私がつまらない小ネタを挟んでしまったせいで
まるでネタふりの「ついで」みたいに扱われて
皆さんからも華麗にスルーされてしまった感のある大事な話題。
トヨタ、ほぼ全車種に高性能自動ブレーキ搭載へ
これ、本当に自動車業界にとって大きなニュースだと思うんですよね。
猫も杓子も緊急自動ブレーキなこのご時世。
前述したとおり、トヨタは緊急自動ブレーキ導入には消極的でした。
・・・いや、慎重だったと言った方が良いのかもしれない。
そのトヨタが満を持して発表したこの技術。
すでに試乗した評論家によると、完成度はすこぶる高いらしい。
そしてその技術をほぼフルラインナップで展開するという。
トヨタにとってハイブリッド攻勢に続く大きな決断だと思います。
先月でしたか。
国土交通省所管の独立行政法人
「自動車事故対策機構」が行った
国内各自動車メーカーの緊急自動ブレーキの試験結果が公表されました。
その中で多くの車が公表通りの性能を発揮できなかった事が明らかになり
ネット上でも少し話題になったのでご存知の方も多いかもしれません。
予防安全性能アセスメント ←試験対象全車の試験動画が閲覧できます。
そんな中スバルの各車は、
全車ほぼ満点の評価を獲得し
改めて
アイサイトの技術的優位が浮き彫りになる形となりました。
私はアイサイト、もしくはそれに匹敵する性能を持った自動ブレーキ技術は
全市販車に搭載されるべきだと思っています。
公表値どおりに止まれなかった他の車を擁護する訳ではありませんが
私は緊急自動ブレーキ技術のキモは
衝突回避ではなく衝突軽減だと思っています。
たとえ止まれずとも、衝突のエネルギーをどれだけ吸収出来るか?
そういう意味ではしっかり減速している各車は決して無意味ではない。
むしろ問題なのは、確認作動域が
30キロ以下の各車。
検出方式に
レーザーレーダー方式のみを採用する場合です。
これらの車種は
それ以上の速度域では全く減速してくれません。
例えば私がエクシーガを購入するとき競合車種であったオデッセイの
シティブレーキアクティブシステムもその一つです。
購入検討時に私はホンダのカスタマーセンターに問い合わせ
「時速30キロを超える車速ではシステム自体が作動しない」
という明確な回答をいただいています。
これはおそらく、誤検知による急停止により
後続車から追突される事故を防ぐ為の対策と思われます。
ここが分かりづらいのですが・・・
誤解しないでいただきたいのは
上記の
予防安全性能アセスメントで試験されているオデッセイは
同じオデッセイでも
シティーブレーキアシストシステム搭載車ではなく
上級グレードにのみ設定されている
CMBS搭載車だということです。
検出方式は
レーザーレーダーではなく
ミリ波レーダーです。
そしてこれも分かりづらいのですが、試験の表記では
確認動作域が
10~60キロとなっている
CMBS搭載車のオデッセイですが
これはそれ以上の試験をしていないだけで
CMBSの機能自体は上限なしで作動します。
(これもホンダに確認済みです。)
皆さんついて来れてますか?(^_^;)
わかりづらいですよね。自分で書いてて頭が混乱します。
例えばこんな状況・・・
高速道路で100キロで巡航中。
前走車がふいに減速して80キロになったが
よそ見していてそれに気付かなかった。
このままだと速度差20キロで追突・・・
この時にたとえ衝突を回避できずとも減速してくれるか?
(もしくは警告音を発してくれるだけでも十分効果はあります。)
あるいは車速30キロ以上なので全く何もしてくれないのか?
これは見過ごせない大きな差だと思います。
と言うより、そもそもこの二つは
役割が違うと言うべきでしょう。
つまり一言で緊急自動ブレーキと言っても
作動領域や性能差が各社(車種によっても)バラバラなのが現状です。
車好きの方ならこの事をすでにご存じかもしれませんが
テレビでCMを見て
「今度の軽は自分で止まってくれるんだ。」
・・・と買い替えを検討される一般の方々は
ほとんどご存じないのではないでしょうか?
そんな状況の中で冒頭の話。
トヨタの本気で自動車業界自体が
大きく動き出す気がするのです。
Posted at 2014/11/29 23:37:04 | |
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