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菊菱工廠のブログ一覧

2018年10月27日 イイね!

自作ダブルワイパー完成、他ブリッジフレーム取付(1年越し)

以前に試作品を作ってから約1ヶ月、無事完成できましたのでご報告です。思いつきの割には、なかなかな物ができたと思います。

さて、自作するに至った経緯をもう一度書いて見ますと…
幸運にして当時モノのSUTOKANダブルワイパーを激安で購入できたのが2015年の4月頃。しばらくはそれを使いつつ、適合する市販ゴム(今や珍しいTYタイプ)を探してみたり、拭きが悪いのはガラス面にゴムが沿わないせいかとアームの干渉部分を削ってみたり、普通のプラ製ゆえ劣化が早いのでケイ素系コーティングをしてみたり…と頑張って参りましたが、ついには常用を諦めてしまいました。ある朝、ルーフから流れてきた雨を払ったところ片方が抜けたのが決定的でした。

そもそも常用するもんじゃないという点はさておき、一度その装着した姿を気に入ってしまったが最後、どうしても諦めのつかない部分がありまして。
現在新品で買えるものを探してみるもカーボンとクロームしかなく、それすらも終息しつつある現状。ブルーもあるにはあるようですが、海外通販な上デザインが今ひとつ。
そしてふと気づきました。無いなら作ってしまえと。ディスカウントショップの激安ブレードを使えば、仮に失敗しても痛くないんじゃないかと。

ということで、以前にも貼った試作品がこちら。


小雨ついでに動かしたところ、特に問題なさそうでした。
後はこれを2組塗装して組み立てるだけ…で約1ヶ月が経過しました。いい塗料を見つけるまでに時間がかかってしまいまい、更に天候不順で塗装延期が何回か。

そしてこちらも前回の写真ですが、塗装中の様子。


色はボデーペンのいすゞ890ブルー。エルフの純正ブルーですが、結構ファンが多いようです。
元々ブルーのダブルワイパーを使っていたので、どうせなら同じ感じのソリッドブルーにしたかったのです。
色自体はプラモ用がいろいろと揃っているのですが、塗膜の強さや耐候性を考えるとできる限り車用を選びたいところでした。
ところが純正色でソリッドブルーというのが意外と思い当たらず、NAロドスタのマリナーブルーくらいかと思いきや、こんな選択肢もあったのです。というかマリナーブルーは店頭在庫がありませんでした。
思ったよりも水色系でしたが、これはこれでいい色です。

ということで完成形。


U字フック受けの軸を抜き、そこにM5ビスを通して2本のブレードを連結しています。U字フック受けはブレード間に。
ガタ取りと可動性のバランスを取るため、ナットはナイロンナットを使用しました。
ビスはM5×45mmがジャストでしたが40mmと50mmしか無く、50mmにワッシャで微調整。


こちらは手本になった本物との比較です。
当然ですが、元から2本ゴム用としてデザインされた本物の方がスリムな仕上がりです。ただ、自作の方にもあえて純正形状のブレードを使ったことで、近い雰囲気を出せたのではないかと思っています。


そして取り付け状態。
ウォッシャーをかけてみたところ、問題なく拭けていました。L型パジェロはワイパーブレード長・動作範囲がガラスの端ぎりぎりとなっていますが、心配していた運転席側の端も何とか大丈夫でした。
ちなみに以下はノーマル状態。



正面からは、


なかなか様になっていると思います。これくらいの仕上がりであれば十分です。
後は可動部をメインにどれくらい塗装が持ってくれるかに注目です。
リアはまだ本家SUTOKAN製なので、リア用も後々作りたいと思います。
色違いを作ってみたくもなってきます。


そしてお次は、ノセルダ用ブリッジフレームの取り付けについて。

昨年末のナスで購入したノセルダⅢですが、それにはオプションのブリッジフレームが付いてきていました。
ですがすぐ使うものでもないし…と部屋の片隅に放置すること約1年。いい加減付けてしまおうと思い立ったのです。仕舞い込むにも場所をとりますし。
これがあると冬の雪対策として考えている荷台シートの骨にもなりそうなので、あまり寒くなる前に済ませたかったのもありました。

取り付けるのは良しとして、エンドキャップは新品を用意したものの、アルマイトへの汚れ染みが課題でした。いつものメラミンスポンジやピカールが芳しい活躍を見せてくれず、半ば諦めていました。
そんなところで思いついたのが、ブルバーの磨きで購入した「サビ取りつや之助」でした。鏡面仕上げにはNGとある通り、周りが粉っぽくなるほどの強力な研磨剤が入っている一方で、しばらく磨いていると粒径が小さくなるのか細目のようになり、つや之助の名に恥じないというナイスな奴です。
これを使ってみたところ一発で染みが落ちてしまい、一気にやる気が出てきました。
ついでにノセルダ本体側の染みも落としました。


こちらは取り付け前。普通のルーフラックです。


取り付け後。本来は手回しノブ付きナット(ボルト?)でラックに固定するらしいのですが、購入時からフランジボルトだったのでそれに倣いました。
これを付けることにより、長物の積載が捗ります。
…使う時は来るのだろうか。 
Posted at 2018/10/27 19:49:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | | クルマ
2018年10月14日 イイね!

液晶テレビのチップリフロー修理、他自作ダブルワイパー

10月も後半となりました。仕事的には一番緊張するイベントがある月…あと一週間。

さて、今回は久々の家電修理ネタになります。
最近不調だったらしい友人宅のテレビ(LG 22LE5300-JE)が急激に症状悪化し、年数も経ったことから買い換えるとのこと。でもどうせ捨てるなら分解してみて、可能なら修理してほしいとなりました。
テレビといえどPCディスプレイとは親戚のはずなので、受取り前にはコンデンサの寿命あたりだろうと思いましたが、電源はACアダプタ式なので違いそう。コンデンサ不良は大体電源系ですので。
早速電源を入れてみますと…




数秒ほど問題なく映ったと思ったら画面が右下に突如オフセット。左と上に青っぽい帯が見えますでしょうか、その分だけ画面がオフセットしています。それからはどんどん表示が荒れていき、文字すら判別不能な有様に。設定画面でこれってことは受信とは別の段で問題が起きているようです。

ここで聡明なるジャンカーの皆様ならお気づきのはず…そう、かつてGeForceやRadeonチップ搭載ノートで多発した、GPUのハンダ不良にそっくりな症状です。PCディスプレイではなくテレビですから、GPUを内蔵しているはずなので疑い濃厚です。
ということで、トドメを差すリスクを伝えた上でリフロー修理を試みることに。何回か成功例がありますので、一応は自信ありです。

ちなみにリフローとは、BGA(Ball Grid Array)タイプのICを基板実装する工程のことで、予めボール状ハンダが端子に盛られた部品を基板に乗せて高温のリフロー炉で基板ごと熱し、ハンダを溶かして実装する方法です。リフロー修理は、これを簡単に再現してやることでハンダ不良を直してしまおう…という一種の荒療治になります。
具体的には、対象とするチップに基板用フラックスを流し込んでおき、ヒートガンでチップを炙り温度を上げ、クラックの入ったハンダを溶かし直してやるのです。初期型PS3で流行った、排気口からドライヤーを当てて…という療法も原理は一緒。

更に部品の端子について余計なことを書きますと、自作PCでおなじみのLGAはLand Grid Array、AMDのCPUや往年のSocket 478なんかはPGAでPin Grid Arrayとなります。


まずはさくっと分解。PCディスプレイと違って正直にビス止めで組み立ててあるので、5分とかからず基板に到達。
そしてこちらがメイン基板…メインも何も、基板はこれ一枚に集約されています。
信号処理を担っていそうなICはというと、中央のアルミヒートシンクの下くらいしか見当たりません。集積化ってすごい。今やなんでもワンチップの時代です。
この下に恐らくは、被疑者たるGPU(で表現はいいのだろうか)のチップが居るはずです。


リフローの準備はこんな感じ。熱しなくて良い箇所を覆うためアルミホイル(ホイールに非ず)を切り抜いて、対象のチップだけ露出させておきます。
本当はヒートシンクを除いてICのヒートスプレッダなりダイなりを直に熱したいところですが、こちらは熱伝導シートでしっかり接着されている模様。外してしまうと手元には熱伝導シートが無いので、仕方なくこのまま進むことに。

アルミホイル養生のコツとしては、余計な所に接触させないのが第一になります。電解コンに触れていれば熱が伝わり破裂させてしまいますし、樹脂製のコネクタ等に当たっていれば溶かしてしまいます(いずれも経験あり)。

なお写真がありませんが、熱源となるヒートガンはドライヤーの上位互換のような代物でして、数百℃の熱風を強烈に吹かせてくれるアツいヤツです。
車関係だとステッカー剥がしや樹脂板の曲げ加工なんかに使えます。出力次第では熱収縮チューブの施工とか。
そして3分ほど焼いたところ…




ミッション成功の模様。見事な3分クッキングです。
その後無負荷で30分動作、UHFループアンテナを持っているのを思い出して20分ほど受信させても問題なさそうでしたので、無事返却と相成りました。
ただ、一度クラックが入ったはずのハンダを再使用しているので、また同じ症状が起きる恐れが残っていることも伝えておきました。

余談になりますが、こういった集積度の高い製品は小型・軽量・安価にできるのが売りですが、ひとたび故障してしまうと基板Assy交換が前提となってしまい、昔のように信号処理の段ごとに原因を追って修理…ということが難しくなってしまいます。カスタムICと多層基板にはちょっとお手上げです。これは車にも言えることで、今やセンシングと電子制御の塊ですから、ユーザレベルでは手の入れられない箇所が増えています。

そのため今の新車や家電製品が年数を経ると、ハチマル車やそれ以前の旧車、あるいは真空管ラジオや戦前の扇風機のようには残らないのではと思います。高度なシステムや基板が多いので、
交換部品が無くなると共に廃棄するほか無いのではないのでしょうか。
その点古いモノは自作やワンオフで何とかなる範囲(いわゆるローテク)が大きいですから、古さゆえに故障しやすくとも、再起不能にはなり辛いものと常々思っております。



なんか長くなりました。さて、ここ最近は毎週末のように台風がやってきてうんざりでしたが、ようやく洗車することができました。ボディコートにホイール洗いとタイヤワックスまでしっかりできました。
あとは温めていた(放置していたとも言う)自作ダブルワイパーの製作です。
まずは発色をよくするべくサフから。


何やら出来損ないのドローンみたいな姿。下地作りというよりは黒を弱らせる目的が強いので、敢えてサフはざっくりで済ませました。念のためその下にはミッチャクロン。

上塗り色は選定で悩んでいましたが、市販色のボデーペンにいい色を見つけました。


いすゞ純正のマリンブルー。ソリッドブルーの純正色は貴重です。NAロドスタのマリナーブルーも考えましたが、それは在庫に無くこちらになりました。
店で見つけた時は、ボデーペンの大多数が乗用車用であることからジェミニやビッグホーンなんかを連想し、「こんな色あったっけ?」なんて思いつつ購入。店の駐車場を出る時に、「あぁ、エルフの純正ブルーか」と気づいたのでした。大型はふそう派ですが、「いすゞのトラック」はいい歌です。

色の乗りが良く、調子に乗って厚塗りしたら白かぶりが出てしまいましたので、缶を温めてさらっと修正すれば完成できそうです。

次は恐らくこのワイパーと…約1年放置してしまった、ルーフラックについてきたオプション(ブリッジフレーム)の取り付けかなぁ。
Posted at 2018/10/14 22:36:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | 趣味複合 | 趣味

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「仕上げ進行中 vol.2 http://cvw.jp/b/2115746/48592454/
何シテル?   08/10 22:31
菊菱工廠と申します。 「工廠」なんて言いましても、車いじりは飽くまで素人。 電装系なら結構自前でこなします。 ちょっとした金具作りなんかも。 ナ...
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