• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

菊菱工廠のブログ一覧

2026年03月15日 イイね!

ラインナップ中最小の1台 三菱扇風機 8吋型 昭和25年頃

体の負担にならないように…という事で、長らく放っておいた小型扇風機に取り掛かります。
久々の扇風機修理です。

詳しい資料が無いため詳細は語れませんが、今回はこちらの機種を再生していきます。



タイトルの通り、三菱電機の8吋型です。



以前レストアした国産初のプラ羽根採用機種、D-10Bと同じ広告写真に載っています。
昭和27年のアサヒグラフより、左端に写っています。

一応、箱付き個体の写真はネットで見つかりましたが、そちらにも機種名は記載ありませんでした。
とりあえず分かっている事としては、出てくる個体の多くが若草色である事。
この個体の空色はレアカラーでしょう。
一見するとオールペンのようですが、ちゃんと銘板や電源コード・プラグまで同じ色なので純正色です。
他には菫色があるようです。

そしてもう一つは、当時のラインナップ中最小であるという事。
もう少し後の時代になると、基台がメッキの鉄棒を曲げて作ってあるタイプ(所謂パーソナル扇)が登場してきますが、その先鞭をつけたものに当たるでしょう。
オーソドックスな卓上型の形状としては、やはりこれくらいが最小クラスとなるようです。

芝浦・日立では交直両用型で、もっと小さいものが戦前からありました。
三菱では元から8吋を最小にしていたのか、これも以前レストアした戦前の2台も同サイズでした。

さて、あまりに内容が薄いので実用新案の番号でもあたってみましょうか。



逓信省型式認定番号の下、RUMとある欄に4組の番号が書いてあります。
その内でヒットしたのは、371994と91477。
前者が実用新案、後者が意匠登録の番号でした。

実用新案第371994号はD-10Bでも採用されているもので、要はスイッチ取り付けステー・銘板・開口部の蓋を一体設計にするという内容。
見るからにD-10Bと同様の構造のため、疑い様の無いものです。

一方の意匠登録第91477号は、こちらの機種のために申請されたと思われ、ガードを外した状態の全体の意匠を以て申請・登録されています。
出願は昭和23年8月19日、登録は翌24年の8月23日となっています。
上で紹介した広告は昭和27年発行のものでしたが、本機の発売年としては昭和25年頃になるかもしれませんね。

という事で、再生に行ってみましょう。
まずはいつもの通り分解から。
あまり扱わない小型・首振り無し・戦後という機種。
どんな特徴があるでしょうか。
…D-10Bと大差は無いかと思いますが。



ファンを取り外すにも一工夫必要です。
ファンとモートルの隙間をかなり狭めてあり、一体感のあるデザインに仕上げられています。
そのため、給油口手前の切り欠きに止めビスを合わせないと、ドライバーが入りません。



マイクスタンドになりました。
モートルは密閉型となっていて、開口部は一切ありません。



続いては、実用新案登録されている銘板兼スイッチカバー。
ビスを外すだけで丸ごと外れます。
電線とスイッチの再生も行うため、半田も外してバラします。



シンプル構造のためサクッと全バラになりました。



銘板です。
この後どれだけ綺麗になるでしょうか。



こちらは電源プラグ。
コード共々、オリジナルのものが良い状態で残っています。
一旦分解して結線を見直すと共に、汚れを落としてリフレッシュします。



そしてスイッチ。
トグルスイッチの規格としては現在もあるものですが、ノブが球状になっているのは当時ならではのもの。
シフトノブみたいな形です。
折角のオリジナルスイッチなので、D-10Bの時と同様に再生します。
此処が接触不良を起こすのも定番のようですね。



接点となっているローラが酸化してしまい、通電不良を起こすのです。



こうすればOK。後は接点グリスか。



こちらはロータ。密閉型なだけあって綺麗です。
圧縮紙製のシムが1枚ヨレヨレになっていたので、順番を入れ替えておきました。



ガードのプラ製エンブレムも磨きます。



駆け足ですが完成。
全体的に塗装の痛みがありますので、ミントではなく、良い感じにヤレた系統です。



電源プラグとコードは、かなり綺麗になりました。
コードの柔軟性も問題無し。



エンブレムも輝きを取り戻しました。
この時代の透明プラ製エンブレムは、磨いた際の光具合が大変よろしい。
良い風合いを出してくれます。



銘板もこの通り。
若干色落ちはありますが…



そしてこの子には、別にやってきた台がピッタリと合います。
他の扇風機には小さすぎる台で、そのままでは低すぎる扇風機と実に良いコンビ。
台の釘が緩んでこれまたヨレヨレですが、扇風機が軽いので十分支えてくれます。


という事で、放置個体に取り掛かった記録でした。
この調子で積みをクリアしていきましょうか。
Posted at 2026/03/15 17:03:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | アンティーク家電 | 趣味
2026年03月08日 イイね!

リアゲートのカーテシスイッチ修理

今回は前回予告の通り、カーテシスイッチ修理の記事となります。
…が、その前にご報告です。

この記事はもっと早く上げる予定で、他のネタもいくつか溜まっているのですが、前回更新の5日後から、思いがけず入院する事になってしまいました。
車じゃなくて自分自身。人生何があるかわかりませんね。

中々際どい感じに腰を痛めてしまい、2週間ほど入院していました。
詳細は省きますが、立っている状態から倒れたとの事…その瞬間の記憶はありません。
とはいえ原因はほぼ特定でき、何かの病気ではなかったようです。

現在、何とか退院はできたものの、骨の形成に4~5か月かかるようです。
その間は作業らしい作業はできません。
負荷と共に振動がNGのため、運転もできないんですね…

という事で、これから暫くは貯めていたネタと、今の状態でもできる事のネタでお送りいたします。
一歩間違えれば後遺症や不随もあり得たそうで、時間をかければ回復できるというのは、不幸中の幸いと言うに相応しいでしょう。
生活を見直して、根本的に体質改善する機会にもなりました。

そして、色々と調子を崩しやすい癖に経験が無かった中、人生初の入院でもありました。
最初の1週間は文字通りベッドから動けず、上体を起こすのも30度制限。
辛かったのが正直な所ですが、看護師さんを始め病院スタッフの皆様には、本当にお世話になりました。
勿論、面会や差し入れに来てくれた家族にも。
この場を借りて感謝申し上げます。



では本編へ。



テールゲート・バーンドアとも付いている、Squarebody世代サバーバン(85年型以降)の後部カーテシスイッチ。
現地流に言えばDome Light Switch。Door Jamb Switchは横のドア用です。
これと同じのはK5 ブレイザー/ジミーにも付いているとか。

そもそも使われている車種が少ないのか、故障しずらいのか、はたまた誰も気にしていないのか。
修理事例も新品部品も、解体部品すらほぼ出てこないのがこれ。
84年型以前は装備されておらず、18年の生産期間でもラスト7年のサバーバンとK5に限られます(間違ってたら失礼)。
89年以降のグローブボックス照明同様、今知ってみるとマニアックなマイナーチェンジの一つですね。

そう言えば、パジェロもバックドアはカーテシスイッチ無しでしたので、当時のRV・SUVはそれが当たり前だったのかもしれません。

正直に言えば、機能していなくても大して困らないのですが…分かってしまうと直したくなるもの。
分解清掃と修理を試してみました。



外してきました。ビス2本で正直に止まってるだけ。
構造を見るに、スイッチレバーを固定しているピンを抜くとバラけるようです。
線が1本だった事からも、ビス穴経由でアースに落とすスイッチなのでしょう。
合理的ね。

印字は2/3/89とあるので、新車時からの物と思われます。
本当に前車パジェロの初年度登録とほぼ同時の生産だったんだなぁ…
部品番号は15591112。一応調べましたが当然ディスコンで、リプロもありませんでした。
唯一ebayに出品されていたNOSは約4万円。いやいや、そんなに出せませんって。

Squarebody系はパーツ供給が潤沢ながら、こうしてたまにポツンと入手困難なものが現れます。
特に4ドアのクルーキャブ・サバーバンに固有の2列目内装とか。
特に自車は最終型なので、例えば最終型専用の外装関係、モールとかエンブレムはリプロされていません。
グリルはあるのに、それと合うボウタイエンブレムが無いんですよ…88年まで用はあるのに。
バンパもしかりで、モール穴付きのバンパはリプロ展開がある一方、肝心のモールは最近までリプロがありませんでした。
しかも出たリプロは最終一歩前の黒無地だけという…最終型はまだ対象外なんでしょうか。
旧車である以上、部品が無いのは当然ですし、基本的な部分で困らないのは感謝しかないのですが…

まぁクレートこと新品エンジンにボデーパネル、シャーシフレームまで出てくるんですから、何を贅沢なという事でしょう。



愚痴はともかく、予想通り簡単にバラけました。
しかし困った事に、スプリングの収まり方が分からなくなってしまいました。
こういったモノの分解でよくあるのですが…ハジケないように分解しても、途中でズレて開けたら位置不明になるパターンです。



清掃もそこそこに、擦れ跡や構造を考えながら戻し方を思案する事暫し。
これが正解のようです。
ビス穴と一体プレス成型の接点金具、その上側に片方が引っ掛かります。
固定ピンはスプリングの輪の中を通ります。

で、組む際には一度ピンを通してこの状態にして、写真だと上へ立ち上がっているスプリング端を押し込みつつ、まずは接点金具と組んで、スプリング端が接点上部に引っ掛かった状態へ持って行きます。
そのままハジケないようASSYを持ちつつピンを抜き、ハウジングへ戻して改めてピンを入れます。

…文字で書くとすごくややこしい。
「量産品なんだから、そんなに難しい事はしていない筈」とは思いましたが、本当なら組み立て用の治具があったんでしょう。機械で自動組み立てだったのかもしれません。
ともかく、組み方が分かって一安心です。



という事で塗装を落としました。
本来は未塗装で装着されていたモノなので、オリジナルに近づけてやります。
鈑金屋さんでしっかり塗装された塗膜は丈夫でした…サフもかなり厚みがあって、サフというより吹き付けパテみたいな感じ。

そんな塗装でしたので、ポリ系樹脂のためか剥離剤が使えたのが僥倖。
本当なら樹脂パーツに剥離剤は御法度です。塗料という樹脂を溶かすのですから、そのまま一緒に溶けてしまいます。
樹脂の塗装を落とすなら、プラモ界隈で言う「シンナー風呂」や、ガソリンタンク水抜き剤(IPA)漬け込みが定番でしょう。

しかし偶然にも、手持ちの剥離剤の一つはポリ容器で売られていたもの。
「これならもしかして…」と隠れる部分で実験したところ問題無し。
素材によっては行ける事もある、という事で。

接点グリスを塗って導通を確認したら組み立て。
一体成型金具の錆にも普通のグリスを薄く塗りました。
錆転換塗料と迷いましたが、とりあえず油気があれば良いかと思いグリスで。
乾燥時間が惜しかった。しかし、入院でひと月開けるならそれでも良かったんじゃ…
と言っても仕方ない。そんな事は分からなかったので。

なお、止めピンは片側にスプラインが入っていたもののハウジングの穴が緩くなっており、主に抜け止めの役を果たすのはスプリングのテンションでした。
元はこうじゃなかったんでしょうけれど…一応テープでも貼って抜け止めしておこうか。
でも見た感じ、ボデーパネルの断面に当たって抜けなさそうなんですよね。


続いてはガスケットの製作。
ボデーとの間にゴムシートが入っていまして、恐らく防水のガスケットかと思います。
それまた経年で硬く脆くなっていました。



細い部分は折れました。
テープ的なモノは恐らく接着剤。
これは無くても良いかなぁ。



手持ちのゴムシートでサクッと。
「耐油・耐候」と書かれたロールでしたが、具体的に「何ゴム」なのかは書いていません。
触った感じEPDMっぽい…?

と、ここまでが入院前。
しかも上の写真は倒れる前日の撮影。



それから約1か月。
ゲート開閉を家族に手伝ってもらい、取り付け作業ができました。
写真は取り外しの際にやっておいた防水処理…きちんとやっておいて良かった。

これをやった時には、入院する事になるなんて当然知る由も無かった訳ですが、何故かハーネステープで塞いでおく気になったんですよね。
不思議なものです。



付きました。
取り付け直後は接触不良がありましたが、調べた通りカーテシスイッチとして動作しました。



オマケ。
家族がお見舞いに来てくれた際、病院の駐車場でドアパンチされてしまい、エクリプスクロスは代車になってます。
現行型のガソリン車を借りられましたが…ヒータ付きパワーシートにリアゲートは電動仕様。
CVTのセッティングの差か、登坂時の加速もスムーズだとか。羨ましい。

ゲートの電動化くらいできないもんか。キットがあるのは知ってるけれど。
高いから見送ったものの、コルトプラスで便利さは身に染みてますし…
夏ボーナスの使い道と回復後のやりたい事にしましょうか。
Posted at 2026/03/08 17:19:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車(サバーバン) | クルマ
2026年02月01日 イイね!

水温センサ端子交換(とカーテシスイッチについて)

今回はまた、年末にアメリカから買ったパーツの取り付けシリーズです。
取り付けというか交換というか。



納車後にe/gルームを見ていて「何だこれ?」と思った物がありました。
それがこの写真に写る黒い端子でして、モノとしては水温センサの線でした。
ただ…凄まじくボロかっただけで。



分銅の上部みたいな形状のセンサ端子に挿さるカプラ、これが熱で崩壊しています。
エキマニのすぐ近くだもんねぇ。
コルゲートの崩壊も他と同様に進んでおり、その対処で巻かれたビニールテープも既にダメな状況。
これが年末以前に分かっていたので、現地から交換用のハーネスを買っておきました。



こちら。配線付きのカプラ事をPigtailと呼ぶようですね。
89サバーバンを指定して調べても、国内で入手できるものは別形状でしたので輸入です。
ラベルにあるのは88-92 TPI Camaro Firebirdです。主にはそちら用なんでしょうか。





完全にビフォーアフターですが無事完了。
そしてやはりというか、コルゲートは反対端まで全交換してしまいました。
折角交換するというのに、崩壊しつつある部分を残すのも気持ち悪いので…
広大なe/gルームなので、片足を乗り込んでやるのが中々しんどい。
フェンダーかコアサポに座れるようにするべきか…



改めて、外した古いカプラの近影。
中々えぐい状態。芯線出てますし、端子を覆うプラも脆くなっていました。
泡立ってる感があるので、外れてエキマニに触れた時があったのかも?


と、短いですが本日の本題は以上です。
本当なら前日にショップへ伺って、ドアキーの引っ掛かり等々相談するつもりだったのですが…
急な体調不良に見舞われてしまい、申し訳なくも直前で延期させていただいた次第。
社長は「またどうぞ~」と流してくださいましたが…申し訳ないし情けないし、何より悔しいし。
諸々調子に響きやすい体質とはいえ、安定させるようにしないとと改めて身に染みた訳でした。
旧車より人間の方が調子を崩しやすくてどうする…


さて、これだけでは内容も薄いので次回予告的な事でも。



リアゲートを開けた所、助手席側ラッチの下。
照明のタンブラスイッチのようなのは、正しくカーテシスイッチなのですが…



反応してないんです。
そのためてっきり、リアゲートを開けた状態でウインドウが動かないようにするインタロックかと思っていたのですが、そちらはドアラッチ内にある模様。
じゃぁ何? と調べたところカーテシでした。バーンドアでも同じ物が付いているようです。
そういえば、パジェロはバックドアにカーテシスイッチが無かったなぁ…と思い出しました。

恐らく新品は出ないでしょうから、分解して再生できないかやってみましょう。
上手く行ったら記事になります。
Posted at 2026/02/01 21:51:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車(サバーバン) | クルマ
2026年01月25日 イイね!

ドアストライカの延命措置と内装ビス交換

今回は実験的な内容のネタとなりますが、症状とその原因は定番なものです。

Squarebody系シェビ―の他、同年代のフォードOBS系にも当てはまるようですが、長く乗っているor中古で入手した個体の「あるある」として知られる症状に「思いきり閉めないと半ドアになる」というのがあります。

これの原因となるのがドアストライカ=ドアロックのボデー側となりますが、現代の車と違って四角い輪ではなく、ボルトが突き出した形をしています。



こちら、自車の写真です。
見た目はT50ヘックスローブのデカい段付きボルトで、一見すると正常。
しかし…足りないものがあるんです。

本来なら、ロックの噛む細い部分には樹脂製のカラーが入ります。
摩耗対策と衝撃吸収でしょうか。
それが経年劣化と繰り返しの開閉により破損して、何処かへ旅立ってしまうんです。
そうなるとドア側のロックが噛む軸が細くなる訳ですから、ロック機構がうまく作動しなくなって半ドア多発…となるのです。
半ドア状態(1段階目)は上手く噛む一方、もう1段のロックには押しが足らなくなるのでしょう。

そして更には自車の場合、雨漏れ騒動からウェザストリップを交換しています。
約2か月経って馴染んできているようですが、その反発のせいもあって本当にフルパワーでのドア閉めが必要です。
疲れるわ面倒だわで正直困りもの。失敗して繰り返しバンバンやるので周囲の目も気になります。
ミラーはズレるし内張りのビスも緩むレベル。

なら交換すれば良いじゃない、とお思いのそこのあなた。
新品が普通に売っていますので、実に正論・正攻法でございます。
しかしこのストライカ、日本で買うと2個で\6,000台中盤となり地味にお高い。
サバーバンだとそれが2セット要るので渋沢さんのサモンライド。
樹脂カラーのためだけにこれでは、ちょっと割に合いません。

となれば残るは自作のみ。
早速材料を調達してきました。
多々買わなければ生き残れない…とは限らない。



はい。上水道用の塩ビ管です。250㎜で確か\300弱。
色味からVPではなくHIを選びましたが、耐衝撃性を向上させ寒冷地に適するものとの事で、その意味でも用途に合っていそうです。

呼び系13、即ち外径φ18のもので、ちょうどロックが噛む太さとなります。
これを切って取り付けてみましょう。



何度か試行錯誤して完成。ただ切っただけじゃありません。
実は一度、切れ目を入れて嵌め込むタイプを作ってみましたが、内径が若干狭く、取り付け後に広がる(外径が太くなる)事で逆にドアの閉まりが悪くなりました。

そこで改めて調べると、上の写真と同じものが現地で売っていました。
私は勝手に「純正ストライカはワッシャとアップセットだ」と思い込んでいましたら、普通に段付きビス+樹脂カラーだったようです。
なので一度取り外せば、何も切れ目を入れずとも付けられるという事で…

では内径を広げれば良いかと思ったところ、今度は約φ14まで削る必要があるのが課題に。
機械工作に詳しい方ならピンとくると思いますが、通常のドリルチャック(ストレートシャンク)はφ13までなんです。
φ14以上はテーパシャンクとなり、大型の(というより家庭用ではない)ボール盤で使う範囲に入ります。
ではどうやってφ14まで広げるのか…まぁ色々工夫してます。

ちなみに切断についても、わざわざバンドソーを出しては切り子の静電気付着に困らされましたが、この太さであればモールカッタで切れるんですね。スパッと。
最後の1個、内径拡大に失敗して急遽切り出した時に思いついたのでした。

それでは取り付けと参りましょう。



こちらは助手席ドアのストライカ裏をリア方向から見た図。
内装トリムを外すと穴がありますので、ストライカを外す際に内側のナットが落ちないよう支えましょう。

はい。落ちるんです。
Squarebody世代(以前もかもしれませんが)はストライカの位置を調整できるようになっていて(そうする必要がある精度だったという事か)、それ故にナットも固定されていません。
なのでピラー内に落っことさないようにするのが大事なんです。
しかしサバーバンの場合は、2列目は内部でナットを引っ掛ける構造になっているので、押さえなければいけないのはフロントだけです(クルーキャブはどうか不明ですが…ドアパネルが一緒だから同じかもしれません)。
ナットの脱着はスピーカ穴から腕を入れて行います。

戻す際は塗装や跡を参考に元通りにしますが、ズレていて調子が悪いなら調整してしまいましょう。



構成部品です。
ワッシャの枚数も場所や個体によって異なるので、本車の助手席はストライカ付属の1枚だけ、という事でヨロシクです。
運転席は+2枚でした。

尚、アップセットの予想は半分当たっており、このワッシャはネジ山に噛ませてインパクトで回すと取れました。

ちなみに、ワッシャ(シム)でチリ合わせするのはアメ車では普通との事で、他にもフェンダーパネルなんかがそのようですね。
ボルトを緩めるだけで差し込めるよう、スパナみたいな持ち手付き・切り欠きありのシムとか。



運転席&日没後ですが完成図。
本来の状態となりました。
作業量の割に見た目の変化が地味…

そして気になる結果は…大差無いな。効果も地味か。
まぁ悪化しなかっただけ良しとしましょう。
今後もっとウェザストリップが馴染んで来れば、ドア閉めは楽になる事でしょう。
渋沢さんサモンライドでも同じ結果でしたでしょうから、それに比べれば精神的ダメージは圧倒的に軽い。

続いては、ついでにやった作業の記録です。



Bピラーのトリムを2列目から見上げた図。
ビスが普通のSUS皿になっています。
ビスがそのまま見える形での固定は仕様です。

これが納車時点では、純正ビスとユニクロメッキの新品皿ビスが混在状態でした。
元から一部足りなかったのかどうかは不明ですが、新品のビスは錆修理・オールペンの段階で付けられたと思われます。
当初、SUS皿で揃えれば良いか…と思っていたところ、純正(OE)タイプの補修用ビスセットが売っているのを発見。昨年末に輸入していました。

今回、ドアストライカ脱着のためにトリムを外しますので、そのタイミングで替えてしまいました。



純正とOE補修用の比較。
皿でありつつ頭が若干丸いのが特徴です。
補修用の方が僅かに太いようで、効きが甘めだった箇所もバシッと締まりました。



更なるついでに3列目のコートフックを取り付け…ましたが、結構色が違いますね…
発送ミスが無ければ、ちゃんとしたグレーが届いた筈なのに。
機会があれば今度買い直そう。



再びBピラー。ぱっと見は同じとはいえ、明らかな間に合わせ感は無くなりました。
…自己満足の世界。


以上、雪が降ったりボデーが凍ったりする中での作業でした。
花粉とトレードでも春が待ち遠しい…とはいえ今年の仙台は雪が少なくて助かってます。
…冬本番は2月ですから、「まだ」なのかもしれませんが…
Posted at 2026/01/25 22:44:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車(サバーバン) | クルマ
2026年01月18日 イイね!

ダッシュとドア内張りのリフレッシュ

今回は昨年末に購入したパーツの取り付け記録。
ダッシュボードの助手席側ガーニッシュとエアコンルーバの交換、それに合わせたパネル自作の記録です。
それからドア内張りの再生。



こちらはダッシュ助手席側の、納車時の仕様。
ドラレコ等々の配線に際し、ついでにダッシュパネルごと外してきました。
助手席ガーニッシュ(兼エアコンルーバ)は見ての通りビレット仕様。メータパネルもそうです。
この個体が輸入された2000年代初頭は大流行でしたね。
OBSサバーバンとアストロが一躍メジャーになったあの頃、懐かしい。

本来、89~91年の7代目サバーバン最終型は、この部分が木目(ウッドグレイン)になります。
デザインが連続するドアのガーニッシュも一緒です。
で、89年型のMCでドアガーニッシュはプルストラップの手前で切り詰められたのですが、これは木目の採用と共にサバーバンだけの仕様なんです。
この話は後でまた出ますので、一旦置いておきます。

さて、先日自前での貼り替えを何とか終わらせたダッシュですが、ビレットのガーニッシュはエアコンの風向きが変えられないという弱点がありました。
純正ルーバを外す設計のため、ただのグリルになるんですね…
この車のエアコン自体、足元とダッシュの送風は連動しているようなので、足元だけにしたい場合はルーバを閉じる必要があるのですが…それができない状態でした。

一番の目的はこれの改善でして、第二に純正仕様に戻したいというのがありました。
更には木目が好みでない(+リプロ展開も細い)ので、どうせなら88年までのヘアラインアルミ仕様に替えてしまおうと計画した次第です。



こちらが現地から届いたガーニッシュ。
エアコンルーバとセットのお買い得品。
メータパネル側に付くものもセットです。

ただ、現地のセンターでの検品にて「同梱の筈のパルナットが無いっぽいよ」と予告されていましたので、相当品を用意しておきました。



これで行ける…と思います。



行けました。
見た目上の表っぽい方が裏(らしい)というのが少々違和感…
ともかく樹脂のボスに切り込んでいければOKです。
エアコン吹き出し口のダクトと共締めします。





やはりOE。これですよ。
SILVERADOエンブレムは89年型用で、これまた予め買ってレストアしておいたもの。
アルミパネルとの組み合わせは、89年以降のK5ブレイザー・R/V3500と同様になります。



そしてこちらはメータパネルと、その左下に付くルーバ。
この2つは新車時からのものだと思います。





新旧比較。
メッキの状態というか、メッキ自体が違いますね。
新しい方はエンブレムと同様、しっかり下地に金属膜を付けてあるもの。
対して純正はアルミ蒸着と見え、経年で消えてしまっています。

メッキの質が上がったのは良いものの、フリクション用のスポンジは無い&変なサイズが付いてきました。
なので取り付けにあたっては、純正ルーバのフェルト移植とスポンジテープ貼り付けを行っています。



配線も終わったので(この後不良が発覚しますが)戻しました。
この光景が見たかった…
後はメータパネルを新品にして、同じヘアラインのパネルで揃えれば完成です。



いや、まだやる事は残っています。
これはグローブボックスを外して、下から見上げた所。
助手席側の端に付くエアコンダクトには、ダッシュを取り付けた後にこうして中からダクトを繋ぎます。
…正しい手順かどうかは知らないのですが、これしか考えられない構造なんです。

で、そのダクトが無いと来た。
リプロは売っていますが買っていませんし、それだけ買うと送料が…
という事でアルミフレキの出番です。



実測φ80程なので規格品には合いませんが、雨漏れ応急処置で使った発泡気密テープで帳尻合わせしました。
これで問題無し。



続いてドア内張りの木目パネル。
写真の通り、ドアロックスイッチのすぐ後ろで切れたものになっています。

1t以外のピックアップは88年からOBSへ代替わりしていますので、89~91年に新車購入できたSquarebody世代は、3500ピックアップ・フルサイズブレイザー・サバーバンの3種ですが、89年にこの短いパネルへMCされたのはサバーバンだけ。
そして同年以降木目になったのもサバーバンだけなので、81年以降の形状で「短いヘアラインアルミ」や「長い木目」のパネルは純正では存在しないんです。

で、写真の助手席側はまだマシなものの、運転席側は剥げが酷く、下地のアルミがしっかり見えている状態。
みっともないし揃ってないしなので、ヘアラインアルミパネルを自作します。



運転席側を剥がしました。
四角い穴はパワーミラーのコントローラ用ですが…あれって90年と91年のOPですよね?
RPOはD48で、89年のスペック表にはステンミラー2種類(D45 Below-Eye-Line Type:自車の奴とDF2 Camper Type:4つ脚のワイドな奴)しか書いてありません。

しかし穴があるという事は、89年型へのMC時点で、次のモデルイヤーでのパワーミラー採用が決まっていたんですね。
これは内張りを剥がしても知る事のできない事実…面白い発見でした。



剥がしたモノ。
運転席側は結構強力についていたので、剥がしたらヘロヘロになりました。



形の整っている助手席側を使いアルミシートを切り出します。
t0.3mmの薄いシートなので、歪ませないようカッターを使用。



それにヘアラインを付けたら完成。
思った以上の完成度になりました。
サンディングパッドとオイルの力。







それを貼るとこんな感じ。
ダッシュ側のアルミパネルとも全く違和感無しです。

これで本来存在しない、「Squarebody世代最終型サバーバンのアルミパネル内装」となりました。


以上、ダッシュ周りのリフレッシュでした。
次はドア内張り。運転席側のリアドアです。



外してきたものと取り付けるメッキモール。
雨漏れも被害を一番受けた個所らしく、基材になっている段ボールはシナシナ。
今は乾燥していますが分離してますし、寸法も狂ってしまいました。
メッキモールは今生の別れを遂げ、ガラリも止めのステープラが外れてます。

それを再生すべくアメリカから買ってきたのが、同じくグレーの右用パネル。
そのモールだけを今回は使います。



ガラリのステープラは一旦抜いて、穴を開け直して再利用。





寸法狂いはありましたが、モールは無事付きました。
ガラリの周りにはカーペットが押し込まれますが、それもクリア。
ちょっと歪んでるくらいまで修正できました。



取り付け。
ビス止めしたら予想通りピシッとしてくれました。
これで本来の姿を取り戻した訳です。


という事で本日は以上。
色々平行してやっているため、今回の内容も写真の日付が行ったり来たりしてます。
次は…夏用ホイール再生やドアストライカの事を書けたら嬉しいなと。
Posted at 2026/01/18 22:34:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車(サバーバン) | クルマ

プロフィール

「ラインナップ中最小の1台 三菱扇風機 8吋型 昭和25年頃 http://cvw.jp/b/2115746/48980730/
何シテル?   03/15 17:03
菊菱工廠と申します。 「工廠」なんて言いましても、車いじりは飽くまで素人。 電装系なら結構自前でこなします。 ちょっとした金具作りなんかも。 ナ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2026/3 >>

1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

愛車一覧

シボレー サバーバン シボレー サバーバン
Super Wagon, Texas Cadillac… それはアメリカで最も長く続くモ ...
三菱 エクリプスクロス 三菱 エクリプスクロス
アウトランダーPHEVと迷った結果、偉大な先代、コルトプラスの跡を継ぐこととなりました。 ...
三菱 コルトプラス 三菱 コルトプラス
家族の車です。 私が免許を取った際の練習にも活躍しました。よって、免許取得以前からの付き ...
三菱 パジェロ 三菱 パジェロ
荒野の山猫、パジェロの初代後期型でございます。 88年9月MC版、4D56 I/Cター ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation