ステアリングラックのオイル漏れ補修(中編)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
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次は4本テフロンっぽいリングがはまったパーツの取り外しです。軸用のスナップリングプライヤーで外すと、スルリと抜けてきました。
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こんな感じです。
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これは、ピニオンシャフトアッセイを抜いたラックを下から見たところ。ピニオンに塗られていたグリスと抜けてきたオイルで汚く見えます。
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これは上側から見たところ。内部は拭き上げてあり、奥にセンターベアリングが見えます。その手前にはリング状のスペーサーがはまっているようです。
ここで大事な写真を撮り忘れていましたが、スペーサーの手前にはオイルシールがありました。奥まったところにあるので、どうやって抜き取るか悩みましたが、これもうまく解決できました。先が鉤針状に曲がったピックアップツールをシールに引っ掛けておいて、持ち手部分の出っ張りに内装剥がしツールを引っ掛けてテコの原理でこじると簡単に抜けてくれました。
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これが取り外したパーツ一式です。
これから交換できる消耗品は交換して組み付けに移ります。
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テフロンっぽい素材のリングが4つハマったパーツですが、伸縮性のない素材のリングなのに、キッチリと溝にハマっています。無理やり外すことは可能だとは思いますが、新しいリングを取り付ける際に変形させてしまいそうだと思いました。整備書を見ると、リングを取り付けた後に、サイズの違う2種類のSSTを用いて整形すること、と書いてありました。そんな専用工具なんてないので、ここは新品リングへの交換は諦める事にしました。ピニオンシャフトの中程にも小さめの白いテフロンっぽいリングが一本ハマってますが、そちらも同様に既存のままとしました。
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結局、今回の補修で交換する事になったのは、写真に示したアッパーのオイルシール、それが入ったハウジングの外側のOリング、センターのオイルシール、スナップリング2つだけです。
交換を諦めたテフロンっぽいリング5つ以外でキットに入っていた残りのリングやオイルシールはどこの部分に必要なのか謎です。
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ともかく組み付けです。ピニオンシャフトの古いグリスは拭き取って新しいグリスをたっぷり塗りました。アッパーとロアのベアリングも同様。
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続いて、アッパーベアリングとオイルシールをハウジングにはめ込みます。まずはオイルシールにシリコングリスを塗布してハウジングに指で軽く押し込みました。
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整備書には、ベアリングを油圧プレスで圧入するよう書いてありましたが、持ってないので、写真のように50mmワッシャー2枚で挟んでM10ボルトナットで締め込んで圧入しました。
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綺麗にツライチまで入ってます。
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センターのオイルシールを指で押し込んだところです。これをセンターベアリングの手前にあるスペーサーのところまで真っ直ぐに押し込む必要があります。
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それには予めホームセンターで見つけておいた同径の塩ビパイプを用いました。これをゴムハンマーで軽く叩いてオイルシールを押し込みました。
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入ったところ。
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これは組み上げたピニオンシャフトアッセイを押し込んだところ。少し押し込み足りませんが、これはシャフト自体ではなく、アッパーベアリングが入ったハウジングだけが少し浮いているだけです。
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これも塩ビパイプを当てて軽く叩けば正規の位置まで入ります。
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スナップリングをはめれば上側はオッケー。写真は撮ってませんが、黒い樹脂製のダストカバーも被せました。
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下側にはロアベアリングをはめてからロックナットを締めこみました。
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最後にロアエンドのプラグを締め込んでピニオンシャフトアッセイの組み付けは完了。
後編につづく
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