Z32 ≫ サージタンク 交換 （軽量化 & ウォーターライン撤去）

エンジンから取り外したサージタンク

これから補助パーツを外して、別に用意している手持ちの加工したサージタンクに移植していきます。


※ 作業中のエンジンルーム全体の様子は、「関連情報URL」のリンク先に写真をまとめてありますので、そちらでご覧下さい。

サージタンクの裏側

サージタンクの裏側には、純正状態ではウォーターラインとバキュームラインが張り巡らされています。

このサージタンクは、程度もとても良いので、いずれこのZ32naを手放すときにでもまた元に戻すかもしれませんから、大事に保管しておきます。

コチラが今回装着する、加工を施したサージタンクです。
必要の無い余計なステー・マウントやネジ穴なども全て除去し、削り上げています。

表面仕上げは、アルミの鏡面ポリッシュ、メッキ、結晶塗装 など色々とありますが、劣化によるデメリットもありますし、
個人的には見栄えの為だけの仕上げには、あまり興味がありません。

あくまで軽量化が目的ですので、鋳型の段差肉厚部分を削り落として、表面全体の荒磨きで済ませています。

ちなみに、鋳肌や梨地のままの方が表面積が大きくなりますので、放熱性に優れています。

裏側も同様に、必要ないパイプやマウントステーなどを除去しています。

サージタンク裏に取りまわされている純正のウォーターラインやバキュームラインは利用せず、純正の配管とは別の方法で対応します。

裏面は、放熱性を考慮して、鋳肌のままにしています。

組み立て前に、サージタンクの内部を洗浄、
スロットルバルブ、FICD＆AACバルブ、PCVバルブなども、
それぞれ洗浄しました。

写真は、FICDソレノイド＆AACバルブユニットの分解・清掃・組み立て時の様子。

加工済みのサージタンクに移植する補助パーツを組み付けていきます。

スロットルバルブ、同調リンク、エアーバランスチューブ、AACバルブ などを取り付けるとこんな感じになります。

画像にはエアーレギュレーターも装着されていますが、最終的には使わず撤去しました。
エアレギュレーターが担っている機能は、既存の別装置に代用させることで機能させることにしました。

上記の組み付けた状態の裏側。

ウォーターラインもバキュームラインも配管類を撤去した状態でサージタンクは装着し、必要な配管類は別の形で引きなおします。
元のサージタンクの2番の写真と比べると、かなりスッキリしましたね。

サージタンクに付属する削除・撤去した部品と、サージタンク本体を削り上げた分を全て合わせると、約1kgほど軽くなっています。

以下、余談

エンジン工学的には、V型エンジンは共振や共鳴の面で不利と言われる音叉形状をしています。
さらに、Z32のサージタンク形状は、エンジンの上にカカシの様な形状で設置されており、更に不利な条件の形状をしていると言えます。

サージタンク部分が少しでも軽量化される事によって、振動や音などの面からも、少なからず良い方向に改善できると考えています。

ちなみに、現在の車では、エンジンユニット全体としての軽量化、インテーク配管形状の設計の自由度、共振・共鳴への対策、エンジン吸気サウンドの改善・改質など、様々な目的の為に樹脂成型のインテーク＆サージタンクが使われるのが一般的になっていますね。