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フェンダー加工作業前のノーマルフェンダーの様子です。
今回、本番装着予定のホイールは、
CE28N - 17in/10J ET15(オフセット+15)
※ 写真のホイールは仮合わせ用で、
TE37 - 17in/9.5J ET12 + スペーサー3㎜
タイヤ=245/45R17を使って仮合わせをしました。
ちなみに、Z32のノーマルリアフェンダーの場合、
ごく一般的なサイズで、ホイール幅=9.5Jにタイヤ幅255㎜程度を基準に考えたとすると、適正キャンバーでインセット30㎜+α程度が、フェンダー爪折りでほぼツラ位置になると思います。
(※ Z32は、2S と by2 で車幅が違うので、厳密にはツラ位置サイズも少し変わってきます。)
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ノーマルの基準と装着するホイールのサイズから計算したワイド化量は、
片側で約20~25㎜、車幅で約40~50㎜ のワイド化を設定しました。
最終的に何故このサイズのワイド量に決めたのかと言うと、
まず、ワイトレスペーサーなどを使わずに、尚且つ市販されている社外ホイールの選択肢が多い事です。
GT-R ~ Z33・Z34用などとして市販されているホイール( 9.5J+12 ~ 10J+15 ~ 10.5J+22 )が、スペーサー無しでツラ位置に納まります。
将来的にホイールを替える事になっても、新品も中古品でもホイールの選択肢を多く保つ事が可能です。
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ワイド量を決めたところで、Z32のリアフェンダーの形状から、ワイド化する為の加工の度合いや方法についていろいろ検討し、以下の項目を重視しました。
● 「フェンダーラインやハイライトが自然な見た目であること」
● 「錆や強度への対策の面からパネルの切開を最小限にすること」
● 「構造変更が必要になる様な鉄板の継ぎ接ぎをしないこと」
作業はまず、ノーマルフェンダーのツメのスポット溶接を剥がし、アウターとインナーの鉄板を一度分離します。
スポット溶接を剥がしたツメ部分を外側に叩き広げることによって、フェンダーが広がる分の見た目上の面積を補います。
あとは、地道にコツコツ叩きながら外側に広げて、フェンダーラインを整えていきます。
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フェンダー淵・端部の補強の為に鋼板を新たに切り出して、手作業で形を整形していきます。
切り出して整形した鋼板をアウターとインナーのフェンダーに挟み込む様にして仮固定します。
面を整えながら、全体の納まり具合を調整しながら、フェンダー面のハイライト、写り込みの歪み量など、出来るだけ純正のフェンダーの様に不自然さが出ないように考慮します。
このような方法でワイド化する事で、元のフェンダーの鋼板自体をカットしたり切れ目を入れたりしていないのでパテを厚盛りして整形しなくて済みますし、新たに鋼板を継ぎ接ぎしたりFRPパネルを張り込むこともしなくて済みますので、錆や強度に対する懸念やリスクを最小限にでき、構造変更の必要もなくなります。
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写真では、リアバンパーとフェンダーのアーチの段差を見て頂ければ、どの程度フェンダーが広がっているか分かりやすいと思います。
このくらいのワイド量までであれば、FRPパネルの貼り込みやパテの厚盛りで形を整形したり、フェンダーをカットして鋼板を継ぎ接ぎしたりせずに済ませられます。
面とラインの調整と修正が決まれば、インナーとアウターのフェンダーを純正と同じ様に、元通りに溶接で繋ぎ合わせます。
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残念ながらスポット溶接機の設備が無いので、半自動で丁寧に、熱で歪むのを最小限に気をつけながら、フェンダーの鉄板を貼り合わせていきました。
インナー側も、サスが沈み込んだ時にタイヤとの接触で問題が起きないように、しっかり対策と加工を施しました。
特に Z32 は、スタイリングを詰めていくと、どうしてもインナー側にあるフェンダーとリアバンパーを留めるビスが邪魔になってくるので、対処が必要になります。
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ワイド化したフェンダーラインに合わせて、リアバンパーも加工を施しました。
同時作業で、アンテナ、サイドマーカー、リアワイパーは、取り外してスムージングしてあります。
パテを入れて、面を均して、サフェ吹き。
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とりあえず、ワイドフェンダー加工は、ここまで・・・。(^^;
あとは、全塗装作業に続きます。
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