2016年01月31日
AFCは引退がささやかれるマニング率いるブロンコス。
チャンピオンシップのペイトリオッツとの一戦はアメフトの勝負を決める要素が複雑に絡み合った試合だった。
ブロンコスは復帰したてで試合勘の戻っていないLBコリンズの裏をかいて先制TDを奪う。マニングの狙いは老獪この上無い。
対してペイトリオッツはミラーとウェアを軸としたパスラッシュに苦しみながらもブレイディはパスを繋げ、TDを返し同点…となるはずだったが、リーグで1.2を争う名キッカー、ゴスタウスキーがキック失敗。
トライフォーポイントの1点を取れなかった。
この失敗が最後に響くことになる。
この日のブロンコス守備陣の凄さはパスラッシュで4サックにドロップバックの4割を超えるハリーにノックダウンと、ペイトリオッツのオフェンスラインをズタズタにしたことだ。
ミラーはブレイディが2秒でパスを通すなら、それより速くヒットすると宣言していたが、事実その通りとなった。
プレッシャーを受け続けたブレイディは2INTを奪われ、TDとFGに繋げられ、マニングは更に点差を広げる。
後半になり、修正してきたベリチックHCだが、守備陣はマニングにFG1本のみに抑えるが、攻撃陣は依然としてラインがパスラッシュを防げずブレイディは常時プレッシャーにさらされる。
8点差となった4Qに残り時間6分台でレッドゾーンで4thダウンギャンブルに出るペイトリオッツだか、失敗。
更に残り時間3分でレッドゾーン付近で、4thダウンギャンブルに失敗。
残り時間17秒でレッドゾーン内で4thダウンギャンブルで、グロンカウスキーにTDパスを決めるが、2点を取りに行かなければならない。キック失敗の1点があればキック成功でオーバータイムに持ち込めるが、2ポイントコンバージョンを成功させる以外に道は無い。
しかし、WRエデルマンを狙ったパスはCBタリブが弾いて終了。
マニングは4度目のスーパーボウルへ挑む事になった。
ブロンコスの勝因は相手戦力の穴を見つけしつこく攻める戦略、試合勘の戻りきらないコリンズを前半に狙ったことや、ペイトリオッツのオフェンスラインの弱さをついた事。
4Qの4thダウンギャンブルを2度も止めた事。
逆に言えば、ペイトリオッツは6分台での4thダウンはFGにすると言う選択肢もあったはずだが、ブロンコス守備陣からTDを奪うのが難しいと感じた結果だろう。
そしてトライフォーポイントの1点。
ブロンコスはツキに恵まれていた。こう言うアヤは時に勝負の世界には試合の流れに現れる。そんな試合だった。
ペイトリオッツはオフェンスラインの弱さが全てだった。見ていてかわいそうになるぐらい脆かった。
ランプレイもまるで出ず、ルイスとブラントの離脱が響いた。
ブロンコスも守備陣はリーグ最強で間違い無いが、レッドゾーンオフェンスに難がある。
TEトーマスの代わりがダニエルズとデービスになるが、やはりトーマスほどの信頼性は無い。
しかし、RBアンダーソンとヒルマンにWRトーマスとサンダースは平均以上なのでスーパーボウルでは期待出来る。
一方、NFCは一方的な試合となった。
正直、カーディナルスのオフェンスはリーグトップと思っていた。少しパーマーの状態が気になったが、イケるだろうと。
しかし、この日のカーディナルスはどこか違うチームじゃ無いのか?と言うぐらいミスを連発した。
パンサーズのラン攻撃に先制TDを奪われ、更にファンブルリカバーでターンオーバーを奪われ、TDを追加される。
ようやく落ち着いてオフェンスを進めTDを返し7点差とし、パンサーズの攻撃をパントに追い込み、リターン…のはずが、名CBピーターソンがまさかのファンブル。
リカバーしたパンサーズは更に得点し、点差が広がる。
これが契機だっただろう。
この後はパーマーが4INT、1ファンブルロストを献上。
パンサーズは危なげなく大量49点を加え圧勝だった。
パンサーズの勝因はテイクアウェイ7回奪う守備陣の活躍に加え、攻撃陣もフィジカルモンスターQBニュートンにRBスチュアート、トルバートのラン攻撃にTEオルセンとのホットラインが充分に機能した事。
何よりオフェンスラインの抜群の安定感が、攻撃を支えた事が大きい。全く隙が無かった。
一方、カーディナルスはオフェンスラインが、パスラッシュを止め切れ無かった事に加え、自らのミスを連発して自滅した事だろう。
パンサーズは強かった。シーホークスに勝った流れを引き継いで波に乗っている。
スーパーボウルは新旧ドラフト全体1位QBの対決となった。
予想は難しい。
パンサーズ有利だが、ブロンコスのパスラッシュが、ニュートンにどれだけプレッシャーをかけられるかがカギだ。
シーホークス守備陣が後半無失点に抑えたように、パンサーズの攻撃は波が大きく、常にプレッシャーとランストップを心がけて対策すればブロンコスにも勝機はある。
パンサーズの守備陣にもデービスのケガが不安となる。
RBアンダーソンとヒルマンのラン攻撃が期待出来る。
マニングはCBノーマンがマッチアップにサンダースまたはトーマスのどちらを選ぶかを充分考えてパスを組み立てるはずだ。
ニュートンはいつも通りの戦い方でもある程度通用すると思う。一方でブロンコスのCBタリブとハリスはリーグトップクラスのシャットダウンCB。
おそらくオルセンにはタリブが付くと思われるので、セカンドターゲットとハリスのマッチアップがカギだ。
予想は心情的なものも含むてブロンコス!…と言いたいところですが、果たしてどうなるか?
今年は有給休暇を取ってLIVE観戦の予定。
結果次第ではマジで泣くかもしれません(-。-;
Posted at 2016/01/31 22:48:45 | |
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