10mmのソケットレンチ(ピアスボルトの裏側ナット用)
※12角
・ラチェットハンドル(10mmソケットに使用)
※ピアスボルトにネジロック剤が塗ってある為、やや長く首振りもしくはスイベルタイプが良いです。
・トルクレンチ(ピアスボルトの本締めに使用)
※50N·m位まで測れる物が良いと思います。
・虫回し(ホイールのエアーバルブの虫を外す為の工具)
・エアーゲージ
・エアーコンプレッサー等
・キズ防止用マット(今回はダンボール)
材料
・ホワイトダイヤモンド(金属用最終仕上げ剤、画像参照)
・ピカール(金属用研磨剤、画像参照)
・ネジロック剤(中強度、ロックタイト241)
・#240、#400、#1000、#2000耐水ペーパー
・マスキングテープ
・ウエス(タオル系だと液体の磨き剤が染み込んでしまい効率が落ちます)
等々
3
次にピアスボルト周辺を磨く為、ピアスボルトをナットを緩めて外します。
前述の通りネジロック剤が塗ってありますのでナットが外れるまで固い為、頭(特に表側)が舐めないように注意しながら且つ大胆に緩めて外します。
今回は一度に4本~5本外します。最終的には対角で4~5本ずつ外して作業しました。
ホイール1本当たり全部で34本あるので非常に体力を消耗します…。
例によって時間の合間を使っての作業ですし、腰や腕へのダメージを考慮すると、1日1本という栄養ドリンクのようなペースでの作業となりました。
ボルトを外したらまずマスキングテープを張りディスク面やリム部分の磨かない部分を養生します。
4
次に磨きに入るわけですが、まず400番のペーパーでキズや腐食、残っているクリア等を削ります(ひどい場合は240番→400番の手順が必要)。
今回は使いませんでしたが、しっかりと面を出したい場合は当て物をして平らに磨くと更にクオリティが上がると思います。
5
次に1000番で磨きます。完全に鏡面にする訳ではないので400番の磨きを方向を守って余計なラインを付けなければ400番→1000番で良い感じです。
6
更に2000番で磨きました。1500番ぐらいでも充分そうですが2000番が手許にあったので2000番というだけです。
7
磨きの最終段階はピカールです。
ピカールは粒子も細か過ぎず荒くも無く、金属磨きですのでアルミを磨くには最適だと思います。そして安い。
8
一番最後はホワイトダイヤモンドでの磨きになります。
ピカールは純粋に磨きなので輝きに限界がありますが(その分研磨力はある)、ホワイトダイヤモンドは一説によると研磨ではなく金属表面の化学変化により艶を出しているようです。
厳密には超微粒子の研磨成分は入っているのだと思いますが、磨きキズは落ちないので研磨力はほとんどありません(ちなみにブルーマジックのほうがホワイトダイヤモンドと比べれば荒めです)。
明らかに艶が出ますし、強く擦ったりしなくても光るので酸化被膜と何かが(何かが!)起きているのでしょう。
ピカールで磨いてホワイトダイヤモンドで仕上げる。まさにそんな感じです。しかも、磨き後にはコーティング効果があるようで、6カ月ぐらいもつみたいです(現に今まで生リムにも関わらず曇った事はありません)。
変な話、400番で磨いてホワイトダイヤモンドで磨けば400番のまま艶が出る感じ…とでも言いましょうか。
ここまで終わったらピアスボルトを入れてボルトのネジ山もしくはナットにネジロック剤を付けトルクレンチで締め付けます。
トルクを正常に測定するには完全に古いネジロック剤を除去し新しいネジロック剤を塗るのが基本かとおもいますが、結局再使用という事もありますので、古いネジロック剤の除去はそこそこです。
締め付けトルクですが、M7の強度区分10.9(ボルトの頭に表記)ですと22N·m程度が標準のようですが、ボルトが再使用、ネジロック塗布という事でほとんど当てにならないのでここは経験や感触を頼りに締め付けます。
強度区分10.9という事でかなりの力には耐えられるはずなので(しかし強ければ強いほど最終的にはポッキリいく)まず35N·m程度で締め付け、最後に40N·mで増し締めしました(前述の条件からトルク値は当てにならずあくまでも全てのボルトを同じ力で締める為にトルクレンチを使用)。
ここまでの作業が全てのピアスボルトに対して終わったら、エアーバルブに虫を戻し、タイヤの空気圧調整をします。
ホイールが古いという事もあり、今回は4本とも作業完了後に水に浸けてエアー漏れを念の為確認しました。
本来であればホイールがタイヤから外れた状態で作業し、リムの合わせ目にシーリング(アウターリム、ディスク、インナーリムはバラバラにはせずに)をすればエアー漏れの心配もしなくて済み、ベストなのですが、
「タイヤを外さなくてもリム磨き出来ましたよ」という実例としてコストを掛けずに今回は作業してみました。
それでも全て作業するとホイール1本につき2時間~3時間掛かります…。
気になっていたピアスボルトの周りを磨く事が出来て満足感は高いです。
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