少々無理のあるタイトルだったか…
えーと、今回は車からは外れ、元々の趣味に関するネタになります。
写真多め&文章長めです。
(しつこく語ってるけど、せめて写真だけでも見てってくだされ)
プロフィールにも書いていますが、車を買うまでの趣味には、車系プラモやドリフト・クローラー(もどき)R/Cの他に、戦前~昭和30年代のラジオと扇風機の収集がありました。
我ながら変わり者だ…
現在扇風機は恐らく15,6台、ラジオは20台以上あると思いますが、先ほど久々に扇風機の新入りが到着しましたので記事にしてみました。
あまり公開する機会の無かった趣味ですので、今後も載せていこうと思います。
電氣扇というのは、扇風機の昔の呼び名で、単語そのものは「扇風機」とほぼ同時期に発生したようです。
私の所有する最古のものは、米GE(General Electric)製のSidewinder Oscillatorという、明治43年製の個体ですが、国産に限ってみますと、こちらの芝浦製になります。

芝浦製作所(現・東芝)の、大正8年型です。
ファン直径16インチで、下に置いたのは当時のカタログ(実際に当時の物)です。
同型の12インチタイプはそこそこ見かけますが、16インチはかなり希少になります。
そして、本日入荷しましたのがこちら。

…の左端です。中央と右は12インチ型です。
三菱電機製の16インチ型で、恐らくは昭和初期の物と思われます。
右端の個体は、三菱製の中でも上記の芝浦と同時期のものになり、他社も含めてほぼ同じデザインでした。
三菱電機の社史に掲載されている、第一号型のエンブレム違いの型です。
さて、上の写真の左端と中央、目の細かいガードの機種には首振り機構のギアボックス形状の違いがあります。
そしてこちらが、昭和11年当時の部品表。
この中に、2種のギアボックスの頁があり、初めて名称を知ることができました。

この乙型に関しては、名前の通り後から採用になったカウンターギア式の減速機構ですが、
ダイキャストの質が悪い個体が多く、モータの仰角軸受と共に、自然崩壊しているものを多く見かけます。
甲型(こちらは遊星ギア式)のものはほぼ大丈夫のようで、乙型で崩壊の無い個体はレアリティが高くなります。
上の写真背景に写る富士電機製の物にも、同様の症状の出ている個体が見られます。
また、甲型ギアのものは、三菱造船神戸造船所にて製造されたものの見分けポイントでもあります。
三菱電機のおこりは正にここで、船内備品のDC扇風機が最初とのことです。
これより、神戸造船所製の扇風機は、三菱電機が独立する以前の製品であることが分かります。
神戸製の個体には、銘鈑にそれを示す「Kobe Works」の刻印があります。
同時期、造船出身の扇風機としては、他社では川崎造船のオルビット式(後にパテント関係で川崎式に名称変更)がありました。
…と、以上が他社を絡めた三菱製扇風機と三菱電機の元祖ということになります。
後の三菱自動車が造船から重工を経た先に存在することから考えますと、我が家のパジェロ君とこれらの扇風機たちは、遠い遠い親戚にあたるのかもしれません。
そんなこと言ったら戦艦武蔵とかもつながるじゃないかw
余談余談。
恐らくすぐに次の記事を書くと思いますが、そっちこそフィルム施工とステア交換の事になる予定です。
最後に自室の様子を。
昭和最後生まれの人間の部屋じゃねぇw と言われます。
いい加減長くなりましたので、あとは次回に…
Posted at 2014/07/11 21:50:57 | |
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